電 力総研 水 力あれこれ
と はずがたりな掲示板(利 水スレ電 力スレ)
20.10.9運開

天竜川下流域の発電所

下流域のメインは何と云っても佐久間ダムと発電所である。
水 力,comさんに拠ると発電量日本一だそうです。頼もしいなあ。
>最高記録は平成3(1991)年の1,830,000MWH(18億3000万キロワット時)、平均的な年間総発電量は1,373,600MWH (13億7360万キロワット時)です。

そして佐久間秋葉船明(ふなぎら)と巨大ダムと発電所の三連発で天竜川河下りの掉尾を飾ってゐる。早速見て行くことしや う。

本項の水利使用模式図は以下の如し。これ最後に見付けたので途中,これを知る前に書いた矛盾も残ってるかもしれない(笑

図2-4 天竜川水系の主な水利使用模式図(3/3)
出典:国 交省

上の国交省の水系別の資料なんかに加え 静岡県は発電量や水使用量に関する資料(2015 年版2017 年度版)を出してくれているので数字を元に色々議論(妄想)出来て良い。
色々検討した結果,佐久間ダムは水量が秋葉ダムは貯留量が,船明は発電出力が,それぞれ制約になってゐる事が判つた。それでは実際を見て行く。

佐久間(さくま)ダム[水 力
04.8
電源開発(株)
目的:発電
着工/竣工:1953/1956
大きさ
    堤高:155.5m、堤頂長:293.5m(案内板)
    副ダム堤高: 36.00m
容量
     総貯水容量:3億2,684.8万m3 /    有効貯水容量:2億0,544.4万m3
標高
       堤頂標高:297.00m
       天端標高:270.00m
      満水位標高:260.00m
     水門下部標高:246.50m
      低水位標高:220.00m
    副ダム堤頂標高:145.00m
面積
    流域面積:3827  平方キロメートル    湛水面積:  7.15平方キロメートル
取水:天竜川・水窪発電所(水窪川他)新豊根発電所 (大入川)

佐久間ダムの水源としては天竜川本流をメインとしつつ,佐久間ダムより下流で天竜川に合流する水窪川や気田川を水源とする水窪発電所,同じく佐久間ダムよ り下流で天竜川に合流する大千瀬川の支流の大入川上流に造られた新豊根発電所等がある。特に新豊根発電所は 佐久間ダム湖と新豊根ダム湖の間で揚水発電も行う混合揚水発電所である。

佐久間発電所[水 力
電源開発(株)
運開:1956
水路式・貯水池式
認可最大出力:350,000kW  常時出力:93,700kW
最大出力時使用水量:306.00m3/s  常時出力時使用水量:117.20m3/s
最大出力時有効落差:133.49m  常時出力時有効落差:93.45m
設備
    水車: 96000kW×4台(両周波数共用・総出力384MW
    発電機: 93000kVA×4台
 水圧鉄管:内径4800~3800mm
 導水路:総延長1180.6m、主要導水路 圧力トンネル 口径7.00m、延長1180.6m、2条 (断面積:76.93m2)
流域面積:4,158km2
取水:水窪川、天竜川[佐久間ダム]260.00m
放水:佐久間第二発電所、天竜川122.91m

佐久間発電所運転実績
稼働率:53.7%(2015年度実績)


ここで見た様に,大千瀬導水で佐久間ダムの水量を増やす事が出来る。それに 応じてになる。門桁ダムの整備などによるか らの流入増分も考慮に入れることが出来る。
豊川の検討で見る ように,佐久間ダムの 水利用率は90%を超えていて結構シビアである。ところ が,水利用率は90%が示す様にある水はほぼ使い切ってるのに稼働率は53%程度である。
要するに容量がデカすぎて水が足りないのである。これに対する対策として は

水窪 発電所経由で取水を増やす為の門桁ダム建設豊川用水 大入導水分5m3/sの新豊根発電所・豊川用水佐久間導水経由化・全体の量からみたら誤差みたいなものだとは云えるけど,使用水量も 2.4m3/s程計算上増やせそうな上で検討した大千瀬川導水建設,更に佐久間第二のみの施策として 下で見るように佐久間第二は天竜川から取水するとして,最大出力をコストを掛けて増強する必要はさしあたってない,と云うのが結論となるであろう。

佐久間第二発電所
電源開発(株)
運開:1982.7
水路式・流込式
認可最大出力:32,000kW  常時出力:11,500kW
最大使用水量:306.00m3/s
有効落差:12.30m
水車:出力16600kW×2台(=33.2MW)
導水路:総延長212.8m、主要導水路 逆サイフォン(ボックスカルバート使用) 幅8.80m×高4.70m、延長212.8m(断面積: 41.36m3)
放水路:口径10.30m、延長3241.2m
取水:佐久間発電所122.91m
放水:天竜川106.90m


佐久間第二発電所運転実 績
稼働率:54.4%(2015年度実績)

注) 佐久間第二発電所は、佐久間発電所放水口より直接取水しているため、ダム放水量は無い。

佐久間第二の増強策を検討してみる。
佐久間第二発電所は第一(佐久間発電所)の放流水をそのまま発電に回している。[地 形図]からもその様子が窺える。放水レベルと取水レベルが122.91mで等しいことからもそれが伺える。
ここで実は佐久間ダムではより下流にあって受け止められない大千瀬川をメインとする153km2の流域からの水と交叉する(第二発電所は天竜川をサイフォ ンで渡った所にある)。これは先程検討した佐久間ダムへ流し込める水量増の結果得た35.4km2を 含み,大千瀬川上流での振草導水の集水流域を除 いた面積である。
この分を第二発電所に追加で注入すると発電量を多少であるけど増やせそうである。佐久間ダム導水分を除くと120km2弱となるので此処での可能取水量は 10m3/s程度を想定出来る。
今この10m3/s を佐久間第二から入れ込むとなると佐久間第二の使用水量は316m3/s,出力は33.0MWと[+1.0MW]程度となる。
水 力.comさ んに拠ると同じ使用水量だけど佐久間は水圧鉄管の内径が4800~3800mm×2条だそうで約77m2だけど佐久間第二は41.4m2程。落差が違うと 水の速度も変わってくるけど,これで306m3/sを通せるとして発電に使用した316m3/sから豊川用水佐久間導水を通じて供給する大入導水の代替 5m3/sを引いた311m3/sでも通せうの であろうか??距離の長い放水路は口径10mとなって83.3m2程。佐久間の水圧鉄管と大差ない巾だけどスムーズに排水いけるのやろか?導水路の延長は 212.8mと大したことないので距離の長い放水路の容量の方がクリティカルなのかも。
いずれにせよ,こちらも稼働率が54.4%とパッとしない。殆 ど時間帯でこの10~15m3/sを追加出来る296~291m3/sで運転されているのではないか?

さしあたって大千瀬川系統に貯留量を造る迄は佐久間第二の増強は不要と云うことにする。

~大入川~

新豊根(しんとよね)ダム[水力
電源開発(株)・国交省中部地方整備局(当初は愛知県)
目的:発電・洪水
着工/竣工:1969/1973
堤高:116.5m、堤頂長:311.0m
総貯水量:5,350万m3     有効貯水量:4,040万m3    洪水調節容量:1,050万m3
標高
     堤頂標高(ゲート):486.50m
      堤頂標高(堤体):476.50m
       常時満水位標高:474.00m
     洪水期制限水位標高:470.00m
      予備放流水位標高:466.90m
       洪水吐下端標高:466.00m
         低水位標高:435.00m
    小流量放水口中心標高:414.50m

新豊根発電所[水力
電源開発(株)
運開:1972.10
ダム水路式・混合揚水式
認可最大出力:1,125,000kW  常時出力:0.0kW
年間総発電電力量:874,000MWh(8億7,400万kWh)(内、自流分127,000MWh)
設備使用率:8.86%←低い。。
最大使用水量:646.00m3/s    最大揚水水量:600m3/s
有効落差:203.00m
    最大有効落差241.00m、最小有効落差166.00m
    最大全揚程247.40m、最小全揚程184.30m
流域面積:136.3km2
取水・上部貯水池:大入川[新豊根ダム]474.00m
放水・下部貯水池:天竜川[佐久間ダム]260.00m

新豊根発電所は、電源開発の大規模な水力発電所。新豊根ダム湖(みどり湖)を上池に、佐久間ダム湖(佐久間湖)を下池に利用している揚水発電所である。地 理的には東西商用電源周波数の双方に送電できる地区に位置し、50ヘルツ機を2台、60ヘルツ機を2台、50 / 60ヘルツ両用機を1台、合計5台の立軸フランシスポンプ水車発電電動機を設置。最大112万5,000キロワットの電力を発生させることができる。計画 では年間発電電力量を8億7,400万キロワット時と見込んでいるが、大半は佐久間ダム湖よりくみ上げた水で発生させた電力である。新豊根ダム湖に自然流 入する水で発生できる電力の量は1億2,700万キロワット時 と、全体の15パーセントにも満たない。 [wiki]

127,000MWhが自然流入水量による発電分とのことである。
136.3km2が流域なので自然流入分で可能な供給分が10%程で13m3/s程度だとすると27.86MW程度が混合揚水無しの発電規模。その場合稼 働率は52%となる。あんま使いこなせてないねえ。。

なんとか水量増やせないものかと探してみたが適度な導水先は見つからない。。それどころか図2-4で判るよ うに,豊 川用水大入分水として大入川側が最上流で大千瀬川側に5m3/sも取られてることが判明する始末w

現行でも豊川用水は佐久間ダムから直接14m3/s取水出来る取り決めだそうな[水資源機構]。こ の導水路であろう。

佐久間湖から直送されてしまってるけど豊川用水は最終的に大 野頭首工(75m)で取水されるのでもっと下で送水開始してもいい(筈)

今,佐久間第二発電所で仕事を終えた水は此 の辺(地下の標高106m地点程)にある筈である[ソース:無 駄な戯れ言]。此処から21km程地下トンネルを掘れば宇 連川(102m)付近に至る。
この間に19m3/s容量の導水トンネルを掘れば結局新豊根で5m3/sの,佐久間・同第二で19m3/sの追加の発電が可能となる。

豊川用水に関してはこちらも併せて見て欲しい。


以下結果を整理してみる。

新しく豊川の項を立てて検討し た結果,

①大入導水5m3/sは通常時は不使用とし佐久間導水を通じて供給。
②更に佐久間導水14m3/sは佐久間第二ダム直下に取水口を設けて宇連川98m地点迄導水する。

が,結論であった。14m3/s供給は臨時の措置で有り既存の出力にカウントされてると判断出来る。

更に,

③佐久間ダムへの大千瀬導水と門桁ダム設置は佐久間発電所以下の水量の安定化に使用(増強はしない)
④残る大千瀬川の流量は佐久間第二発電所の増強+10m3/sに使う。

も得た。
また稼働率と水量の関係から此処では一旦,佐久間・佐久間第二の いずれの発電所も最大出力増強するよりは運用によって発電量を増強させた方が良いという判断とする。後者に関しては大千瀬川流域のダム建設 次第では検討の余地有りと云う事で。

西渡発電所(←水窪川)

(水窪川)

佐 久間第二発電所放水口(106m)

秋葉ダムだけで押しも押されもせぬ大ダムであるけどこれは佐久間ダムの逆調整池の機能もあって佐久間ダムの舎弟分ということになるw
   
秋葉(あきは)ダム[水力] [便覧
電源開発(株)
目的:発電
堤高/堤頂長:89m/273.4m
流域面積/湛水面積:4,490km2 ( 全て直接流域 ) /190ha
総貯水容量/有効貯水容量:3.470.3万m3/775.0万m3
ダム事業者     電源開発(株)
着手/竣工     1954/1958
標高
     堤頂標高:131.00m
     天端標高:113.00m
    満水位標高:108.00m
    低水位標高:104.00m

[wiki] に拠ると”水力発電については完成と同時に秋葉第一発電所(認可出力:45,300キロワット)と秋葉第二発電所(同:34,900キロワット)が建設さ れ、さらに1989年(平成元年)には秋葉第三発電所(同:46,900キロワット)が増設された。秋葉第一発電所はダムより下流の天竜区横山町(旧・天 竜市)に建設されたダム水路式発電所であり、秋葉第二発電所はダム直下に建設され夏季のピーク時に対応するための発電を行うダム式発電所である。2017 年(昭和29年)5月30日、秋葉第一発電所の2号機が更新され、出力が950キロワット向上し、46,250キロワットとなった。秋葉第一・第二・第三 発電所合計で最大128,050キロワットを発電し、首都圏・中京圏の電力需要に応えている ”となっている。
[googlemap] でも秋葉第二・第三はダム直下の左右両岸に分かれたほぼ同位置にある。[水 力]の水系概図でも同じ位置の左右両岸にある様に描かれている(流石,芸が細かいっすw)。
その水 力.comさんの表記だとダム水路式になってるけどダム式?形式的には直下と云えども水路が咬ませてあってダム水路式なのかな?

秋葉第二発電所[水力
電源開発(株)
運開:1958.6 (改修:2016.5)
ダム式・調整池式
認可最大出力:35,300kW(改修前34,900kW) 常時出力:0kW   年間総発電量:115,040MWh(1億1,504万kWh・改修前)
稼働率:20.2%(改修直前で4月から9月迄と10月一寸の発電) →半年間で20%だとすると年間に直すと単純に40.4%程度?一応wikiに もピーク用とあるから稼働率はそんなに高くは無さそう。
最大使用水量:110.00m3/s
有効落差:36.50m
水車:水車 50/60Hz 35000/38000kW×1台
流域面積:4,490.0km2
取水:天竜川[秋葉ダム]108.0m
放水:天竜川69.82m

稼働率も低いが有効落差も最も低く,低効率である事も判る。

秋葉第三発電所[水力
電源開発(株)
運開:1991.8
ダム式・調整池式
認可最大出力:46,900kW 常時出力:38,700kW
稼働率:81.6% →秋葉の3発電所中では最も高いが稼働率が10月から奇妙に上がったりしないから毎年こうだと判断しても良さそう。
最大使用水量:116.00m3/s
有効落差:47.10m
水車:
 立軸フランシス水車 50/60Hz 45600/46500kW×1台
 横軸フランシス水車 50/60Hz  1700/ 1800kW×1台
発電機:
 立軸三相交流同期発電機 50/60Hz 39600/47600kVA×1台
 横軸三相交流同期発電機 50/60Hz  1700/ 1700kVA×1台
取水:天竜川[秋葉ダム]108.0m
放水:三方原用水(9.848m3/s)[上水1.221m3/s・工業3.158m3/s・農業5.469m3/s][国 交省]・天竜川55.20m
効率:0.40MW/(m3/s)

稼働率は8割を越え,メインで利用されている発電所である事が判る。

この下流で気田発電所等を経て気田川が流れ込む。気田発電所の放流水を秋葉ダムへ12.5m3/s流し込む秋葉第四発電所wを妄想したけど下で見る秋葉第一を含め1~3の3発電所で336m3/sをフルに 使いつつ秋葉ダムに336m3/s以上流入する時間帯,詰まり水を効率的に使えない時間帯,って一年の内どの位あんのやろか?大部分は効率的に使えそうだ と睨んでゐるんだけど。

その場合,秋葉をもしいじるとするならピーク用秋葉第二であろう。下で見るように実際稼働率は低く,まあ改 修したばかりだけど色々いじり甲斐はありそうw
現在使用最大水量が110m3/sで認可最大 出力が 35.3MW。水力.comさんによると水車は50/60Hz 35000/38000kW×1台だそうで,疑問点としては①改修前のもの? ②50/60Hzで出力が違う様だけど認可は周波数関係なく決められてる?とすると110m3/sで発電出来る上限が35.3MWってのは60Hz時で, 50Hz時は32.5MW位の出力になるの?って辺りが疑問であるけど,いずれにせよ60Hz・110m3/s・35.3MWだと仮定すると水量を120m3/sに増やした時は60Hz・ 120m3/s・38.5MWとなる。一寸だけ定格出力オーバーである。60Hz・118m3/s[+8m3/s]・37.8MW[+2.5MW]とすれ ば ギリギリ抑えられるな。
まあでもさしあたっては増強は不要でしょうな。此処でも出力増強は考えないこととする。


(気田川)←気田発電所・豊岡発電所

秋葉第一発電所[水力
電源開発(株)
運開:1958.1 (改修:2017.5)
ダム水路式・調整池式
認可最大出力:46,250kW(改修前45,300kW) 常時出力:0kW   年間総発電量:357,758MWh(3億5,779万kWh・改修前/2号機の改修で約560万kWh向上[sgfI])
稼働率:56.1 % (2015年度実績)
最大使用水量:110.00m3/s
有効落差:48.50m
水車:立軸フランシス水車 50/60Hz 25000/26300kW×2台
発電機:立軸三相交流同期発電機 50/60Hz 27000/27000kVA×2台
取水:天竜川[秋葉ダム]108.0m
放水:天竜川54.00m
効率:0.42MW/(m3/s)

状況の必要性の有無を静 岡県の資料より上での疑問を検討してみる。改修時期に重なってよく判らない部分も多いのが残念だけど・・。

秋葉第一発電所運転実績
稼働率:56.1%(2015年度実績)
出典:静 岡県
第一の稼働率56.1%に対して第三は81.6%であり,第三が優先して使われていることが判る。1m3/s投入で発電出来る発電効率は第一の方が高いのに何故第三が優遇さ れるかは謎である。改修後の関係か?
また46.25MWなので月の発電量の上限は33,300千kWhとなる。雪解けと梅雨と台風の4月6月9月は80%超の稼働率って所である。
4月 7月 9月
放流量(m3) 2億9690万 3億8960万 4億2500万
平均週間放流量(m3) 6,597万 8,657万 9.444万
この偏在性を見ると水力も自然エネルギーであって,無駄な時は無理に発電を追わずに捨てるのが結局効率的だという安田先生のツイッター上での啓蒙を思い出 すな~。


秋葉第二発電所運転実績
稼働率:20.2%(2015年実績)
出典:静 岡県
単純計算で半年間で20%って事は年間で40%程度と推計出来るかなと思ったけど,これみると発電量が増えてる4月,7月,9月は秋葉ダムの放流量が増えている事が判る。放流量に連動するとすると10~3月はあんま雨降らないか ら1月位しか大量に放流してないから30%位にしか成らないかも。とは云え1月は秋葉第一発電所の稼働率が極端に低いので放水量が多いのはその所為(せ い)の可能性が高いのかも。需要側のピーク用というよりは水供給 側のピークに対応する発電所のようである。

秋葉第三発電所運転実績
稼働率:81.6%(2015年実績)
出典:静 岡県
ベース電源的に利用されている。三方原用水への供給義務があるとは云え 最大使用水量の116.00m3/sも使うとは思えないし何故第一より優先されるのかは謎だ。。

いずれにせよ,以下でみるように秋葉の問題点は水量の不安定性である。佐久間から13億m3/年も増えてるけど使い切 れていない。秋葉ダムは佐久間の逆調整池であり有効貯水量は大したことないのである。。何とか増やしたい。

船明ダム[水 力
電源開発(株)
目的:発電
着手/竣工:1972/1976
堤高:24.5m、堤頂長:220m
総貯水容量:1,090.0万m3    有効貯水容量: 360.0万m3
利用水深:2.2m
流域面積:4,895km2    湛水面積:1.90平方キロメートル

船明発電所[水 力
電源開発(株)
運開:1977
ダム式・調整池式
認可最大出力:32,000kW    常時出力:11,400kW
最大使用水量:270.00m3/s
有効落差:14.50m
取水:天竜川[船明ダム]57.00m
放水:磐田用水、浜名用水、天竜川42.00m

天竜川下流地域取水事業[国 交省資料
事業種類
事業名 取水地点 取水量
関係市町村
その他
出典
国営農業水利事業
国営天竜下流
農業水利事業
船明ダム 潅漑期:37.977m3/s
非潅漑期:11.921m3/s
浜松市、磐田市、 袋井市、森町 潅漑面積:8,905ha 水利権更新に関わる
河川協議資料

国営三方原
農業水利事業
秋葉ダム
潅漑期:5.469m3/s
非潅漑期:1.354m3/s
浜松市
潅漑面積:4,405ha
上水道事業
三方原用水
秋葉ダム
上水1.221m3/s 浜松市


広域水用道水
供給事業
遠州広域水用道水
供給事業
船明ダム 寺谷浄水場・於呂浄水場
121,300m3/日(1.404m3/s)
浜松市、磐田市、 袋井市、森町 開始:1979年8月 遠州広域水道用水供給事業 
静岡県企業局
都田浄水場
115,500m3/日(1.337m3/s)
浜松市、湖西市、 新居町 開始:1989年4月
工業水用水道事業 中遠工業用水道事業 船明ダム 175,000m3/日(2.028m3/s) 磐田市、袋井市 開始:1979年7月
静岡県 HP

西遠工業用水道事業 秋葉ダム 241,000m3/日(2.789m3/s) 浜松市 開始:1967年10月








【取水量合計】

秋葉ダム
潅漑期:8.258m3/s





船明ダム
潅漑期:42.746m3/s




船明発電所運転実績
稼働率:68.2%(2015年実績)
出典:静 岡県
発電量は結構一定である。上限が23.8千kWhなので結構上に張り付いてるけど稼働率が上がらないのは需給ギャップなのか?水がある時に需要が無くて or供給力がなくて発電出来ない感じか?
需要がなければ中電の誇るLNGで調整して貰えば良い。下で見るように,船明の使用水量が水量は増えてるのに少なくなってもゐる。是非供給力を増やして対 応したい。

因みに船明と書いて「ふなぎら」と訓(よ)む。明と書いて「ぎら」と訓ませるのは子供心になかなかお洒落だと思った。太陽は明々(ぎらぎら)輝くと書ける のであ る♪
近所には日明(ひやり)と云う地名もあるようである。こっちは「ひあかり」から来ている様だ。明の字,自在だな~。

此処から磐田用水,浜名用水へ分水し,ダムも発電も終わりである。

ただダム直下(41m)で取水して上野部辺りで発電して堤防内に函渠掘ってこの辺(26.7m)で放水するなどでもう一発発電出来そうでは?
水を200m3/sでも使えると

野部第一発電所
水路式・流込式
出力:21,900kW[+21.9MW]
水量:220m3/s
落差:12m
取水:天竜川(船明発電所直下41m)
放水:天竜川(26.7m)

って感じになる。まあまあデカい。やらざあ。

もっと云うと上で検討した様に船明の使用水量が少なくて水を逸失している可能性がある。

野部第二発電所
ダム水路式・調整池式
認可最大出力:15,400kW[+15.4MW]
最大使用水量:70.00m3/s
有効落差:27m
取水:天竜川[船明ダム]57.00m
放水:天竜川26.7m

佐久間・秋葉・船明使用水量の検討
ここで各発電拠点毎の水使用量を纏めてみた。佐久間ダムの優秀さが光ると共に秋葉・船明も健斗しているとは云へ佐久間には落ちる水利用率である。

2015 年(静岡県取り纏め資料)
ダム・発電所 最大使用水量 有効貯水量 年間使用水量 年間ダム放水量 年間通過水量
水利用率
貯水量に拠る発電時間
佐久間ダム・佐久間発電所 306.0m3/s 2億0,544.4万m3
55億1,580万m3
5億8,710万m3 61.0億m3
90.4%
186.5h(7.7日)
秋葉ダム・秋葉1~3発電所
336.0m3/s
775.0万m3 58億2,240万m3
16億0840万m3
74.3億m3
78.4%
6.4h
船明ダム・船明発電所
270.0m3/s
360.0万m3 53億7,690万m3
24億7710万m3
78.5億m3
68.5%
3.7h
2017 年にも同じ様な資料があるものの,佐久間から船明まで運転実績の取りまとめができていないため掲載はしていない。との事である。残念だ。

秋葉ダムの総貯水量3,470.3万m3,有効貯水量775.0万m3が一杯になって捨ててる水が7月,9月が3億8900~4億2300万あると云う事 で一週間当たりに直しても押し寄せ る1億m3,一日辺り1400万m3/sとすると如何にも物足りない容量である。これは佐久間の放流量に対して秋葉の規模が小さいとも佐久間で流量を均せ ず天竜川へ雪崩れ込んでいくる大千瀬川の流入量が多いとも云える か?それにしても佐久間ダムを通過した水が年間61億m3位あるのに秋葉で74億m3に達する訳だが,その差は13億m3もある。

大千瀬川流域の流域面積が228km2なのに対してそれ以外の佐久間ダム~秋葉ダムの天竜川の渓谷や流れ 込む水窪川の流域の面積は180km2で 合計408km2である。13億m3の供給元を単純に面積比で分割したいところだが振草導水の影響を考慮する必要がある。今,貯留量も無いただの取水口な ので変動する雨量にそれ程対応出来ないと推計。とは云え,面積74.4km2に対して大きめの10m3/sだから成るべく貪欲に集水しようとはしている感 じか。振草以上の半分の水が宇連ダムに持ってかれるとad hoc仮定して面積を74.4/2=34.2km2として後は面積比とすると下図の様になる。
佐久間ダム大千瀬導水の対象流域である①②は2.6億m3・110.6km2で半分取水出来るとすると1.3億m3を確保出来る(先程の仮定と同じで整合 性は持たせてはあるが所詮ad hocなものではある),これは佐久間ダムで流量のバラツキを均す事が出来る。積極的に取水する為にも,勿論河川維持流量は残すとしても,15m3/s程 度の導水規模を確保した方が良いのかも。
領域
地域
面積
推定水量由来


振草以上
74.4km2
1.30億m3
領域 ①図

佐久間ダム大千瀬導水流域
37.2km2
1.30億m3
領域 ②図

それ以外大千瀬~佐久間第二以上流域
116.6km2
4.09億m3
領 域②③図

水窪川流域(水窪ダム蓋渠での取水無し仮定)
121km2
4.2億m3
領域 ④図

佐久間第二以下水窪以外
59km2
2.11億m3


全体
408km2
13.00億m3


水窪発電所豊岡発電所のデータを元に門桁堰堤で推計してみたが門桁上流53.9km2で2億m3/s程度が 降っていそうで,しかも取水効率は1/3程度っぽい。53.9km2で2億m3/s程度って比率は上の②の推計値37,2km2で1.30億m3と結構良 い感じで一致しているぞw
但し豊岡では半分も取水出来て無くて1/3程度である。こちら(振草)は大きめの取水量がものを云ってると云う感じか。
大千瀬導水も大きめの取水量確保して半分取水したとしても佐久間ダムの水量が1.3億m3増えるだけで全体の13億から見たら小さいなw
秋葉の稼働率を上げるには一寸難しいかも。

また秋葉の有効貯水量775.0万m3や船明の360.0万m3に対して255万m3を確 保出来る気田ダム構想はどの程度有効だろうか?検討してみると週に900万m3程貯めれるようで4000万m3/月であるが6月や9月はもう余裕 無いっぽい。これまで流込で下流に流してた分をそれ以外の月は貯めることが出来そうだけどまあ限定的ながら有効かも,程度か。それも船明に対してで,秋葉 に対しては純粋に水量が増えるだけなのでプラスはあんま無さそう。

秋葉は現状(改修前の2015年)でダム使用量が2,075.0百万立米でダム放水量は1,608.4百万立米であるか ら水使用率は56%。ピーク水量は第二発電所で処理って感じである。今,満水位が108mでこれがそのまま取水位になっていて天端が113mとなってい る。満水位でしか取水出来ないことは無いとは思うけどなんかもう一寸貯水量増やせたりしないだろうか?こ の辺(113m),割りと水辺に近接して建物がある様に見えるけど実 際は建物はもう一寸上の方にある様である。
必 要に応じてこんな壁を建設して,ダムの水位を1mぐらい上げられると,貯水量も190ha(=1,900,000m2)*1m=190万m3増や せる。


以下で増強後の水の流れを纏めて行く。大千瀬導水の分は反映済み。門桁ダムの増加分は詳細が分からないので0カウント。以下より気田川の流入分が減って佐 久間ダムの水量が上がる筈である。
今の時点で気田川等からの流入は主に秋葉と船明の差分である年間4.2億m3である。秋葉と船明の集水面積の差分は両ダムの流域面積の差:4,895km2-4,490.0km2=405km2 となる。
一方で気田発電所放流口付近での気田川から秋葉ダムへの導水取水口(これの水は秋葉第四ダム[構想]に使われる)の集水面積は気田発電所の集水面積の167.8km2気田堰堤から気田発電所放水口の流域面積23.9km2の和191.7km2である。増加水 量は面積比に比例するとするとほぼ1:1であり2億m3が秋葉ダムの使用水量に上乗せされる。

発電水量的に見るとちょいと最大使用水量が足りない。ピーク用秋葉第二の設備をちょいと増強して対応したい。先程 検討した様に秋葉第二を110→118m3/s迄なら最低限の投資で行けそうである。
増える水量2億m3はきっちりと使い切りたい。
ダム・発電所 最大使用水量 最大認可出力
有効貯水量 年間使用水量 年間ダム放水量 年間ダム
通過水量
水利
用率
利用可能水源
佐久間ダム・発電所 306.0m3/s
350MW

2億0,544.4万m3
55億1,580万m3+α(+β)  
6億2,710万m3 65.5億m3+α
90.4%

佐久間ダム貯蔵量(大千瀬導水・門桁ダムで増 強)
α:豊川用水の取水口変更分(+5m3/s[常時]+14m3/s[緊急時])
β:大千瀬川等からの流込分(第二のみ)
※:αとβを含まず計算
佐久間第二
306.0m3/s
32MW
秋葉ダム・1~3発電所
336.0m3/s
128.45MW
775.0万m3 60億2,340万m3
16億0,840万m3
76.3億m3
78.4%
(増強後)佐久間第二発電分から豊川用水分を抜いた320m3/sと (新設の)秋葉第四 14.5m3/s の334.5m3/sの水が流れ込む。
船明ダム・発電所
270.0m3/s
32.0MW
360.0万m3 53億7,690万m3
18億3,060万m3

78.5億m3

76.7%
秋葉ダム放流水の一部は三方原用水等で使わ れるが大半は船明へ。
最大使用水量に対応するに現状では70m3/s程足りない。
船明ダムの直下で取水する野部第一は船明放流水の有効活用。
船明ダムから取水する野部第二は船明発電所が使い切れない分の有効活用
野部第一
220m3/s
21.9MW
[+21.9MW]
野部第二
70m3/s
15.4MW
[+15.4MW]
6億4,650万m3
2017 年にも同じ様な資料があるものの,佐久間から船明まで運転実績の取りまとめができていないため掲載はしていない。との事である。残念だ。