| 概況 |
下流篇 |
上流篇 | 開発篇 |
出典:国
交省河川局 |
出典:天竜川上流河川事務所 |
| 発電所名 |
運開 |
出力 |
常時出力 |
取水位 |
放水位 |
落差 |
水量 |
流域面積 |
| 昼神 |
1944 |
8,700kW |
2,700kW[31.0%] |
753.10m |
607.84m |
137.88m |
7.40m3/s[0.585] |
126.4km2 |
| 駒場 |
1937 |
5,600kW |
2,700kW[48.2%] |
606.71m |
507.16m |
92.00m |
7.235m3/s[0.517] |
140.4km2 |
| 三
穂 |
1930 |
6,000kW |
3,100kW[51.7%] |
515.20m |
414.88m |
94.55m |
8.06m3/s[0.44] |
184.5km2 |
| 阿知川 |
1923 |
810kW |
720kW[88.9%] | 393.31m |
372.57m |
18.52m |
5.57m3/s[0.26] | 213.0km2 |


| 水利量 |
流域面積 |
増強 |
その他 |
|
| 昼神堰堤(黒川) |
4.16m3/s |
68.7km2 | 5.5m3/s(+1.34m3/s) |
|
| 本谷取水堰 |
1.92m3/s |
31.5km2 |
2.56m3/s(+0.64m3/s) |
|
| 薗原取水堰 |
0.36m3/s |
4.9km2? |
||
| こ
の辺? |
||||
| 横川取水堰 |
0.96m3/s |
17.5km2 |
1.4m3/s(+0.44m3/s) |
|
| 野
田? |
||||
| 平
瀬? |
||||
| 昼神発電所 |
7.40m3/s |
126.4km2 |
9.82m3/s(+2.42m3/s) |
| 【昼神発電所取水
口全七箇所調査】 公文書館で確認してきた。1937(S12)に矢作水力(株)が工事申請した時の もののようだ。黒川とその近くのクルミ沢と本谷川の3箇所だった様だ。 ![]() 黒川は4.42m3/s,本川は3.33m3/s,クルミ沢は0.12m3/s(補なんとか=下より補給っぽい)で結局黒川と本川の和が全体の使用水量 7.75m3/s となっている。この時の数値からどの段階かは不明だが減らされた様だ。特に本谷は現行で1.92m3/sしかない(伏線)。[→可能性とな り得る事例後からに出てくる。せっかちな方はこちらからどうぞw] 更に1970年頃の文書だとこんな感じ。野田の沢・夜烏川・園原川・横川が加わってい る。この時は,「使用水量は最大一秒時間七.四〇〇立法米以内,うち常時使用水量は三.三〇立法米とす.たゞし流木,かんがい,飲用,製材用水車ならびに 魚族の棲息遡上に必要な水量は,これを放流し,支障のないようにしなれればならない.」となっている。製材用水車なんてのが当時はまだあったらしい。 ![]() 取水口 黒川 長野県 下伊那郡 清内路村 字 弥八 4.164m3/s以内 クルミ沢 仝(おなじ) 字 クルミカ島山 0.03m3/s以内(補給用) 野田の沢 仝 字 野田山 0.08m3/s以内(補給用) 本谷川 仝 阿知村 字 濃間下平 1.92m3/s以内 夜烏川 仝 字 夜烏山 0.06m3/s以内(補給用) 園原川 仝 字 大山道上 0.365m3/s以内 横川 仝 字 サブコヤ 0.96m3/s以内 補給とか補水とか勝手に呼んでたけどその取水口がなくても他の取水口で最大取水すれば発電所の最大使用水量を満たすことの出来る補助的な取水口の存在には 気付いていたけど,行政も(補給用)と註記していて一応それが正式な位置づけなのかな? また日本発送電時代の資料も付いててその時には既にこの7箇所が揃っていたので矢作水力を引き継いだ日本発送電が戦時中の発電増強の一環として取水口を増 やしたものらしい。 |

先ずは昼神発電所の阿知川取水堰を目指して開発! 源流部。こんな感 じの場所。 1100m 付近で10m程の堰堤作って取水(詰まり取水位1110m)。20.16km2 清流などで魚道の整備など配慮は必要。 黒川:20.16km2 導水距離:4.45km ![]() 隣の小黒川でも取水出来る。 小黒川:4.62km2 支導水距離:2.0km ![]() 最終放流先が754m 付近の阿智川取水堰。1110-760=350m程あるので一遍に落とすの は難しいので半分の 175m辺りで一遍発電してみる。920m辺り。此 処やな♪ [構想]奥阿智第一発電所 △ 出力:5,600kW[+5.6MW] 水量:3.6m3/s 落差:185m 流域面積:24.7km2 導水管:6.5km[0.59] 取水:黒川・小黒川1110m 放水:黒川920m 発電力導水距離もまあまあ。多分下で見る様に小黒川でももう一度取水するとして小黒川沿いに発電所置いた方が導水距離少なくて済みそう。 さて,この奥阿智第一の下でも検討。 導水:7.3km(水圧鉄管や排水路642m) 流域:52.6km2 ![]() [構想]奥阿智第二発電所 △ 出力:9,000kW[+9.0MW] 水量:6.5m3/s 落差:162m 流域面積:59.2km2 導水距離:7.5km 取水:黒川・小黒川・孫六沢・清内路川920m 放水:清内路川753m |
来年6月には完成ですと。
— とはずがたり (@tohazugatali1) June 8, 2021
先日,現地を見に行ったとこだけど狭い道に巨大な工事車両が無理無理出入りしてて,鉄塔工事みたいだったけどこれだったかっっっ。。
中電様流石っす。 pic.twitter.com/go1d6EeiuD
中部電力 清内路に水力発電所建設へ 南 信州新聞https://minamishinshu.jp 南信州経済 [ 2016年 3月 9日 水曜日 9時18分 ] 中部電力は7日、阿智村清内路の天竜川水系に清内路水力発電所を建設することを決定し、発表した。黒川、小黒川から取水する流れ込み式の中規模発電所 で、出力は5600キロワットを見込む。2018年春に着工し、22年夏の 運転開始を目指す。 中電の計画によると、黒川は飯田市の大平宿の南東の地点に、小黒川は同村清内路の上流域にえん堤を設け、最大で毎秒2・5トンを取水。計約5キロメート ルの導水路で両えん堤間を結ぶとともに、有効落差約272メートルの水圧管路に水を運び、落水地点に発電所を設けて水車を回し、発電する。 発電所は国道256号線沿いで、旧清内路中学校の北約200メートルの地点に半地下型で設置。脇を流れる清内路川に排水する。 想定する年間の発電量は約2700万キロワット時で、一般家庭約7100世帯分の年間使用量に相当する。 飯田市役所で開いた会見で、同社発電本部土木建築部の開発・技術グループ長は「水力発電は再生可能エネルギーの中でも安定した発電電力量を期待できる」 と強調。年間1万3000トンの二酸化炭素を削減できるとした。 中電が流れ込み式の水力発電所を開発するのは、1996年に運開した平谷水力発電所以来20年ぶり。ダム式や小水力も含め、県内では83カ所目の水力発 電所となる見通し。 計画地の一部はJR東海のリニア中央新幹線のトンネル区間と重なり、両えん堤を結ぶ導水路トンネルがリニアルートと地中で交差する。 同部長は、導水路がリニアのトンネルより300メートルほど上部になるとし、「振動などの問題はないと判断している」とした。 掘削で出る土の量は数万立方メートルを見込み、運搬せず計画地周辺に置きたい考え。工期が重なるリニア計画については「JR東海と調整し、工事用車両の 運行計画を平準化し、ピークだてしない努力をするなど、地元の方への影響が小さくなる計画を立てたい」とした。 JR東海広報部は本紙の取材に「工事の時期が重なることが想定されるため、工事用車両の運行計画について今後、具体的な調整が必要」との認識を示し、 「まずは住民の方への負担を低減できるよう、検討を進めたい」とした。 同社は同日、飯田市や阿智村、下伊那漁業協同組合に開発計画の申し入れをした。阿智村の熊谷秀樹村長は「まずは住民に対し、丁寧な説明を求めたい」と し、同社に対しても同様の要請をした。 漁協の下島保徳組合長は「黒川は人気の高い釣り場で県内外から多数が訪れている。できることなら避けて欲しいが、自然エネルギーに対する国民の要請が高 まっていることも理解できる。月内の理事会で執行部としての対応策を真剣に考え、6月の総代会に掛けたい」と語った。 中電は月内にも、住民を対象にした説明会を開きたい考えだ。 「清内路水力発電所」の工事着手について https://www.chuden.co.jp/publicity/press/3267930_21432.html 2018年05月17日 中部電力株式会社 当社は本日、清内路水力発電所の建設工事を開始しましたのでお知らせいたします。 清内路水力発電所は、発電出力5,600kWの流れ込み式水力発電所で、2022年6月の運転開始を予定しております。(2016 年3月7日お知らせ済み) 当社は引き続き、地元の皆さまや関係各所にご理解とご協力をいただきながら、安全を最優先に工事を進めてまいります。 【清内路水力発電所計画概要】
阿智村の清内路水力発電所の運転開始1年以上延期 大雨で車両通行できず https://www.chunichi.co.jp/article/399514 2022年1月13日 05時00分 (1月13日 14時28分更新) 中部電力が阿智村で建設している清内路水力発電所の運転開始が、目標としていた六月から一年以上延期されることが、十二日までに分かった。二〇二一年八月の大雨で県道が被災し、関連するえん堤工事のための大型車 両が通行できなくなっていることが原因。... |

うおっ,この6月完成予定だった期待の清内路発電所だけど災害で1年以上も延びてたのか。道理で建屋 は完成っぽかった(1枚目)し地元の人はもう出来てるよとか云ってたけど運開のニュース聞かなかった訳だ。原因は途中で見た大平街道通行止めのこれか? (2枚目)https://t.co/dG2MLiwUCM pic.twitter.com/HU8rQ5yTpv
— とはずがたり (@tohazugatali1) September 21, 2022
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【昼神発電所付近増強編】 △ ▲ 一方で昼神発電所は確認出来てるだけで昼神4.16m3/s・本谷1.92m3/s・ 横川 0.96m3/sと昼神方面だけで計7.04m3/sもあるのに対して昼神発電所の最大使用水量は7.4m3/sしかなく重複しているケースである(最大 取水量を足し合わせると発電所の最大使用量を超過してしまうケース)。 倍増と迄は行かなくても12.6m3/s程 度には増やせそうで,清内路側の取水路も場合に拠ってはもう一本掘るなりして最大に流せる水量を増やす必要があるかも知れない。余裕は或程度(1.5倍 程?)確保してたりしてそう(大井ダム和田川堰堤での過剰取水等で判明)であ るが1.5倍以上である。昼神を導水路交換しなくても増強出来るかも??昼神発電所付近詰まり駒場堰堤に放水する発電所(案)も別途検討。 昼神発電所水量増強案 新昼神発電所(案)(+7.1MW)(孫六沢・横川川) 本谷発電所(案)(+8.6MW)(本谷・弓ノ又川) <水導管の推定余裕容量分の増強策> [増強私案]昼神発電所[→現況] △ 水路式・流込式 認可最大出力:14,800kW[+6.1MW] 最大使用水量:12.6m3/s[+5.2m3/s] (昼神4.16m3/s→ ・本谷1.92m3/s→ ・横川0.96m3/s→ ・薗原川・?→?・他) 有効落差:137.88m 水車: 出力8950kW×1台+水車・発電機追加 導水路:総延長8058.9m、主要導水路 幅2.02m×高2.44m、延長7698.9m 流域面積:126.4km2 取水:本谷川[本谷堰堤]・横川川,阿知川(清内 路川合流部 他4ヵ所 計7ヵ所(←こんなにもあるの!?)753.10m 放水:阿 知川[駒場発電所取水口直上]607.84m やはり疑問点は同じ矢作水力の着手とは云え,ガンガンに攻めてた頃の大井発電所と,戦時下で日本発送電が引き継いだ昼神で同じ様な冗長性を確保出来ているかというてんはある。。 <新設策> とまあ,これで十分な感じもあるけど,暫く放置後の25.12,矢作川とか考える中で,隣接の阿知にも手を入れてる内に,私が取水を考えて居た孫六沢・清 内路川からも取水して,昼神の取水量不足を解消しつつ,出力・導水比も内規(笑)を満たす案を発見! ![]() [新設私案]新昼神発電所 △ 出力:7,100kW[+7.1MW] 水量:3.0m3/s 落差:280m 導水:6.63km 流域:22.89km2 取水:横川川・清内路川(孫六沢)898m 放水:阿智川 607m これによって昼神発電所の一次流域は 流域面積:126.4km2から103.5km2になるけど,上で計画した12.6m3/s程度の取水には問題無いであろう。 更に適地発見! ![]() [新設私案]本谷発電所 △ 出力:8,600kW[+8.6MW] 水量:3.0m3/s 落差:335m 導水:7.3km 流域:22.78km2 取水:本谷川(gsi)・弓ノ又川(gsi)950m 放水:阿智川606m これによって昼神発電所の一次流域(他の発電所に取水されてない水域)は 流域面積:126.4km2から103.5km2に減って更に80.7km2に減るけど,こうなるともう,現行の7.4m3/sで十分ですな~。 昼神の導水路を活用出来るのは魅力だし,昼神発電所の周辺に発電所が密集するのはちょい異例かもしれないけど,合計15.7MWは魅力的である♪ |