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相模川水系桂川(相模川)の利水

県境から相模川から桂川になると思われる。相模湖が終わった当たりである。勿論,川としては一体で信濃川が千曲川になる程の変化しかない。
県境付近は相模湖であり,詰まりは相模ダムがある。その後,八つ沢・駒橋と連檐(シリーズ発電)している。主な発電所やダム(湖)・都市の配置は以下の通 りである。(羅馬数字は下の図1に対応)

(相模湖[ダム発電所])─(右支流・秋山川[別頁])─ (左支流・鶴川【開発私案(+10.9MW)】)─八つ沢発電所(VIII)─(左支流・葛野川【開発私 案(+12.1MW)】)─駒橋発電所(VII)【増強私案(+8.8MW)】─(大月市街)─(左支 流・笹子川【開発私案(+14.5MW)】)─(都留市街)─谷村発電所(V)【増強私案(+6.7MW)】─鹿留発電所(IV)─(富士 吉田市街)─(山中湖)



出典;山梨 県

~相模川~

城山ダム [神奈川県](しろやま)[便覧]       
河川    相模川水系相模川
目的/型式    FWIP/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積    75m/260m/362千m3
流域面積/湛水面積    1222.1km2 ( 直接:1201.3km2 間接:21km2 ) /247ha
総貯水容量/有効貯水容量    62300千m3/54700千m3
ダム事業者    神奈川県企業庁
着手/竣工    1960/1964
ダム湖:津久井湖

(道志川[→別頁])

神奈川県企業庁 相模発電所[水力]        
運開:1945.2.28(2号機) 運開:1947.7(1号機) 更新:1989(1、2号水車及び発電機更新運転開始)
ダム式・調整池式
認可最大出力:31,000kW    常時出力: 4,400kW
年間発生電力量:約119000MWH(1億1900万キロワット時)
最大使用水量:85.00立方メートル毎秒
有効落差:43.50m
水車:立軸フランシス水車×2台 総出力31000kW
流域面積:1,128,5km2
取水:相模川[相模ダム]167.00m
放水:相模川121.03m

相模ダム [神奈川県](さがみ)[便覧]      
河川    相模川水系相模川
目的/型式    WIP/重力式コンクリート
堤高/堤頂長    58.4m/196m
流域面積/湛水面積    1128.5km2 ( 直接:1016km2 間接:112km2 ) /326ha
総貯水容量/有効貯水容量    63200千m3/48200千m3
ダム事業者    神奈川県企業庁
着手/竣工    1937/1947
満水位:167m
ダム湖:相模湖


(秋山川[→別頁])

~桂川~

(上野原市街)

鶴川の方に既存の発電所が二つばかりあるが八つ沢発電所は本線筋の水を使った発電所である。そしてその八つ沢の放流水と使ってるのが松留発電所である。八 つ沢には46.7万m3の大野ダム調整池がある。
葛野川との出合直上に駒橋発電所があって,ここで桂川から中央本線は岐れて富士急が寄沿って富士山方面へ向かう。


東京電力RP(株) 松留発電所[水 力]       
運開:1928.4[東京電燈(株)]
水路式・流込式
    認可最大出力:1,440kW    常時出力: 490kW[34.0%]
    最大使用水量:41.74m3/s
    有効落差:4.24m
    流域面積:482.0km2
    取水:八ツ沢発電所171.44m
    放水:鶴川(桂川)[相模湖]166.80m

松留PSと八ツ沢PSは完全連繋している様子で,八ツ沢Pと相模川(鶴川)放水迄の僅かな未利用落差(4,24m)を後に利用(八つ沢の運開1912に対 して松留の運開は1928)したものの様だ。佐久間発電所と佐久間第二発電所に似てい る。

東京電力RP(株) 八ツ沢発電所[水 力][文化遺産]      
運開:1912.7[東京電燈(株)(水車2台)]東京電燈(株)が第二水力電気事業として着工
改修:1914(水車6台、35000kW・大野調整池運用開始)
水路式・調整池式(→大野ダム)
    認可最大出力:42,000kW  常時出力:19,100kW[45.5%]
    最大使用水量:41.74m3/s
    有効落差:116.29m
    水車:横軸フランシス水車×4台 総出力43200kW
    導水路:総延長13691.8m
    流域面積:482.0km2
    取水:駒橋発電所、桂川、葛野川302.27m
    放水:松留発電所171.94m

大野(おおの)ダム[水 力]     
    明治43(1910)年     :着手
    明治43(1910)年5月31日:築堤工事開始
    大正 3(1914)年6月   :竣工
    堤高:37.27m、堤頂長:309.10m
総貯水容量:169.2万m3    有効貯水容量: 46.7万m3
    流域面積:487.9km2 ( 直接: 5.9km2・  間接:482km2(桂川))     湛水面積: 15ha(0.15km2)
    堤頂標高:296.97m
    利用水深:3.03m

~鶴川~
桂川の支流鶴川から相模湖に向けて発電出来そう。北側は多摩川水系の秋川と な る。

[私案]鶴川発電所(鶴川第一発電所)
出力:5,800kW[+5.8MW]
水量:5.0m3/s
落差:140m
流域:68.8km2(沢井川含まずで)
導水:
取水:沢 井川境 川黒 田川椿猪 丸鶴 川305m
放水:相模川[相模ダム・相模湖](こ の辺)162.0m

まだ広いので上にもう一発いけそう。


[私案]奥鶴川発電所(鶴川第二発電所)
出力:5,100kW[+5.1MW]
水量:3.0m3/s
落差:205m
面積:38km2
取水:尾 名手川鶴 川・阿寺沢川初 戸(はど)川初 戸支沢鶴 川支流(大垣外(がいと))515m
放水:鶴川[鶴川発電所]305m


(猿橋市街・葛野川合流)…この辺で八つ沢の水路がサイフォンで?川を渡っている。

現東電の直系の発祥企業である当時のリーディングカンパニー東京電灯が水発時代の到来を踏まえ日本で初めて55kV送電で山梨から東京早稲田変電所迄長距 離(76km)高圧送電を実現した記念碑的発電所が駒橋である♪
これ迄もちらちらと目にして来たけど遂に我が調査でも到達!テンション上がるw

八つ沢発電所取水堰[場 所

東京電力RP(株) 駒橋発電所[水 力][関電協?] [DB]     
所在地:山梨県大月市駒橋
運開:1907.12.20[東京電燈(株)(水車6台、15000kW)]
水路式・流込式
認可最大出力:22,200kW(改修前21,200kW)      常時出力:12,100kW[54.5%]←常時高いな~。増強出来るレベル。(→こちらで検討)
最大使用水量:25.04m3/s
有効落差:103.41/102.31(←水車2台で落差が違う?)    103.05m(改修前)104.54m(運開当時)
 水車:立軸フランシス水車×2台 総出力24700kW
  導水路:総延長6687.60m
    流域面積:298.00km2
    取水:川茂発電所(桂川)・菅野川・朝日川414.54m
    放水:桂川[八ツ沢発電所]301.55m

 ~葛野川~

京都で学生時代を過ごした身には葛野は「かどの」以外あり得ないんだけど,ここは「かずの」というらしい。遠江は掛川に育った者には葛川は「くずかわ」以 外にあり得ないんだけど大津の奥の朽木[→安曇川](のバスの終点)は 「かつらがわ(うめのき)」である。
葛は「くず」だったり「かづら」だったりするうえに【かずら】が言い難いので地名で使われて居る内に色々変化しそうではある。

さて最上流に大容量葛野川発電所を控える葛野川であるが,差し当たりその葛野川ダムの前座に控える深城ダ ムから取水していきたい。深城ダムから取水して発電する深城発電所は現状(流域 41.2km2から1m3/sの取水で出力340kW)で真面目発電してない。
深城ダムも湖名が不真面目で不愉快この上ない(敢えて名を出さない)。埼玉と云い湖名のネーミングセンスどうなってんねん。醜悪さを自覚して欲しい所(埼 玉のは知事の土屋が悪かっ た気がする。忖度して桃湖とかまともな神経してたら止めるべき。こっち(山梨)は知らん。)

気を取り直して深城ダム以下で取水していく。八ツ沢Pに流し込んでみると,うほっ結構な規模になる。葛野川発電所の葛野川ダムもあるし水量は安定化してる と睨んでの少々強気の水量ではあるけど。。小俣川にもダムを建設しても良いかも。


[私案]大月発電所
出力:12,100kW[+12.1MW]
水量:4.5m3/s
落差:325m
面積:43.3km2(深城D以遠)+19.0km2(直接)=62.3km2
取水:小 俣川・葛野川[深城D]・(深 城東北沢・深城D導水)(深 城東南沢・深城D導水) 630m
放水:葛野川(桂川)[八ツ沢PS取水口・駒橋PS放水口]300m

山梨県企業局 深城発電所[水 力]    
運開:2011.11.26
ダム式・流込式(←从属水量発電のようだ。維持流量?)
    認可最大出力:340kW
    最大使用水量:1.00m3/s[0.24]
    有効落差:43.35m
    水車:横軸フランシス水車×1台
    流域面積:41.2km2←便覧の記述と微妙に差違が。。
    取水:葛野川
    放水:葛野川

深城ダム[便覧] [水 力]    
河川     相模川水系葛野川
目的/型式     FNW/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積     87m/164m/211千m3
流域面積/湛水面積     43.3km2 ( 全て直接流域 ) /32ha
総貯水容量/有効貯水容量     6440千m3/5140千m3
ダム事業者     山梨県
着手/竣工     1978/2004
     総貯水容量:6,440,000立方メートル
    有効貯水容量:5,140,000立方メートル
        洪水期洪水調節容量:439.0万m3(有効貯水容量の内)
          洪水期利水容量: 75.0万m3(有効貯水容量の内)
     洪水期河川環境維持等容量: 41.0万m3(洪水期利水容量の内)
        洪水期水道用水容量: 34.0万m3(洪水期利水容量の内)
       非洪水期洪水調節容量:121.0万m3(有効貯水容量の内)
         非洪水期利水容量:3,930,000立方メートル(有効貯水容量の内)
    非洪水期河川環境維持等容量:3,610,000立方メートル(非洪水期利水容量の内)
       非洪水期水道用水容量: 320,000立方メートル(非洪水期利水容量の内)
      堆砂容量:1,300,000立方メートル
           堤頂標高:635.0m
        設計洪水位標高:632.50
       洪水時満水位標高:629.5m(サーチャージ)
        常時満水位標高:625.5m
      洪水期制限水位標高:610.5m
         最低水位標高:605.0m
          堆砂位標高:605.0m
       減勢工壁天端標高:581.0m
        副ダム堤頂標高:571.0m
         減勢工床標高:565.0m
    階段状減勢工下流端標高:550.0m
         基礎地盤標高:548.0m



~土室川~

東京電力RP(株) 土室川発電所[DB
運開:1999.12(葛野川発電所1・2号機運開時)
水路式・流込式
最大出力:350kW  常時:38kW
最大使用水量:0.50m3/s[0.37]
有効落差:89.94m
流域面積:13.5km2
水車:横軸ペルトン 385kW×1台
取水:土室川 744.00m
放水:土室川 651.00m

葛野川ダムの放流水を利用した発電所の様だ。

葛野川ダム[便覧
河川     相模川水系土室川
目的/型式     P/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積     105.2m/263.5m/622千m3
流域面積/湛水面積     13.5km2 ( 全て直接流域 ) /43ha
総貯水容量/有効貯水容量     11500千m3/8300千m3
ダム事業者     東京電力(株)
着手/竣工     1991/1999


東京電力RP(株) 葛野川発電所[水 力
運開:1999.12(1・2号機・800MW)/2014.6.9(4号機・計1,200MW)/最近?(3号機・計1,600MW)
純揚水式
    認可最大出力:1,600,000,000kW[1.2GW](出力増加前800MW→1,200GW→1,600MW)
    最大使用水量:280.00m3/s(出力増加前140.00m3/s)
    有効落差:714m
    水車:立軸単輪単流渦巻フランシスポンプ水車 出力412000kW×3台→4台
    発電機:立軸三相交流同期発電電動機×2台→3台?
    発電機:立軸三相交流可変速発電電動機×1台
導水路(共用):総延長3165.8m、主要導水路 圧力トンネル 口径8.20m、延長3165.8m
放水路(共用):圧力トンネル 口径8.20m、延長3203.3m
上部貯水池・流域:富士川水系日川[上日川ダム]6.7km2 1448.00m
下部貯水池:流域:土室川[葛野川ダム]13.5km2 744.00m

830万m3を最大使用水量280m3/sで回すと8.2hもつ。
嘗ては原発の為の揚水だったが,現代では再エネの為の揚水である。


さて,一帯はダム近傍あるあるの廃トンネルなどもあり,一寸した秘境になっている。[歩鉄](2019 年訪問)さんが地図も有り纏まってて解りやすい。
ヨッキも訪問・レポしている(松姫湖の 廃隧道(2010年訪問)・再 訪篇(2011年訪問)=詳細な地図有り。必見。)

>かつては国道139号線から葛野川ダム左岸へと通じる管理道路を使い天端の見学が可能でしたが、2014年(平成26年)の松姫ト ンネル開通により天端へ続く道路は通行禁止となり、葛野川ダムは『到達できないダム』という認識でした。
>しかし、その後ダム便覧フォトアーカイブにダム下からの写真が投稿され、調べてみるとダム下へと通じる山梨県営林道葛野川線は徒歩での通行が可能 であるとわかり今回訪問することにしました。[訪 問記

>※今(とは註:2014年らしい)年12月中までマイクロ発電所の建設工事中です。工事現場は堰堤の下ですが、訪問時はご注意ください。[travel,jp
どうも4号機の建設工事ではないか?調べて見たがマイクロ発電所が完成した様子はなかった。



そしてこの先,そのまま脇の松姫峠を越えると丹波山村(多摩川水系)である。



~日川~
富士川水系笛吹川圏域

上日川ダム[便覧
河川     富士川水系日川
目的/型式     P(葛野川発電所上部貯水池)/ロック フィル
堤高/堤頂長     87m/494m
流域面積/湛水面積     6.7km2 ( 全て直接流域 ) /51ha
総貯水容量/有効貯水容量     11470千m3/8300千m3
ダム事業者     東京電力(株)
着手/竣工     1991/1999



(大月市街・笹子川出合)

~笹子川~[→西の峠の向 こう側は笛吹川]    


[私案]笹子川発電所
出力:8,300kW[+8.3MW]
水量:5.0m3/s
落差:195m
流域:68km2
導水:
取水:笹 子川(日影沢・滝子川)藤 沢川真 木川(恵能野川)505m
放水:桂川[八ツ沢発電所]301m


[私案]真木川発電所
出力:6,200kW[+6.2MW]
水量:2.0m3/s
落差:365m
流域:17.0km2
取水:真木川880m
放水:真木川505m

西隣は笛吹川支流の日川である。

(朝日川・菅野川合流)


東京電力RP(株) 川茂発電所[水力] [DB]    
 運開:1924.2 桂川電力(株)[後の東京電燈(株)](1922.5起工・1924.3竣工)
ダム水路式・調整池式
認可最大出力:2,500kW(運開当時2400kW)      常時出力:1,400kW[56%]
最大使用水量:25.04m3/s(運開当時と同じ)←駒橋発電所と同じ
有効落差:12.00m(運開当時12.88m)
水車:立軸カプラン水車 出力2600kW×1台
運開当時水車:立軸フランシス水車 出力1200kW×2台
流域面積:298.0km2
取水:桂川[谷村発電所]423.48m
放水:桂川[駒橋発電所取水口]410.17m

どうやら場 所は此処で,元々駒橋の桂川取水口から菅野・朝日取水口の間にある未利用の落差を後に有効活用すべく後補したものの様だ。
松留もそこで触れた佐久間第二もメイン発電所の下だっ たが,ここは上なのが違う。易老沢と似ているがあればサブの補水路である。メインの上に ある小落差発電所だと早月に対する新早月に似てい る。ただし水量は同じでは無い。
また菅野や朝日で取水前の川茂が駒橋と同量取水していることから桂川からの取水がメインである事が解る。
またDBでは駒橋の流域面積も川茂の流域面積も298km2で同一となっているが,これは駒橋には給水しているが川茂には給水していない朝日と菅野両河川 での流域分の差が計上されて無くて,おそらく川茂の数値が誤りなのであろう。

駒橋発電所取水堰
送水:川茂発電所経由駒橋発電所
取水量:25.04m3/s
取水位:423.48m
流域面積:298.0km2以下

【駒橋増強私案】      

駒橋発電所の常時水量はそこそこ高くてもう一寸増強出来そうなレベル。下流の八ツ沢発電所が最大使用水量40m3/s程に対して常 時水量45%程度で,駒橋が最大使用水量25m3/s程で55%近くである。
駒橋の使用水量を40m3/s近く迄上げられそうである。笹子川の上流からは取水して発電を構想してしまったので使えるのはその余りとなるが,笹子川から 桂川の取水堰堤に水を持ってきて併せて35m3/s程度に増強出来るのではないか?
調べて見ると直接流域は19.8km2程だが,その後には68km2程の間接流域(笹子川発電所(案)の取水域)が拡がっている。
また増強分は直接導水したい。



[増強私案]駒橋発電所[→現況]    
水路式・流込式
認可最大出力:31,700kW[+9.5MW]  常時出力:12,100kW[38.2%]
最大使用水量:25.04m3/s→35m3/s
有効落差:103.41/102.31/115m
 水車:立軸フランシス水車×2台 総出力24700kW(既設) +7300kW×1台(増設)
  導水路:総延長6687.60m+並行して増設6.5km
    流域面積:298.00km2
    取水:桂川[取水堰・川茂発電所]菅野川、朝日川414.54m(旧来) (川茂発電所・菅野川・朝日川はスルー)423.5m(新設)
    放水:桂川[八ツ沢発電所]301.55m

1・2号機 23,900kW 27.0m3/s 
3号機 7,800kW  8.0m3/s



(都留市街)

東京電力RP(株) 谷村発電所[水力] [DB]     
 運開:1920.12 桂川電力(株)[後の東京電燈(株)]
水路式・流込式
認可最大出力:14,700kW(運開当時4500kW)      常時出力: 9,000kW[61.2%]←駒橋より更に高い。。
    最大使用水量:15.30m3/s
    有効落差:114.54m
    水車:立軸フランシス水車×3台 総出力15750kW
    導水路:総延長5584.8m
    流域面積:202.8km2
    取水:桂川[鹿留発電所]、欄干川、柄杓流川 4箇所(DBにはこうなってるけど,欄干川はこれ・所在不明・枝杓流川 はこれ・どちらも距離 有り,そして取 水堰脇で交叉する鹿留川からは取水無し??) 554.11m
    放水:桂川[川茂発電所] 425.34m


【谷村増強私案】

一般に導水路って割と余裕を持って作って在るみたいだけど元々4,500kWで建設されて今は3倍(水車も3台)になった谷村の導水路にどれほどの余裕が あるのか不明である。
増強している間に掘り直したりはしていそうであるけど。。今,6.7m3/s程増強してみる。併せて今は取水してないなら鹿留川からも取水してみる。


[増強私案]谷村発電所     
水路式・流込式
最大出力:21,400kW[+6.7MW]※      常時出力: 9,000kW[42.1%]←駒橋より更に高い。。
最大使用水量:22.0m3/s[+6.7m3/s][0.94]※
有効落差:114.54m
水車:立軸フランシス水車×3台+6500kW×1台=総出力22250kW
    導水路:総延長5584.8m+並行して増設
    流域面積:202.8km2+33.7km2(鹿留川)…現行では取水してないとして。
    取水:桂川[鹿留発電所]、欄干川、柄杓流川,鹿留川(新設) 5箇所(+1箇所)
    放水:桂川[川茂発電所] 425.34m

※内訳
1~3号機 15,000kW[+0.3MW]  15.6m3/s 既設
新4号機  6,400kW[+6.4MW]  6.4m3/s  新設
 


(鹿留(ししどめ)川合流)

上流+200mで19.8km2。一寸足りない感じ。

東京電力RP(株) 鹿留発電所[水 力]     
(一部)運開:1913.5 桂川電力(株)[後の東京電燈(株)](1914.4運開)
水路式・流込式
認可最大出力:18,400kW(運開当時16900kW)      常時出力: 9,900kW[53.8%]
最大使用水量:15.71m3/s
有効落差:142.13m
水車:横軸フランシス水車×3台 総出力19180kW(運開当時7460kW×3台)
導水路:総延長4522.4m
流域面積:199.0km2
取水:桂川、小佐野川、(河口湖→嘯川→宮川)704.0m
放水:桂川[谷村発電所]554.50m

~宮川~

嘯川水路


(河口湖)

嘯川水路取水口





(富士吉田市街)

<未利用落差100m>

東京電力RP(株) 鐘ヶ淵発電所[場 所][水 力][wiki
運開:1922.3[忍野水力電気(株)・1923年に東京電燈(株)と合併]
認可最大出力:2,600kW 常時出力:1,600kW
最大使用水量:2.78m3/s(100立尺)
有効落差:113.22m
流域面積:101.2km2
取水:桂川928.50m
放水:桂川808.79m

東京電力RP(株) 忍野発電所[場 所][水力] [wiki
運開:1922.8[忍野水力電気(株)・1923年に東京電燈(株)と合併]
認可最大出力:800kW      常時出力:440kW
最大使用水量:2.78m3/s(100立尺)
有効落差:39.84m
    流域面積:103.7平方キロメートル
    取水:桂川922.17m
    放水:福 地用水(→放水口の項参照) 882.27m

>1905(M38)年、瑞穂村の萱沼松次郎ら4名が忍野村の鐘山から城ヶ腰にかけて桂川からの水路を引く水力発電所の設立を山梨県に申請したが、 付近の福地村と明見村と の水利権交渉が捗らず頓挫する。明治43年(1910年)、松次郎らはあらためて忍野水力電気を計画し、4月20日、松次郎ほか10名の発 起人が忍野村鐘山から取水し城ヶ腰に有効落差100尺の発電所を設立するべく桂川河水使用許可を申請するが、協議の末ルートを忍野発電所と鐘ヶ淵発電所の 2ルートに分けて開発することに改める。[wiki]
>忍野発電所は1919(T8)年9月30日に認可され、翌20年4月、取水口を鐘山から奥山尾田に移し、有効落差31.5尺に計画を変更した。こ の申請は1921年8月3日に認可され、11月26日水路工事に着手し、翌22年8月7日竣工、8月23日通水し、9月より東京電燈根津嘉一郎派の河西豊 太郎を社長にして忍野水力電気株式会社を設立して鐘ヶ淵発電所に送電を開始した。翌1923(T12)年4月1日には東京電燈と合併し、今日では東京電力 リニューアブルパワーが管理している。
   
>■放水口 鐘山の滝から約200m下の桂川左岸には福地用水の鐘山分水場があり、福地村と下流の瑞穂村では飲用水や 灌漑に江戸時代から(とは註:桂川からの取水を)多用していた。付近は標高800m以上で寒冷な上、富士山からの雪代が運んだ火山砕屑物が 多くて米作が出来ず麦を主に栽培していたが、麦畑の畝を水で浸して掛け流しにする水掛け麦の栽培法を採用しており、桂川の水を多量に必要としていた。桂川下流の明見村と福地村では水争 いが絶えず谷村代官所の裁定で冬春は桂川3:小佐野7、夏秋は桂川3:小佐野7、の割合で水を分けていた。忍野発電所の放水は桂川の最寄り の開けた地点には放水せず、上流側に迂回して鐘山の桂川右岸の崖の下に暗渠を通し、鐘山分水場の上へ放水している。 [wiki]

忍野水力が難航したのも,わざわざ二手に分けたのも潅漑用水への配慮が必要だったからのようだ。



忍野発電所取水堰[場 所




鐘ヶ淵発電所取水堰[場 所



(山中湖)