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20.9.27運開

木曽川中下流域(22.5[大井]・22.7[兼山]訪問)

王滝川─[奥木曽]─上流域読書ダム蘭川発電所読 書発電所山口ダム賎母発電所山口発 電所落合ダム落合発電所大井ダム・ 大井発電所─笠置発電所─丸山ダム・丸山発電所─兼山ダム・ 兼山取水口・兼山発電所─[飛騨川─] 今渡発電所・美濃川合発電所─…


~沿川風景~
(中流域より)

大井(おおい)ダム[水力][TW
関西電力(株)
着手/竣工:1922/1924
目的:発電
堤高:53.4m、堤頂長:275.8m
総貯水容量:2,940万m3    有効貯水容量: 925万m3
常時満水位:258.48m
利水量:224.13m3/s
流域面積:2,083km2(直接流域: 間接流域:27km2[和田川])/    湛水面積:  141ha(1.41km2)

発電機そのものには大井は800kW・新大井は1000kWの余裕がある。2.0m3/s。2.7m3/s位に配分したいw
付知川ダムや落合川ダム・阿木川導水等を駆使しして水量安定・使用可能水量増強でこの程度は増やしてもええなあ。


ダム堰堤近景
22.5

天端


ダム湖


大井発電所取水設備?(和田川堰堤取水放水設備?)


新大井発電所取水口制水門扉と利水標識


説明書き アツい♪




大井発電所[水力
認可最大出力:52,000kW(→52,800kW[+0.8MW])   常時出力:0kW
最大使用水量:139.13m3/s(→141.13m3/s)
有効落差:42.42m
水車:4台 総出力52800kW

新大井発電所[水力
認可最大出力:32,000kW(→33,000kW [+1.0MW])   常時出力:15,900kW(発電量増量・阿 木川導水)
最大使用水量:85.00m3/s(→87.7m3/s)
有効落差:43.96m
水車: 出力33000kW×1台

本流に架かる東雲橋と和田川に架かる橋

和田川と大井発電所・新大井発電所と大井ダム

大井ダムと奥戸発電所と阿木川合流部


背後の山には東雲橋を旧道としてr72のBPが走っている。東雲橋の新橋として東雲橋の下流に東雲大橋が出来ていた。デカい!

今は大回りしてるけど,マピオンの地図だと此 処が直角コーナーなので,対岸の何処か(こ の辺?)に同じ大きさの橋を架ける計画がありそう。


~和田川~

橋…大戦間期に出来たらしいモダンさである。(恐らく大井発電所建設時に設置)


渓流…その橋の上から和田川渓流を望む


和田川堰堤[関 電][場 所(G)][地 理院
取水量:1.2m3/s
流域面積:27km2
出典:関 電

○和田川えん堤の操作方法
和田川えん堤からの取水量の調整は、河川水位に応じて、適宜、取水口ゲートの操作を手動で行っている。

○導水容量
和田川えん堤より大井ダムへ導水する水路は、許可最大取水量の約1.5倍の導水ができる

こんな図まで造ってしまったのにもう既設だったかw(面積なんかも脇の支流を入れてしまったので一寸多めだけどほぼ的中してると云っていいだらう♪)


となると残りは阿木川である!

寧ろこっちの方が流域面積は広そうだが。。なんで実現してないんだ??






~阿木川~
詳しくは別項にて纏める予定


阿木川ダムマップ(現地看板より)
注目点は放流口の他,湯壺川,岩村川,阿木川にある貯留堰堤(マウスオーバーで赤楕円)。
阿木川ダムマップ22.5

22.5

阿木川(あぎがわ)ダム[水力] [便覧][wiki
水資源機構
目的:洪水調節・不特定利水・上水道・工業用水
供給先:愛知用水(WI)・東濃用水(W)
補給地区
上水道用水
工業用水
合計利水量
取水点
岐阜県 東濃地区
最大 0.8
なし
0.8
不明
愛知県 愛知用水地区
最大 1.102
最大 2.098
3.2
兼山取水口[兼山ダム]

1.092
2.098
4.0

(単位:いずれもm3/s)
堤高:101.5m、堤体長:362m(ロックフィル部のみ)
総貯水容量:4,800万m3
有効貯水容量:4,400万m3
 天端標高:417.500m
   常時満水位標高:412.000m(サーチャージ)
     洪水期制限取水位標高:400.500m
     最低水位標高:363.000m
     基礎標高:316.000m
集水面積:81.8km2 湛水面積: 158ha (1.58km2)
着手/竣工:1969/1990

阿木川発電所[水力
(独)水資源機構
    ダム式・貯水池式
認可最大出力:2600kW      常時出力: 530kW
最大使用水量:4.70m3/s
有効落差:66.78m
流域面積:81.8平方キロメートル
取水:阿木川[阿木川ダム]412.0m
放水:阿木川363.0m

阿木川ダム放水口[場 所


[私案]阿木川取水堰堤[場 所
取水位:258m…脇の住宅街向けに数mの堰堤を建設する必要がありそう。今では殆ど堤防無し状態なので良い機会なのではないか。
取水量:10m3/s程度

大井ダム阿木川導水流域(山本用水直下・[私案]阿木川ダム飯沼川導水直下・[私案]大井ダム阿木川導水以上)…25.85km2
阿木川放流水4.7m3/s+阿木川取水堰堤直接集水域2.6m3/s-阿木川流域取水量2.2m3/s-奥戸発電所取水量2.1m3/s= 3.0m3/s →通常時はあんま取れそうにないな,,阿木川降雨時に多めに取り,普段はちょろっと流す程度か。




飯地高原脇にひっそりと佇む笠置ダム・笠置発電所。子どもの頃,恵那山と呼んで家族(未だ下の弟(荷主研究 者)も生まれてない頃なので4人)で何度も通った伝説的な宿泊施設があったが,それはじつは恵那山ではなくまさに飯地高原であった。アスレチックがあって ちゃぶちゃぶ川という小川で遊べて,実際の記憶と云うより撮影した8mmビデオの記憶であるけど,今でも懐かしく胸がいっぱいになるのだが,名古屋の方の 生協が経営してたが放漫経営で直ぐに潰れてしまって泊まりに行けなくなってしまった様だ。3~40年分ぶりに先年行ってみたがごこがどこやらさっぱり解ら なかった。現 地の様子はこちら参照。どうやら正式名称は飯地高原自然散歩村といい一宮の生協が運営してた様 で,印象的な建物は五明センターと云い(何かの雑誌に載ってるら しい。国会図書館に見に行きたい),また中部建築賞も受けたが現存せずと のこと。哀しいなあ。。道 路族の時に調べて引っ掛かったサイトも全部見れなくなっている。

笠置(かさぎ)ダム[水力][便覧
河川     木曾川水系木曾川
目的/型式     P/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積     40.8m/154.9m/117千m3
流域面積/湛水面積     2301.2km2 ( 全て直接流域 ) /109ha
総貯水容量/有効貯水容量     14,121千m3/6,475.1千m3
ダム事業者     関西電力(株)
本体施工者     佐藤工業
着手/竣工     1934/1936

関西電力(株) 笠置発電所[水力
所在地:岐阜県恵那市飯地町
運開:1936(S11) 11/27[大同電力(株)]
ダム式・調整池式
認可最大出力:41,700kW(→69,200kW[予定])    常時出力: 8,840kW[21.2%]
    最大使用水量:165.83m3/s[0.72](→261.00m3/s[1.13][予定])
    有効落差:30.38m
    水車:立軸単輪単流フランシス水車×3台 総出力44700kW
    流域面積:2,301.2km2
    取水:木曽川[笠置ダム]211.30m
    放水:木曽川[丸山ダム]178.94m
 

国土交通省 新丸山ダム建設事業に伴う笠置発電所の最大出力の増加について
https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2019/0829_1j.html
2019年8月29日
関西電力株式会社

 当社は、国土交通省の 新丸山ダム建設に伴い、既設の丸山ダムの水位が6.5m上昇する計画であることから、影響を受ける当社の笠置発電所の機能を回復するため、 最大使用水量を変更するとともに、水車・発電機取替え等の工事を実施し、最大出力を27,500kW増加させることとしました。

 当社は、2016年12月から、新丸山ダム建設に伴う対策工事を進めてまいりましたが、この度、国土交通省と笠置発電所に関する補償 契約が締結され、笠置発電所の機能回復のため最大使用水量を増加することになりました。また、2019年7月から道路拡幅等の準備工事を行っており、9月 から笠置発電所の水路工作物の補強および防水壁設置ならびに水車・発電機取替えといった工事を実施してまいります。

 今後、2029年度に国土交通省の新丸山ダムが竣工予定であり、当社は、それまでに関係者のご指導と地元の方々のご理解を賜りなが ら、安全を最優先に工事を進めてまいります。

 当社グループは、「低炭素」のリーディングカンパニーとして、2030年代に国内外で再生可能エネルギー電源の設備容量600万kW を目標に、200万kW以上の新規開発に取り組んでおり、今後も引き続き、地域の皆さまのご理解を賜りながら、再生可能エネルギーの普及・拡大に貢献して まいります。

<笠置発電所の最大出力増加の概要>

現在の最大出力 工事後の最大出力
(計画)
工事期間
笠置発電所 41,700kW 69,200kW 2019年9月~
2025年5月(予定)

<笠置発電所の概要および対策工事の概要>
所在地 岐阜県恵那市
水系・河川名 木曽川水系 木曽川
発電所形式 ダム式
最大出力(現在) 41,700kW(3基)
最大使用水量  165.83m/s(現在)
⇒261.00m/s(竣工後)
対策工事の概要 ・水路工作物の補強および防水壁設置
・水車発電機取替え


出典:関電


常時満水位6.5m上がって放水口が水面下6.5mの水圧でも ちゃんと放水出来るってこと?!使用水量も堂々たる261.0m3/sとなり頼もしい限りで あるけどなんか特別な仕組みが必要なら教えて欲しい所。


新丸山ダム


丸山発電所





兼山ダム[ダム湖面兼山取水口・ダム堤体・兼山発電所](→こちら参照)
送水:愛知用水・兼山発電所

ダム湖面
稲 葉橋からの眺め。水量すげえ♪
上流。土砂を浚渫してる?
22.7
下流


愛知用水・兼山取水口[wiki] [水 資源機構①][水 資源機構②
位置 岐阜県加茂郡八百津町(木曽川左岸)
取水量 最大取水量 30.0 m3/s
計画水位 92.50 m

敷地内にあってゲートの背後っぽいの遠景しか撮れず。
22.7
あっぷ。

入口


>用水建設にあたり、兼山上流で取水する案のほかにも下流今渡ダムの上流から揚水ポンプで取水する案、今渡ダム下流から自然取入れを行う案があった が、工事費と維持管理費の比較検討から兼山取水案に決定された[10]。取水口は、兼山ダム調整池の水位変動が大きく取水量も季節変動が大きいため手動操 作が難しいことから、取水口の入口部の下流約90メートルの地点に水位観測所を設け、ゲート開閉を自動制御するように設計されている。
wiki

出 典:水 資源機構

兼山ダム[便覧] [wiki
河川     木曾川水系木曾川
目的/型式     P/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積     36.3m/205.7m/105千m3
流域面積/湛水面積     2452km2 ( 全て直接流域 ) /102ha
総貯水容量/有効貯水容量     9392千m3/3703千m3
ダム事業者     関西電力(株)
水利権確保/工事着手/竣工     1920(大同電力・「錦津」「今渡」→「丸山」「兼山」「今渡」・兼山への変更許可は1938)/1939(日本発送電)/1943
送水:愛知用水・兼山発電所

左岸からの眺め。重厚な堰堤の向こうに重なる様に制水門とその隣りに建屋が見えている様である。

正面の斜め勾配は魚道って感じでもないし筏路?(→吉野発電所で見かけた)上空からだとこ んな感じ[G]


右岸からの眺め。一番手前のゲートからのみ放水してたようで左岸からは放水してない様に見えたんだな。岩もこっちからの方が見応えある。

これだけでもだいぶ発電出来そうな迫力なんですけど。。上流の笠置発電所も普通に水量増 強 (165.83m3/s→261.00m3/s)て有効落差が下がってるのに発電力増強出来る訳だなw


関西電力(株) 兼山発電所[水力
認可最大出力:39,000kW→16.25*3=48,700kW[+9.7MW]  常時 出力: 7,000kW
最大使用水量:200.00m3/s →愛知用水で30m3/s程取られるにしても新丸山ダムの安定化効果もあるし,西野川ダムや小川の牧尾導水等上流の妄想政策総動員した後なら250m3/s[+50MW]程度は余裕であろう。水 車は対応している??
有効落差:23.16m
流域面積:2452.0平方キロメートル
取水:木曽川[兼山ダム]95.50m
放水:木曽川[今渡ダム]71.50m



~愛知用水~

愛知用水[水 資源機構]→こちら
飛騨川との合流点よりやや上流にある様だ(兼山ダムら しい)。此処から愛知県中央部を潤しに行く。明治村の近くにある 入鹿池も関連施設だったのか。その供給範囲は遠く知多半島に迄及ぶ。

愛知用水[愛 知県
矢作川からも水を確保しているのが判る。愛知県の用水では明治用水も 有名だがそち らは矢作川とその支流巴川から取水。東三河の豊川用水は勿論豊川である。



供給系統図→東濃用水の項参 照

供給系統図(生活用水)→こちら

供給系統図(工業用水)→こちら

供給系統図(農業用水)→こちら


(飛騨川合流)

今渡ダム・今渡発電所・美濃川合発電所
3者が同一地点にある。低落差大水量での発電は佐久間第二発電所を想起させるがこちらはダム式 (ダム直下での発電でそのまま放水している様だ)
今渡ダム[wiki
ダムとしては木曽川最下流にあり、上流での水力発電によって変化した 河川流量を自然の状態に戻して下流へ放流する逆調整の機能を担う。
完成は1939年(昭和14年)。電力会社管理ダムであり、建設時は木曽川開発を手掛けた大同電力と飛騨川開発を手掛けた東邦電力が共同出資する、愛岐水 力株式会社という電力会社が管理した。

1924年8月、完成した大井ダムが貯水を始めると、木曽川ではある問題が発生する。当時、大井ダムの下流側には木津用水・宮田用水・佐屋川用水の3つの 農業用水があった(1929年羽島用水が完成し4つとなる)が、渇水期にこれら農業用水での取水が困難になったのである[7]。これは、深夜など発電が不 要な時間帯にダムへと貯水し、発電時にダムから放流する、というダムの流量調節に伴いダム下流側において毎日の流量変化が大きくなったことにより生じた [7]。特に大量の取水をする宮田用水への影響が大きく、同用水の下流地帯では水不足を原因とする水争いが頻発したという[7]。
その後も灌漑期の水位変動や工事費の負担をめぐる用水組合と大同電力とのトラブルは続き、1930年(昭和5年)には木津・宮田両用水における工事費の負 担を大同電力が拒否したため、2つの用水組合と会社側の紛争が再燃、組合側がダムの流量調節の停止を命令するよう政府などへ陳情する事態となった[8]。 愛知県が調停役とする用水組合と大同電力との協議の結果、費用負担は従前通りとすること、灌漑期間中は常に水位調節に腐心すべきこと、という組合側の主張 を会社側が認め、この紛争は沈静化した[8](→昭和29年、木曽川総合開発の一環として宮田、木津、対岸の羽島用水の取水口を統合する犬山頭首工の建設 にいたる[水土])

上流ダムによる流量調節の結果生じる下流への影響を抑えるために大同電力が計画したのが、河川流量を自然の状態となるよう放水する逆調整ダムの建設である [9]。逆調整発電所の建設は、木津・宮田両用水組合も1933年(昭和8年)に国や県へ陳情するなどその実現を求めていた[10]。

昭和のはじめ、大同電力は飛騨川合流点直前における逆調整発電所「今渡第二発電所」を計画し、その建設許可を申請した[11]。一方、当時飛騨川開発を手 がけていた東邦電力(名古屋電灯の後身)は木曽川・飛騨川合流点直上の飛騨川方に逆調整発電所「森山第二発電所」を計画し、その建設許可を取得した [11]。かくして木曽川・飛騨川合流点付近に2つの逆調整発電所が計画されたが、どちらも不況による電力の過剰から計画中止状態となっていた[11]。

停滞する逆調整発電所計画に対し、大同電力と用水組合の対立が続く中でその対策を講ずる必要に迫られた内務省と岐阜県当局は、2つの逆調整発電所計画を合 同するよう両社に慫慂した[11]。これを受けて大同電力・東邦電力は協議を進め、大同からは今渡第二発電所、東邦からは森山第二発電所の水利権をそれぞ れ提供し、新会社を共同で設立した上で木曽川・飛騨川合流点直下にダムを築造し共同逆調整発電所「今渡発電所」を建設することとなった[11]。1933 年5月、今渡発電所の水利使用許可を申請し、1935年(昭和10年)4月にその許可を取得した[11]。

水利権の許可取得後の1935年7月20日、資本金500万円、大同電力・東邦電力の折半出資にて「愛岐水力株式会社」が設立された[11]。初代社長に は東邦電力社長の松永安左エ門が就任し、以降は1年ごとに大同側・東邦側交代で務めることとなった[11]。また発電所の完成後は発生電力を2分割し両社 同一条件にて受電すると定めた[11]

着工準備ができた今渡発電所(今渡ダム)であったが、今度は舟運・流筏・玉石採取・漁業などの業者から生活を脅かすとして猛烈な反対運動が発生し、用水組 合からも逆調整に疑念を抱くとして了解が得られなかった[11]。岐阜県・愛知県当局の調停により1936年(昭和11年)6月着工に漕ぎ着ける [11]。工事中の洪水被害や、日中戦争による人的・物的影響が工事の障害となるも、1938年(昭和13年)12月末をもって工事は終結した[12]。 土木工事請負業者は間組である[13]。

今渡ダム工事中の1936年、大井ダムとの中間に笠置ダム(笠置発電所)が建設された。これに伴い大同電力は1937年4月、灌漑期間中は笠置ダムの水量 調節を停止し、ダムに達する全水量を均等に放流することとしたため、以後用水組合に対する寄付(施設改良工事費の負担)を打ち切るという旨を通告した [10]。この一件で大同電力に対する特に宮田用水組合の不信が強まり、今渡ダムが完成して仮貯水を始める段階になると、同組合は愛知県に対しダム操作規 定に組合の主張が反映されなければダムの操業を拒否するよう要望している[14]

宮田用水組合と電力会社の対立はダム完成後も続いたが、1942年(昭和17年)5月、内務省名古屋土木出張所の仲介によりダム操作規定について両者が了 解点に達し、加えて電力会社側(後述の通りこの時点では愛岐水力ではなく日本発送電)が宮田用水組合に10万円を寄付してこの問題は解決した[15]。こ の問題以外にも、砂鉱業権や下流船運などの問題があったが、買収または補償などの方法で処理されている[16]。

天端部分は基礎岩盤から33.4メートルの高さにあり、その標高83.3メートルに対し、満水位は70.5メートルに達する。

ダムによって形成される調整池の総貯水容量は947万200立方メートル。うち利用水深3メートル以内の有効貯水容量は392万2200立方メートルであ る。また湛水面積は1.5平方キロメートルに及ぶ(数字は2008年3月末時点[1])。なお竣工当初の総容量は677万2900立方メートルであった [13]。

今渡ダム右岸に位置する関西電力美濃川合発電所は、ゲートから放流するため発電に用いていなかった水量(年間180日程度のゲート放流が生じていた)を活 用すべく計画された発電所で[24]、1995年(平成7年)5月24日に運転を開始した[19]。ダム式発電所であり最大出力は2万3400キロワット (23.4MW) で運転されている[19]。


今渡ダム[場 所

今渡発電所側から見た今渡ダムと美濃川合発電所。
23.2
川の両岸に別々の発電所を作るという事でとんでもなく広い川巾を想像していたらそうでもなかったw

今渡ダムの裏側と太多線橋梁。


湖面。飛騨川・木曽川上流方面を眺める。

ダム管理所

構内に水利標識が…200m3/sとありこれは今渡発電所のもの。


今渡発電所…対岸には川合発電所がある。
認可最大出力:20,000kW      常時出力:8.905kW
最大使用水量:200.00m3/s
有効落差:12.21m
放水位標高:木曽川58.10m

美濃河合側から見た今渡発電所

細い路地を川の方へ向かうと出合う発電所正面

上の画像右手へ向かうとある今渡ダム管理所(上で既出)。右に向かうと下の今渡発 電所の発電所建屋や制水門など


関西電力(株) 美濃川合発電所[水力]  …対岸には今渡発電所がある。
運開:1995.5.24
ダム式・調整池式
認可最大出力:23,400kW      常時出力: 7,900kW
    最大使用水量:220.0m3/s
    有効落差:12.36m
    水車:横軸プロペラ水車 出力24200kW×1台
    流域面積:4632.3平方キロメートル
    取水:木曽川[今渡ダム]70.50m
    放水:木曽川57.94m

川合発電所アップ。水はゆったり,たっぷりである。


美濃川合発電所建屋近景


あと一箇所下流で発電はどうだらう??今渡で上流の発電所逆調整したのでここは割と一定の流量で流す必要が ある。

[私案]犬山取水堰[こ の辺(55m)]→出水時には水はこ ちら側(EL59.5m)を通りそうである。
取水量:300m3/s(木曽川・可児川)

[私案]犬山発電所[こ の辺(38m)]
最大出力:30,700kW[+30.7MW]
有効落差:12m
導水距離

犬山頭首工(犬山ダム)[東海 農政局(犬山頭首工)東 海農政局(概要)
形式     両岸取水、一部可動堰、一部固定堰
堤長     420メートル
計画洪水量     毎秒12,500立方メートル
(木曽川犬山地点の計画高水流量:毎秒13,500立方メートル)
取入水位     水位37.00メートル
取入水量     最大 毎秒51.06立方メートル
計画洪水位     水位42.58メートル

受益面積及び最大取水量(平成26年12月現在)〉   
土地改良区 宮田用水 木津用水 扶桑・江南  羽島用水  合 計
受益面積(ha) 5911 1694 639 1109 9353
最大取水量(m3/s) 44.54 6.52 51.06

出典:東 海農政局

木曽川大堰
取水:木曽川用水[水源は岩屋ダム