電 力総研 水 力あれこれ(北陸)
と はずがたりな掲示板 ( 利 水スレ電 力スレ )
農業用水(黒部川早月川常願寺川神通川庄川)
24.06.11分離独立
20.10.04運開

庄川下流の農業用水と発電所(22.9合口 D・雄神PS訪問)

庄川本流に絞る。ずっと「しょうかわ」って読んでたけど看板にはShogawaとあった。「しょうがわ」の様だ。。ファイル名はshokawaで作ってし まった。。
対象は御母衣ダムから下が対象である。北陸 地方の主な水量発電所はこちら参照。また御母衣ダム本体とその周辺・その上流はこちら参照
基本莫大な庄川流域の発電容量は天井にある膨大な貯水量の御母衣タムの水(V=3億3,000万m3・満水位:EL.760.0m)を年周期で流れを安定させて運用(→参照)している 所に鍵がある。
これは木曽川・王滝川の三浦ダム・牧尾ダムや益田川・飛騨川の朝日ダム・秋神ダム,大井川の井川ダム等と同じであり,更に庄川はここから合口ダム(満水 位:EL.105.69m)迄 落差650m弱を利用し 尽くしている訳である。流域一貫開発である。萌えますなぁ♪

御母衣ダム以上
上流域(御母衣より下流~成出)
中流域(境川・赤尾~小牧)
下流域(小牧~合口ダム)
合口ダム以下 (農業用水)

小牧ダム 小牧発電所 南砺用水
庄川合口ダム(舟戸ダム) 庄川合口用水→主に庄川上 流(示野)・庄西(中野)・庄川(本流)(合口)・庄東(庄・安川)・和田川(雄神)各方向に岐れる

<下流域>
出典:国 交省

此処迄順調に200m3/sを消費して大電力を発電してきた庄川発電所群であるが,此処小牧へ来て急ブレーキ。祖山・新祖山の213.7m3/sを受ける小牧 ダムの水量は小牧発電所が138.7m3/sしか使用せず終わり,である。
ここからは農業用水の取水もあり,勾配も緩くなって以後,発電は農業用水に付随する様な形となる。
合口ダム(舟戸ダム)で見付けた用水路系統図の看板。

用水路系統図


関西電力(株) 小牧(こまき)ダム[→庄川中流部
目的:発電
堤高/堤頂長: 79.2m/300.8m
流域面積/湛水面積     1100km2 ( 全て直接流域 ) /145ha
総貯水容量/有効貯水容量:3,795.7万m3/1,885.8万m3
着手/竣工     1925/1930
満水位標高:179.832m

堰堤(と看板)
 
取水口

先ずは合口用水で見かけた看 板に拠ると,小牧ダムからも南砺用 水と山見八ヶ用水が取水しているらしい。地 理院図で確認すると発電用導水路から途中分岐してるらしい。ほう,早月川の中村発電所っぽい構造(こちらは現地看板に明記)かと得心したのだ が,どうやらこれは間違えらしい。南砺用水の管理者の記述に実際のサイフォ ン管水路橋迄あっては勝負ありである。
発電所と反対側に取水口があるらしい。現地では利水標も見かけなかったし見逃してしまったようだ。。反対側をス トビュウで確認すると詳細な奴あったー(;´Д`)


小牧発電所[水力
関西電力(株)
運開:1930.11(72MW)
ダム水路式・調整池式
認可最大出力:85,600kW(以前は82,200kW)    常時:33,300kW[38.9%]
最大使用水量:138.74m3/s[1.26]
有効落差:68.46m
水車:立軸フランシス水車×4台 総出力90200kW
流域面積:1,100.0km2
取水:庄川[小牧ダム]179.83m
放水:庄川[合口ダム]106.25m

   

小牧発電所の直ぐ下は合口ダムである。合口ダムは貯水量が40万m3しかなく,基本的に逆調整は不可である(空の状態から小牧をフル稼働させると48分で 満水となる)。尖頭用の新小牧発電所でもどうかと思ってたけど無理そうである。
余水を駆って一寸低めの場所へ放水して落差稼いで発電出来る様にした新小牧でも構想してみる。
和田川共同水路(70m3/s)への直接の導水も可能となる。逆調整池をどうやって確保するのかは課題である。。と思ったらほぼ雄神発電所(→諸元)として既に存在 していたw

更に調査を進めると用水路の 系統図を見つけ,そこに書かれた発電所から使用水量を計算してみると,小牧発 電所:138.74m3/sの水は少なくとも
庄川合口発電所:6.50m3/s
庄発電所:5.4m3/s
雄神発電所:90.00m3/s
中野発電所:44.52m3/s
示野発電所:8.63m3/s
の合計155.05m3/sで使われる。小牧発電所の利用水量を増やすのが 一番手っ取り早そうw


庄川合口(ごうぐち)ダム(舟戸ダム)[便覧][示野発電所パンフレット]    
所有:富山県 / 管理:関西電力(株)
目的:発電・潅漑・上水道
堤高/堤頂長:18.5m(固定堰8.48m[示 野発電所パンフレット])/103.3m
流域面積/湛水面積:  1113km2 ( 全て直接流域 ) /16ha
総貯水容量/有効貯水容量     62.6万m3/40.5万m3(73.0万m3[示野発電所パンフレット])
利用水深:3.3m[示野発電所パンフレット
着手/竣工     1934/1939
取水:庄川[小牧ダム受水213.7m3/s・小牧発電所138.74m3/s]
送水:集水用取水口[富山県水道・富山県工業用水道・和田川東部用水及び和田川西部用水]70.0m3/s・庄川合口用水(東岸)10.712m3/s・ (西岸)58.765m3/s
標高:堤頂標高:109.26m /    満水位標高:105.69m / 低水位標高:102.37m / 基礎標高: 90.78m
送水:庄川本流(→庄川合口発電所6.50m3/s)・和田川共同用水(→雄神発電所90.0m3/s)・右 岸幹線用水(→庄発電所5.4m3/s)・左岸幹線用水(→中野発電所44.52m3/s)・共同用水路(→示野発電所8.63m3/s) 合計:155.05m3/s(発電用水単純和)

庄川平野部の農業用水として、左岸には二万石七千石用水をはじめ6ヶ所、右岸には4ケ所の用水があって、それぞれ独自に取水口を持っていたが、河道が一定 せず取水口からの導水は常に困難をきたし、用水不足による被害が多大だった。そこで、合理的な取水方法として、用水の合口のため庄川合口ダムが築造され た。これによる潅漑面積は11,000ha(120km2・水力)にも及び、富山県内農地の約2割を占めている。一応発電も行っているが以下の様に小規模 である。

さて,小牧発電所から合口ダム迄直ぐである。

細い道を辿ってアプローチ。
 

川沿いの道はクルマは入れないようだった。

看板には庄川水記念公園とある(地図の内容は↓である)。利水派としてはほ うほうとテンションがあがるのだが…(帰宅後整理中に気付いた(下の地図にも載ってた…)のだが二万三千石用水の取入口址(→G 空撮)もあったようだ。。)

ん!?

なんか土俗の要素が交じって変な雰囲気に。厄払鯉の放流場だと。
 
萎え萎えで適当に撮ったのでブレブレの鯉

あかんわ。。折角此処迄虚飾無しのガチの産業巡りと洒落込んできたのにいきなり変な江戸時代的な民衆の慎ましやかな中にも楽しい暮らしぶりを見せつけられ とるw
どうやら「庄川水記念公園は,旧庄川町の全町水記念公園化構想にもどづいて…建設されたもの」ということで竹下登的な地方創生的ばらまきの臭いがする。


流木選手権大会会場となってる池。取水用だと思うんだけどよおわからん。。

毒気に当てられてげんなりしながら這々の体でやっとマッシブな堰堤が見 えてきて利水の現場に辿り着く。
3m位は水位上げて親水公園は全部沈めてしまうべき だヽ(`Д´)ノ
(…いやまあ人は一杯いたし公園としての役目は結構果たせてる様だったけど。。)
 

流木選手権大会会場の水路のドン詰まり。


冒頭で載せておいた農業用水 系統図の看板も此処らで見かけた。

こんな怪しげな鯉を祀ってる催淫系の妖しい公園など公費で維持しておくことはない(笑)ので,合口ダムを数m同軸嵩上げして貯水量を増やして小牧発電所を 尖頭ピーク用に使える様にした方が良いかも!?

~庄川~

2011年にダムに設置された支持流量式なのか割と小さめな発電所。常時水量=最大使用水量で常時出力 は最大出力比96.5%とほぼフル稼働である。河川維持流量を利用しているのかな?出力倍増ぐらいさせても良さそう。

庄川合口発電所[水力
庄川沿岸用水土地改良区連合 
運開:2011.8
ダム式・流込式
認可最大出力:570kW   常時出力:550kW[96.5%]
年間発生可能電力量:約4850MWH(485万キロワット時)
最大使用水量:6.50m3/s   常時使用水量:6.50m3/s
最大出力時有効落差:10.69m     常時出力時有効落差:10.32m
    流域面積:1189平方キロメートル
    取水:庄川[庄川合口ダム]105.70
    放水:庄川93.51m


【和田川綜合開発】           

~和田川共同用水~


関西電力株式会社 雄神発電所[水力][明 電舎
運開:1967.3
ダム水路式・調整池式
認可最大出力:14,000kW   常時出力:4,422 kW[31.6%]
最大使用水量:90.00m3/s
有効落差:18.22m
設備:水車 出力15000kW×1台 水車はカプラン式,最大出力15MW,回転速度150rpmで発電機直結である。運転は上流4kmの小牧発電所か らの遠方制御
導水路:総延長1204.0m
流域面積:1,113.0km2
取水:庄川[庄川合口ダム(小牧発電所138.74m3/s)]→和田川 共同用水路105.7m
放水:和田川共同用水路・庄川(こ こらで分岐[地理院])85.0m

現状では水量はどでかいが,落差は20m以下である。
取水先を小牧ダムからにする事で高低差を付けて発電容量を増やすことが可能になりそう(新小牧or新雄神的な発電所の建設)だが,小牧発電所を経由出来る 水は減るし,導水距離は小牧発電所より長くなるしその様な水量の余剰がありそう(小牧PS放流水量<合口D取水量)だが,ペイするのかどうかは不明であ る…。

上流での利賀ダム等の建設で水量を増やす事が出来たらの課題だな~

和田川用水への放水門?
21.9

庄川への放水路?


正門?富山県企業局とある(発電所は関電)

下流の庄東第一・第二は富山県企業局である。ここの取水設備から県企業局の管理という訳か。

富山県企業局 庄東第一発電所[水力] [場 所
運開:1968.11
水路式・調整池式
    認可最大出力:24,000kW    常時出力: 6,700kW[27.9%]
    最大使用水量:70.00m3/s
    有効落差:42.03m
    水車:立軸フランシス水車 出力25700kW×1台
    導水路:総延長7339.4m、主要導水路 幅7.80m×高5.30m、延長5441.3m
    取水:和田川共同用水路[庄川合口ダム]85.20m
    放水:和田川 38.00m

~和田川~

和田川ダム[旧名]島新ダム(しましん) [水力] [便覧][富 山県][wiki] [地 理院
河川     庄川水系和田川
目的/型式     FAWIP/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積     21m/137m/23千m3
流域面積/湛水面積     34km2 ( 全て直接流域 ) /40ha
総貯水容量/有効貯水容量     3070千m3/1900千m3
ダム事業者     富山県
着手/竣工     1962/1967

>和田川総合開発事業の一環として、1962年(昭和37年)から1963年(昭和37年)に調査が実施された。
>ダムに流入する水のほとんどが庄川用水合口堰堤からの取水で庄川の水の流域変更に伴う分水問題が発生(とは註:庄川の水を和田川に持って行くこと で既存の庄川の流域の水不足が発生?)し水利権に関わるとしてダム建設反対運動が発 生したが、県は用水側取水実績の最大水量を認め、不足の水を境川ダムや利賀ダムの建設により補うことで決着となった。 [wiki

富山県企業局 庄東第二発電所[水力
昭和43(1968)年12月:運用開始
ダム式・調整池式
認可最大出力:7,400kW   常時出力:3,000kW
    最大使用水量:50.00m3/s
    有効落差:18.15m
    水車:立軸カプラン水車 出力3920kW×2台
    流域面積:1147.0平方キロメートル
    取水:和田川[和田川ダム]43.50m
    放水:和田川[こ こ]24.50m



庄東土地改良区[水 土里]           
出典:[水 土里

施設名 水路管理
総延長
(m)
構造 造成年度 造成事業 備考
右岸幹線水路





庄発電所
芹谷野用水路 庄東土地改良区 14,787 三方コンクリート 昭和28~48年 県営かんがい排水事業他 芹谷野発電所
針山口用水路
7,901 三方コンクリート 昭和28~38年 県営かんがい排水事業 安川発電所
中田口用水路
5,708 三方コンクリート 昭和28~38年 県営かんがい排水事業
三合新用水路
7,295 三方コンクリート 昭和47~49年 団体営かんがい排水事業他 三合新発電所

 ~右岸幹線用水~

富山県企業局 庄発電所[水力
完成:2011.9/運開2012.10
水路式・流込み式
認可最大出力:190kW    常時出力:130kW
年間発生可能電力:1280MWH(128万キロワット時)
最大使用水量:5.400m3/s(4月15日~8月31日)       使用水量:5.272m3/s(9月1日~9月15日)     常時使用水量:3.508m3/s(9月16日~5月14日)
    有効落差:4.55m(最大使用水量時)     有効落差:5.05m(常時使用水量時)
    水車発電機:立軸プロペラ水車+全閉水中型立軸三相交流誘導発電機×1台
    導水路:総延長7339.4m、主要導水路 幅7.80m×高5.30m、延長5441.3m
    放水路:幅1.5m×高2.8m、総延長34.350m
    取水:右岸幹線水路[庄川合口ダム]
    放水:右岸幹線水路

~針山六ヶ用水~

庄川沿岸用水土地改良区連合 安川発電所[水 力][SV (建屋と利水標)SV (正面と看板)
    所有:富山県農地林務部[運開]-庄川沿岸用水土地改良区連合[現在]
    昭和62(1987)年12月:完成
水路式・流込み式
    認可最大出力:640kW(灌漑期)/360kW(非灌漑期)[56.25%(対潅漑期)]
    平均年間発生電力量:約4060MWH(406万キロワット時)
    最大使用水量:4.00m3/s(灌漑期)/2.06m3/s(非灌漑期)[51.5%(対潅漑期)]
    有効落差:20.70m(灌漑期)/23.30m(非灌漑期)
    水車:横軸単輪単流フランシス水車×1台
    導水路:右岸幹線用水路 延長5589.1m
    水圧鉄管:内径1350mm、延長403.5m×1条
    放水路:延長40.00m
取水:庄川[庄川合口ダム]106.206m→右岸幹線水路(上部水槽水位標高:89.165m/水車中心標高:69.305m)
放水:針山口・六ヶ(箇)用水[SV地 理院]64.796m

富山県企業局安川操作所[G 空撮GSV] から取水している様にも見える。地 理院に拠ればここに接続しているのは雄神PS放流水の流れている和田川共同水路で標高は82m。安川発電所の取水位より低い。矢張り取水している のは右岸幹線水路であり,こ ちらなのであろう。また途中に東電の調整池にありそうな方 形の溜池がある(地理院)が,標高は72mとこちらも関係なさそう。
安川操作場遠 景[SV]。安川発電所の水圧鉄管は埋設されているのか全く気配がない。1987年完成と古く,埋設物の推定に便利な舗装工事の跡等既に消えて仕 舞ってる感じか?

いずれにせよ,後から追加された並行して建設された和田川共同水路(庄東第一PS1968運開・島新ダム1967竣工・庄東第二PS1968運開)に対し てより古くからちょっと高い位置にあったと思われる右岸幹線水路(合口ダム竣工1939)から取水してた針山口・六ヶ(箇)用水が1980年代後半に農水 省の補助金で小水力を設置したものなのであろう。

針山用水と六箇用水(と庄川放水路?)の分流点はこ こ(地理院・EL.51m)の様である。こ の辺で庄川や谷内川の水を追加しつつ落差13m・導水距離3km程で発電出来るが一寸ペイしないかな?安川発電所の水車中心と放水位が5m程もあ るけどもっと放水位,下位の発電所の取水位を高く出来無いものだろうか??

芹谷野発電所
位置:射水市串田新185-1
取水口:射水市串田新(上野)地先
出 力:最大出力 89kw 常時出力 53kw
最大使用水量: 0.52㎥/S
有効落差:23m
年間発生電力量:616Mkwh

三合新発電所
位置:砺波市芹谷108-2
取水口:砺波市芹谷191-1
出 力:最大出力 78kw 常時出力 53kw
最大使用水量: 0.33㎥/S
有効落差:30.4m
年間発生電力量:588Mkwh


~場所未確認~

庄西土地 改良区[水土里]    

維持管理水路
    水路延長・・・84.5km、管理受託区間2.6km含む(31路線、16分水場)
    水路構造・・・三面張りコンクリート水路、勾配1/400~1/500、落差工511か所





~左岸幹線水路~

関西電力(株) 中野発電所[水力
運開:1939(S14)/.12.13[日本発送電(株)]
 ダム水路式・調整池式
    認可最大出力:6,700kW   常時出力:1,650kW[24.6%]
    最大使用水量:44.52m3/s
    有効落差:17.66m
    水車:立軸カプラン水車×2台 総出力8400kW
    発電機:立軸三相交流同期発電機×2台
    導水路:総延長1369.5m、主要導水路 圧力トンネル 口径4.39m、延長1369.5m
    放水路:幅8.39m×高2.88m、口径4.70m、総延長1799.6m
    取水位標高:105.70m
    放水位標高: 85.00m
    流域面積:1113.0平方キロメートル
    取水:庄川[庄川合口ダム]→左岸幹線水路
    放水:左岸副水路、舟戸給水路、庄川


庄川沿岸用水土地改良区連合 中野放水路発電所[水力] [場 所
運開:2015.5.28[庄川沿岸用水土地改良区連合]
水路式・流込式
    認可最大出力:500kW
    年間発生可能電力量:2049MWH(204万9千キロワット時)
    最大使用水量:13.0m3/s    常時使用水量: 2.14m3/s
    最大出力時有効落差:4.82m    常時出力時有効落差:5.86m   
    水車:横軸バルブ(カプラン)水車×1台
    導水路兼沈砂池:延長70.000m
     取水位標高:80.977m
     放水位標高:76.477m
    水車中心標高:75.177m
    取水:中野放水路[中野発電所]
    放水:庄川


~庄西幹線水路~

新明発電所[小 水力][小 水力
発電所名     新明発電所
使用水路     河川
地点情報
都道府県     富山県
発電所所在地     富山県砺波市新明291
水系     庄川
河川名     庄川
技術諸元
水車形式     S形チューブラ水車
発電機形式     横軸三相交流誘導発電機
最大使用水量(㎥/s)     8.5
有効落差(m)     10.75
出力(kW)     700
事業諸元
運転開始年月     2018/7/13
FITの認定(有・無・不明)     有
用途(自家消費、余剰売電、全量売電、不明)     全量売電

2018/7/19掲載
庄西用水土地改良区(砺波市)が建設した新明発電所の竣工式は18日、同市新明の現地で行われ、関係者が農業用水路を有効活用した小水力発電所の稼働を 祝った。北陸電力への売電収入を施設の維持管理に充てる。



庄西幹線用水小水力発電(工事中)庄西土地改良区
団体営地域用水環境整備事業「庄西幹線用水地区」(小水力発電事業)
    事業の概要
     予定工期       建設期間H26~31       発電予定       H30.5 (北陸電力へ売電)   
     発電出力      最大(かんがい期8.5㎥/s)700kw
     (非かんがい期) 4.5㎥/s、470kw
     総建設費      24億円(H28.4現在)       補助率       国50%、県10%、土改40%
     総落差      最大(かんがい期)15.16m、(非かんがい期)15.43m
     有効落差      最大(かんがい期)10.75m、(非かんがい期)13.94m
     使用水量      最大 8.5㎥/s
     常時 4.5㎥/s      かんがい期  8.5㎥/s、非かんがい期 4.5㎥/s              
     水圧管路      延長2,145m      規格      FRPM管,内径2.2m       水車      S型チューブラ
     年間発生電力量      4,290Mwh 
     発電所      砺波市新明291他


庄川上流用水土地改良区               



【南砺用水庄川サイフォン水管橋】[庄川上流
出典:相川上流
こ れ[G]やんけ。またしても地下の敗者(←陸の王者の逆)地理院にやられた(記 載が無いどころか小 牧発電所途中分岐みたいに描いとる…)。



~共同用水路~

示野発電所は示野用水にはなく,共同用水路から分岐する二万石用水に位置しているようだ。 場所は謎めいていて,グーグルは何 も無い場所[ここ]を指定しているw
探してみると多分こ れ(調圧水槽)。正面に回って見ると確 認(SV)出来る♪農水省の補助事業で出来た様だ。。調圧水槽も見に行ける(SV)。 脇の遊歩道は恐らく加越能鉄道跡(地 理院)。なんか県道に指定されている!?と思ったけど全国で税金の無駄遣い濃厚な自転車険道の様だ(近 くの車道の県道との交叉部のSV)。

庄川上流用水土地改良区 示野発電所[水力
着工:1997.10[富山県農林水産部] 所有社変更:1997.10(庄川沿岸用水土地改良区連合・現庄川上流用水土地改良区) 運開: 1999.1.25
ダム水路式(合口ダム取水扱いということか)・流込式
    認可最大出力:550kW
    平均年間発生電力量:約2,398MWh (設備稼働率:49.8%)
    最大使用水量:8.63m3/s
    有効落差:8.29m
    水車:立軸水中タービン水車×1台
    取水:庄川[庄川合口ダム]→共同用水路
    放水:二万石用水幹線水路


http://sjyt500.s1007.xrea.com/works2.html

庄川合口堰堤から取水した用水は、共同用水路(圧力管路:約 1.3km)を経由し、砺波市庄川町示野地内の分水場から二万石用水幹線水路(最大15.5 ㎥/s取水) に分水しています。
 示野発電所は、この分水場の遊休落差 約8m、最大流量8.63㎥/sで最大出力550Kw、年間発生電力量 2,398,000Kwhの発電を行います。
 当初、県営かんがい排水事業で建設され、平成11年 1月25日より運用を開始していましたが、運用開始より20年が経過し、電気設備の老朽化により故障が多発していたため、電気設備の更新工事を実施しまし た。この更新工事の実施により、令和5年5月2日より固定価格買取制度が適用され、売電単価が21円/Kwh(税抜)になり、組合員の負担軽減に寄与する ことができます。


~新用水幹線水路・山見八ケ用水~

高瀬発電所[小 水力
富山県南砺市高瀬501[ス トビュウ地 理院
運開:     2014年12月24日
出力: 199kW
最大使用水量;     2.68m3/s
有効落差: 8.73m
FITの認定:     有
水車:縦軸プロペラ水車
取水:庄川[合口堰堤]
放水:新用水幹線水路?(SV)


高瀬発電所が 運用を開始 すべて北電に売電
http://www.e-tonamino.com/news/news_detail.jsp?userid=kitanippon&id=34641
2015/1/28            
庄川沿岸用水土地改良区連合(山辺美嗣理事長)が建設を進めていた小水力発電所「高瀬発電所」(南砺市高瀬・井波)が完成し27日、運用を開始した。 同 発電所は庄川の合口ダムから取水し、11メートルの落差を 生かして発電する。出力は120キロワット。年間の電力供給量は280世帯分に相当し、すべて北 陸電力に売電する。総事業費は2億円。…


揚水機場(南砺市高 瀬地内[庄川上流土改区
     新用水、山見八ケ用水が老朽化し通水能力に欠け、またこれらの用水は庄川、井波市街地を流下しており汚水等で水質悪化が見られた為、県営かんがい排水事 業庄川地区(昭和50年~平成11年)で庄川合口堰堤より約3.7kmの圧 力管路にて揚水機場(南砺市高瀬地内)まで導水しました。揚水機場の遊水池へ減勢し水を溜め、そこから新用水幹線水路へ通水しています。ま た約20mの高低差のある五領ファームポンド(とは註:こ れか?El.112m)まで揚水機場から揚水ポンプ3台にて送水し、山見八ケ用水路へ通水しています。

高瀬発電所は合口堰堤(EL.106m)から高瀬の揚水機場(EL.95m) 迄の総落差約11m圧力導管水路を用い た発電所と思われる。

山見八ケ用水はこの辺で合口用水の取水位と殆ど差がなく,自然流下での給水が難しく揚水となった様だ。