〜低設備利用率に就いて〜 豊岡発電所・増強(現況のおさらい) 門桁堰堤によって気田川奥地の水量の多くは水窪発電所へ送られる。これが豊岡発電所が低稼働率の原因に成ってゐると思われる。その下流の面積は極めて小さ かった(17km2程。つまり実質的に17km2程し か無いことになる)。 更に門桁以遠は水窪ダムに積極的に貯水しに行きたいというのが拙案である。 門桁以北は水窪P/Sへの供給(というか水窪ダムでの貯留)がメインが効率的であるとすると豊岡P/Sは水窪と被らない新しい 水源を求めた方が良さそうで 有る(以下でも多少の補強をする)。 豊岡堰堤の取水位標高は465m程で ある。上部水槽は EL.450m程。距離によってはもう一寸低くで取水しても大丈夫そう。 現在水量5.009m3/sに対して出力8,100kWであるが,水車の能力は10,000kWある。水量を6.1m3/s位に迄増やせ そうである。 有効落差が 200m超なので,流域面積に対して厚めの水量を積める。6.1m3/s欲しいので45.8km2程流域が欲しい。今は実質的に17km2 程し か無いので(門桁以外の場所で)追加で28km2程欲しい。こ れが目標となる。
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新最大水量 |
流域 |
追加導水距離 |
導水効率 |
現行からの変更・その他 |
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玄馬沢・杉川[EL.440m※0] |
3.0m3/s(150%) | 22.6km2 | 4.3km※1 |
4.26※2 |
※0:諸元は以下参照 ※1:合同導水路合流部迄 ※2:小俣川含まず |
小 俣川 | 0.6m3/s |
5.25km2 | 1.1km※1 |
4.77※2 |
※1:合同導水路合流部迄 ※2:杉川含まず |
[杉川・小俣川合同導水路] |
1.0km※1 |
4.35※2 |
※1石切川ダム放水口〜合同導水路分岐部迄 ※2小俣川・杉川含む |
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石切川(京丸川・洞木沢) [石切川ダムEL.396m※1] |
2.0m3/s(83%) | 18.04km2 | 4.6km |
4.50※2 |
※1:諸元は以下参照 ※2金剛沢・田京沢含む |
金剛沢・田京沢 | 0.25m3/s |
2.7km2 |
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大島谷 |
0.15m3/s(79%) |
1.90km2 | 既 設・0.084m3/s(44.1%) | ||
灰縄沢川 | 0.60m3/s(99%) |
6.07km2 | 既 設・0.278m3/s(45.7%) | ||
初沢 |
0.13m3/s(93%) |
1.39km2 |
新設 |
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豊岡堰堤 | 4.647m3/s |
8.3km2 | 8.0km |
2.29※ |
既
設・※:門桁以遠除き大島・灰縄・初沢含む |
豊岡発電所 |
6.2m3/s [10.0MW] |
[増強案]
豊
岡発電所 出力 認可最大:8,100kW→10,000kW[+1.9MW](〜20,000kW[+11.9MW]) 最大使用水量:5.009m3/s→6.2m3/s[+1.2m3/s](〜12.4m3/s[+7.4m3/s]) 有効落差:212.10m (逸失落差:▲22.45m) 水車:横軸ペルトン水車ラ2台 総出力10000kW 導水路:8.21km(既設)+10.45km(新設)=18.25km(0.54) 流域面積:73.3km2※+47.9km2 放水:気田川(石切川)233.03m 取水:気田川[豊岡堰堤]、大島谷(こ こか)、灰縄沢川467.58m +初沢・田 京沢(466m)・金 剛沢(476m)・石切川(ダム)[洞 木沢・京 丸川]・玄 馬沢・杉 川[杉川堰堤](459m) |
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