宮
川は関電が水利権を持っており蟹寺~角川は宮川上に,下小鳥はその宮川支流小鳥川上にある。 更 に宮川の支流の小八賀川は中 部電力が 水利権を保有している模様。 水量的な本線系統は関電の開発した宮川から下小鳥川って感じである。 下小鳥発電所の放水方法がいまいち解らなかったのでまずはそこの調査から。 水力.comでは下小鳥の 放水先は宮川と角川発電所,角川発電 所の取水は稲越川・小鳥川・宮川となっているが各種資料でまちまちなのだ。 下図では角川の取水と下小鳥の放水は交わらず,下小鳥の放水は宮川と云ふ事に成ってゐる。左図では下小鳥と角川の放水先がクロスしているようにも見える。 出典:北 陸地方整備局 国 土地理院では下小鳥発電所は宮川ではなく稲越川に面しており,と同時に角川発電所の導水路と○部で交叉してゐる。 上の表現を参考にすると,下小鳥発電所は目の前を流れる稲越川では一切放水せず(似た様なロケーションに吾妻川流域の松谷発電所と雁ヶ沢川や木曽発電所と木曽川(もう一寸下流で結局木曽川には放流するけど)等がある。),此処で は角川の取水のみで基本的に下小鳥の放水は角川で消費されるが |
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と云う事で,下小鳥・角川を突撃してきたが結局下小 鳥の放水先は良くわからなかった。。が,両発電所の各種の標高データを見れば明らかで,下小鳥の放水は430.30mで,これか下小鳥川or宮川[坂上ダ ム]であり,角川発電所の取水は宮川[角川ダム]等467.00mで明らかに下小鳥の放流水は使えないし下小鳥の発電に使う前に落差殺して角川に水を回す 事もなく放水先は下小鳥と同じで坂上ダムの様である。詰まり水力,comさんの下小鳥の放水先の角川ダムは誤りで,上の地図は下小鳥PSから放水路の地下 水路が書かれて無くて,上の模式図は下小鳥と角川の放水路がクロスしている様に描かれてるのは誤りでそれぞれ直角に折れ曲がってるのが正解で,恐らく小鳥 川沿いに下小鳥PSの放流口があって(多分此 処)それを現地で確認すれば終わりだったけど,皆一寸ずつ間違えてて混乱してて現地ではそれに気づけなかった。データ見てから現地飛べば良かっ た。。 |
ダム名 |
ダム湖名・河川・水系名 | 有効貯水量 | 流域面積 |
標高 |
そ の他・備考(ダム) |
発電所名 |
認可最大出力 |
最大使用水量 |
有効落差 |
その他・備考(発電所) |
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蟹 寺取水口 | 飛騨市宮川町 | ?万立米 |
325m | 関電1953 | |
関 電:蟹 寺[水力] | 51.0MW | 43.60m3/s | 133.95m | 取水:[蟹寺ダム] 放水:宮川181.60m | |
新万波!? |
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打 保(うつぼ)ダム | 飛騨市宮川町 | 168.5万立米 | 402m | 関電1953 | |
関 電:新打 保 | 4.94MW |
33.3m3/s |
17.2m |
21年8月着工、25年2月の運転開始予 |
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関 電:打
保[水力] |
24.3MW | 42.00m3/s |
69.10m |
取水:[打保ダム] 放水:[蟹寺ダム] |
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坂 上ダム | 飛騨市河合町 | 85.3万立米 | 429.5m | 関電1953 | |
関電:新坂上 | 4.3MW |
30m3/s |
16.4m |
21年3月着工、24年8月の運開予 |
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関電:坂 上 | 8.6MW | 41m3/s |
24.80m |
取水:[坂上ダム] 放水:[打保ダム] | |
小鳥川 |
[私案]二ツ屋谷発電所 |
1.7W[+1.7MW] | |||
角 川(つのがわ)ダム | 飛騨市河合町 | 45.8万立米 | 460m |
関電1955 |
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関電:角 川 | 23MW | 81.0m3/s |
33.15m |
取水:[角川D]、小
鳥川、稲越川 放水:[坂上D] |
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下小鳥(ことり・おどり)ダム | 下小鳥湖 | 9495.8万立米 | 186.1km2 |
常時満水位:702.0m |
関電1973 |
関電:下小鳥 | 142MW | 65.0m3/s |
251.0m |
放水:宮川・角川P/S430m |
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関電:下 小鳥維持流量 | 0.48MW | 0.64m3/s |
100.41m |
2021予2.54GWh/y [関電] |
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小鳥川 |
奥小鳥発電所 |
5.3MW[+5.3MW] | |||
合 計 |
261.8MW →268.8MW[+7.0MW] |
2020年6月10
日 関西電力株式会社 新坂上(しんさかがみ)発電所(仮称)および新打保(しんうつぼ)発電所(仮称)の新設について https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2020/0610_1j.html 当社は、この度、岐阜県飛騨市宮川町に当社が所有する坂上ダムおよび打保ダムにおいて、それぞれのダム直下に「新坂上発電所(仮称)および新打保発電所 (仮称)」を新設することとしました。 本計画は、水資源が豊富な坂上ダムおよび打保ダムの水を有効活用するものであり、両発電所あわせて最大出力9,240kWの発電所を新設するものです。 新坂上発電所(仮称)は2021年3月着工、2024年8月の運転開始、新打保発電所(仮称)は2021年8月着工、2025年2月の運転開始を目指 し、関係当局のご指導と地域の方々のご理解を賜りながら、安全を最優先に建設を進めてまいります。 当社グループは、「低炭素」のリーディングカンパニーとして、2030年代に国内外で再生可能エネルギー電源の設備容量600万kWを目標に、200万 kW以上の新規開発に取り組んでおり、今後も引き続き、地域の皆さまのご理解を賜りながら、再生可能エネルギーの普及・拡大に貢献してまいります。
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