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とはずがたりな掲示板 ( 電 力スレ利 水スレ )
2022.2.24更新
2021.6.6作成
秋葉ダム付近水発開発

天竜川本流に設置された静岡県内3ダムの真ん中,秋葉ダム周辺の利水を検討する。

0.秋葉ダム・秋葉第一~第三間発電所数値 0-1.諸元 0-2.データ

1.増強
気田川発電所(9.9MW)〔構想〕気田川秋葉連絡路 大千瀬川発電所(5.7MW)〔構 想〕 白倉川発電所(7.2MW)白倉川導水(22.8km2) 岩井戸発電所(+ 5.2MW)〔構想〕 秋葉ダム諸元と増強(秋葉ダム秋 葉第二秋 葉第三秋葉第一)


色々考えて見たが,大千瀬川の導水や調整池など佐久間絡みの増強はこちら。水窪川は 割りと巧く行った(?)が残りは秋葉付近に流入する発電 所建設(にともない取水手堰堤で一寸水を貯留である。)
まずは諸元とデータ。その次の妄想案披瀝と行く。

0-1.諸元

=未

秋葉取水口
三 方原用水(9.848m3/s) [上水1.221m3/s・工業3.158m3/s・農業5.469m3/s][国 交省]・

秋葉ダム[便覧
河川     天竜川水系天竜川
目的/型式     AWIP/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積     89m/273.4m/515千m3
流域面積/湛水面積     4490km2 ( 全て直接流域 ) /190ha
総貯水容量/有効貯水容量     34703千m3/7750千m3
ダム事業者     電源開発(株)
着手/竣工     1954/1958

元々発電効率悪い第二だから後回しなのに漁業の為とか云っちゃってるw

http://tenryu-r.sakura.ne.jp/images/senyoku/20181024111834.pdf
>秋葉系発電所の発電運用につきましては,漁業と発電事業との共存共栄の観点より,秋葉第二発電所を最後に発電するよう調整しておりますが,今般, 秋葉第三発電所の停止作業に伴い,止むを得ず秋葉第二発電所の運転が必要となりましたので,ご理解,ご協力のほどをお願い致します。

なんで,漁業の為になるのかと思ったらこういうことらしい。

http://tenryu-r.sakura.ne.jp/riverinformationR4.htm
>アユの釣果や河川状況をお知らせしています。 
>令和 4年 8月17日(水)
>天竜川本流では秋葉ダムゲートおよび秋葉ダム第二発電放水口からの放水が行なわれており、秋葉ダム直下や鮎釣より下流域は増水していて釣りのし難 い状況となっています。船明ダムより下流の水位はやや高く、透視度は30cmで薄濁りです。


秋 葉第二発電所[水 力wiki
電 源開発(株)
運 開:1958.6 (改 修:2016.5)
ダ ム式・調整池式
認 可最大出力:35,300kW(改修前34,900kW) 常時出力:0kW   年間総発電量:115,040MWh(1億1,504万kWh・改修前)
稼 働率:20.2%(改修直前で4月から9月迄と10月一寸の発電) →半年間で20%だとすると年間に直すと単純に40.4%程度?一応wikiに もピーク用とあるから稼働率はそんなに高くは無さそう。
最 大使用水量:110.00m3/s
有 効落差:36.50m
水 車:水車 50/60Hz 35000/38000kW×1台
流 域面積:4,490.0km2
取 水:天竜川[秋葉ダム]108.0m
放 水:天竜川69.82m

稼 働率も低いが有効落差も最も低く,低効率である事も判る。

秋 葉第三発電所[水 力
電 源開発(株)
運 開:1991.8
ダ ム式・調整池式
認 可最大出力:46,900kW 常時出力:38,700kW
稼 働率:81.6% →秋葉の3発電所中では最も高いが稼働率が10月から奇妙に上がったりしないから毎年こうだと判断しても良さそう。
最 大使用水量:116.00m3/s
有 効落差:47.10m
水 車:
  立軸フランシス水車 50/60Hz 45600/46500kW×1台
  横軸フランシス水車 50/60Hz  1700/ 1800kW×1台
発 電機:
  立軸三相交流同期発電機 50/60Hz 39600/47600kVA×1台
  横軸三相交流同期発電機 50/60Hz  1700/ 1700kVA×1台
放水路:口径6.50m、延長3646.5m
取 水:天竜川[秋葉ダム]108.0m
放 水:天 竜川(多 分これ)(→ビ ンゴだな)55.20m
効 率:0.40MW/(m3/s)


(気 田川)←気田発電所・豊岡発電所

秋 葉第一発電所    
ダ ム水路式でちょい離れた天竜川を下がった西岸にあり,対岸を走る国道から遠望できる。

電 源開発(株) 秋葉第一発電所[水 力] [中 電
運 開:1958.1 (改修:2017.5)
ダ ム水路式・調整池式
認 可最大出力:47,200kW(改修前45,300kW) 常時出力:0kW   年間総発電量:357,758MWh(3億5,779万kWh・改修前/2号機の改修で約560万kWh向上[sgfI])
  1号機改修:工期2017(H29).10~2018(H30).5     改修前出力:46,250kW     改修後出力:47,200kW  増減:+950kW
  2号機改修:工期2016(H28).10~2017(H29).5   改修前出力:45,300kW    改修後出力:46,250kW 増減:+950kW
稼 働率:56.1 % (2015年度実績)
最 大使用水量:110.00m3/s
有 効落差:48.50m
水 車:立軸フランシス水車 50/60Hz 25000/26300kW×2台
発 電機:立軸三相交流同期発電機 50/60Hz 27000/27000kVA×2台
取 水:天竜川[秋葉ダム]108.0m
放 水:天竜川54.00m
効 率:0.42MW/(m3/s)

0-2.データ     

秋葉第一発電所 稼働率:34.9%(2009~2017年渡実 績)


秋葉第二発電所 稼働率:22.3%(2009~2017年渡実 績)


秋葉第三発電所 稼働率:58.0%(2009~2017年渡実績)



[私案]瀬尻第一発電所or気田川発電所[→気 田川参照]   
出力:9,900kW[+9.9MW]
水量:19.5m3/s
 落差:54m
取水:気田川[]159m
放水:天竜川[秋葉ダム]101m
導水路7.8km


[私案]瀬尻第二発電所or大千瀬川発電所[→①大千瀬川or②相 川参照]   
出力:5,700kW
水量:7.5m3/s
落差:78m
取水:大 千瀬川①(大入出合)②・相 川(出馬)・川内川(和山潤沢川出合)210m
放水:天竜川[秋葉ダム]108m
流域:128.76km

①取水位165mは下図からEL.165m以下の25.1km2を除いた領域。大千瀬川だとこ こらに10m程の堰設置で対応する感じであろう。振草導水は考慮してるが大千瀬佐久間導水は 考慮してない。


②取水位200mは大千瀬佐久間導水も考慮に入れる。72.6km2。大千瀬と相川には堰堤を設けたい。 特に相川は低いのでEL177m 付 近に堤高40m・満水位EL200mのダムを建設を前提としての計画。
ここから佐久間方面(橙 線)に落とすか秋葉方面(赤線) に落とすかの選択。

いずれも良い感じではあるけど,相川単体だと貯留量が少なめで秋葉の貯留に殆ど貢献しない(一応相川ダムと大千瀬川堰堤で貢献)のが難点。
その貯留量は未知数(推定600 万m3程)だけど佐久間 第二ダム(西渡ダム)(推定利水効果4億5000万トン)との相乗効果を見込める。

一方の①大千瀬ダムだと水窪川下流からの貯水ができないもののそれは水窪発電所放水路を用いて佐久間ダムに流せるし相川ダムと西渡ダムの2ダムを建設する よりも効率的かも。特に西渡ダムは佐久間の街中に防水壁を造る必要がある。
①かな。

[私案]瀬尻第三発電所or白倉川発電所   
出力:3,500kW→水量2.0m3/sなら5,800kW[+5.8MW]
水量:1.2m3/s→一寸近年風(北又渡・平谷・安倍川etc)に積み増して2.0m3/sも
落差:359m
流域面積:17.4km2
導水:5.25km[0.66→1.10]
取水:(龍 山)河内川[無 人っぽい。調整池造れそう]・小 芋川[こ んな雰囲気。営林署と掛け合えば調整池設定可能?]・白 倉川[こ んな雰囲気。谷底に調整池設定出来そう]471m→とはいえ落差を取って水量多めに積んでおくのが現代風だろう。。
放水:天竜川[秋葉ダム]108m



ちょい物足りない。。(まあ5.8MWとれれば十分とも云えるんだけど。)欲張ってみる(導水距離+2.7km・流域+3.4km2)

[私案]瀬尻第三発電所or白倉川発電所      
出力:5,800kW[+5.8MW]→7,200kW[+7.2MW]
水量:2.0m3/s→2.5m3/s
落差:359m
流域面積:20.7km2
導水:7.95km[0.90]
取水:不 動沢[この上流・滝があるのか。。](龍 山)河内川[無 人っぽい]・小 芋川[こ んな雰囲気]・白 倉川[こ んな雰囲気]471m
放水:天竜川[秋葉ダム]108m



白倉川,小芋川,長雨の後に行ったので凄い水流だった。長野方面から来る(ダムのある)本流が茶色の濁流だったのに対して(ダムのない)支流が割りと清流 だったのが印象的であったが, まあダムの有無のせいばかりではなく既に豪雨が去って時間が経った静岡では濁りがマシになった一方で長野からは豪雨で濁った時の雨が下流に到達したという 時間差もあるではないだろうか?
白倉川の様子。
21.8

【白倉川秋葉ダム導水】
またこれによって白倉川の導水量はだいぶ少なくなるので下部で取水して殆どを秋葉ダムへ導水した方が今の侭では水がダダ漏れの船明の為になる♪

全体図

拡大図

面積:22.8km2
導水:0.75km
効率:30.4(高い)

[参考私案]岩井戸発電所
出力:5,200kW
水量:2.8m3/s←(30.4-8.3)*0.1*1.4-(0.084+0.278)=2.73
落差:225m
流域:30.4km2(但し豊岡発電所の一 次流域を含む。豊岡堰堤4.647m3/s・灰縄沢川0.278m3/sは豊岡Pへ)
取水:半 血沢入 地沢・気田川・灰縄沢・340m
放水:天竜川[秋葉ダム]108m

面白いけど豊岡発電所や水窪発電所と取り合 いになっていて意外に水を取れない感じ。。豊岡発電所を廃止するなら4.2m3/sで7.8MW程になる。
一応,気田川最下流へのダム建設含め豊岡P も温存しておくこととする。(本件は不採択とする。)

因みにこの半血沢には[廃止]豊根発 電所の前に久根鉱山が開発した発電所があったらしい。
>古河鉱業では、久根鉱山で利用する電力を賄うため自家用発電所の「大滝発電所」を1913年(大正2年)11月に新設した[1]。この発電所は鉱 山から3キロメートルほど下流にあり、天竜川支流半血沢を利用する出力135キロワットの水力発電所であった。[wiki

[廃止]大滝発電所[wiki
運開:1913.11[古河鉱業(株)(久根鉱山用自家発電)]
廃止:?
出力:135kW
取水:半血沢
放水:天竜川?

この3km程北に久根鉱山はあったとのことで探してみると西 渡の直ぐ脇に久根があった。


気田川導水(気田川秋葉連絡路)
秋葉ダムと同水位の兄弟ダムを気田川に造って色々融通しあったり出来ると良さそうである。

こんな感じか?先ず気田PSの放流水を秋葉ダムに持ってきて発電(→この辺で 検討。8.5MW)。


以上の各施策で,秋葉ダムに直接流れ込む流域は147.8km2程となる。内,16.3km2は西渡ダムへの水窪川導水が出来るならそちらに貯められる。更に西渡ダム・大千瀬ダ ム・相川ダムが出来ない場合は182.7km2-16.3km2=166.4km2 が加わり314.2km2が直接流入域となる。

100km2当たり3億 トンと仮定(この辺から)すると9億トンがこの流入となる。白 倉川導水22.8km2分は新たな流入だけどそれを除いても概ね300km2弱である。これは翁川26.5km2等を抜いた秋葉ダムの放流量と整合的である(寧ろこのデータからも100km2当 たり3億トンと推計もしていたから当然である)。

集計量再掲

秋葉水量
佐久間水量
秋葉対佐久間比較
秋葉第一使用量
20.8億トン
55.1億トン(佐久間使用量)

秋葉第二 〃
 7.1億トン
48億トン(佐久間第二使用量)

秋葉第三 〃
30.4億トン
 ──

発電合計
58.3億トン
55.1億トン
3.2億トン増
ダム放流量 16.1億トン
5.9億トン
10.2億トン増
全体
74.4億トン
61.0億トン
13.4億トン増

基本,所与の流域面積にダムの貯水量がどれだけあれば完全に貯水して利用しきれるのかの目安を推定する必要が あるなあ。。
今の所,水窪ダム(流域面積172.3km2 ・有効貯水量2,283.6 万m3)ほぼ堰止めている。が,流域の大半を占める 間接流域の水窪川(114.7km2)での取水をまともにしてない疑惑が あってこれが参考になるかどうか不明である。
推計としては有本堰堤では114.7km2で 6,000万トンぐらいしか取水してない。6000万トンは20km2分程度である。詰まり水窪ダム(V=)の2億3000万トンは 57.6km2(戸中川) と20km2の和程度の流域からの水を取水して使い切ってると云う事になる。
87.6km2でV=2,283.6万m3で年間2億3000万トンを使い切れるとなるとV=2,283万m3で 100km2でV=2,600万トンぐらいあれば水を漏らさず使い切れると云えるのかも知れない。また流域面積87.6km2の元でV= 1000万m3で年間1億m3の水を使いこなせるのかも知れない。変数が二つあってなかなか取扱が難しいな。。流域面積87.6km2だと 年間2億6000万トン通過の水に対して貯留量V=1000万トンで利用率が38%か。かなり少ないな。。これは全部比で計算してるが比例関係で近似出来 る保証は全くないからな。。
まあ出来るとすると秋葉に佐久間以外から流れ込む9億トンの水に対して完全に使いこなすには3,460万トンの貯留量が必要である,と推計できる。

違う方法でも推計してみる。佐久間から秋葉へ掛けて13億トン程増加,面積は400km2程増加。13億トンのの内秋葉の755万m3で3億トンは使って いる。
佐久間の放流量300m3/sに対して船明はV=360万トンなので180m3/s程の尖頭水量を受け取れて,秋葉は120m3/sを240万トン使って 逆調整している。詰まり残りの容量515万トンで年間13億トンの内3億トンを安定化(発電用水として利用)出来ていると言える。
V=500万トンで3億 トン/年である。これは結構高い数値に見える。秋葉ダムが三つも発電所を持って居 て合計して300m3/s以上の処理能力を持っているのが効いていそうである。
更に考慮すべき変数が増えたぞ(笑

なかなか難しそうなので一旦保留にしておく。

秋葉ダム本体増強

此処迄秋葉に発電所(水)が集まってくると 増強した方が良いかも。

佐久間の使用水量306m3/sに加えて, (新設)佐久間第三27.5m3/s[佐久 間導水東薗目迄・水窪・戸中導水あり・相川ダムあり]・(新規流入)白倉川2.0m3/s・(新規流 入)気田川第二 25m3/sと360.5m3/sとなる。以下で見る秋 葉の使用水量 336.00m3/sを原理的に凌駕してしまう

また秋葉ダムの貯留量は船明ダムよりはでか いものの佐久間ダムよりかなり小さい。有効貯水量でみると775m3/sしかないのである。。この辺が水も漏ら さない佐久間ダムに対してダダ漏れの秋葉(は言い過ぎw結構善戦はしているけどそれは佐久間のお陰。船明のダダ漏れの責任の一端が秋葉にあるという感じ) に繋がっている。

秋葉は現状(改修前の2015年)でダム使 用量が2,075.0百万立米でダム放水量は1,608.4百万立米であるか ら水使用率は56%。ピーク水量は第二発電所で処理って感じである。今,満水位が108mでこれがそのまま取水位になっていて天端が113mとなってい る。満水位でしか取水出来ないことは無いとは思うけどなんかもう一寸貯水量増やせたりしないだろうか?こ の辺(113m),割りと水辺に近接して建物がある様に見えるけど実 際は建物はもう一寸上の方にある様で ある。
必 要に応じてこんな壁を建設して,ダムの水位を 1mぐらい上げられると,貯水 量も湛水面積190ha(=1,900,000m2)*1m=190万m3増や せる。ただあんま増やすと佐久間第二発電所(放水位106.90mと結構 低め)の放流には差し障ることにはなる。。
まあこれは不採択で。


さて,今,発電所の取水位から判断 するに秋葉ダムの常時満水位は108.0mである。天端標高: 113.00mであるので5m程の余裕が 取ってある様だ。
堤高が20m程にしか見えない秋葉ダムも実は驚異の堤高89mで,地中奥深く岩盤があるようでこれを全部補強するのは現実的では無いけど或程度の補強をして2m程上げて満水位110m・天端 標高115mにする位は容易ではなかろうか?
湛水面積は190ha=1,900,000m2なので2mで最低でも380万m3貯留量を増やせる。湛水面積が拡げる事も考えると400万m3は固いであ ろう。今の有効貯水量は775.0万m3なので1,175万m3と1.5倍増以上に出来る。
この時,問題になるのは①佐久間谷発電所の放流水・②途中にある瀬島聚落の喫水・③途中にある幾つかの橋の嵩上げであろう。

①に関しては上でも見た様に現在の放水位はEL.106m。放水路の形状は口径10.30mとのこと。円形には見えなかったけど・・ 多分出典のDBで も横・高さの記載はなしなので出口は四角く見えても途中は円形のトンネルなのであろう。
口径なので直径である。高さが10m程あり,今片門発電所が計画高水位 (H.W.L.)=176.6mに対してQ=230m3/sで169.56mとなっている(で,今放水位が169.76mになっているのはQ= 345.0m3/sに増強されてるから?)様なので300m3/sも放流する佐久間第二もこの程度の水量なら放水出来そうな感じはする。
もしダメでも松尾川第二発電所(新) 笠置発電所など水面下7m程で放流する様なシステムは可能っぽい。佐久間第二の放流水は2m程度の水位上昇でも大丈夫と判断出来そう。

②③各箇所を見て行く

雲折聚落[地 理院][こ んな感じ(G)
完全に建物は数m上の斜面の上である。龍山保健センター[地 理院][] だけ水辺だけど堤防設置でなんとかなりそう。その脇の建物はダム関連施設。

(瀬島)河内川・河内沢橋[地 理院][こ んな感じ(G)
川沿いは資材置き場だし道路を嵩上げして堤防を1~2m設置すれば大丈夫っぽい。対岸からの様子。河内川,結構荒れ川か?
22.8

瀬島聚落
ここが一番大きい障碍になりそう。聚落の南側入口には不動沢川があり,北側の割と外れに瀬尻橋と八代沢がある。

不動沢橋[地 理院][こ んな感じ(G)
橋を渡って聚落側はEL.113m程度なので橋は一寸嵩上げしつつ川沿いに2m程の堤防を建設すれば大丈夫そうな感じはする。不動沢に沿っても一 寸した堤防が既にあるし♪

瀬尻橋・八代沢川[地 理院][こんな感じ(G)]
地理院の標高表示だと国道より橋詰の方が低くなってるけどGだと明らかに橋詰に向けて上り勾配が付いている。八代沢川に架かる八代沢橋の嵩上げも容易っぽ い

瀬島聚落対岸のr285からの眺め






[wiki] に拠ると水力発電については1958年のダム・発電所の完成と同時に秋葉第一発電所(認可出力:45,300kW)と秋葉第二発電所(同: 34,900kW)が建設さ れ、さらに1989年(平成元年)には秋葉第三発電所(同:46,900kW)が増設された。第一発電所はダムより下流の天竜区横山町(旧・天 竜市)に建設されたダム水路式発電所であり、第二発電所はダム直下に建設され夏季のピーク時に対応するための発電を行うダム式発電所である。2017 年5月30日、第一発電所の2号機が更新され、出力が950キロワット向上し、46,250キロワットとなった。秋葉第一・第二・第三 発電所合計で最大128,050kWを発電し、首都圏・中京圏の電力需要に応えるべく60Hz・50Hz両方の発電機を備えている,となっている。現在は 最新の秋葉第三がメインの稼働となっている様である。有効落差でも最大使用水量辺りの最大使用電力でも一寸だけ秋葉第一の方が優れてるっぽいけどスペック に現れない部分があるのかね?

秋葉(あきは)ダム[水力] [便覧
電源開発(株)目的:発電
堤高:89m(EL.=131.00m)
流域面積/湛水面積:4,490km2 (直接のみ ) /190ha
総貯水容量/有効貯水容量:3.470.3万m3/775.0万m3
ダム事業者     電源開発(株)
着手/竣工     1954/1958
満水位標高:108.00m    低水位標高:104.00m

三方原用水秋葉取水口[関 東農政局
三 方原用水(9.848m3/s)[上水1.221m3/s・工業3.158m3/s・農業5.469m3/s or 12.401m3/s[中 部地方整備局]][国 交省]・天竜川55.20m

秋葉第二発電所水力
電源開発(株) 運開:1958.6 (改修:2016.5)  ダム式・調整池式
認可最大出力:35,300kW(改修前34,900kW) 常時出力:0kW   年間総発電量:115,040MWh(1億1,504万kWh・改修前)
稼働率:20.2%(改修直前で4月から9月迄と10月一寸の発電) →半年間で20%だとすると年間に直すと単純に40.4%程度?一応wikiに もピーク用とあるから稼働率はそんなに高くは無さそう。
最大使用水量:110.00m3/s
有効落差:36.50m
流域面積:4,490.0km2
取水:天竜川[秋葉ダム]108.0m
放水:天竜川69.82m
効率:0.32MW/(m3/s)

稼働率も低いが有効落差も最も低く,低効率である事も判る。

秋葉第三発電所水力
電源開発(株) 運開:1991.8 ダム式・調整池式
認可最大出力:46,900kW 常時出力:38,700kW
稼働率:81.6% →秋葉の3発電所中では最も高いが稼働率が10月から奇妙に上がったりしないから毎年こうだと判断しても良さそう。
最大使用水量:116.00m3/s
有効落差:47.10m
取水:天竜川[秋葉ダム]108.0m
放水:
効率:0.40MW/(m3/s)

秋葉第一発電所水力
電源開発(株) 運開:1958.1 (改修:2017.5) ダム水路式・調整池式
認可最大出力:46,250kW 常時出力:0kW   年間総発電量:357,758MWh(改修前/2号機の改修で約560万kWh向上[sgfI])
稼働率:56.1 % (2015年度実績)
最大使用水量:110.00m3/s
有効落差:48.50m
取水:天竜川[秋葉ダム]108.0m
放水:天竜川54.00m
効率:0.42MW/(m3/s)

発電所
最大出力
常時出力
最大水量
常時水量
その他
佐久間 350,000kW 93,700kW 306.0m3/s
117.20m3/s
佐久間第二 32,000kW 11,500kW 306.00m3/s 109.97m3/s*



104.200kW
306.00m3/s
117.20m3/s
秋葉第一 46,250kW 0kW 110.00m3/s 0m3/s

秋葉第二 35,300kW 0kW 110.00m3/s 0m3/s

秋葉第三 46,900kW 38,700kW 116.00m3/s 95.72m3/s*



38,700kW
336.00m3/s
95.72m3/s

船明 32,000kW 114,000kW  270.0m3/s 96.19m3/s*








>常時出力(保証出力)は、年間を通じでほぼ毎日(95%流量程度)発生できる出力である。[JICA]
とのこと。概ね100m3/s前後が常時水量の様である。[tw

状況の必要性の有無を静 岡県の資料より上での疑問を検討してみる。改修時期に重なってよく判らない部分も多いのが残念だけど・・。

秋葉第一発電所運転実績
稼働率:56.1%(2015年度実績)
出典:静 岡県

2016年 設備稼働率:30.20%
出典:静 岡県

2015.10~2016.5に掛けて2号機の改修を行ったが,そんなに目立って低下していない。。2016.10~2017.5で1号機の改修を行った が11月~1月に掛けては全面的に止めたようである。

また46.25MWなので月の発電量の上限は33,300千kWhとなる。雪解けと梅雨と台風の4月6月9月は80%超の稼働率って所である。98%とか 迄追えんのかねえ??
4月 7月 9月
放流量(m3) 2億9690万 3億8960万 4億2500万
平均週間放流量(m3) 6,597万 8,657万 9.444万

秋葉第二発電所運転実績
2015年
稼働率:20.2%(2015年実績)
出典:静 岡県
2016年
稼働率:25%
出典:静 岡県


単純計算で半年間で20%って事は年間で40%程度と推計出来るかなと思ったけど,これみると発電量が増えてる4月,7月,9月は秋葉ダムの放流量が増えている事が判る。放流量に連動するとする と10~3月はあんま雨降らないか ら1月位しか大量に放流してないから30%位にしか成らないかも。とは云え1月は秋葉第一発電所の稼働率が極端に低いので放水量が多いのはその所為(せ い)の可能性が高いのかも。需要側のピーク用というよりは水供給 側のピークに対応する発電所のようである。

秋葉第三発電所運転実績
稼働率:81.6%(2015年実績)
出典:静 岡県

ベース電源的に利用されている。三方原用水への供給義務があるとは云え 最大使用水量の116.00m3/sも使うとは思えないし何故第一より優先されるのかは謎だ。。
今でも変に安定してない秋葉発電所だけどピーク対応の第一と第二の発電量はこんな感じ。
2015年の1月とか2016年の9月とか放流量多いのに発電量少なくて何やってんのって感じ。

2015年度

4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
合計
秋葉ダム
269.9
5.3
0.3
389.6
36,2
425.0
40.3
22.8
7.9
252.4
108.1
23.6
1,608.4 (16億840万トン)
秋葉第一(56.1%)
255.8
165.9
112.8
256.0
152.9
244.6
156.6
197.3
165.8
49.8
184.0
133.5
2,075.0 (20億7,500万トン)
秋葉第二(20.2%)
218.8
23.1
13.6
221.5
48.8
180.5
1.7
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
708.0 (7億800万トン)
ピーク電源小計
474.6
189.0
126.4
477.5
201.7
425.1
158.3
197.3
165.8
49.8
184.0
133.5
   27億8,300万トン
2016年度

4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
合計
秋葉ダム
138.4
301.4
0.1
0.0
1.2
320.5
32.9
8.7
118.1
0.0
25.2
0.0
946.5(9億4,650万トン)
秋葉第一(30.2%)
217.6
231.6
133.7
112.6
60.0
169.9
110.7
0.0
0.0
2.7
52.1
17.9
1108.8(11億880万トン)
秋葉第二(25%)
0.0
14.9
33.9
6.2
0.0
113.9
254.4
116.3
206.7
105.8
19.1
0.0
871.2 (8億7,120万トン)
ピーク電源小計
217.6
256.5
167.6
118.8
60.0
283.8
366.1
116.3
206.7
108.5
81.2
17.9
    19億8,000万トン

これだけ見てると稼働率低いので特に秋葉第三とスペック遜色ないのに稼働率低めの秋葉第一を動かすことで結構新規水源入れる余地ありそうな気がしなくもな いけどもう1台,2台水車増設しても良さそうな感じは受ける。

さて,秋葉第三偏重の原因にもなってそうな三方原用水。

三方原用水
出典:農 水省
これより大きい奴だとバカでっかいpdfになってしまう,,もうちょっと加減できんだかやあ,農水省。

とまれ三方原台地という標高に満遍なく給水する為か船明ではなく標高の高い秋葉ダムから取水している。
途中,長石放水路[地 図だとこれ]なんてのもあって余分に取らんで欲しいし取りすぎに気付いたらせめて船明に注いで欲しいとこなんだけど。。(´・ω・`)