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天竜川中流域 ( 佐久間周辺増強周 辺逍遙] 秋葉発電所 船 明発電所  新豊根発電所 水 窪発電所 )
22.2.19運開
佐久間ダム周辺(相川県道1号線・新豊根発電所・夏焼)の現状 と電源 開発(22.3周遊)

西渡 川合(大千瀬川・天竜川)→この辺 大千瀬川(浦川・大 入川)→こちらに移転 相川→こちらに移転 佐久間ダム新豊根発 電所 大嵐・夏焼 早木戸 平岡

さて,色々検討し散らかし(ここへ至る苦難 の道程の雑然メモはこちら)まあ概ね以下の成案を得た。

1.大千瀬導水(と佐久間河内川導水)
水窪ダムへの導水…小沢川等・翁川/気田川(門桁)  19.9km2/56.8km2
新豊根ダムへの導水…虫川・漆島川等 19.1km2
佐久間ダムへの導水…大入川・東薗目川等・佐久間河内川 22.2km2
大千瀬川から取水・相川で貯水・中部天竜で発電
⑤佐久間を防水して貯水・西渡で発電

こいつらの周辺の様子を見に行ってみる。

東栄は急行『伊那』の停車駅(何時の時代やねんw)で飯田線の主要駅であるが,東栄町の中心からは随分離れていて東栄の中心部はR151が別所街道と呼ば れるように別所付近のようである。別所という地名もそれ程大きくなく大字としては本郷というのか?
この辺の感覚は土地勘がないのでよく解らない。。振草頭首工が在る場所ぐらいのイメージである。奈根川に沿って谷を極め山を一つ越える必要がある。

その本郷だか別所ではない,東栄駅周辺の聚落の中心はやはり東栄駅から一寸だけ離れた場所にあって,その辺でR151からr9が,そして直ぐにそのr9か らr1が分岐する。R151は新城経由で豊橋(吉田)と阿南経由で飯田,r9は熊経由で浜松へ向かう山の中の交通の結節点ではあるのだが,我らが1号線は 佐久間経由で飯田へ向かう主要地方道である…が,トップナンバーなのにr9から分岐してしまう辺り,当道路のへろへろぶりが偲ばれようというものである。

この日は相川(→こちら参照)を見た後そのまま佐久間ダムへ向かいr1を富山村 迄北上しそこから西へ抜けて茶臼山方面を伝って生駒迄帰って来た。

この先,大千瀬川上流方面(→こちら参照)には振草頭首工,更に大入川上流方面 には大入頭首工があって宇連ダムへの連繋をしている。大入川には更に新豊根ダムと新豊根発電所があって佐久間ダムと連繋している。

この辺は先ずは21.1の雪も残る中,見に行っていて,二回目は22.6に振草頭首工のみ見て来ている。そして恰度良い機会ではあったのに出馬のダム擬定 地同様,相川ダムの大千瀬川からの取水擬定地もスルーしてきてしまった。
現時点では大千瀬ダムが優先かなと思ってるけどまたじっくり周遊する必要がありそう。。

<r1飯田冨山佐久間線>

西渡発電所直上辺りで堰き止めて大水量・低落差で水力発電をしたい所。出来れば水窪川の直下に着くって水窪川の水も直接貯めたかったが,西渡を廃止するか 地下埋設することになるので西渡の直上にダムは建設して水窪川の水はこ の辺(ほぼ西渡ダムの満水位)で取水・導水することにした。

西渡

西渡駅

西渡発電所

佐久間第二ダム(西渡ダム)
取水:佐久間第二ダムEL133m 放水:秋葉ダムEL108m 落差20m程度 →詳細はこちら

こいつの佐久間以西を今回は視認してきた。
飯田線で云うと下川合~早瀬間の大千瀬川の様子。R473と重複するr1上から見た様子。水を貯めても大丈夫そうに見える。地理院の地図読みで道路で一 番低い所で136m程度。対岸には134m 程度の場所もある(ス トビュウ)。聚落の移転は140m程度の堤防建設で避け,聚落が無く道路や線路のみなら移設で対応したい。


先日落ちた原田橋が凄い橋に復旧してた。その上から大千瀬川と天竜川の合流部を見る。宏大なパノラマ風景が拡がる。

佐久間高校(現在は統合されてなんとか高校佐久間分校とやらになっているそう)を臨む。  

天竜川上流方面(詰まり佐久間ダム方面)を臨む。


発電所辺りも見に行きたかった(その場合,その後は水窪側を北上)けど,今回は佐久間ダムの看板に引きずられてそのまま佐久間ダム方面へ向かった。この場 合,その後はr1を北上となる。

今回は遠景を元に分析。
先ずは中部大橋(中部天竜駅)付近。橋 の向こう側の交叉点はEL.140mらしい。満水位を135mと想定していて余裕に5m程取って140mを堤防の水位と想定しているので中部大橋 はこのままでOK。橋の覆いはス トビューに拠ると塗装工事らしい。
堤防の堤頂高は概 ね135m程度の様だ。実写で5mも中部大橋と落差があるようには見えないけど橋の道路面辺り迄新規の堤防建設で嵩上げされる感じになりそう。

手前はEL.136m程度の敷地に消 防署[地理院]さ くまの里[G](老 人ホーム[地理院])等が立地しているようだが,こちらも5m程度の堤防で防水する必要がありそう。特に地図の記載とは逆に消防署は国 道と同じ140m程度の敷地にある様にストビュウでは見えるが,老人ホームは一段低い場所にありそうである。
周波数変換所や高校分校含め守るべき施設は多いので一帯で一番低い場所に水門を設けると共にダム水位が水門より高くなった時に排水出来るように隣りに揚水 機場も設けるべきであろう。

次は佐久間市街(佐久間駅周辺)を西側から。
地図だと此処(A)が140m程度,此処(B)が120m程度となっているけど,飯田線の橋梁が140m程度と見込まれるので寧ろ(B)が140m程度で (A)がそれより数m低い136m程度の様である。
電発の寮と駅の南側にかけては特に住宅もないし140mの堤防を築くのは容易であろう。川の南岸も佐久間第二発電所の敷地なので堤防を築くのは容易ではな かろうか。

あと,飯 田線の橋の下辺り[G],佐久間発電所から佐久間第二が休止中に天竜川に放水する施設があるっぽい。ここに135mで水を貯める場合放水位 122mの佐久間ダム発電所側に水が逆流しない様に制水門を設置する必要がありそう。(今は自由越流っぽい。)
また逆に佐久間第二発電所が休止中に佐久間発電所から放水が出来なくなると122m迄水量を落とさなくてはならなくなる。佐久間第二発電所をスルーする形 で佐久間第二発電所の排水路を利用出来るようにすべきか(今も出来るのかも知れないけど。)

詳しくは,こちらに纏めた
ここから佐久間市街へ向かうか佐久間ダムへ抜けるかが課題となる。佐久間市街を見たらそのまま西渡・水窪・青崩・三遠南信方面のコース。佐久間ダム方面に 抜ければ新豊根・大嵐・奥三河横断のコース。どっちもどっちだが前者の方が遠そうなので後者を選択。

原田橋から狭いトンネルを何本か抜けると佐久間ダムの天端脇に出る。

狭いトンネルが戦後直ぐの古さを感じさせる。日本は敗戦の傷も癒えず,資金不足で世銀から融資を受けて佐久間ダムは建設された。

佐久間ダム(→諸元)
撮影日不明(かなり以前)
丸い円筒の建物が二つ並んでるが,位 置的に取水塔らしい。モダンな古さ(w)を感じる。
22.3
電力館の案内板

天端から眺めた副ダムだか減勢工だかそんなの


西岸にある豊川用水の利水標識


いざ出発♪
一応飯田への距離が出てるんだなww


さて新豊根は上で見た様に大入林道の長期閉鎖ででなかなか行きづらい上に,このr1も延々と逃げ道無しで 続く道で行きづらいのだが,遂に新豊根の関連施設 に到達。

電源開発(株) 新豊根発電所[水力] [→大入川
運開:1972.10;
ダム水路式・混合揚水式
認可最大出力:1,125,000kW  常時出力:0.0kW
年間総発電電力量:874GWh(8億7,400万kWh)(内、自流分127GWh[14.5%]←混合揚水の比率としては他所と較べてどうなん だ??)
設備使用率:8.86%←低い。。
最大使用水量:646.00m3/s    最大揚水水量:600m3/s
有効落差:203.00m
    最大有効落差241.00m、最小有効落差166.00m
    最大全揚程247.40m、最小全揚程184.30m
流域面積:136.3km2
取水・上部貯水池:大入川[新豊根ダム]474.00m
放水・下部貯水池:天竜川[佐久間ダム]260.00m

広さとは無縁の狭い山峡の底に造られたがらんとした空き地の隅っこに立つ東屋みたいな元公衆トイレ付き建物(公衆トイレ閉鎖済)に看板が掲げられていた。 場所は此処[地 理院]。


ここは"休憩所"であることが看板より判明。


そしてその直ぐ北側に地下80mにある新豊根発電所への入口である地下トンネルの坑口が![地 理院→G だとこの日シャッター空いてた!?・地理院だと直ぐ近くに発電諸施設がある事が判る。地下80m迄こんな至近でどうやって降りてくんだ?道路ではなくエレ ベーターみたいなのしかない?それだと巨大な発電機とかはどうやって搬入したんだ?まあ地下に関しては結構弱い(大入トンネル位置十津川の支水路位置など)]
またトンネルの狭さは開発時期の古さを物語っていると云えよう。

トンネル脇の看板の一部拡大。

地上の変電設備。こ の辺。今通り抜けてきたトンネルの下に水路が通っていたようだ。

トンネル挟んで反対側から。こちらが正門っぽい。


その先にはどうやら佐久間ダムの浚渫基地っぽい採石場的な雰囲気の作業場が。 湖面には艀?が幾艘も浮かんでいた。

此処迄は巨大なダンプカーが行き来していて人跡未踏感は実は薄い。寧ろ騒がしさすら在る。なんか敷地内みたいな中の公道を行く。向こう側の橋を渡ると未通 県道の分岐である筈である。

あった。。この先に分地峠を経て新 豊根側に行くr428分岐があるのだが車輌は通り抜け不能区間である。入口からしてこの惨状w
r428はこっちの頁で取り扱う。


この辺に豊根発電所が あったらしい。見逃した。。のだが,よく見たら上の写真に写っとるやんww



<大入川・新豊根側→新豊根側はこちら

新豊根(しんとよね)ダム[便覧][水力
河川     天竜川水系大入川
目的/堤高/堤頂長   PF / 116.5m/311m
流域面積/湛水面積     136.3km2 [全て直接流域・内,一次流域60.73km・二次流域75.57m3/s] /156ha
総貯水量:5,350.0万m3     有効貯水量:4,040.0万m3    洪水調節容量:1,050万m3
標高  常時満水位標高:474.00m
     洪水期制限水位標高:470.00m
         低水位標高:435.00m
ダム事業者:電源開発(株)・国交省中部地方整備局(当初は愛知県)
着工/竣工:1969/1973



r1の単調な激山の中の道路を流石に厭き気味になりながらうねうねいく。
勿論,途中で道路上で巨大ヒキガエル?に遭遇するなど一定のおもてなしをr1はしてくれはしたが。。



~漆島川~

やっと出口の漆島川に到着。14:52の写真である。佐久間ダムを出たのが13:57だから新豊根発電所の写真を撮ったりはあったが抜けるのに1時間掛 かったことになる。

22.3 


<r288大嵐佐久間線線>
大嵐佐久間線は終点でそのまま静岡県道287号津具大嵐停車場線に接続。大嵐を出て天竜川を渡る一寸だけ静岡県管内で,例によって番号が統一されてないの で愛知側は愛知県道426号津具大嵐停車場線。

夏焼トンネル

有名な向こう側。予想以上に直ぐ行き止まりでスペース無し(なのにクルマが数台停まってる)
ひしゃげた看板にはこの先6.1km全面通行止めですとあるけどまあもうこの場所から全面通行止めやろ,これはw


目の前は天竜川佐久間湖畔。写真は取り損ねたが,トンネルは下り勾配で,ダム湖の増水時はこの辺水没するから注意せいとあったww(痛恨の写真撮り忘れ… orz)

マジで検討すると佐久間 ダムの公式な満水位を数m上げても水没箇所の準備は既に事実上出来てるんちゃうか。ここも夏焼聚落は廃村になったらしいし常時水没扱いして も大丈夫だろう。夏焼トンネルは水平に一寸堀直して水没地点より上に出口造って今より広い広場設けて夏焼廃村迄のアクセス確保しても良いけど。
因みに佐久間ダムの満水位は260mとの事でこの辺は地 図読みでEL.252mしかない(EL.263mの三角点が直ぐ近くにあるのに??)。恒常的に水没している雰囲気はないので佐久間ダムの満水位 EL.260mは常時満水位的なものよりはサーチャージ水位的なものか?佐久間ダムは発電専用で洪水調整機能本来ないからそう名付けられてないだけで?こ の辺の解明は将来の課題としたい。

静岡県西部付近一般地方道
愛知
静岡
路線名
その他・備考
9
9
天竜東栄線
殆どは静岡県内
424

振草三河川合停車場線
未成区間有・宇連ダム
(425)

外貝津先林線 現在は大部分がR473に組込済
426
287
津具大嵐停車場線
r288に接続

288
大嵐佐久間線
r287に接続・廃道区間有
427

坂宇場津具設楽線

428

古真立津具線
未成区間有(分地峠)
429
293
古真立佐久間線[→こちら 不通区間有・旧大入林道・殆どが愛知県内
430

足込上黒川線
愛知の県道]未成区間有・足込川
431

八橋中設楽線
振草渓谷(振草ってこんな所にあるのか)
442
390
鳳来佐久間線

504
294
御園浦川停車場線
東薗目川・未成区間有
505
298
渋川鳳来線
r299に接続

299
渋川都田停車場線
r298に接続
519

七郷一色名号線
大島ダム

426と287/288で津具大嵐佐久間線,428/429と293で津具古真立佐久間線とでもすればいいのに~♪