木曽川取水堰堤 (木曽福島) 流域面積:328.3km2・取水量:17.39m3/s(ソース・53.0%)・場 所(740.9m) |
関西電力(株)
木曽発電所[場
所][諸元・沿革] 長野県木曽郡大桑村 運開:1968.1.27 ダム水路式・調整池式 認可最大出力:116,000kW 常時出力:41,100kW 最大使用水量:60.0m3/s 最大有効落差:231m 有効落差: 225.90m 水車:出力126000kW×1台 導水路:総延長14881.0m、主要導水路 圧力トンネル 口径4.80m、延長14610.2m(現地では以下の看板があったが微妙に違っていて,恐らく見学者用に簡便に書いており,水力. comさんの記述の方が正しいのであろう。) 水路橋:264m 流域面積:907.4平方キロメートル 取水:王滝川[木曽ダム]・木曽川→調整池739.50m 放水:木曽川[大桑発電所傍・読書ダム]482.80m[地 理院][グー グル] |
~小川(上松)~ 寝覚PSで使用する為に開発され,どうやら現在木曽PSでも使う様にされたらしい小川取水堰堤。こちらの地図計測で流域面積:77lm2もあるのに 3.90m3/s(推論はこの辺から)しかない。しかもこの量を王 滝川(木曽ダム)から補填するかのような使用水量増を行っている様だ。 木曽への接続後も木曽Dでの最大取水量=木曽PSの最大使用水量という上の調査結果から補填的に利用しているのは変わらないと思われる。増水時には木曽に も寝覚にも3.9m3/s送れるようにしているようだが,どうも大水時には取水を停止するタイ プの堰のようである。。 しかしどうせなら貯留出来た方が良いので牧尾ダム(満水位:EL.880m)に送水すると良さ そうなの で増強を此 処(王滝川の頁)で検討。そ の辺以下とする。 こんな感じ。免許は3.9m3/sだけど基本牧尾からの発電利水に使う事にして1.5m3/s(王滝側なので係数は1.0(100%)で)で良いかな。 牧尾ダム渇水があるんだけど,もしもう満杯というなら新しく小川の上流に牧尾と同レベルのダムを建設してそのダムから三尾発電所に送水,場合に拠っては出 力増強などでも良いかも知れない。まあなるべく新規ダム建設は減らしたいので無理はしないけど。 気になる点としては,元々牧尾ダムから読書ダムに直結する予定だったけど地質の問題で木曽ダム経由にしたとのことで,ここは断念した当初の導水路の予定線 に当たるのではないかと云う点。 阿寺川が流れ込む読書ダムの更に山口寄りだけど阿 寺断層とかあるので地質が悪いのは小川から読書ダムの間だと良いんだけど。 |
寝覚PS 取水 量:17.39m3/s[木曽福島17.39]・放水位670.62m |
上松PS 基本使 用水量:17.39m3/s[寝覚PSと同じ]・放水位647.6m |
上松PS 最大使
用水量:65.80m3/s[寝覚PSのもの]・放水位:647.6m 桃山PS 最大使 用水量:37.57m3/s[須原PSとほぼ同じ]・取水位:647.42m |
桃山PS 基本使 用水量:26.7m3/s(上記)・放水位562.0m |
須原PS 基本使 用水量:26.7m3/s(桃山PSに等しい)・放水位524.5m |
詰まり桃山と須原の26.7m3/sに対する36.17~37.57m3/sというのは常時的に流れ込んでくる水量に
対する発電所の最大使用水量としては割りと真っ
当な規模っぽい。。 |
~伊奈川~ 伊奈川発電所[水力] 関西電力(株) 運開:1977.11 ダム水路式・調整池式 認可最大出力:40,700kW 常時出力:3,100kW 最大使用水量:11.00m3/s 有効落差:438.00m 水車:出力42000kW×1台 流域面積:114.1km2(=76.6+37.5) 取水:越百(こすも)川→伊奈川[伊奈川ダム]995.00m 放水:木曽川539.50m 伊奈川発電所増強構想で伊奈川流域から更に追加で37.5km2は伊奈川ダムへ送水したい。詰まり伊奈川発電所の流域は 114.1km2相当と云う事になる。8.0m3/s程期待出来るか。 |
須原取水ダム(从 来地点) 基本使用水量:38.2m3/s=26.7(須原PS)+8.0(伊奈川PS)+3.5[B] |
大桑PS 基本使
用水量:42.0m3/s=38.2(須原取水ダム)+2.0(伊奈川)+1.8(小川(殿)) |
亦(また),念の為,現状を検討する為に1m3/sの水を流した時の発 電力を比較してみると,まさかの寝覚ルートの勝ちぃ!? 個別に原因を分析してみると,桃山と須原の効率が高すぎる・・。 どうみても新しい木曽P/Sの方が効率高そうだし,実際 >木曽調整池の新設に伴い、木曽調整池に設けられた上下2 段の取水口の上段からは寝覚発電所へ、下段からは木曽発電所へと改造された。この結果通常は効率の良い木曽発電所を優先し、流量が豊富なときやピーク時に は2つの発電所が同時に運転できるようになった。 https://www.nef.or.jp/ieahydro/contents/pdf/4th_a11/jp/05.pdf との表現もある。詳しくは以下参照 調べてみると須原と桃山の効率が異様に良い。何かデータにエラーがあるのか効率が良いってのが間違えで最高水量が少ないから36.17m3/s以上使うと ロスとなって勿体ないってことか? 一応スペックのソースは複数に当たっている。 また木曽ダム→寝覚の48.41m3/sはピーク用の水源である。これを除くと普段の水量は寝覚P/Sで21.3m3/s程度となって寝覚・上松・桃山・ 須原では十分現行能力で間に合う事になる。残る大桑を増強すべきである。
どうもすっきりせんのぉ。。 桃山・須原は一体的な発電所であるけど古くてそんなに効率的なのも解せない。 水量に対して発電しきれない程度の出力を認可されてて許可されてる最大 水量ではそんな発電出来ないとか?? そんな邪推までしてしまうが,謎は謎である。。 |