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22.2.19運開
佐久間周辺開発篇(→佐久間:周遊篇)(→秋葉開発篇)・(→船明開発篇)

目次:問題意識 2つの基本大方針私案(試案) データ その他導水案(別頁)

本頁の対象は佐久間ダム貯水〜秋葉ダム放水である。秋葉ダム以下(秋葉ダム含む)船明ダム迄はこちら参照。船明ダム以下はこちら参照

【問題意識】          
T.下のデータ@デー タAでも見るように,佐久間ダ ムの 水利用率は90%を超えていて結構シビアである。ところが,水利用率は90%が示す様にある水 はほぼ使い切ってるのに発電所の稼働率は53%程度である。尖頭(ピーク)時用の発電力を確保する為に大きな出力を確保してあるのである。そしてそれは水 窪も新豊根,(船明完成以降は秋葉も?)も含めて,である。デカく作ってあるので水を増やせばもっと発電出来るのである。


U.併し新豊根Pの項で見た様に,佐久間に貯まる水もいっぱいいっぱいで新豊根に使い切れない 水をほぼ毎日避 難させてる(揚水発電して新豊根ダムにポンプアップしている)様である(→この記事)。尖頭用に貯めてるという事の様だ。

V.更に秋葉デー タでみるように秋葉の問題点は水量の不安定性である。佐久間から秋葉に掛けて13億m3/年も増えて る(大千瀬川(相川等含む)・水窪川の流入が大宗を占め ていると思われる)けど使い切れていない。秋葉ダムは佐久間の逆調整池であり有効貯水量は大したことないのである(佐久間の億トン級に対して秋葉は僅か千トン以下)。佐久間からの尖頭発電用の水を受 け止めることは出来ても,膨大な洪水を受け止める大きな容量は無いのである。何とか使用可能水量を増やした い。貯める余裕がない場合は稼働率に余裕があるのでそのまま発電して秋葉へ流してしまえば良いのだ。(まあ佐久間発電所はかなり頑張ってる方なので優先度 は高くはなさそうな感じもあるけど,そこは素人の戯言なので。。)

【2つの基本大方針[私案]】    
(1)徹底的な導水  (2)貯水池の建設

【(1) 徹底的な導水】
あちこちで検討し散らかしたけど,佐久間では結構限界である,,十分に開発されてて余地はあんまり無かったというのが結論である。
佐久間導水ボツ案(s13)  豊根ボツ篇(o/ty90) 相川ボツ案(o/o11) 水窪導水(案)(m3)

【(2) 貯水池の建設】
実は貯水池と調整池は概念的にちゃんと分けられてて,年周期を担えるデカいのが貯水池で,日周期や週周期は調整池のようである。なんかそうでもないのを見かけた記憶もあるので曖昧だけど。
貯水池と口走ったけどそんなでかいのを今時は作れず精々調整池である。まあ一般名詞として口走ったとご理解戴きたい。

1.大千瀬川ダム建設  2.西渡付近ダム建設

1.大千瀬川ダム建設:

大千瀬川本流に大きめのダム建設するA案,相川の上流に小さめのダムを建設するB案,相川の支流奈根川に更に小さいな堰堤を建設するC案を軸に検討してみる。

【A案】         
積極的な投資を目指すA案である。
@大 千瀬川に大きめのダムを建設〔→大千瀬開発〕し て相川からも取水,豊川用水の補水も佐久間ダムに代わって行い新豊根発電所・佐久間発電所・佐久間第二発電所の発電量を増 強しつつ,大千瀬川のダムの水を使って@佐久間川合付近で発電,その放水とともに相川・大千瀬川の水と水窪川の水を久根・西渡付 近で貯めて発電秋葉ダムの兄 弟ダムを気田川に建設して両ダムを水路で直結気田川の水で 発電した水もそのダムへ放水,このダムを水源に発電をする事とする案。

【B案】         
効率的な投資を目指すB案である。
(1)相 川にダムを建設〔→相川〕して大千瀬川 から取水,豊川用水の補水も佐久間ダムに代わって行い新豊根発電所・佐久間発電所・佐久間第二発電所の発電量を増強しつつ,(1)相川・大千瀬川の水(と気田川の水)秋葉ダムへ放水して発電を行う事とする案。

B案は投資最小化として考えたけど,(1)の発電所(→諸元(案))の導水路が最長で16.4km になってしまい,流 域面積106km2に対して,豊川用水佐久間導水への立て替えもあるのに強気の15m3/sの設定をしてもなお12.2MW程度とまあ大きいけどもう一寸 欲しいなというのが正直な所である。佐久間発電所の迂回ルート(or新ルート・第二ルート)と位置づけて30m3/s程度確保しないと現実的ではない感 じ。B案にしても豊川用水佐久間引水路を使って佐久間川合に発電所を建設して,それにともなって西渡に逆調整を兼ねたダム(西渡ダム)を建設すると良さそ うか。

寧ろ積極策のA案に被せた方が良いのかも。宇連ダムの大入川頭首工の取水分は面積比で考えると1200万トン程欲しいけど相川ダム案では580万程度しか確保出来ない様だ。

2.西渡付近ダム建設
この辺(佐久間周辺調整池建設妄想案一覧)参照(s11) 1.戸口ダム・ 2. 西渡(久根)ダム 

0.【データ確認】佐久間ダム・佐久間発電所 0−0.諸元 0−1.データ[【使 用水量・放流量データ】    
開発案< 1.佐久間ダム導水(大千瀬川・佐久間河内川・水窪川導水) 2. 3.天竜中下流調整量増強・佐久 間第二ダ ム (西渡ダム)(+大千瀬堰堤・相川ダム)  4.新豊根増強策 5.水窪ダム増強策 6.秋葉周 辺電源開発[→別頁:気田川秋葉ダム・遠江横山ダム] 7.西渡導水 

先ずはダムと発電所の諸元とデータを確認した後,妄想案を提示していく♪

開発案[→この辺参照


2015 年(静岡県取り纏め資料)こちら の妄想放水量抑制可能推定 量
ダム・発電所 最大使用水量 有効貯水量 年間使用水量 年間ダム放水量 年間通過水量
水利用率
貯水量に拠る発電時間
摘要
佐久間ダム・佐久間発電所 306.0m3/s 2億0,544.4万m3
55.1億→56.5億
5.8億m3→4.4億m3 61.0億m3
90.4%→92.6%
186.5h(7.7日)

秋葉ダム・秋葉1〜3発電所
336.0m3/s
775.0万m3 58.2億→63.1億m3
16.1億→11.2億m3
74.3億m3
78.4%→84.9%
6.4h

船明ダム・船明発電所
270.0m3/s
360.0万m3 53.8億→62.3億m3
24.8億→16.3億m3
78.5億m3
68.5%→79.4%
3.7h

[妄]大千瀬ダム・大千瀬川発電所







[妄]気田川秋葉ダム・光明発電所
50.0m3/s
650万m3程






[妄]遠江横山ダム・横山発電所







なかなか良い感じで改善でけた♪

船明の存在で秋葉が尖頭調整を思いっきり出来る様になったように,下流に河口堰でも建設すると船明でも尖頭発電出来たりしないかな??