【戸中川発電所】 ▲
~白倉川(水窪川)~ 更にお隣の水窪川源流の白倉川からも取水してみる。ここも有本堰堤で 間接的に取水はしているが,何時見てもゲート開放の有本 堰堤が不甲斐ない状況なので取水にプラスである。いつ取水してるだかやぁ(遠州弁で愚痴ってみた。日本語訳をすると「いつ取水してんねん。。」って感じで ある。)(追 記→重要証言確保!) 22.8流域:水窪川(白倉川)・導水:4.26km 取水(水窪川704m):30.3km2 ![]() 白倉川の僻地ぶりは緯度的には寸又川だと合地山とか釜ノ島小屋付近に対応する。 なかなか凄 い。 白倉川からも導水してみる。有本が機能停止している今,白倉川の水を引けると西渡発電所(H=89.93m)の代わりに水窪・佐久間・佐久間第二(H= 221.95+133.49+12.30=367.74m)で発電出来る。277.81m余分に水車を動かせるのである。 [原私案]戸中川発電所(T1) 出力:14,900kW[+14.9MW] 発電量指数:1,263.4(白倉分)+575.3(戸中分)=1,838.6 (有本堰堤考慮:1,166.1) ※ 水量:9.0m3/s[1.5](同じく+1.7m3/s) 落差:195m 流域:29.5+30.5=60.0km2 導水:6.4km+4.1km=10.5km[1.42] 取水:白 倉川(EL,703m)・西 俣沢・東 俣沢(上足毛沢出合)[堰堤]・沢 705m 放水:戸中川[水窪ダム(HWL.505m)(こ の辺)]505m ※:この指数は(新規に発電出来る)有効落差×流域面積×0.1で発電量の目安を示したもの。ここでは秋葉ダム迄の落差。以下同じ。 戸中川からの取水は既に水窪で発電しているので白倉の分の寄与が大きい。 この計画だと取水位は700m程度で我慢してるけどもう一段高い所から発電出来るとあっちの開発 (妄想)に 比肩するかも。 と云う事で取水元と導水距離を検討したけっか戸中川発電所の西俣取水堰に向けて白倉川のもっと高い場所から取水して発電してみる。 ![]() 白倉川発電所は戸中川発電所の存在が前提なので合計値も出してみる。 [原私案]白 倉川発電所(S1) 出力:6,400kW[+6.4MW][合計21.3MW] 発電量指数:868.2(有本有り:446.5)[合計2,706.8(有本あり:1,612.6)] 水量:3.2m3/s[1.68] 落差:235m 流域:19.0km2 導水:3.3km[1.93](合計:13.8km[1.54]) 取水: 白倉川(水窪川) 945m 放水:西 俣沢(戸中沢) 705m 更に西俣沢からも取水して見る。導水距離は伸びて効率は悪化するが発電量は増える。 ![]() [私案]白倉川発電所(S2) 出力:8,000kW[+8.0MW](対 原案+1.6MW) 発電量指数:981.0(有本有り:559.3) 水量:4.0m3/s[1.68] 落差:235m 流域:23.8km2(19.0[白倉]+4.8[西俣]) 導水:5.54km[1.44] 取水: 白倉川(水窪川) (西 俣沢EL.944m)945m 放水:西 俣沢(戸中沢) 705m 更に1.56kmで中 ノ俣(gsi),2.74kmで東 俣(gsi)に到達はする。流域が狭いので両者併せて検討すると流域は4.5km2。まあ白倉川の途中にある西俣と違っ て態々延ばすには値しなさそう。。 またこの白倉川発電所(S2)があると白倉川まで導水路を延ばす意義が減じる。白倉川の水は白倉川発電所の水のみとして導水路を短縮。 [縮小私案]戸中川発電所(T0) 出力:12,100kW[+12.1MW](原案からの減少分▲2.8MW)[合計20.1MW(S2+T0)] 発電量指数:792.2(白倉)+575.25(戸中)=1367.5(有本堰堤考慮:945.8)[合計2,348.5(有本有り:1,505.1)] 水量:7.3m3/s[1.5] 落差:195m 流域:29.5[直接]+ 19.0[間接:白倉川発電所(案)放流水]=48.5km2 導水:6.4km[1.89](合計:11.94km[1.68]) 取水:西 俣沢・東 俣沢(上足毛沢出合)[堰堤]・沢 705m ←直接的に白倉川からは取水せず 放水:戸中川[水窪ダム(HWL.505m)(こ の辺)]505m 【比較検討】 以下,比較検討してみる。原案,縮小案の組み合わせで3パターンがあり得る。 発電力指数比較★★
導水と出力の効率性の②,出力の③は想定通りだけど,発電量は①と③にそれ程の差がなく導水に対する発電量の効率性は①と②で差が余りなかった。 有本の補修をするなら②,出力を追うなら①という感じであろうか。 |
【比較検討】 指数を比較して,拡大案だけどこれはやってもいいだらう。⓪よりは概ね改善する。また③は矢張り導水効率が良くない。 ①か②のどちらが良いかはなかなか決めかねる。 毒食らわば皿迄(笑),白倉 川まで延ばすならと,草木川にも触手を延ばすがこちらは近くで取ろうとするとかなりの高度差となる。 元々北又渡発電所の導水路だったのが落差が あった為に小水力を設置した易老沢発電所のような小発電所を建設して導水して みる。 [増強私案]戸中川発電所(T2) 出力:15,700kW[+15.7MW(+0.8MW)] 水量:9.5m3/s[1.5] 落差:195m 流域:29.5[戸中]+30.5[白倉]+3.5[草木]=63.5km2 導水:6.4km+4.1km+1.3km=11.8km 取水:白 倉川(EL,703m)・西 俣沢・東 俣沢(上足毛沢出合)[堰堤]・沢 705m 放水:戸中川[水窪ダム(HWL.505m)(こ の辺)]505m [増強私案]草木発電所(K) 出力:500kW[+0.5MW] 水量:0.5m3/s 落差:130m 流域:3.5km2 導水:1.3km 取水:草 木川EL.840m 放水:705m ![]() 易老沢発電所の8.8km2に対して3.5km2とやや小さい。落差はデカイので出力は倍程度となる。 易老沢は8.8km2に対して北又渡含めて28.67+256.0=284.67mの落差で発電出来る。発電量指数は約250。 こちらは3.5km2に対して草木と[増強]戸中川で325mの落差で発電出来る。発電量指数は113となる。半分以下か。 もう一度指数で効率性を計算してみる。 再・ 発電力指数比較
まあ無理に発電規模を追うよりは有本堰堤復活させた(修理した)方が良さそうな感じではある。 有本堰堤は修理をしたいと思っているので,ここはやはり②であろう。 |