[常 願寺川沿岸用水土地改良区] 横江頭首工[場 所] 堤 長 144.3m 堤 高 14.1m 取水量 18.89m3/s・46.53m3/s(小俣発電所停 止時[+27.64m3/s←小俣発電所からの取水量に全く等しい:用水模式図]) 取水位:236m程度? 流域:448.5km2(約349.3km2(直接)・約97.2km(有峰引水)→適当に計測した俺の精度なかなかすげえww(誤差2.0km2程 度!)) 巨大な施設であった。有峰ピーク開発でも結局ここで水を確保すべく 準備がなさて いる。 小俣ルートから横江頭首工をパスして常願寺第一に直結するバイパスルートがあるが其処が停止する場合はこちらがフル稼働することになる取り決めになってい る様である。 いずれにせよここから上滝発電所に送られる。 デカい頭首工であるけど,それだけに全体を巧く撮れてなかった…orz 21.7 取水部は1~6番線に岐れていて行った時は5・6番線は取水してない様子であった。 下流の流れの様子。この水はもう大規模には取 水されずに日本海へ流れていく様 だ。 おまけ:富山地鉄横江駅。駅の看板がなければ廃村の廃屋の様な佇まいであるw 21.7 駅舎内。窓口は閉じられてしまっている。国鉄の赤字ローカル線を彷彿とさせる光景である。 嘗ては島式ホーム1面2線だったのが棒線化されてしまったようだ(→愛 本駅も相対式ホームの片方が廃止された様に見えた)。ローカル私鉄の悲哀である。水源地帯に立地して単線電化の私鉄という位置づけが被る大井 川鉄道同様ここも頑張って欲しい。 用水系統模式図 出典:水 土里 さて左岸連絡水路橋(水を右岸から左岸へ)と新旧二つのサイホン(水を左岸から右岸へ)があるのは自然流下で温まってる横江堰堤取水の水と,水管の中を 通って冷えてる発電用水の小俣と上滝の水を相互にブレンドして適温にする為の装置だそうな。 北陸電力(株) 雄山第一発電所[水力] 運開:1985.3 水路式・流込式 認可最大出力:3,400kW 常時出力:0kW 最大使用水量:18.00m3/s 有効落差:22.90m 導水路:総延長1860.0m 流域面積:448.5km2 取水:常願寺川[横江堰堤]→幹線水路235.1m 放水:幹線水路[両岸分水工] 204.60m 両岸分水工[場 所EL.194m] >横江頭首工で取水された農業用水は、頭首工下流約3㎞にある両岸分水工で、常願寺川右岸の常東用水と左岸の常西用水に分水されます。 >この分水工は、堰幅を同じにして正確に5対5で分水する仕組みとなっています。 23.5 説明の看板 常東用水へ・こちらの方が水位がだいぶ低い 常西用水へ 豊水橋直前のスクリーン 左岸連絡水路橋[場 所] >左岸連絡水路橋(豊水橋)は、両岸分水工で分水された水を左岸側の常西用水エリアに送水するために、常願寺川を横断するのに設けられた水路橋で す。いまの 水路橋は、横江頭首工と同様に国営農地防災事業で平成20年に整備されました。 看板 中滝発電所[水 土里] 所有:富山県? 施設管理者:常願寺両岸用水土改連 出力:450kW 発電量:2.21GWh 水量:5.5m3/s 落差:11.16m 水車:S型チューブラ 取水:左岸連絡水路橋(豊水橋)189.91m 放水:上滝発電所放水池[常西用水]177.75m
有効落差は11mで450kWとのこと。豊水橋ごと嵩上げして両岸分水工に入る直前の水位(下の橙線・少なくとも水色線)で発電すると豊水橋の水位より低 い位置が今よりそれなりに,5m程は?,高くとれそうな感じもして,半世紀後?の次の改修時期には検討して欲しいw |
常東用水幹線用水路 場所はこ こ[地理院] 23.5 |
常西用水幹線水路 その外側のホームの真下に水路が見えた。 23.5 地鉄の電車を撮ったつもりだったが将にこれが目的の水路ですやん。全然気付かず撮ってたw地鉄の電車は柵に阻まれてちゃんと写ってないしww この下流で常願寺第2~第4の発電所がある。水車形式など揃えてコストを削減したそうな。松一と松二でもそういう事をやっている(第一は別途開発されて常 西用水とは並行して(別ルートで)水路が建設されて設置されている)。 一個一個オーダーメードの水車は量産効果が効くようだ。全く同じ物は無理でも,計画的に水力発電所を増やして行き日本中に飽和したら今度は更新需要で安定 的に常に受注残があるような状態を作り出すことで永続的に電機産業と共存共栄できるようにしていきたい。 |
常願寺川第一発電所の放水
路と常西合口用水路の合流地点から、富山市流杉地点までの延長3,460mの常西合口用水路の総落差50.1mを利用して、最大
使用水量40m3/sにて、最大出力5,000田の3発電所を用水沿いに直列に建設し、年間75,600MWHを発電する もので… ①地形の勾配は1:68の平坦な耕地で、発電所の位置、数が地形に制限されない。 ②地下水が地表下約15mに存在するので、経済的に工事を進めるには、発電所の基礎の最大掘削深さを15m以内にすることが必要。 以上のことから、落差割りおよび使用水量について 比較検討した結果、落差は均等3分割、使用水量は40 m3/sとするとともに、主要機器は3発電所とも同一 仕様として設計・製作面で共通化を図り、経済性を高 めたものとなっている。 [ター ボ機械1994.12] |
明日は5月末に冬季通行止め喰らって果たせなかった有峰林道に再挑戦しようかと思って居るが,予習し てたらこんな文章を発見。今でも第四発電所迄しかないようである(放水位72.9m)。計画を復活させたい。
— とはずがたり (@tohazugatali1) July 29, 2023
>常願寺川…第5~第7発電所は, 北陸電力の社内事情によって中止された.https://t.co/mn0ZilxFxA
常西合口
用水の水の転用をめぐる諸問題 ─農業用水の合理的利用の事例研究─ 北林吉弘 書籍出典:文教大学教育学部紀要 1981(ネット出典:CiNii:国立情報学研究所が運営するデータベース群) 第5章常西合口用水と発電事業の 関連 第1節発電事業の展開 (2)常願寺川第2~ 第7発電事業 常願寺川有峯発電計画の完成を待たずに,北陸電力はまた新たな発電事業をうち出した. 扇状地のもつ急勾配(約100mの落差)を利用するというのであった.具体的には常西合口 用水の幹線用水路を使用して,その各所に低落差発電所を建設する計画である. 1961年,北陸電力は常西合口用水土地改良区に,常西合口用水路を使用する常願寺川第2~ 第7発電所の開発を申し出た.当時ちょうど都合のよいことに,富山県では常西用水幹線水路の改修事業計画を実施することになっていた.低落差発電所は,常 西合口用水幹線水路のわきに建設される予定であったから,北陸電力としては,富山県の用水改修事業計画に発電計画を織り込んでもらうほど好都合なことはな かった.つまり,幹線水路を流下してきた水は,いったんそのわきにある低落差発電所に導水されて発電に供される.そして,発電に使用後,水は再び幹線水路 にもどされるので,水量の損失は全く無い.しかも,県の施行する幹線水路改修事業と発電事業を同時に実施できるという好条件もあった.こうして,1962 年秋に,常願寺川第2~ 第4発電所の建設事業と常西合口用水幹線水路改修事業は併用工事として県営で着手され,翌1963年に完成した.残りの第5~ 第7発電所は北陸電力の社内事情によって中止された. |
>上滝地点から常西用水と併用して富山市新庄地先までの約
100mの落差を利用し,6ヵ所の低落差発電所が考えられ,そのうち3ヵ所は現に設置されている。科
学技術振興機構 |
上流の陸電が40m3/s 使って5MWの発電してるのに3.32m3/sしか使わず0.43MWの小規模発電で禍根を残している。水路には使われてない水が大量に流れているのに。
— とはずがたり (@tohazugatali1) July 31, 2023
実際に上流のガチ(5MW*3)で発電している区間では地上に水など流していないのである(1枚目)。
但し土地改良区の資料に拠ると,常西合口用水の利水を殆ど活用している様に書いてある(3枚目)。明らかにじゃばじゃば流れている様に見える水路の水(2 枚目)はなんなんだ!? pic.twitter.com/lK6RkhB0rG