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天竜川中流域 ( 佐久間発電所 大千瀬川[大 千瀬ダム相川ダム・西渡ダム(本頁)・大千瀬川支流] 秋葉発電所 船明発電所  新豊根発電所 水窪発電所 )
22.2.19運開
佐久間周辺調整池建設
1.佐久間第二(戸口)ダム・2. 西渡ダム 3.佐久間川合ダム・4.大千瀬川ダム(浦川)・5.大千瀬川ダム(大入)・6.相川ダム(出馬)・7.相川ダム(東栄)

3.西渡ダム
前提条件として,西渡PSの廃止は避け,佐久間市街に流れ込む佐久間河内川の流量を減らし たいので(佐久間)河内川から佐久間ダムへの導水は実行する。佐久 間導水は要検討とする。
この場合のダムは西渡ダム(若しくは佐久間第二ダ ム)と呼ぶ事にする。以上より綜合 すると流域はやや小さくなるが,西渡 発電所(堰堤などリプレース済)の送電設備などを共有出来る等のメリットはあるだろう。この場合水窪川から西渡ダムへの導水も建設して流域減少を最小限に 抑える。

差し当たってダムは西渡発電所の水没を避ける為に西渡の直上に建設とする。(西渡PSを廃止して貯留量を増やし,秋 葉・船明への負担を減らすメリットと貯水量を増やす為に佐久間ダムや水窪ダムに取られて流域が減少して相月川,場合に拠っては福沢川からの導水路を増強す るコストを払って西渡PSの事業を継続する収益を精査する必要がある。。なんか廃止した方がメリット多く ね?って気はしている。ただ現状で既存の施設の廃棄は成るべく避ける方針。)

また本頁では大千瀬ダムは無しという前提で議論をしている。

西渡ダム(佐久間第二ダム)
堤高/堤長:45m/162m
満水位:135m
湛水面積:162.3ha(1,623,000m2) 利用水深4m 貯留量:620万 m3

満水位1.623km2を利用水深1mで使うとほぼ発電に落差は影響せずまた体積もそのまま使えるとすると1,620,000m3=162万m3の水が使 えてこれは利用水量25m3/sだと18h分なのでほぼ毎日ピーク電源に対応出来そうである。また冬期は水が少なくなるとは云へたまの降雨にしっかり貯め て於ける水量はありそう。使用水深は4m程度としてみる。600万m3程見込める。

出来れば水窪川の直下に造って水窪川の水も直接貯めたかったが,西渡を廃止するか 地下埋設することになるので西渡の直上にダムは建設して水窪川の水はこ の辺(ほぼ西渡ダムの満水位)で取水・導水することにした。現地で は地理院の地図と違って余水吐が存在していた。完璧である。ここに堰堤を造ろう♪
24.4

西渡発電所を眼下に望む。この直ぐ隣りに発電所を更にその上流にダム堤体を造る感じか。
22.8
西渡発電所遠景。あの向こう側に発電所とダムを造る感じに。
22.8

私の妄想(構想)だと水窪発電所直下の蓋渠(既設)に加えて翁川の水も今は西渡発電 所(2.3MW・3.26m3/s)へ流れる水を佐 久間ダム水窪ダムへ徹底的に流しに掛かってるので西渡PSの水が足りなくなりそ うである。
西渡発電所の水確保の為に相月川等から導水しな いと西渡に行く水が過少になりそう。。相月川と併せて西渡PSへの流域は37.5m3/s。西渡の使用水量3.26m3/sに割と合致している。とはいえ 今ですら低稼働率に喘いでいるのに17.3km2を佐久間Dに,9.1km2を水窪Dと26.4km2程奪われてるので更に酷くなるのは 必至か。
 西渡発電所へ流れる流域は37.7km2。水窪川流域から西渡ダム(佐久間第 二ダム)に流れるのは16.3km2。まああんま広くは無いよね。。近傍で探してみると榛原川取水堰で24km2程に対して2.0m3/s。まあ悪くは無 い。寧ろ導水距離は短いとはいえ相月川が8.3km2しかないのは狭すぎ?


先ずは流域:161.2km2。大入川・東薗目川・西薗目川の佐久間ダム導水をしなければ 182.7km2。もし大入・西薗目の新豊根導水をするなら 3.2km2引いて179.5km2。

さて今ダムの貯水量が600万m3として流域面積161.2km2~255.3km2(振草頭首工以 遠含む)に対して十分か検討してみる。

さて山を挟んで向こう側,大井川(寸又川)に久々に登場願う。地域的に山の向こうで気候も似ているだろうし本流では無く支流で静岡県内でデータ完備だと此 処ぐらいしか無いのである。

大間ダム…有効貯水量:74.1万m3・流域面積:201.6km2・水 使用量:3億8000万t/年(2015年)
大間発電所…最大使用水量:23.10m3/s・ダム放流量:3億 3000万t/年(2015年)

千頭ダム…有効貯水量:434.9万m3・流域面積:132km2・ダ ム放流量:2億4200万t/年(2015年) ダム通過水量:5億5000万トン/年
湯山発電所…最大使用水量:18.92m3/s・水使用量:3億 0800万t/年(2015年)

先ず荒れ狂う水を受け止めるのが上流の千頭ダムである。千頭の流域面積:132km2は西渡ダムより少ない(西渡ダムは160~180km2程度・1.2 倍)。ただこちらの方が山深さは薄いので雨量は少な いかも 知れない。
ダムの有効貯水量はこちらが1.5倍大きい。千頭ダムの有効利水率は56%と物足りないがその1.2倍の水量を1.5倍の有効貯水量でどれだけカヴァー出 来るかが問題である。

年に6億トン程流下するとすると少なくとも3億トン, 巧く行けば(6億トン×56%×1.5倍/1.2倍=)4億2500 万トン程は暴れ水を均 して発電利水できるのでは無いか!?そんな単純な比例計算では出ないとは思うので控えめに4億トン程度確保で きるとしてみる。
秋葉のダム放流量はなんか数値が安定してないけど6億~8億(外れ値で2年程 20~200億超 /2010年の200億超は佐久間や水窪でもあった様に流石に20億の誤記と思われるがそれが20億だったとしても他年よりも数倍も多く水を放出してい る。。)ぐらいで放流してしまってるが,平水年の放流量の半分以上程度は減らせる可能性がある。佐 久間ダム・水窪ダム・新豊根ダムで約2億トン強ぐらい行けたのでこれで5億トン~6億5000万トン程度は行けたっぽい。最終的には光明ダム横山ダムで 完全利水と洒落込みたい♪

取水:天竜川[西渡ダム(仮称)]想定取水位135m
ダム名
河川名
堤高 堤頂長 湛水域 流域 有効貯水量
その他
[私案]西渡ダム 天竜川
45m 162m 162.3ha 182.7km2※ 600万m3程
※佐久間ダム導水ありで21.5km2減少
振草頭首工が取水しない場合は72.6km2追加
[私案]光明ダム
気田川




620万m3程

佐 久間ダム
天竜川




2億0,544.4万m3

水窪ダム
戸中川



 172.3km2※
2,283.6万m3
新豊根ダム
大入川




4,040.0万m3
秋葉ダム
天竜川
89m 273.4m 190ha 4,490km2 775.0万m3
[私 案]遠江横山ダム





320万m3程

船明ダム

24.5m 220m 190ha
4,895km2
360.0万m3 利用水深:2.2m








読書ダム 木曽川
32.1m 293.8m 51ha 1,341.8km2 267.7万m3
山 口ダム
38.6m 181.4m 31ha 1,534.5km2 126.4万m3
落合 ダム
33.3m 215.1m 45ha 1,747km2 100.0万m3
大井ダ ム

53.4m 275.8m 141ha 2,082.3km2 925.0万m3

有効貯水量は1000万程欲しかったけど一寸キツいかな。。とはいえ西渡ダム・光明ダム(気田川秋葉ダム)で1200万トン程度。更に遠江横山ダムに加え て水窪ダムも徹底的に利用となればそれな りに安定化出来そう。

兎に角これで以下の様な発電所を建設したい:

[私案]佐久間第三発電所(新西渡発電所)
出力:5,200kW[+5.2MW]→10,400kW[+10.4MW]
水量:25m3/s→50m3/s(ピーク睨んで一寸大目に積んでおく)
落差:25m
流域:一次…161.2km2 二次…132.4+α km2=37.5 29.2[水窪川・相月川]+5.3[佐久間河内川]+17.0+α[大入川・東薗目川・西薗目川]+72.64[大千瀬川・振草T]
導水・放水:ダム式
取水:天竜川[西渡ダム]135m
放水:天竜川[秋葉ダム]108m

佐久間の中心市街地ど真ん中に建設するダムである。大野川の竹田市内を思い出す。
浸水対策が鍵となる。堤頂高EL.140m程の堤防(━[黒太線])を建設して万全を期したい。飯田線も築堤代わりになる筈。

(C)の橋の上から下流を望む。
22.8

同じく(C)の橋の上から上流を望む。
22.8

その(C)の橋の直ぐ先の飯田線の築堤。
22.8



地図だと此処(A)が140m程度,此処(B)が120m程度となっているけど,飯田線の橋梁が140m程度と見込まれるので寧ろ(B)が140m程度で (A)がそれより数m低い136m程度の様である。
電発の寮と駅の南側にかけては特に住宅もないし140mの堤防を築くのは容易であろう。川の南岸も佐久間第二発電所の敷地なので堤防を築くのは容易ではな かろうか。
22.3
あと,飯 田線の橋の下辺り[G],佐久間発電所から佐久間第二が休止中に天竜川に放水する施設があるっぽい。ここに135mで水を貯める場合放水位 122mの佐久間ダム発電所側に水が逆流しない様に制水門を設置する必要がありそう。(今は自由越流っぽい。)
また逆に佐久間第二発電所が休止中で(放水路の点検・補修などで)通水も出来ない場合に佐久間発電所を動かし放水をしたいとなるとここの西渡ダムのが出来 なくなると122m迄水量を落とさなくてはならなくなる。佐久間発電所の方が佐久間第二より7億トン程使用水量が多いのでそういう事はあり得そうである。
佐久間第二発電所をスルーする形 で佐久間第二発電所の排水路を利用出来るようにすべきか(今も出来るのかも知れないけど。)

中部(なかつべ)地区


先ずは中部大橋(中部天竜駅)付近。橋 の向こう側の交叉点はEL.140mらしい。満水位を135mと想定していて余裕に5m程取って140mを堤防の水位と想定しているので中部大橋 はこのままでOK。橋の覆いはス トビューに拠ると塗装工事らしい。
堤防の堤頂高は概 ね135m程度の様だ。実写で5mも中部大橋と落差があるようには見えないけど橋の道路面辺り迄新規の堤防建設で嵩上げされる感じになりそう。
22.3
手前はEL.136m程度の敷地に消 防署[地理院]さ くまの里[G](老 人ホーム[地理院])等が立地しているようだが,こちらも5m程度の堤防で防水する必要がありそう。特に地図の記載とは逆に消防署は国 道と同じ140m程度の敷地にある様にストビュウでは見えるが,老人ホームは一段低い場所にありそうである。
周波数変換所や高校分校含め守るべき施設は多いので一帯で一番低い場所に水門を設けると共にダム水位が水門より高くなった時に排水出来るように隣りに揚水 機場も設けるべきであろう。

原田橋の上からの眺望
先日落ちた原田橋が凄い橋に復旧してた。その上から大千瀬川と天竜川の合流部を見る。宏大なパノラマ風景が拡がる。
22.3
佐久間高校(現在は統合されてなんとか高校佐久間分校とやらになっているそう)を臨む。 外側に数mの遮水壁を建設する必要がありそう。
22.3
天竜川上流方面(詰まり佐久間ダム方面)を臨む。
22.3

その先,下川合付近。
飯田線で云うと下川合~早瀬間の大千瀬川の様子。R473と重複するr1上から見た様子。水を貯めても大丈夫そうに見える。地理院の地図読みで道路で一 番低い所で136m程度。対岸には134m 程度の場所もある(ス トビュウ)。聚落の移転は140m程度の堤防建設で避け,聚落が無く道路や線路のみなら移設で対応したい。建築構造令によるとダムはサーチャージ 水位から
22.3

下川合付近は聚落が河に近いので壁建設で対応する必要がありそう。


今,大千瀬ダムを建設してみると,これが結構デカくとれる。

満水位220m・利用水深30mでV=2,890m3と推定出来た。
その後。適当な場所で大千瀬川を渡河して戸口山の東側,水窪川が天竜川に合流し,佐久間第二発電所放流水が秋葉ダムに流れ込む辺りで発電という感じで考え て居た。(→こんな感じ)

これに伴い,西渡ダム構想は廃案となったが,可能性として,水窪川からの流入も最後迄がっちり止める為にも西渡ダムを満水位を落として130m程度で建設 してみるのも良いかも知れない。佐久間市街に其処迄高い壁は不要となる。

佐久間川合付近にはサイフォンではなく水力発電所を建設して一旦此処で放水。そして西渡付近で低落差発電という感じになる。

[第二案]大千瀬川発電所(佐久間川合発電所)(→参考)
出力:7,500kW[+7.5MW(▲1.6MW)]
水量:10m3/s
落差:88m
取水:大千瀬川[大千瀬発電所]220m
放水:天竜川[秋葉ダム]128m

[第二案]新西渡発電所(→参照)
出力:4,100kW[+4.1MW(▲1.1MW)]
水量:25m3/s
落差:20m
取水:天竜川[西渡ダム]130m
放水:天竜川[秋葉ダム]108m