電 力総研 水 力あれこれ(東北)
鳥 海山 月 山 朝 日岳 飯 豊山
子 吉川 鮭 川 立谷沢川銅山川 赤川 寒河江川古寺川朝日川野 川 三 面川 荒 川 加 治川
実川奥川 白川
と はずがたりな掲示板(利 水スレ電 力スレ)
五能海岸羽越海岸両越(越後・越中)海岸若狭湾/越前海岸山陰海岸
2021.7.14運開
三面(みおもて)川と水力発電所

地味な川で ある。隣の荒川は結構派手(例えば鷹の巣発電所の使用水量150m3/sとか)なんだけど。。
と思って地図を見ると結構ど派手なダムがばんばんあっ て(三面ダム猿田ダム奥三面ダム) 自分の不明を恥じた。勿論浜田川みたいに派手に二連 発のダム建設しておいて発電所は廃止なんて例もあるから油断は禁物だけど。
一寸調べただけで激アツな発電所(三面発電所30MW・猿田発電所21.8MW・奥三面発電所34.8MW)の存在が判明して一安心である。

奥の方に「あさひ」がチラ見えしてるけど,嘗て米坂線を走っていた急行「あさひ」の朝日山がこの奥にあるようだ。どうも地味な名前で「あさひ」より改称後 の「べにばな」の方が良かったし,譲った上越新幹線の優等列車名の「あさひ」も「とき」に統一されてしまった。せめて個人的に開発妄想する発電所には朝日 の名をつけてあげようと思う。

wikiに よると
>三面川(みおもてがわ)は、新潟県村上市を流れる河川。二級水系の本流。古くは瀬波川といった。鮭の遡上で知られており、古くからの独自の鮭文化 は有名である。
>日本地名研究所の所長を務めた谷川彰英によると、由来については2つ説がある。1つ目は、戦国期に「三表」と表記されたことから、「水面」転じて 「水表」を経て、「三表」「三面」となったとする説である。2つ目は、この地には小池・高橋・伊藤の3つしか苗字がなかったことから「三面」となったとい う説である。
頼波川ってのも風情があっていい名前な気がするけどねぇ。。

最後に例の如く増強・開発を検討したが上流に2件下流に1件,有望案件を見 出して合計+15.7MW程増強 出来そう。

~三面川~

(河 口)

(村上市街)

[EL.38m]


新潟県企業局 三面発電所[水力] [DB] [新 潟県]   
    昭和27(1952)年12月:運用開始
ダム式・貯水池式
    認可最大出力:30,000kW      常時出力:9,000kW[30.0%](10,800kW[水力])
    最大使用水量:54.00m3/s   常時使用水量:18.78m3/s
    有効落差:64.51m(69.74m[水力])
    水車:立軸フランシス水車×2台 総出力30000kW
    流域面積:305.7km2
    取水:三面川[三面ダム]121.00m
    放水:三面川50.01(50.10)m

三面ダム [新潟県](みおもて) [便覧][新 潟県]   
目的/型式     FNP/重力式コンクリート
堤高/堤頂長     82.5m/205m
流域面積/湛水面積     305.7km2 ( 全て直接流域 ) /189ha
総貯水容量/有効貯水容量     47800千m3/32940千m3
ダム事業者     新潟県←県営ダム最古[新 潟県
着手/竣工     1949/1953
治水容量     非洪水期 4,340千立法メートル 洪水期 10,840千立法メートル
利水容量     非洪水期 28,600千立法メートル 洪水期 22,100千立法メートル
    
後の二つのダムの貯水量から合計74m3/sを利用した尖頭発電56.3MWが可能だがその水は三面ダムが逆調整池としてしっかりと受け止められる構造に なっている。  


新潟県企業局 猿田発電所[水力] [新 潟県][DB]     
    昭和30(1955)年12月:運用開始
ダム水路式・調整池式
    認可最大出力:21,800kW      常時出力: 1,800kW[8.25%]
    最大使用水量:34.0m3/s   常時使用水量:4.6m3/s
    有効落差:77.09m
    水車:立軸フランシス水車×2台 総出力21800kW
    導水路:総延長2177.4m
    流域面積:88.6平方キロメートル
    取水:猿田川[猿田ダム]200.00m
    放水:三面川[三面ダム]118.50m

面積は僅かだが6.66km2の流域から3.3kmの導水で猿田発電所に送水出来て発電量の足しになるかも。



新潟県企業局 奥三面発電所[水 力][新 潟県][DB]    
平成13(2001)年4月:運用開始
ダム水路式・貯水池式
認可最大出力:34,500kW      常時出力: 8,400kW[24.3%]
年間発生電力量は1億2,368万8千kWh
最大使用水量:40.00m3/s  常時使用水量:14.38m3/s
有効落差:102.00m
水車:立軸フランシス水車 出力34500kW×1台
流域面積:174.5平方キロメートル
取水:三面川[奥三面ダム]229.00m
放水:三面川[三面ダム]117.00m

猿田発電所より奥手に位置する奥三面発電所の方が放水位は低い。
建設時期に半世紀近い差があるので色々設計・施工上の工夫も可能になったか?

(猿 田川合流)EL.130m

~猿田川~

猿田ダム [新潟県](さるた) [便覧]    
河川     三面川水系猿田川
目的/型式     P/重力式コンクリート←県営の発電専用ダムだ!
堤高/堤頂長     48.5m/114.3m
流域面積/湛水面積     88.6km2 ( 全て直接流域 ) /76ha
総貯水容量/有効貯水容量     11740千m3/3950千m3
ダム事業者     新潟県企業局
着手/竣工     1953/1955
満水位:200m

上流側は88.6km2もあるけどやたらと勾配がゆるくて発電の余地は余りなさそう。
やるなら上流にもう一発ダムでも造って標高と水量を確保する必要がある。




奥三面ダム [新潟県](おくみおもて) [便覧][新 潟県]     
目的/型式     FNP/アーチ
堤高/堤頂長     116m/244m
流域面積/湛水面積     174.5km2 ( 全て直接流域 ) /430ha
総貯水容量/有効貯水容量     125500千m3/108000千m3
ダム事業者     新潟県
着手/竣工     1971/2001
満水位:229.00m
治水容量      54,000千立法メートル
利水容量   非洪水期 108,000千立法メートル 洪水期 54,000千立法メートル

【開発】

完全連檐が完了しているので奥地と最下流を攻めるのがセオリーだろう。

まず上。猿田川の上は高度も面積も足りない様だった。

奥三面の上は340mで取って229mで発電してみる。

[私案]朝日第一発電所
出力:8,500kW[+8.5MW]
水量:10.0m3/s
落差:100m
流域:100.4km2[末沢川18.47km2(100.4km2に含む・第二発電所構想の想定取水域を除くと11.5km2)・猿田川12.5km2 (100.4km2に含まない)]
導水:本導水路:6.24km・岩井又川支線2.9km・末沢川支線3.14km (岩井又迄合計9.14km・末沢まで12.3km)[泥又川(猿田川 支流)3.3km]
取水:三 面川(竹ノ沢出合)黒 倉沢岩 井又川末 沢川[・泥 又川]340m
放水:三面川(岩井又川出合)229m

未だ未だ行ける。
576mで取水。36.5km2取れる♪日本海側の多雨地帯なので5.0m3/s程行けるであろう。

[私案]朝日第二発電所
出力:9,300kW[+9.3MW]
水量:5.0m3/s
落差:220m
流域:36.5km2(内:末沢川:7.0km2)
導水:
取水:金 堀沢中 ノ俣沢相 模沢岩 井又川(畑沢出合)岩 井又川支流末 沢川末 沢川支流 570m
放水:岩井又川340m

下部は三面発電所放流水54.00m3/s・EL.50mを何処迄引っ張れるかである。

[私案]新三面川堰堤[こ の辺(村上市岩崩地先)]
満水位:51m

[私案]新三面川発電所[こ の辺
出力:7,200kW[+7.2MW]
水量:50m3/s
落差:17m
導水:5.3km
取水:三面川[新三面川堰堤]
放水:三面川[こ の辺(村上市新屋地先)]30m