電力総研 水 力あれこれ
と はずがたりな掲示板(利 水スレ電 力スレ)
江の川あれこれ都賀発電所!?
21.5.7追記
20.10.6大改修
20.9.21改修

中国電力・新熊見発電所と生田川の電源開発!

発電所名:新熊見発電所(場所)[水力]
所在地:広島県三次市作木町香淀
ユニット名:1号機
出力 認可最大出力:23.3MW 常時出力:2.3MW
社名:中国電力
発電の区分:一般水力・水路式・流込み式
使用最大水量:90.00m3/s
有効落差:30.35m
標高 取水位標高:141.30m 放水位標高:107.00m
水系河川名:江の川水系 江の川 生田川※ 生田川は中国電力[3]も取水先に挙げてるんだけど国土地理院の地図からそれらしい施設は見つからないし,国土交通省の資料からも取水は無さそう。
取水:江の川ダム[取水堰]
放水:江の川[107.00m]

江の川取水ダム(取水堰)
流域面積:2446.0km2
取水:141.30m(場所)

取水量:90.00m3/s

河川維持流量:8.85m3/s
河川維持流量基準水位:通年3.50m


参考文献
[1]発電設備一覧(中国電力)2018.11.12現在
[2]水力.com 中国電力・新熊見発電所
[3]中国電力 発電所 

経産省の資料[1]だと中国電力且つ流込式(調整余りきかず)の案件だと最大の新熊見P/S。23MWもある。水力.com[2]でもそもそも中電本体[3]でも生田川と江の川から取水となってるけど上の(場所)で示したように生田川と江の川の合流点よりも上流に取水用の江の川ダムはある

また江の川と生田川の合流点の下流地点にある唐香には中国電力の旧江の川発電所跡があるらしい(thmov(バイクとローカル線と)のブログ記事に詳しい)。これを増強したのが熊見発電所だそうなのでこれがレプレースでもされて今の新熊見になったのであろう(検索を掛けてみると新熊見発電所建設所だより 中国電力K.K.新熊見発電所建設所な どが引っ掛かる)。

看板


旧熊見発電所時代は利用してたけどリプレース以後は取り合えず使わなくなったけど,(将来的には利用を見越して?)水利権的には未だ残 してあると云う感じか?利用権には更新があるし実際に使ってないと更新できるか判らないけどどうなってんのかな?ただし水力さんにも江の川発電所の取水先に生田川は(逆に)入って居ない。結局謎である。 生田川のストビュウを見ても頭首工っぽいのは見当たらないように見えるのであるが小さめの何も無さそうな堰っぽいのはある。もう一度見に行く必要があるのかも知れない。

この発電所は結構規模が大きいし,設備を活用する為にも2号機,3号機を建設,規模をでかくして発電量倍増したい。
生田川のこの辺<標高144.1m>唐香川<標高241.2m>(この川のストビューはこんなもの。流石に水量すくないかw・名前は此処参照)やダム寄りの香淀川<標高190m>(香淀川のストビューはこんな感じ。川面の存在すら確認できひんww以下同様やな。)辺りもこまめに取水して発電量倍増したいとこだけど一寸難しいか。。利水権に関しては生田川の奴が残っているなら勿論,他の河川も過疎化などで随分取りやすくなってるのではないか

そもそも江の川だって未だ取水量増やせる余地はあるだらう。堰堤を一寸嵩上げして数m貯めれるだけで随分違うんちゃうか。
三次市街のど真ん中に横たわることになって豊後竹田市も吃驚だが湛水位を150mにした時のダムの湛水領域。1.377km2となるようだ。堤防の嵩上げ等の浸水対策は必要である。
何故か一部に145mの補助線が入っていたので推計した145m位のダムの表面積が52.6万m2だったので推計したこのダムの貯水容量はざっと459.2万m3となる。
90m3/sで14時間程発電出来る量となる。

但し,広島県河川防災情報システムに 拠ると現行水位3,50mが基準の江の川ダムに対してちょい上流の尾関山だと3m弱が通常の様で,水防団待機が6.00m,氾濫注意が8.00m,氾濫危 険が9.50mなので3.7mも上げたら水防団待機以上の水位となり氾濫注意となってしまいはする。)後に検討するように生田川の導水も検討するけどこれ に拠って使用水量を上げられるとすると併せて導水路の工事をして水量と有効落差を上げる事が出来そう。
あんまやり過ぎると洪水時に三次市街が水浸しになるリスク高まるので気をつける必要がある。。

近所の尾関山の日流量年表(日流量年表とはこちら・一日の流量平均を取って並べたもの)を見ると平均して90m3/s流れてる日もそう無いことが判る。8月なんかはかなり少ない様子。。
堰を作って水貯めておいて,ピーク時に補助的に流す事は有効では無かろうか。上流で降雨があったら早めに放流なり発電なりして水を消費する必要がある。

後は生田川にも調整池を設ける位が良いか?
場所はこんな感じ。田圃だけ買収しよう。耕作放棄地ぐらい周囲にはいくらでもあるだろうし,換地して貰えば良いんじゃなかろうか?


[6]生田川 利水量
問題は生田川からどれくらい取水出来るかである。
今,流域面積を求めると約120km2と出た。

現在90m3/sの大量の水流している新熊見であるが,生田川(流域面積119.6km2)から取水してもう10m3/s程は流し込めそうだ。


最大使用水量を100m3/sとすると認可最大出力:25.8MW (+2.5MW)ぐらいには出来そう。(落差ではなく水量で稼ぐ発電所なので大して増強にはならない。)

更に現在の新熊見の諸元(スペック)を見ると[水力
>水車:立軸カプラン水車 出力24000kW×1台
とある。僅かな超過で水車を交換する必要に迫られるのは現実的では無いとも云えよう。

尾関山の水量で90m3/sを実現している日がそうないと云う上述のデータを前提とすると生田川の分は日々の稼働率の向上に向けた方が良いのかも知れぬ。
と云う事で水量向上は発電力が24MWになる2.7m3/sとすると水路が対応しているのかは不明。。水圧鉄管の口径6.36mだそうである。断面積は31.7m2となる。秒速3m位で流さないと行けないけどどうなんだろ。

参考迄にもっと上流で取水して江の川へ投げ込んでみる。


[私 案]生田川取水口(290m)

[私 案]安芸高田発電所
認可最大出力:5,400kW
最大使用水量:4.0m3/s
有効落差:165m
導水管:約5km
放水:江の川(117.7m)

[私 案]生田川発電所
認可最大出力:4,800kW
最大使用水量:4.0m3/s
有効落差:142m
導水管:約10km
放水:生田川(143m)

発電規模はそこそこだが,内陸で降雨量が少なめで実際に4m3/sも確保出来るかどうかと云う課題はあるが。
[現地の様子]はこんな感じ。安定的に発電する為に調整池が欲しいけど一寸農村地帯で難しいかも。

ふと上を見ると香六ダム(香六池)がある。諸元は以下の如し;

香六池(こうろくいけ)[便覧
設置者:広島県
目的:農業(潅漑)
河川:江の川水系若幡川(生田川支流)
目的:農業
形式:アース式
堤高/堤頂長:22.5m/178.5m
流域面積/湛水面積     3.4km2 ( 全て直接流域 ) /4ha
総貯水容量/有効貯水容量     28.6万m3/27.4万m3
着手/竣工     1962/1965

堤高22.5mのアース式ダムであり湛水面積4ha=40,000m2である。
少子化で農業需要も減っているはずである。釣り堀として有名みたいである。。[訪問記
電力用として堰堤を嵩上げ強化して多目的ダム化すると発電量が安定して良さそうである。
取水側は多少上流になって311m地点付近。香六池300m地点付近より取水,安芸高田発電所に送水する。

一寸標高高くなったが取水口が上流へズレる分,水量も減らして3.8m3/sでどうだろう。

[改訂私 案]安芸高田発電所
認可最大出力:5,600kW
最大使用水量:3.8m3/s
有効落差:182m
放水:江の川(117.7m)

最大出力は減ってしまうしダムの改修費用も掛かるが安定的な運用には不可欠ではないか?ともあれこちらも参考程度に。

検討結果を勘案して結局こんな感じとなるのではないか。

[増強 案]江の川ダム(140m)
取水量:90.0m3/s(据え置き)
水量:現在3.50mの基準水深を5.00mにする。上流の降雨で増水が見込める時は早めの放水の運用とする。

[増強 案]生田川ダム(140m)
取水面積:上流119km2だが内48km2は安芸高田発電所への送水がメイン。残りは71km2程。
取水量:最大5m3/s程度とする

新熊見発電所
認可最大出力:23,300kW[+0MW]
使用水量:90.0m3/s
取り敢えず確保出来る水量を増やして発電総量を増やし取り敢えず最大出力は据え置き。

現在,どの程度フル出力で運用してて水量確保出来るとどの程度発電量上げられるのか発電実績のデータが欲しい所。。。

取水量:
[新設案]生田川取水口(290m)

[新設私 案]安芸高田発電所
認可最大出力:5,400kW[+5.4MW]
最大使用水量:4.0m3/s
有効落差:165m
導水管:約5km
放水:江の川(117.7m)

かな。