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山の向こう:寸又川遠山川気田川
2020.10.9改訂
2020.8.24作成

水窪川源流部(戸中沢・白倉川)電源開発

目次:1. システム概観(水 窪川概念図) 2.沿川風景と開発 (【戸中川開 発】[私案]戸 中川発電所(+12.1MW) 白倉川開発】 <白倉川発電所(+8.0MW) 佐久間引水) 3.増強案纏め 
関連: 水窪川本篇  西渡発電所 門桁地 区増 強(+11.6MW) 気田川水系 天竜川下流域

~水窪川~
更に上流域での発電を考 える(水窪ダムの確保水量は増えないけど有本堰堤でまともに取水してないと見受けられる現状(→原因判明)では水を直接送り込む事が出来る。)。
700m弱まで上がると落差185mを 確保出来る。更に900m位でも30.7km2取れる。頑張って検討してみる。また本プロジェクトは門桁地区増強と目的を一にする関係である。
色々考えたが現時点では以下の2箇所(戸中川発電所(案)諸元]・白倉川発電所(案)諸元])を成案としている。没(案)はこちら


【戸中川発電所】   

~戸中沢~

流域:東 俣沢(696m):17.3km2


東俣沢と云うが実は中俣沢も支流に含まれている。(下で見るように西俣沢もある)
この中俣沢右岸で2011年の台風が原因で大規模な斜面崩壊が発生して中俣沢が塞がれ土砂ダムが出来たそうな。湛水池の最大容量は約53万m3とのこと。大井川ダム寸又川ダム張りのダム爆誕すげえw
2019年11月の時点でこのダムは残っていて浸透性が高く、堰き止め湖の水は越流したことはないらしい。雨割れらしきものはあるそうだ。[砂防 学会][山レ コ][ggl 地図
「土砂ダム堤体の透水性は相当程度に高く, 稀な規模の豪雨でなければ越流は生じないと判断される」と砂防学会のペーパーにもあるので越流・決潰は今の所免れてる様だ。また透水性の高さは貯水には使 えそうにないが砂防と貯水兼ねてダム作れないかねえ?
こ れかな?十津川第一PSで見た栗平川土砂ダムでもそうだったけどグーグル は自分の衛星写真使って地形図アップデートしてるから地理院より早くて正確な部分もある。

流域:西 俣沢(697m):11.9km2

導水路はここまで6.6km程。意外に近い。更に追加。

併せて以下の様な感じになる。白倉川から取水すると下図の赤線の様になる。から検討するも白倉川は二重投資に耐え得る程のメ リットは無しとの結論となった。

[私案]戸中川発電所
出力:12,100kW[+12.1MW]14,100kW[+14,2MW]
水量:7.3m3/s[1.5]8.5m3/s[1.41]
落差:195m
流域:29.5+30.5=60.0km2 (29.5+19.0=48.5km2)
導水:6.4km+4.1km=10.5km
取水:白 倉川(EL,703m)西 俣沢東 俣沢(上足毛沢出合)[堰堤] 705m
放水:戸中川[水窪ダム(HWL.505m)(こ の辺)]505m




~白倉川(水窪川)~

更にお隣の水窪川源流の白倉川からも取水してみる。ここも有本堰堤で 間接的に取水はしているが,何時見てもゲート開放の有本 堰堤が不甲斐ない状況なので取水にプラスである。いつ取水してるだかやぁ(遠州弁で愚痴ってみた。日本語訳をすると「いつ取水してんねん。。」って感じで ある。)(追 記→重要証言確保!)
22.8

流域:水窪川(白倉川)・導水:4.26km 取水(水窪川704m):30.3km2

白倉川の僻地ぶりは緯度的には寸又川だと合地山とか釜ノ島小屋付近に対応する。 なかなか凄 い。,まあ700mで我慢してるけどもう一段高い所から発電出来るとあっちの開発(妄想)に 比肩するかも。

と云う事でで検討した戸中川発電所の西俣取水堰に向けて発電する。

[私案]白倉川発電所
出力:8,000kW[+8.0MW]
水量:4.0m3/s[1.68]
落差:235m
流域:23.8km2(19.0[白倉]+4.8[西俣])
導水:5.54km
取水: 白倉川(水窪川) (西 俣沢EL.944m)945m
放水:西 俣沢(戸中沢) 705m





【比較検討】
白倉川の導水をするか否かであるが,4.1kmの導水路設置で30.3-19.0=11.3km2の増加となる。出力は2.0MW増加(やや物足りな い)。

食らわば皿迄(笑),白倉 川まで延ばすならと,元々北又渡発電所の導水路だったのが落差が あった為に小水力を設置した易老沢発電所のような草木川発電所を建設して導水して みる。

[増強私案]戸中川発電所
出力:15,700kW[+15.7MW]
水量:9.5m3/s[1.5]
落差:195m
流域:29.5[戸中]+30.5[白倉]+3.5[草木]=63.5km2
導水:6.4km+4.1km+1.3km=11.8km
取水:白 倉川(EL,703m)・西 俣沢東 俣沢(上足毛沢出合)[堰堤] 705m
放水:戸中川[水窪ダム(HWL.505m)(こ の辺)]505m

[増強私案]草木発電所
出力:500kW[+0.5MW]
水量:0.5m3/s
落差:130m
流域:3.5km2
導水:1.3km
取水:草 木川EL.840m
放水:705m



易老沢発電所の8.8km2に対して3.5km2とやや小さい。落差はデカイので出力は倍程度となる。
易老沢は8.8km2に対して北又渡含めて28.67+256.0=284.67mの落差で発電出来る。発電量指数は約250。
こちらは3.5km2に対して草木と[増強]戸中川で325mの落差で発電出来る。発電量指数は113となる。
まあ無理にやるよりは有本堰堤復活させた方が良さそうな感じではある。