~木曽川上流~[→詳細はこちら] 水力発電(水量)的には本流が王滝川方面なのでこっちは支流扱いする。 味噌川ダム[便覧] 事業者:水資源機構 目的:洪水・不特定・水道・工業用水・発電 天端標高:1,130m 流域面積/湛水面積 55.1km2 ( 全て直接流域 ) /135ha 総貯水容量/有効貯水容量 6,100.0万m3/5,500.0万m3 →なかなかの貯水量である。 着手/竣工 1973/1996 とはいえ,未だ雨が降るとこんな風に流下していく。 この間幾つか中電所有の小さな発電所が連檐している。こちら参照 寝覚発電所木曽川取水ダム(と称:木曽福島堰堤) [場 所(740.9m)][さ まよって][木 曽川名水探検隊][wiki ] 取水量:13.91m3/s(水利権増強時データ) 取水:木曽川(木曽福島) 木曽福島付近にある。此処では木曽川取水ダム(福島)とか気分で(木曽)福島堰堤とか書きたい。須原や上松にも木曽川を堰き止めて取水している取水堰堤 があるので。。 皆さん結構レポしてる。。近づけたようだ。。利水標も発見できたかも知れない。。行けば良かった。 →21.5.22本懐を遂げたが肝腎の利水標識はなかった。。無 念 木曽福島の市街地に近づくとダムが見えてくる。 21.5 この日は前日に豪雨で水かさが増(=洪水)していて凄い迫力だった。ゲートを全面的に上げて全水量 を全力で放水していた。 4径間の内,ゲートがあるのは取水側と反対側の2門のみみたいだったけど。 一方で増水時にはゲートを全開にして取水もしてない発電所も目立つ(例えばこことか) けど此処はしっかり取水してた。 此処での取 水を逃すと利水量の関係で遥か下流の南木曽・読書ダム・発電所まで取水出来ないのでしっかり取水して欲しい所。まあ上松でも須原でも取水を しようと思えば出来るから取り逃がしてもええか。寧ろ上松以下の下流で使用水量が増えな いので支流等から流れ込んで増えた水を取水出来ないのが問題か。 利水標はなかったが堰堤の正式名称は確認出来た。○○発電所○○川取水ダムが基本っぽいな。 木曽川名水探検隊さんの記述によると >木曽川電力という会社が設置した木曽川神戸発電所とその関連施設を、関西電力の前身の大同電力が買収し、下流に大きな発電所(寝覚発電所)を建設 するために神戸発電所を廃棄。その堰堤と取水口、水路トンネルを改造したものだとか。寝覚発電所が右岸にあるのに木曽川取水ダムから導水路が左岸に伸びて て王滝側合流点で大胆に川を跨いでるのはそういう経緯があったからなのであろう。 とのこと。 なるほど~。寝覚P/Sの歴史の箇所で詳しく見る。 神 戸という地名は王滝川の合流点付近にある。昔はその辺に発電所があったのであろう。 恰度,王滝方面への県道が分岐する元橋があった場所である。 |
~中沢川~ 直ぐ脇を中沢川が流れているがそこから導水出来そう。面積は小さいけど。。 |
~小川(上松)~ r473上松御岳線のBP(新道)と思しき快適な2車線道路を上がって行くと恰度BPが立ち退きに失 敗して力尽きたかと思える様なカーブを描く辺りにバーンと圧力鉄管が現れる。 木曽ダムから木曽発電所への75m3/sを送る頼もしいヤツである。小川(上松)との比高はご覧の通りぐらいある。 21.5 太い♪ その後直ぐに小川ダムが現れる。途中の県道脇にはこんな感じの滝?湧き水?水は豊富そうな印象。 (仮称)小川取水ダム[水 力][場 所(739.5m)] △ 取水量:3.90m3/s 面積:77km2(とは総研調べ) 取水位:739.5m 取水:小川(上松)…大桑村の殿にも取水に使われる小川があるので。。 送水:寝覚発電所・木曽発電所 堰堤は灰沢への橋の上から良く眺められる。須原や上松と同じく越流型である。 導水路などの施設へはヘリポートの向こう側にあって施設には近づきがたい。 取水門のアップ。大雨後なのに門は閉じていて取水されてないようにも見えた。大雨後は取水しない事も多い(例えば阿智川等で経験)けど,今日は出水はしてるけどここ小川はそれ程の増水って感じでもなさそ うなのになぁ。。 やはり此処は貯水池に導水して行った方がいいな。こちらで検討。 現在寝覚で取水している流域面積:77lm2もあるのに3.90m3/sしかない。 しかもこの量を王 滝川(木曽ダム)から補填するかのような使用水量増を行っている。もしくは木曽発電所への支水路も建設されたそう[wiki (木曽ダム)]だからそっちへの導水がメインの運用をされているのかも。木曽発電所へのサージタンクもあるそうだけどこ れかな。 柿其同様,勿論,効率良い方へ流す方がセオリーなのかも知れ ないけどこちらは寝覚も重要な発電所なのか水量配分の関係か寝覚への水路も廃止されていない様だ。(柿其では旧ユニットである読書1~3Gへの導水は廃止 さ れてる様に見受けられた。) 875m地点での小川の流域面積。6.0m3/s程度は行けそう。 此処から寝覚発電所や木曽ダムに向けて発電しても良いけど渇 水に 悩むことも ある牧尾ダムに送って,三尾発電所・木曽発電所の増強に使った 方が良さそう。 出力容量は増えないけど発電量全体は増やせそうである。 小川取水分の水量3.90m3/sは既に木曽発電所で取れるように措置されているしその分木曽ダムから寝覚へのピーク発電量の送水で措置できるようされて いる(ここらの推論参 照)ので話しは楽である。 |
関西電力(株) 伊
奈川発電所[→伊奈川] 運開:1977.11.4 ダム水路式・調整池式 認可最大出力:40,700kW 常時出力: 3,100kW[7.6%] 最大使用水量:11.00m3/s[1.43] 有効落差:438.0m 水車:出力42000kW×1台 導水路(越百川→伊奈川ダム=地理院不記載):総延長3366.3m・(伊奈川ダム→発電所):総延長2688.7m 流域面積:76.6km2 取水:越百(こすも)川・伊奈川[伊奈川ダム]995.00m 放水:木曽川539.50m→地 図からも空 撮写真からも放水場所が判らない。。 尖頭発電所である。尖頭利用水は発電所捨てられてしまうことがままある(貯水して置くにもダム建設の保管コストが掛かるし,全部発電所で使おうと容量整備 すると資本コストが掛かる)。 ここも発電後は大桑発電所取水堰堤(仮称:須原堰堤)迄,発電なしで流れってしまう。 |
伊奈川合流(→別頁) ▲ |
木
曽発電所である。此処迄
上流から流れる順に見て来たが,ここは木曽ダムから直送されて,更に此処で発電した後に読書ダムに直送されるのであるけど,水力さんや地理院に騙されて
(水力さんは大桑発電所に放水とあって確かに近いけど大桑発電所で発電には使えない位置で寧ろ読書ダムの最上流とでも云うべき位置であり,地理院の地図に
は発電所から放水地点迄の地下水路の記号がなかった。。下小鳥PS放水路や越百川引水、馬瀬第二PS
放水路,風屋ダム導水路とあちこちで初期の私を悩ました地理院地下水
路苦手案件である。),此
処で放水すると勘違いしていたw 関西電力(株) 木曽発電所[場 所][wiki][水力] ▲ 長野県木曽郡大桑村 運開:1968.1.27 ダム水路式・調整池式 認可最大出力:116,000kW 常時出力:41,100kW 最大使用水量:60.0m3/s 最大有効落差:231m 有効落差:225.90m 水車:出力126000kW×1台 導水路:総延長14881.0m、主要導水路 圧力トンネル 口径4.80m、延長14610.2m(現地では以下の看板があったが微妙に違っていて,恐らく見学者用に簡便に書いており,水力. comさんの記述の方が正しいのであろう。) 水路橋:264m 流域面積:907.4平方キロメートル 取水:王滝川[木曽ダム]・木曽川→調整池739.50m 放水:木曽川[大桑発電所傍・読書ダム]482.80m[地 理院][グー グル] 先ず近づくと冷却水を貯めとく水槽がでーんとあった。背景の築堤は須原発電所から大桑発電所への導水路である。 地上部はあっさりしたもので水圧鉄管もないし,変電施設が目立つ程度。エース級の発電所と思って居たのに随分小さい。。 判りにくいけど↓(矢印)で示したなんか勾配の付いた屋根が特徴的である。 水も特に此処では放水している様子はない。。現地に来た時は木曽発電所の水は大桑でも使うのに水量が段違いで何処かで大量に水を放水してると思いこんでい たのだw そこらの排水口も特に水は流れていない。 仕組みの図解がある。可成り色が醒めているけどこれが解明に決定的に役立った。是非塗り直して欲し い。。 また地上施設は非常にあっさりしたものだったが,全部は地下にあるようだ。と云う事は送電施設は兎も角,地 上部に見えてる水路関係はほぼ全部大桑P/S関連の施設と云う事か!! (さっきの冷却水を貯めとく水槽だけは木曽発電所用のようだけど。。) で,さっきの矢印(↓)はこの搬入路(長さ300m)でこれがその入口なのかっ!やる気のない傾いた写真で失敬。。orz そんな大事な写真になるとは思わず適当に撮り流したものであった。。 放水先を大桑発電所と書いている[水力] さんにも地下の水路を書いてない[地 理院]にも完全に騙されてしまったが,木曽発電所の放水先は大桑発電所付近の読書ダム湖であり,ちゃんと水力.comさんが放水レベルが大桑 P/Sより木曽P/Sの方を1m高く書いてある様に一寸上流にあって[グー グル]で水飛沫を上げてる放水口が木曽ダムのそれであるようだ。 と云う事で木曽発電所で60m3/sを放水してるのにそれを受ける大桑の水量が38.4m3/sしかないやんけ,という欠点の最大部分が私の勘違いと云う 事で解消したw |
~阿寺(あてら)川~ 木曽川との合流点の様子。清流っぽい。こちらで。 それにしても柿其・阿寺・蘭川・賎母とこの辺の地名聞いただけでテンションあがる響き感半端ない。 |