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22.2.14暫定運開
子吉川の水力発電(本流[鳥海]・石沢・笹子篇)

本流篇 鮎川・西目川・白雪川篇

途中,鳥一・鳥二をバイパスする鳥三(鳥海川第三発電所)(20.3MW)か ら最後の郷内発電所(13.2MW)辺りが子吉川の白眉である。なかなかやるな!上
流には鳥海ダムが建設されていて3,900万の有効貯水容量を持つよう だ。水流の安定化に大いに期待したいところだが,10MWクラスの発電所の新設にも期待したい。20m3/s位の水量で満水位410mから取水位360m の鳥海第三の取水堰に叩き込めば7.6MWはジェネレート可能だ。
現在は水発が皆無の石沢川(+19.6MW)笹子川(+15.5MW)でも開発を構想して子吉川の最下流(+11MW)含めて合計+46.1MW程 出来そう。なかなかである♪

(河口)

[由利本荘中心市街]

(石沢川分岐)EL2,3m
~石沢川~

■芋川(子吉川水系)

~畑川~

大内ダム[秋田県] [便覧
河川     子吉川水系畑川
目的/型式     FNW/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積     27.5m/106m/21千m3
流域面積/湛水面積     3.4km2 ( 全て直接流域 ) /13ha
総貯水容量/有効貯水容量     724千m3/626千m3
ダム事業者     秋田県
着手/竣工     1991/2007

水道用水…由利本荘市に対し2,000m3/日の供給


■石沢川(子吉川水系)

中流域の狭窄部発見!なかなかいい流域面積だ♪

[仮称]石沢川第一発電所
出力:7,100kW[+7.1MW]
水量:24m3/s
落差:35m
導水:6.5km
取水:石 沢川石沢川第二]・杉 森川65m
放水:石 沢川(鳥田目の堰)26m
流域面積:250.3km2



[仮称]石沢川第二発電所
出力:8,100kW[+8.1MW]
水量:12m3/s
落差:80m
導水:6.2km(サ イフォン・大吹川)
流域:121.4km2
取水:石沢川146m
放水:石沢川[石沢川第一]64m


八塩ダム[便覧
河川     子吉川水系石沢川支流
目的/型式     A/アース
堤高/堤頂長/堤体積     27m/175.4m/169千m3
流域面積/湛水面積     1.9km2 ( 全て直接流域 ) /9ha
総貯水容量/有効貯水容量     958千m3/928千m3
ダム事業者     秋田県
着手/竣工     /1963

暫くひらべったい地形が続く。無理に距離も落差も追わない。



[仮称]石沢川第三発電所
出力:4,400kW[+4.4MW]
水量:7.0m3/s
落差:75m
導水:4.6km
流域:68.4km2
取水:石沢川227m
放水:石沢川146m

なんか最後迄だらだら平べったい様だ。。あとはじり貧なのでここで打ち止めにしておく,



(鮎川)EL2.7m

[矢島市街]40m付近


現状子吉川最下流の発電所が郷内である。(水量15m3/s・放水位60.5m)
その直下で60mで取って20m位で放水出来る。笹子川の開発で16m3/s程郷内で放水する。

[私案]吉沢発電所or新上条発電所
出力:11,000kW[+11.0MW]
水量:30m3/s
落差:38m
導水:6.9km
取水::子 吉川[郷内発電所・笹子川発電所(案)]60m
放水:子 吉川19m

取水


放水



鮎川の方を探る内に子吉川下流の資料,藤 田(『秋田県由利町を中心とする河川濯概と溜池濯概の特色』秋田大)を発見した。
吉沢駅にほど近い滝沢頭首工が取水点であり,上の発電構想でも起点近くでの発電放水を考えて居て,手前味噌ながら見事に連繋できていた♪(こちらの放水前 に4箇所程分水工があるようだ。)

滝沢頭首工
取水(位):最大3.0m3/s強
流域:
運営:

滝沢頭首工受益範囲の潅漑システム
出典:藤田
滝沢頭首工に於ける取水量(2001年1月1日~12月31日)…代掻き期3.0m3/s強・潅漑期2.2m3/s程度,その前後0.8m3/s程度とい う感じである。
出典:藤田
原典:滝沢堰土地改良区資料「2001年滝沢頭首工取水量」より

東北電力(株) 郷内発電所[水力] [DB
秋田県由利本荘市矢島町元町
運開:1940.12[日本発送電(株)]
  水路式・調整池式
    認可最大出力:13,200kW   常時出力: 3,200kW[24.2%]
    最大使用水量:15.00m3/s[0.95]
    有効落差:107.50m
    水車:立軸フランシス水車×2台 総出力15800kW
    導水路:総延長5263.8m、
    流域面積:157.3km2
    取水:直根川・子吉川[鳥一・鳥三]・鶯川(鶯川調整池)179.00m
    放水:子吉川60.50m

(鶯 川分岐)EL81.5m

~鶯川~
(鶯川調整池)

(笹 子(じねご)川分岐)EL94.5m
~笹子川~

石沢川の開発時にちらちら見えていたが,この笹子川こそ松ノ木峠を擁する河川である。「ささご」ではなく「じねご」というそうな。
東北ローカル臭がプンプンしてなかなかの味わいである。石沢程では無いが奥深いので開発してみる。
(この笹子川のどん詰まりがR108松 ノ木峠『山行が』。大崩落はこ れ(空撮)か。)
石沢川には支流の松沢川があったが,松ノ木峠の舎弟分てわけでもないだろうが,梨 の木峠もある。

内郷堰堤60mから10.3kmで笹子川の中流部狭窄部入口に到達する。
 
[私案]笹子川発電所
出力:9,500kW[+9.5MW]
水量;13m3/s
落差:70m
流域:130km2
取水:笹 子川143m
放水:子吉川60m


[私案]丁川発電所
出力:6,400kW[+6.4MW]
落差:100m
水量:7.6m3/s
流域:75.7km2
取水:丁(ひ のと)川平 ノ沢(地名)針 水沢川赤 倉沢(仮称)笹 子川250m
放水:笹 子川143m

あんま山は高くない。ここで打ち止め。
小水力なら奥丁川,奥笹子川(甑川)で十分追えそう。



子吉川郷内発電所取水堰堤[DB
  (主要取水設備) 材質             コンクリ-ト
  (主要取水設備) 高さ     (m)       9.60
  (主要取水設備) 堤頂長     (m)       55.00
  (制水門) 型式             スライド・ゲ-ト
  (制水門) 門数     (門)       2
取水:子吉川[直根川導水・鳥3(14m3/s)・鳥1(3.89m3/s)]
送水:郷内(15.0m3/s)

東北電力(株) 鳥海川第三発電所[水力
秋田県由利本荘市鳥海町下直根
運開:1980.10
水路式・流込式
認可最大出力:20,300kW ←デカい!      常時出力: 2,100kW[10.3%]
最大使用水量:14.00m3/s
有効落差:173.40m
水車:立軸フランシス水車 出力21100kW×1台
導水路:総延長2046.4m  放水路:総延長384.2m
流域面積:92.0km2
取水:子吉川[袖川発電所1.67m3/s]360.80m
放水:子吉川[郷内発電所堰堤]179.30m


東北電力(株) 鳥海川第一発電所[水力
秋田県由利本荘市鳥海町猿倉
運開:1922.8:矢島水力電氣(株)]
水路式・流込み式
    認可最大出力:1,577kW     常時出力:   kW
    最大使用水量:3.89m3/s
    有効落差:57.28m
    水車:横軸フランシス水車×2台 総出力1716kW
    導水路:総延長2216.5m
    流域面積:109.9km2(+17.7km2)
    取水:子吉川[鳥2(6.82m3/s)・板平発電所 (0.7m3/s)]244.26m
    放水:子吉川[郷内発電所堰堤]182.45m



東北電力(株) 鳥海川第二発電所[水力
秋田県由利本荘市鳥海町下直根
運開:1936.12[ 所有:大日本電力(株)]
水路式・流込式
    認可最大出力:6,100kW   常時出力:   kW
    最大使用水量:6.82m3/s
    有効落差:113.94m
    水車:立軸フランシス水車×2台 総出力6800kW
    導水路:総延長1823.2m
    流域面積:92.2km2
    取水:子吉川[袖川発電所(1.67m3/s)]360.80m
    放水:子吉川[鳥1]243.63m

有効落差320m余の凄いヤツ。発電放水位は366mで子吉川まで後 80m程あってともう一寸余地がありそうだけど。。
 
東北電力(株) 板平発電所[水力
秋田県由利本荘市鳥海町猿倉
運開:1939.7[日本発送電(株)]
水路式・流込式
    認可最大出力:1,830kW  常時出力:  400kW
    最大使用水量:0.70m3/s (94.6%)
    有効落差:320.30m
    水車:横軸ペルトン水車 出力2400kW×1台
    導水路:総延長1395.0m
    流域面積:7.4km2
    取水:ホーラ沢[こ れ?]、鶯川(地理院図では繋がって いない)  2箇所 733.26m
    放水:沢(名称不明)[こ こ](→子吉川[鳥一(取水位243m)]) 366.53m

取水…錯綜しているがホーラ沢と途中分岐合流して並行する農業用水路なのか水路(B'')(B')(B) が絡んでいるのが基本の様だ。
それにホーラ沢の支流が2本分岐している。
 
最初,取水位2ってのはその辺の支流をカウントしてるのかとも思ったがホーラ沢の面積だけでは3.3km2程で7.4km2確保の為には鶯川からの取水も 必要っぽい。

放水…上の(A),(B),(B'),(C)は下の(A),(B),(B'),(C)に対応している。

発電所で鉄管から放出された水は(い)か(は)を通って子吉川へ放水される。(ろ)とは立体交叉をしているようだ。
(は)は猿倉の方へ流れていってるので農業用水として利用されてるのかも。
(は)はホーラ沢の謎の人口的な迂回用水路(B)(B')の途中の溜池から分岐してる感じに描かれているが良く見ると途切れているようでもある。
この辺は詳細不明である。流石に大量の電力生む訳でもないのにこんな遠い場所に行かないぞっ(フラグが立っていそうで怖いw)



子吉川鳥海第二・第三共用取水堰堤(仮称)
取水堰/コンクリ-ト製
  (主要取水設備) 高さ     (m)       5.00
  (主要取水設備) 堤頂長     (m)       69.08
流域面積:92.0km2
取水:子吉川360.80m
送水:鳥海第三(14m3/s)・鳥海第二(6.82m3/s)360.80m


東北電力(株) 袖川発電所[水力
秋田県由利本荘市鳥海町百宅
運開:1922.5[矢島水力電氣(株)?]
   水路式 調整池式
    認可最大出力:3,300kW    常時出力: 690kW
    最大使用水量:1.67m3/s (102%)
    有効落差:242,42m
    水車:横軸ペルトン水車 出力3430kW×1台
    導水路:総延長3514.3m
    流域面積:16.3km2
    取水:下玉田川、布沢川、狐息内沢川、他 619.07m
    放水:子吉川[鳥二・鳥三] 365.43m

[建設中]鳥海ダム[便 覧
河川     子吉川水系子吉川
目的/型式     FNWP/台形CSG
堤高/堤頂長/堤体積     81m/365m/1331千m3
流域面積/湛水面積     83.9km2 ( 全て直接流域 ) /310ha
総貯水容量/有効貯水容量     46800千m3/39000千m3
ダム事業者     東北地方整備局
着手/竣工     1993/
満水位:411m

出典:鳥海ダムパンフ レット





(水源:鳥海山付近)