白岩川ダムの目的はFNW。洪水(F)対策に偏重して事前に放流しすぎ
て結果的に雨降らずに更に渇水になったらなったで水道(W)や不特定利水(N)の下流の慣行農業用水使ってる者がダムは何やってんだとなるので難しい。。 ダム緊急放流後に下流で堤防決壊…白岩川の氾濫は防げなかったのか ハードルの高い雨量予測と事前放流 2023.6/29(木) 20:37配信 https://news.yahoo.co.jp/articles/3f2d8e0c7807538a6f11447b5a968fb2dc380233 富山テレビ放送 28日の富山県東部を中心とした大雨で堤防が決壊し氾濫した白岩川。 その25分前には上流のダムで緊急放流が行われました。 氾濫は防げなかったのか、検証しました。 白岩川ダムからおよそ600メートル下流にある、立山町の白岩地区です。 道が壊れ、白岩川の堤防が決壊した様子が確認できます。 *リポート 「白岩川の堤防が決壊した場所です。こちらから水が流れ込み、田んぼだった場所には大きな石や木が流れ着いています」 *白岩地区の住民 「農作物がいっぱいなっていた。大事に育てていたのに」 この地区でも床下浸水した住宅があり、住民は朝から片付けに追われていました。 *白岩地区の住民 「だんだん河川の水位があがった」 「津波を見ているようだった。ダムの放流にちょっと問題があったのでは」 *リポート 「白岩川ダムです。平常の水位には戻っておらず、きょうも放水されています。きのうダムの完成以降初めて行われた緊急放流、下流では浸水などの被害が出ま したが、その対応は問題はなかったのでしょうか」 こちらは、ダムに設置されているカメラの映像です。 ダムの流域で本格的な雨が降り始めたのは、28日の午後1時。 その頃ダムはほとんど平常に近い水位でした。 しかし、その1時間後からは激しい雨が降り出し、流域の雨量計(上市町小又)では午後2時までの1時間で40ミリ、午後3時までに88ミリ、午後4時まで に69ミリを観測しました。 *県白岩川ダム管理事務所 水野豊彦所長 「3時間に200ミリくらい降った」 午後1時から4時までのわずか3時間で降ったおよそ200ミリの雨。 午後4時頃のダムはほとんど満水で、午後4時20分、ダムが完成して49年で初めて「緊急放流」に踏み切りました。 *県白岩川ダム管理事務所 水野豊彦所長 「(下流の被害は)緊急放流の影響があると認識している。ダムの決壊をする大きなリスクと水を多く流すのをどちらかをとるか。苦渋の決断」 ただ下流に住む住民によると、堤防が決壊したのは、緊急放流が行われた25分後だったといいます。 *白岩地区の住民 「流れすぎ。目の前で堤防が壊れた。放流したから水が増えた。ダムの責任だ」 これに対して河川災害が専門で、県内のハザードマップの作成にも携わった手計教授は。 *河川災害が専門・中央大学 手計太一教授 「集中的に雨が降っている。もともと対応できるようなダムの貯水能力でない。今回のように空間、時間的に超集中型で降った場合は、流入量の予測よりも、気 象側の雨の予測の高度化を図らないと」 では、今回のような被害を防ぐ手立てはなかったでしょうか。 *県白岩川ダム管理事務所 水野豊彦所長 「県としても事前放流に取り組んでいる。それは気象庁から出る雨量予測で判断しているが、今回の雨は予想をはるかの上回る雨。(事前放流を)する予想では なかった。だから通常の洪水対応で進めた」 白岩川ダムでは増水時に備え、降雨量が24時間で210ミリの予報がでれば、貯水している水を事前に放流し貯水量を調整する決まりでしたが、28日朝の時 点では、24時間で100ミリにも満たない予報が出ていました。 しかし結果的にはわずか3時間で200ミリの雨が降り、24時間で250ミリ以上の雨が降ったのです。 *河川災害が専門・中央大学 手計太一教授 「利水、治水の両方の役割を果たさないといけないダム貯水池は、事前放流はそんなに容易く了解を得られることはない」 近年、異常気象が頻発するなか、防災のあり方を今一度考えていく必要があります。 今回、緊急放流が行われた白岩川ダムの役割は2つ、下流域を洪水から守る「治水目的」それに農業用水などに利用する「利水目的」です。 そもそも今回は想定外の短時間の雨で事前放流はできませんでしたが、今は農作物を育てる時期、水不足の解消のためにも、事前放流のハードルが高いという側 面もありました。 富山テレビ放送 「ここらへん全部水没…」記録的大雨から一夜明け 被害地域では住民たちが後片付けに追われる 富山 https://newsdig.tbs.co.jp/articles/tut/569616?display=1 富山県のニュース|チューリップテレビ 2023年6月29日(木) 12:20 28日の記録的な大雨で富山県立山町と上市町を流れる白岩川は、氾濫危険水域を超え川から水があふれ出しました。一夜明け、周辺住民らは後片付けに追われ ています。 …今も激しく流れる白岩川。28日、富山県上市町で午後4時までの1時間に101ミリを超えるなど猛烈な雨に見舞われた富山県東部。 立山町では白岩川の水があふれ出し、大量の土砂が流れ出しました。中には堤防が決壊した場所も…。 …本来は田んぼや道路があった場所に大量の土砂が流れ込み、地元住民らが様子を確認していました。 住民:「これ全部田んぼだったん…。あそこまで道があったん。あそこが決壊現場、こことむこうと2か所あったん」 男性:「ここらへんが全部、水没だちゃ。濁流。海やちゃ。海。海を想像したらいいちゃ…。今年も来年も無理だろう」 一夜明けて次々と明らかになる被害の全容。住宅や納屋にも大量の土砂が流れ込み、住民たちが後片付けに追われています。 大雨による土砂災害の影響で富山地方鉄道の岩峅寺駅から立山駅間では運転を見合わせていてバスでの代替運行が行われています。 |