河川 |
流域面積① |
ダム |
有効貯水量② |
②/①比 |
大井川源流 |
534km2 | 畑薙第一・井川・長島ダム |
2億5000万m3 | 46.8 |
寸又川 |
240.9km2 |
寸又川・大間・千頭ダム |
52.2+74.1+434.9=561.2万m3 |
2.3 |
境川 |
12km2 | 境川ダム | 34.3万m3 | 2.8 |
笹間川 |
68km2 | 笹間川ダム | 168万m3 | 2.5 |
2020年11月15日現在,ヨッキは左岸林道を帰還中で(正
確には10年前の帰還中のレポを順次公開中でw),次々と現れる崩落地にハラハラで,しかもこれは10年前の状況で今はだいぶ崩壊が進んでゐるという情報
がピンピンと耳に入り(例えばこ
れ。また国土地理院の地図にも当時は記載されていたが既に途中から先は記載はされなくなってゐる),矢も盾も溜まらず2020年版の山と高
原の地図43『塩見・赤石・聖岳』を購入してみた。 「寸又川左岸林道は崩落が激しく通行不可」・寸又川左岸林道は日向沢 の下で林道完全崩壊(こ の辺)・日向林道完全崩壊・尾 根のカーブ先で完全崩壊・「寸又川左岸林道は2011年の台風の被害によ りお 立台(よく出てくるがこの辺にある展望台)より上部は崩壊し通行不可能」 と恐ろしい表記の連続であり,極めつけは地図そのものに釜の島小屋辺り迄しか載っておらず,もっと北側は載っているのに個人的には一番知りたい柴沢とその 先の林道は掲載範囲からコの字型に避けられてしまっているのである!!! 登山者からのルートからも外れ一番人跡未踏の奥地になってしまっているのかも。。 |
~大間川~ 下流から上流に入る進行方向から見て飛 竜橋を左折すると大間川沿いの林道かと思われるが,既に国土地理院の地図では消されている。崖が続いていてそれと解る塩梅となっている。 昔は此処にも工事用軌道が入っていた筈である。 湯沢堰堤 0.028m3/s (1立尺毎秒) 奥湯沢堰堤[地 図] 0.056m3/s (2立尺毎秒) 大間川堰堤と湯山発電所の間に設けられた取水口の一つ。入口も無いのに何故か奥湯沢付近から歩道が復活している。。飛 竜橋から此処迄よく見ると林 道が廃止された跡が地図上で確認出来る様だ。 大間川堰堤[地 図] △ 2.780m3/s (100立尺毎秒) 維持流量:0.06m3/s 平野沢と奥湯沢に共通する微妙な0.056m3/sだけどどうやら2立方尺毎秒らしい。う~ん,昭和(しかも戦前)風味♪ 大間川堰堤(名前がややこしいが本流に設けられた大間発電所向けに建設された大間ダムでは無く,寸又川沿いに建設された千頭堰堤とともに支 流の大間川沿いに建設された湯山発電所向けの取水ダム)も建設の為に第二富士電力の工事用軌道が建設さ れたようである。 こちらのヨッキのレポは著書平沼義之『廃 道探索 山さ行がねが』じっぴコンパクト文庫2016での発表となっている(購入は地元の書店は勿論,日本でまともに税金を納めようとしないアマ ゾン以外を推奨)。 正直ウェブの方が臨場感(フォントや写真のカラーなど)含め全てが面白いのであるけど,秋田へ引っ込んでしまったヨッキである。東京に拠点を維持するには 苦しかったのかもしれないと思うと是非皆さんにも続篇と もども著書を買って応援して上げて欲しいと思う所である。引用に関しては著書の方が有りがたいしね。文庫本にしてはフォントなんかも結構大きめでそれなり に読みやすくなっております。 兎も角,平沼(2016)に拠ると,専用軌道は堰堤の先,700m程続いて終わっていたようだ。工事基地が堰堤から離れた広めの場所に設けられた,と云っ た感じであろうか。700mと云うとこ の位↓の距離感である。 +印辺りが広くなってるような感じはするけどそれから一 寸だけ奥迄伸ばした?流石にほぼ一世紀前の工事であるから特に空 から見ても+辺り[G]に気配は感じない。 この林道というか山道,ずっと行くと山犬段の方で車道と繋がっているが,この林道は南 赤石林道で山犬段以北は完全な廃道状態[山行が(地図付き)]とのこと。今 は廃道扱いされずに地図上に記載の残ってる区間もだいぶ縮小された様である・・。 【奥大間発電所】 ▲ 湯山発電所大間川堰堤付近で656m程。山の懐は深くもう一回は発電出来そう。 ということで調べて見た。 湯山発電所の取水位は641.52mだそうで,15m程は導水の逸失落差か。 一つの目安となる200m程落差取れる様にしてみる。 取水地は下 西出・上 西出・青 ナギ沢だな。流域は26.7km2 [私案]奥大間発電所 出力:6,100kW[+6.1MW] 水量:3.5m3/s←大間川堰堤での湯山の取水量を上回ってしまっているが。。 落差:205m 導水: 流域:26.7km2 取水:下 西出・上 西出・青 ナギ沢 860m 放水:大間川[大間川堰堤]641m |
wikiに
拠ると岡崎地盤で三河地区の電力を統合した中部電力(株)という会社があり,この中部電力は電力供給能力の向上に努め, >中部電力は建設中の段階で同社(第二富士電力)と電力受給契 約を締結し、 出力全部を受電するとともに自社で発電所から自社変電所まで送電線を建設することとなった[46]。1935年3月に湯山発電所は出力2万4000キロ ワットで竣工し、同時に中部電力への供給が開始された。湯山発電所からは、西渡発電所に 至る約43キロメートルの間に77キロボルト送電線が架設され、既存送電線によってさらに豊橋市郊外の玉川変電所へ送電された。上記のように増強された電 源に対して、電力の供給先としては、1934年時点では日本レイヨン岡崎工場(現・ユニチカ岡崎事業所)、日清レイヨン岡崎工場(後の日清紡績美合工 場)、内外綿安城工場などと契約していた。 とのこと。wikiに 拠るとそもそも富士電力は今でもある富士紡(しらんなあ。。←今[22.1]からするとこの時[20.10]の私は素人だった・・・鮎沢川の電力開発を積極的に進めた会社であった様だ。不明を恥じたい。) の系列会社だったそうな。 それにしてもこんな所に西渡発電所が出てきて繋がってたとは!電発の遙か前から佐久間辺りはもっと東と直結してた様だ。 また岡多線の北岡崎に専用線のあったユニチカ,名鉄本線美合に専用線のあった日清紡など迄出てくる始末♪因みに中部電力は名古屋をその地盤の一つとする五 大電力の一つ東邦電力と関係が深く,後に東邦電力に吸収合併されることとなる。名古屋のガス会社は今でも東邦ガスであるが,電力会社は東邦電力ではなく中 部電力として戦後発足している。 |
[私案A]大根沢発電所 出力:8,700kW[+8.7MW] 水量:5.0m3/s 落差:210m 流域:48.4km2 導水:9.3km=6.7km+2.6km[逆河内] (1.06) 取水:椹 沢・寸 又川(柴沢)・赤 沢・逆 河内 1110m 放水:寸又川(大根沢)[千頭発電所]890m |
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[私案B]大根沢発電所 出力:13,100kW[+13.1MW] 水量:7.4m3/s 落差:210m 流域:58.7km2 導水:11.51km=柴沢本線4.93km+大根沢支線1.70km+逆河内支線4.88km (1.10) 取水:椹 沢・寸 又川(柴沢)・赤 沢・逆 河内・ 1110m 放水:寸又川(大根沢)[千頭発電所]890m |