電 力総研 水 力あれこれ 天竜川中上流
と はずがたりな掲示板(利 水スレ電 力スレ)
20.10.9運開
三峰川の発電所(現状篇)→開発篇はこちら


~沿川風景~
現在最上流部にあるのが三峰川第一(P=23.1MW)と友 に三峰川の中核をなす三峰川第二(P=10.8MW)である。この二箇所で美和ダムより奥地の殆どの電力を叩 き出している。
三峰川第二の取水位は1500mに達しようかというEL.1486.96mである。
未だ流域は54.3km2残っていて,1800mから2000m級の山岳地帯である。雨は1400~1600mmとそれ程多くないが有効落差が300m超 なので強気に出られる高さである。
そんな中で3.7m3/sは一寸増強の余地を感じさせるものである。
並行して造るよりも,大きくU字型に流れてる三峰川なので北側のより高い標高から取水して短絡してより低い場所で発電してみる。[→こちら参照


三峰川電力株式会社 三峰川第二発電所[水力
    昭和38(1963)年 7月:運用開始(一部?)    昭和38(1963)年12月:完成
水路式・流込式
   認可最大出力:10,800kW(以前は10,600kW)      常時出力: 2,300kW[21.3%](以前のデータ)
    最大使用水量:3.7m3/s(以前は3.65m3/s)[0.68]
    有効落差:331.6m(以前は331.70m)
    水車:立軸単輪4射ペルトン水車 出力10600kW(以前のデータ)×1台
    導水路:総延長5755.2m
    発電所標高:1129   m
    流域面積:54.3km2
    取水:南荒川、北荒川、小熊沢、熊沢、三峰川 1486.96m
    放水:三峰川第一発電所、三峰川 1127.86m


~小黒川~

中部電力株式会社 戸台発電所[水力
長野県伊那市長谷黒河内
運開:1926(T15).7[ 不明 ]
水路式・流込式
認可最大出力:470kW     常時出力:260kW
最大使用水量:0.70m3/s
有効落差:85.50m
水車:横軸フランシス水車 出力500kW×1台
導水路:総延長1439.7m
流域面積:36.7km2
取水:小黒川1087.27m
放水:小黒川998.80m

三 峰川上流部の開発はこちら参照

~黒川~

三峰川電力株式会社 三峰川第一発電所[水力
    昭和37(1962)年10月:運用開始(一部?)
    昭和39(1964)年 4月:完成
水路式・流込式
   認可最大出力:23,100kW(以前は22,100kW)      常時出力: 4,600kW(以前のデータ)
    最大使用水量:10.00m3/s[0.62]
    有効落差:260.7m
    水車:立軸単輪単流渦巻フランシス水車×2台 総出力22100kW(以前のデータ)
    導水路:総延長22999.5m
    放水路:延長110.5m
    取水位標高:1128.20m
    放水位標高: 844.00m
    流域面積:161.2平方キロメートル
    取水:戸台川→尾勝谷、三峰川[三峰川第二発電所]→東風巻谷→小瀬戸谷→南丸山谷→北丸山谷→塩沢※
    放水:黒川[三峰川第四発電所]

三峰川電力株式会社 三峰川第三発電所[水力
平成18(2006)年7月1日:運用開始    平成18(2006)年8月  :完成
水路式・流込式
認可最大出力:260kW
最大使用水量:0.138m3/s
有効落差:223.99m
水車:横軸単輪2射ペルトン水車×1台
流域面積:161.2平方キロメートル
取水:三峰川第一発電所導水路※ 1128.20m
放水:三峰川第一発電所冷却水


八ツ沢発電所松留発電所みたいなものか?三峯川第一 の放水時の未利用落差を利用したもののようである。
西勝原第一発電所に付随した(旧)西勝原第二発電所(現在の西勝原第二発電所とは無関係で現在の勝原第一発電所に統合された)[wiki] に似ているか。
設置の経緯→西勝原第一発電所に関連して、1927年12月に「西勝原 第二発電所」が運転を開始した。第一発電所建設に際して都合により 利用されな かった放水路と九頭竜川本川の間の落差を利用する附属発電所であり、第一発電所放水路の溢流堤から溢流した放水を導水渠に導き、制水門を経 てすぐに水車へ 導水する、という形をとる。第二発電所の出力は当初640キロワット、のち800キロワット[8]。出力800キロワットの段階での使用水量は 22.4立方メートル毎秒、有効落差は5メートルであった。設備はボービング製縦軸カプラン水車とブラウン・ボベリ製800キロボルトアンペア発電 機を各1台備えた。

廃止の経緯→建設以来使用された水圧鉄管や水車発電機など施設が老朽化したことから、北陸電力では1997年(平成9年)6月より西勝原第一発電所の全面 改修工事に着手した。工事は翌年12月に竣工し、試験を経て発電所は1999年(平成11年)4月より営業運転を再開した。この際、使用水量 は従前の11.13立方メートル毎秒に据え置かれたものの、水車発電機の効率増加と遊休落差の回収(有効落差は 115.40メートルから117.60メー トルへ)の2つにより発電所出力が1万900キロ ワットへと引き上げられている。

三峰川電力株式会社 三峰川第四発電所[水力
    平成21(2009)年2月1日:運用開始 
水路式・流込式
    認可最大出力:480kW
    最大使用水量:6.6m3/s
    有効落差:10.49m
    水車:横軸円筒プロペラ水車 出力100kW×6台
    流域面積:161.2平方キロメートル
導水路:三峰川第一の放水路を利用?
    取水:三峰川第一発電所844.00m?
    放水:三峰川


美和ダム[便覧()()]
河川     天竜川水系三峰川
目的/型式     FAP/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積     69.1m/367.5m/286千m3
流域面積/湛水面積     311.1km2 ( 全て直接流域 ) /179ha
総貯水容量/有効貯水容量/満水位    2,995.2万m3 / 2,074.5万m3 / 815m
ダム事業者     中部地方建設局
着手/竣工/再開発着手/再開発竣工/     1952/1959/1987/

長野県企業局 美和発電所[水力
    昭和33(1958)年2月11日:一部運用開始
    昭和33(1958)年5月26日:全部運用開始
ダム式・調整池式
    認可最大出力:12200kW      常時出力: 2800kW
    最大使用水量:25.60立方メートル毎秒
    有効落差:58.85m
    水車:立軸フランシス水車×2台 総出力13000kW
    放水路:幅4.64m×高3.36m、総延長635.4m
    取水位標高:815.00m
    放水位標高:754.50m
    流域面積:311.1平方キロメートル
    取水:三峰川[美和ダム]815m
    放水:三峰川[高遠ダム]754.50m


高遠ダム[便覧]…美輪ダ ム逆調整池か?
河川     天竜川水系三峰川
目的/型式     AP/重力式コンクリート
堤高/堤頂長    30.9m/76.1m
流域面積/湛水面積     438.4km2 ( 直接:377.4km2 間接:61km2 ) /24ha
総貯水容量/有効貯水容量     2310千m3/500千m3
ダム事業者     長野県企業局
着手/竣工     1957/1958


長野県企業局 高遠発電所(高遠さくら発電所←気色悪い名前やめえ)[水力
    平成29(2017)年4月1日:運用開始
ダム式・河川維持流量従属型
    認可最大出力:199kW
    最大使用水量:1.1立方メートル毎秒
    有効落差:23.0m
    水車:横軸渦巻フランシス水車×1台
    流域面積:438.4平方キロメートル
    取水:藤沢川→三峰川[高遠ダム]
    放水:三峰川


~新山川~

ダ ムの奏でる]によると高遠ダムから春近発電所・春富用水共用トンネルから新山川に放水があってそれを頭首工で取水している様だ。


新山川頭首工[ダ ムの奏でる][こ こ710m][ス トビュウ

~春富用水~

春富土地改良区 春富発電所[水力
平成29(2017)年4月11日:運用開始
水路式・流込式
    認可最大出力:197.8kW
    最大使用水量:1.12立方メートル毎秒
    有効落差:22.8m
    水車:横軸フランシス水車×1台
    導水路:総延長1836m
    取水:(三峰川[高遠ダム])→新山川[新山川頭首工[こ こ]]→春富地区1号幹線用水路
    放水:春富地区5号幹線用水路


~天竜川~

長野県企業局 春近発電所[水力
    昭和33(1958)年7月14日:運用開始
ダム水路式・貯水池式
    認可最大出力:23,600kW      常時出力: 1,600kW
    最大使用水量:19.00m3/s[]
    有効落差:151.80m
    水車:立軸単輪単流フランシス水車×2台 総出力25400kW
    導水路:総延長12453.7m
    放水路:延長827.2m
    取水位標高:744.62m
    放水位標高:590.13m
    流域面積:452.6平方キロメートル
    取水:藤沢川→三峰川[高遠ダム]→新山川(放水?) 744.62m
    放水:天竜川 590.13m