【佐久間・秋葉・船明他水量・発電量デー
タ】
1.とはずがたり整形データ
佐久間ダム 秋葉ダム 船明ダム 新豊根ダム 水窪ダム
2.県の元データ
佐久間ダム・発電所・佐久間第二発電所 秋葉ダム・第一発電所・
第二発電所・第三発電所 船明ダム 水窪発電所・ダム
西渡発電所 気田発電所 豊岡発電所 豊川用水
(新豊根と豊川を除く)出典:
21-1 県内の電気事業用発電所運転実績(2015[H27]~2017[H29]年度) ─天竜川水系抜粋
出典:静
岡県2015 出典:静
岡県2016 出典:静
岡県2017
図表で見るしずおかエネルギーデータ
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-150/data/index.html
1.とはの整形データ
【佐久間ダム[→ダム諸元・発電所諸元]静岡県データ(整形)】 ▲
上の静岡県のデータは一部が可怪しい。2010年は年間可能発電量を遙かに凌駕する量の発電をし
たことになっている。
データを改竄するのはダメだし(統計改竄に手を染めた安倍
内閣の醜悪さを国民は嫌悪・軽蔑・警戒すべき),勝手な憶測も慎むべきだが,ここは数値が10倍されてしまっているのではないか?小数点以下の数値がそれ
を示唆している様にも思える。
今自分で計算し直してみた。2015年は前に見かけた静岡県発表のデータで
ある。
年度 |
2009(H21) |
2010 |
2011 |
2012 |
2013 |
2014 |
2015 |
2016 |
2017(H29) |
合計 |
平均
|
利用率 |
使用水量(百万m3) |
5,417.50 |
6,487.80 |
5,744.40 |
4,595.30 |
4,330.10 |
4,797.50 |
5,515.8 |
4,907.70 |
0 |
41,796.10 |
5,224.51
|
0.48 |
ダム放水量(百万m3) |
352.6 |
1,351.10 |
1,886.70 |
393.70 |
355.4 |
156.7 |
587.1 |
412.5 |
0 |
5,495.80 |
686.98
|
|
発電量(MWh) |
1,637,967.0 |
1,706,754.0 |
1,749,503.0 |
1,370,484.0 |
1,284,244.0 |
1,461,284.0 |
1,647,713.0 |
1,487,918.0 |
0 |
12,345,867.0
|
1,543,233.38
|
0.50 |
水使用率 |
0.94 |
0.83 |
0.75 |
0.92 |
0.92 |
0.97 |
0.90 |
0.92 |
|
0.88 |
|
|
データを修正した箇所・補充したヵ所
認
可最大出力(MW) |
350 |
年間最大発電量(MWh) |
3,066,000 |
|
|
最大使用水量(m3/s) |
306 |
年間最大使用水量(m3)
|
9,650,016,000 |
同(百万m3) |
9,650 |
水利用率(0.48)と発電所設備利用率(0.50)の数ポイントの差は低水量時の発電効率の低下によるものと思われる。
25.5,佐久間電力館を初訪問,重要な資料を発見!
出典:2024.5電発(佐久間電力館配布
資料)
佐久間ダムは「出水による年間の平均放流回数は約5回,放
流日数は約30日」とある(私のずっと知りたかった部分が赤字ボールドで書いてあるw)。
ダム放水量は上のデータから平均6.8億トン/年なので洪水一日辺り平均2.2千万トン放
水している事になる(勿論,分散はある)。
一日2.2千万トンということは瞬間水量は平均254.6m3/s
程度ということになる。佐久間発電所がもう一基分かw
2千万トン程貯水出来ると劇的に改善するのではないか?大千瀬ダムと久根ダムに分けて貯留したいと25.5現在の私は考えてるけど,佐久間ダムから大千瀬
ダムへはなかなかそんな量を運べるイメージが出来無いのでそこそこの分は佐久間ダムからの放流分が久根ダムに貯められるという形になるか。
【秋葉ダム静岡県データ(整形)】[→ダム諸元・発電所諸元(第一・第
二・第三)] ▲
|
2009 |
2010 |
2011 |
2012 |
2013 |
2014 |
2015 |
2016 |
合計 |
平均 |
ダム放水量(百万m3) |
849.1 |
2,156.3 |
2,565.7 |
623.3 |
607.7 |
494.5 |
1,608.4 |
946.5 |
9,851.5 |
1,231.4 |
第一発電使用(百万m3) |
1,870.0 |
1,961.0 |
2,116.1 |
1,430.3 |
1,520.4 |
1,686.5 |
2,075.0 |
1,108.8 |
13,768.1 |
1,721.0 |
第二発電使用(百万m3) |
936.4 |
2,095.2 |
1,521.0 |
610.0 |
520.4 |
748.4 |
708.0 |
871.2 |
8,010.6 |
1,001.3 |
第三発電使用(百万m3) |
2,917.5 |
2,750.9 |
2,608.7 |
2,918.8 |
2,571.2 |
2,770.8 |
3,039.4 |
3,017.2 |
22,595 |
2,824.3 |
発電計(百万m3) |
5,723.9 |
6,807.1 |
6,245.8 |
4,959.1 |
4,612.0 |
5,205.7 |
5,822.4 |
4,997.2 |
44,373.2 |
5,546.7 |
断面水量計(百万m3) |
6,573.0 |
8,963.4 |
8,811.5 |
5,582.4 |
5,219.7 |
5,700.2 |
7,430.8 |
5,943.7 |
54,224.7 |
6,778.1 |
水利用率 |
87.1% |
75.9% |
70.9% |
88.8% |
88.4% |
91.3% |
78.4% |
84.1% |
81.8% |
81.8% |
第一発電量(MWh) |
206,368 |
186,257 |
232,650 |
157,362 |
163,981 |
180,364 |
222,432 |
119,853 |
1,469,267 |
183,658.4 |
第二発電量(MWh) |
83,056 |
158,784 |
132,584 |
52,860 |
45,186 |
65,479 |
61,787 |
76,510 |
676,246 |
84,530.8 |
第三発電量(MWh) |
328,119 |
264,500 |
292,632 |
329,093 |
285,754 |
309,121 |
335,392 |
334,312 |
2,478,923 |
309,865.4 |
発電計(MWh) |
617,543.0 |
609,541.0 |
657,866.0 |
539,315.0 |
494,921.0 |
554,964.0 |
619,611.0 |
530,675.0 |
4,624,436 |
578,054.5 |
平均で67億トンの通過水量があって55億トンは利用出来てるけど12億トンは放流しているという感じ。まあ割とちゃんと使えてはいるか。
8年間の平均の設備稼働率は以下の様になる。
第一
|
46.3% |
第二
|
27.3% |
第三
|
75.4% |
合計
|
51.8% |
【船明ダム静岡県データ(整形)】[→ダム諸元・発電所諸元] ▲
|
2009 |
2010 |
2011 |
2012 |
2013 |
2014 |
2015 |
2016 |
合計 |
平均 |
ダム放水量(百万m3) |
1,946.0 |
5,587.3
|
4,684.6 |
1,448.4 |
1,110.4 |
1,271.5 |
2,477.1 |
3,520.8 |
22,046.1 |
2,755.8 |
発電使用(百万m3) |
5,485.8 |
4,517.0
|
5,304.5 |
5,016.0 |
4,791.6 |
5,109.3 |
5,376.9 |
2,788.5 |
38,389.6 |
4,798.7 |
水合計(百万m3) |
7,431.8 |
10,104.3 |
9,989.1 |
6,464.4 |
5,902.0 |
6,380.8 |
7,854.0 |
6,309.3 |
60,435.7 |
7,554.5 |
水利用率 |
73.8% |
44.7% |
53.1% |
77.6% |
81.2% |
80.1% |
68.5% |
44.2% |
63.5% |
65.4% |
発電量(MWh) |
185,558 |
131,369 |
181,979 |
169,388 |
168,493 |
178,822 |
191,236 |
97,426 |
1,304,271 |
163,033.9 |
発電稼働率 |
66.2% |
46.9% |
64.9% |
60.4% |
60.1% |
63.8% |
68.2% |
34.8% |
|
58.2% |
80%超から40%台迄変動しており水利用率の分散がかなり大きい感じ。
【水窪ダム発電所静岡県データ(整形)】 ▲
|
2009 |
2010 |
2011 |
2012 |
2013 |
2014 |
2015 |
2016 |
合計 |
平均 |
使用水量(百万m3) |
229.7 |
304.5 |
268.5 |
169.1 |
158.2 |
147.8 |
238.9 |
180.9 |
1,697.6 |
212.2 |
ダム放流量(百万m3) |
0.0 |
73.0 |
35.1 |
0.0 |
0.3 |
26.4 |
7.8 |
0.0 |
142.6 |
17.8 |
発電量(MWh) |
114.9 |
130.6 |
135.6 |
82.2 |
76.8 |
72.1 |
119.8 |
87.3 |
819.3 |
102.4 |
【豊岡発電所・堰堤データ】 ▲
データが怪しかった2011年と放水量が欠落してるっぽい2014年を除いて平均を出してみた。
|
2009 |
2010 |
2012 |
2013 |
2015 |
2016 |
2017 |
合計 |
平均 |
ダム放水量(百万m3) |
43.7
|
34.7 |
86.2 |
68.6 |
84.6 |
42.0 |
59.5 |
419.3 |
59.9 |
発電使用(百万m3) |
32.1 |
34.7 |
11.5 |
28.6 |
46.2 |
50.8 |
35.5 |
239.4 |
34.2 |
水合計(百万m3) |
75.8 |
69.4 |
97.7 |
97.2 |
130.8 |
92.8 |
95.0 |
658.7 |
94.1 |
水利用率 |
42.3% |
50.0% |
11.8% |
29.4% |
35.3% |
54.7% |
37.4% |
|
37.3% |
発電量(MWh) |
18,227.0 |
21,711.0 |
6,791.0 |
15,356.0 |
19,781.1 |
22,814.1 |
17,623.5 |
122,303.7 |
17,472.0 |
発電稼働率 |
25.7% |
30.6% |
9.6% |
21.6% |
27.9% |
32.2% |
24.8% |
|
24.6% |
流域:73.3km2
2.県の元データ
静岡県の資料なので新豊根が入ってないのが非常に残念である。。あと少々怪しい点がある。2009-17年の水量が10倍になっているようだ。
佐久間ダム・佐久間発電所 2015年 2016年 2009-2017年 ▲
2015年度 設備稼働率:53.7%


2016年
<欠>
佐
久間発電所 稼働率:38.8%(2009~2017年渡実績)
出典:静岡県
佐久間第二発電所 2015年 2016年 2009-17年
2015年度 設備稼働率:54.4%


2016年
2009-17年
佐
久間第二発電所 稼働率:42.3%(2009~2017年渡実
績)→ここもH22(2010)年の数値が10倍されてしまっていようである。

佐久間発電所(→こちら)と全く同じ水量を使用しているのに稼働率が
違うのは低水量時の発電効率の差が出ているということらしい。
佐久間第二の方が稼働率が高いと云うことは低水量に強いということ?
秋葉ダム・秋葉第一発電所 2015年 2016年 2009-17年 ▲
2015年度 設備稼働率:56.1% △


2016年 設備稼働率:30.20% △


秋葉第一発電所 稼働率:34.9%(2009~2017年渡実
績) △

秋葉第二発電所 2015年 2016年 2009-2017年 ▲
2015年度 設備稼働率:20.2%[10月上旬から運休?] △


2016年 設備稼働率:25.0% △


秋葉第二発電所 稼働率:22.3%(2009~2017年渡実
績) △

秋葉第三発電所 2015年 2016年 2009-17年 ▲
2015年度 設備稼働率:81.6%


秋葉第三発電所 稼働率:
58.0%(2009~2017年渡実績) △

船明発電所・船明ダム 2015年 2016
年 2009-17年
2015年 設備稼働率:68.2%


船明発
電所 稼働率:51.73%(2009~2017年渡実
績) △

新豊根ダム・新豊根発電所[→大入川本篇] ▲
流入量・取水量・揚水量 利水実績日数 発電量
新豊根ダムは愛知県下にあって完全に佐久間システムを構成する一パーツ乍ら,残念ながら,静岡県の資料には載っていない。但し国土交通省中部地方整備局の中
部地方ダム等管理フォローアップ委員会作成のファイルが劇的に有効であった。新豊根ダムが中電単独ではなく国交省の治水を含めた一種の多目的ダム
として建設されたが故に判明したという感じである。
それによると新豊根ダム貯水池への年平均流入量は約2.7億m3、揚水量は約5.7
億m3となっ
ており(→資料(下))、流入量に対して約2.1倍の量の揚水を行っている。
また,ほぼ毎日の様に揚
水をしているようである。年間250~280日程度揚水してて年平均8.2億m3ということは平均で328.0~292.9万m3/日
程度の揚水量
となる。最大揚水量は600m3/sであるから全
力で揚げて5,466.6~4,881.0秒=1.5~1.3h/D程度で
あ
る。(100m3/sで吸い上げて9.0~7.8h)。
また湛水面積が156ha=1.56km2=1,560,000m2=156万m3であるから毎日の吸い上げで2.1m
位しか変動しない??
新豊根ダムの流入量、発電取水量、揚水量、ダム放
流量の概要 △

新豊根ダムの利水(発電取水)実績 △

発電実績 △
新豊根発電所における至
近10か年平均発生電力量は約41万MWhとのこと。

水窪ダム・水窪発電所 2015年 2016年 2009-17
年 整形データ ▲
発電所は低稼働率である。。ただダムは放流は殆どせずにやっていってる。それでいて稼働率27.3%は水が足りないと云うかピーク電源ということである。
2015年 稼働率27.3% △


2016年 稼働率19.9% △
安定して低稼働。。2007年の案件の
余波でもあるのか?2020年のツイートでこんなの「今まではゲート開放してる事がほとんどだったので閉めてるのは意外」もあり。色々フル稼働出来ない事
情もあるのかも。。


2009-2017年
出典:静
岡県←何故か2015年が未集計になっている。。今は見れなくなってるけどネット上にも公開してたのに。。また佐
久間同様H22(2010)の使用水量が10倍になってるミスがあるよ
うだ。
西渡発電所…設備利用率: 28.4 %(2015年度実績)
2015年


気田発電所…豊岡PSと同じ最大使用水量だが豊岡の倍は使用して
いる。気田川・石切川から取水しているからであろう。
表: 2015 2016 2017
グラフ: 2015 2016 2017
2015年 △
出典:静
岡県
2016年 △
出典:静
岡県
2017年 △
出典:静岡県
2015年
出典:静
岡県
2016年
出典:静岡県
2017年
出典:静岡県
豊岡発電所 2015年 2016年 2017年 2009-17年 整形データ ▲
低稼働率である。。
2015年…稼働率:28%(2015年度実績) △

2015年の7月と9月は大量に放水しているが,水窪ダム(→データ)や佐久間ダム(→データ)でも同様。純粋に大雨だったか?(特に佐久間発電所等が停まっていたとかではなさそう。)

2016年…稼働率32.2% △


2017年…稼働率:24.8% △


2009-2017年 △
豊川用水 ▲
富樫(岐阜大・2013)に拠ると豊川利水の年間取水計画量は以下の如し。
出典:愛
知県(豊川水系における利水の現状と フルプランの検討2013/08/03 )
宇連ダム(直接流域26.3km2)…8,400万トン/年
大島ダム(直接流域18.4km2)…1,100万トン/年
大島ダムの18.4km2で1,100万トン/年を予定していると宇連ダム上流の宇連川(直接流域)からほぼ1,600万トン/年程見込
んでゐると思われる。
残る6,800万トン/年は振草頭首工からであるが,振草頭首工(15m3/s)の大千瀬川,大入頭首工(5m3/s)の大入川をそれぞれ2:1で取水す
るとすると4,600万トン/年と2,200万トン/年程度と推計できる?