「電
力 土 木 の 歴 史 ― 各 河 川 の 水 力 開 発 の 変 遷」 ▲ >60年前(22)熊野第1,(23)熊野第2,(24)熊野第3 神通川支流熊野川に連続している熊野第1(1,800KW),熊野第2(320KW), 熊野第3(1,150KW)の3発電所は大 正9年よ り大正15年の間に運転開始した発電所であるが,その中,中間の熊野第二発電所は上流に現在建設中の県熊野川ダムの為に廃止とな り,代って新熊野川発電所(7,000KW)が58年9月着工,60年4月運開の予定で建設される 。 出典:https://www.jstage.jst.go.jp/ |
出典:土木学会 |
>元は熊野川シ リーズ3発電所あってここが第二、この上流に第一 があってさらに上流、新熊野川発電所の辺りでしょうか、第三があったようです。[ひろし] |
発電所名 | 種別 | 出力 (kW) |
所在地・河川名 | 運転開始 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
熊野川第一 | 水力 | 1,400 | 上新川郡大山村(現・富山市) (河川名:神通川水系熊野川) |
1920年1月 | 1986年10月廃止 (1987.1運開の日本海発電・熊野川発電所としてリプレースか?) |
熊野川第二 | 水力 | 320 | 上新川郡大山村(現・富山市) (河川名:神通川水系熊野川) |
1921年11月 | 現・北電熊野川第二発電所 |
熊野川第三 | 水力 | 1,150 | 上新川郡大山村(現・富山市) (河川名:神通川水系熊野川) |
1926年11月 | 現・日本海発電・新熊野発電所(2001.12運開)としてリプレー
スか? |
小口川第一 | 水力 | 2,600 | 上新川郡大山村(現・富山市) (河川名:常願寺川水系小口川) |
1924年8月 | 現・北電小口川第一発電所 |
布瀬川 | 水力 | 330 | 下新川郡東布施村(現・黒部市) (河川名:片貝川水系布施川) |
(1922年3月) | 前所有者:布瀬川水力電気 現・北電布施川発電所 |
下立 | 水力 | 57 | 下新川郡下立村(現・黒部市) (河川名:黒部川) |
(1915年8月) | 前所有者:愛本電気 1937年廃止[14] |
~小俣川?~ ▲ 小俣発電所[場 所<東小俣>]「→常願寺川」 認可最大出力:33,600kW 常時出力:13,700kW 最大使用水量:30.00m3/s 有効落差:128.57m 導水路:総延長4575.0m 放水路:総延長2407.0m 取水:小俣ダム発電所(317m) 放水:常願寺川第一発電所、常西合口用水(178.03m)[こ こ?]→立地が神通川沿いと云うだけでこちらには放水もせずお互い交わらないと云う事らしい(地理院 には放水路が描かれていないってことか?)。 熊野川を有峰でキーとなる小俣を抱えている丈に神通川水系に属していながらもはぐれ者の有峰ファミリーぐらいに感じてたけど買い被りすぎかw 寧ろ熊野川の支流の小俣川端に佇んでる小俣発電所がはぐれ者というわけか。川は小さく.小俣発電所から放流は全くされてないよ うである(例 の如く地下水路に弱い地理院なので描き損ねてるけど多分地下水路で合口用水方面へ直送)。 →小俣発電所の水を熊野川には流さないと明記された文章を発見!(>小俣発電所の放水は熊野川に出すことなく,延長2,450mの放水路により既設 上滝発電所放水池付近に導き常願寺川下流各用水に分水する[土木学会]) 小俣ダム発電所に近づくには東小俣総代の許可が要るようだ。 なんだろう。。(マウスオーバーで拡大) |
~黒川~ ▲ ということで詳細を見て行く。 この黒川,長棟川への入口にもなっている。 富山県道187号荒屋敷月岡町線・未成区間 この黒川には治水ダムを建設する計画もあったが中止となっている。 丹生川ダムの様にここも県道が建設途中で抛棄されている。23.5に富山県を来訪したが有峰林道がまさかの冬季通行止めで主要目的地の二つの内の一つが 吹っ飛ぶという参事を経験したのだがその時に空いた時間で寄ってきた。 未利用で放置されてもったいなかった。。 入口付近(マウスオーバーで拡大)。 23.5 トンネル 23.5 何故か行き止まりの写真が撮れてなかった。。その手前付近。行き止まりから横へ抜ける道は地 理院では二重線なのにとてもそんな良い感じでは無かった。 今,こ こら[すとびゅう]でEL.315m [地理院]である。 大清水付近で黒川は三つに岐れる。川の 名前地図に拠ると何れも名称不明とつれない感じなので勝手に名前を付けてみた。 黒川は大双嶺という地名もあって大双嶺沢と迷ったが,大双嶺はもっと山の中で一寸ズレる様 だ。。 大双嶺の「東南部の峠・蛇越(じゃごえ)を越す と、熊野(くまの)川に降り河内(→後で到達するここ)に通じている[aikis]」 と のことで地名が中途半端な場所に書かれてて迷うがこ ちらの山道沿いでこ の沢沿いの聚落ではないらしい。 千長原[aikis]も 大双嶺[aikis]も 上流の廃村名である。川の名前地図には載るが,既に地理院には地名の記載はなし。此処らも普通に訪問しているaikisさん,流石としか云いようが無いが >大双嶺の分岐を過ぎしばらく進むともうひとつ分岐があるが、ここが集落への登り口。往時は四輪車が通れたようだが、現在は荒廃して車輛の通行はで きない。 とあるが,もうひとつの分岐が何処か不明だが,この辺が川の名前地図に載ってる千 長原である。 この道は川の名前地図に拠ると大規模林道大山・福光線と 云うらしい。この辺で直ぐ車 道としては途 切れてるっぽい。す とびゅうももっと手前で直ぐに引き返している。 どうやってあんな遠く(大山は岩峅寺の立山橋挟んで西側)迄伸ばすねんw 無駄に林道建設しまくっていた頃の名残で行き止まりの林道が残さ れたようである。 税金の無駄遣い腹立たしい。 治水兼ねて導水するとこんな感じ。流域は10.1km2程。導水距離は千長原沢から3.7km程。 これで今は尖頭需要用に特化してるっぽい熊野川発電所の稼働率をもうちと上げられるかな?? 楜ヶ原川は検討省略。そっちは熊野川発電所に直接送るぐらいで良いかも。 またこの先の桧峠は長棟川最奥部への車道と成ってゐるがゲートで封鎖されているようである。 |
~上流開発案~ 今,新熊野川PSの取水位が722mである。930m程度で20km2程欲しい。新熊野 PSの流域だけで13km2しかないので熊野川の上流だけで取れないので他からも取水は考える。色々やったが狭いしなかなか難しい,,ということで一旦保 留にしておく。。 ~新熊野増強案~ 寧ろ新熊野の流域面積を広げて発電量を増やしたいところである。現状1km弱の導水路で効率的だと澄ました顔をして無人の山間に佇んでいるが,もっと貪欲に水を集めても良さそう。 流域面積13km2に7.5km2を足すと1.5倍以上には出来る。 上の画像右手の流域はちょっと遠い。真立ダムに送って小口川第二で発電しても良いかもしれぬ。 ~熊野川ダム上流部開発(案)~ 落差70m程度(熊野川D満水位318.5m・新熊野PS放水位392m)で流域31.7km2程。水量を4m3/sとっても2.4MW程度であり,本稿の対象規模には達しない感じ。 |
~小原林道~ なんか真新しいし何がどう成ってるのか見るだけ見て見ようと,本日最後の目的地を終えて5時。 7月でまだ日は高いとは云へ今から富山県から奈良県迄帰る必要がある訳で,ハイになりつつも,もう一箇所重い水発を攻略する気にもなれず,さりとてそのま ま今来た道を単純なピストンで戻るのも物足りなくて,小原林道への進入を決行した♪ 小俣も小口もこまた,こぐちと「こ」なのでここも「こはら」なのだろうか?→ここのサイト[HAYANEKOの旅心]に拠 ると「おはら」らしい, 道は綺麗で現地での即断での進入だったので地理院の地図 も頭には入って居らず,どんどんすいすいとと云うかするすると吸い込まれるように奥へ奥へ進め,いけるままにクルマを進めて行く。何処をどう曲がったか良 く覚えてないが適当に当たりを付けて道を曲がって行く。 どうやら地山工事らしい。災害復旧らしい。グー グルの空撮で一帯を見て見ると先程の橋が破壊されたか存在してないように見え る。。 流石にこれだけ進めてあの熊野川ダムの奥地からしか行けないという事はない(詰まり道路は里側から伸びてきている)だろうという確信が芽生えてきて入山よ りクルマをひたむきに進める事約25分後, 下 界が開けてきた! 出た!さあ,ここは何処だ!?見覚えあるぞ。 そこは1,2時間前に来訪して入口だけ見て有料林道(林道小 口川線)には入らずに引き返した小口川 ダムから取水する地下式の有峰第三発電所の前であった! すげ~,ここに繋がってたのか~!! 逆にここから入れば熊野川までぐるっと見れた訳である。地理院では勿論繋がってなかったがG 空撮だと道路建設が進んでる様子が見て取れた。 地図では二箇所あった林道末端部 であるが,どうやらどっちでもなく下の行き止まり林道の途中から分岐して伸びて小口川側と繋がったらしい。小原林道が取り付け部のみだとすると大山福光線 が予定通り建設されてる感じ?! 横江頭首工の天端も通行禁止でその上流のこ れも老朽化で通行禁止の今,岩峅寺の雄山神社前の立山橋から有峰口迄橋が無い。この大山福光線になんとかしてどこかに橋を架けて貰えると良いのか も知れない。 |