■有峰引水 ▲ >神通川上流高原川から洪水時の余剰水を有峰貯水池に引水することが計画され,その第1期分年間約1億m3は実現され,第2期分6,000万m3は 今後実現される。 科 学技術振興機構 こんな表現を見付けた。北ノ俣川が1期分で中ノ俣川と双六川が2期分?それともこれらが1期分で更に増強の予定があったのかな?? 概念図 支流側の双六川は国 土地理院地図では金木戸川と成ってゐる。双六川こと金木戸川から有峰湖迄高低差80m位あるようだが発電する程ではな いのか? 常願寺川有峰開発はこち ら参照 出典:kabupro.jp 双六川若しくは双六谷は双六岳近くの金木戸川上流を指すようなので上の地図様に高原川との合流部まで双六川とは呼ばないのではないか。 また神三ダムは神一ダムが適当だらう。北の俣は地図などでは全て北ノ俣だし北ノ俣分水槽から金木戸発電所取水堰堤の間には池の尾発電所がある筈なのに書い ていない。 和田川第一,和田川第二発電所有峰ダムへの引水(有峰引水)の「取水量等の報告」のデータ改竄という陸電が起こした事件(まああんま五月蠅いこと云わんで もとも思うけど,まあこういうのはきっちりしないとな~)に関して陸電が作成した資料の筈なのに細かいミスだらけである。志賀原発の活断層じゃないって データも改竄しとんちゃうか。 模式図 出典:経 産省 上 の模式図(全体像はこちら)だと金木戸川側から20m3/sも 取水しているそうだが,上の地図と現実の地図の位置関係(池尾発電所付近)に一寸乖離 があるようにも見える。 また地図と水力.comの記述にも乖離がありそうだ。 水力.com 有 峰発電所 取水:神通川水系金木戸川+折立、折立増設発電所+和田川[有峰ダム] 池 の尾発電所 最大使用水量5.50m3/s 取水:金木戸川→中ノ俣川→北ノ俣川 地 図だと 有峰発電所 取水:金木戸川(双六川)→中の俣川→北の俣川→和田川[有峰ダム] 池の尾発電所 取水:北の俣→池の尾発電所 に見える。 結局,有 峰引水模式図には(不祥事とは無関係の?)北陸電力池の尾発電所での発電が書いて無く て,池の尾発電所直下で取水して神岡鉱山金木戸発電所で発電し,更にその直下の双六ダムと高原川方面で取水して発電する富山共同自家発電(株)見座発電所 も書いてないから可怪しいくて,国土地理院からは分水槽が読み取れないから分離してるように見えてしまっていて,水力.comは有峰引水の北の俣と中の俣 と分水槽を無視してるから一寸混乱しているようだ。 |
~高原川~ 浅井田ダム (金木戸川[双六川]合流)EL480m 富山共同自家 発電(株) 見座発電所 認可最大出力:25,500kW 常時出力:7,600kW 最大使用水量:29.00m3/s 常時使用水量: 8.77m3/s 最大出力時有効落差:103.0m 常時出力時有効落差:105.0m 導水路:総延長11439.7m 取水位標高:594.30m 流域面積:418.3平方キロメートル 取水:高原川流域:高 原川、下 佐谷[葛山発電所]、チ カツエ谷、双六川流域: 双六川[双六ダム]、山吹谷、井 ノ口谷、下 坪谷 放水:高原川482.55m |
~山吹谷~ 見座発電所取水口[松 本市教委]=link切れ 取水量:0.9m3/s 流域:11km2=双六ダムの間接流域 送水:恐らく双六ダム 場所:こ れ 松本市教委さんの金木戸第二発電所のファイルの写真にはばっちり富山共同自家発電って書いてる利水標が載っ ている。連檐しているのかな? 神岡鉱業(株) 金木戸第二発電所[水力] [松 本市教委][松 本市教委(取水部)][mesco(三井金属エンジニア リング)][EPC] 岐阜県高山市上宝町金木戸 運開:1964年5月[mesco][aika] 水路式・流込式 出力:850kW[mesco]886kW[aika] ←増強があった様だ[EPC] 常時出力:367kW[EPC] 最大使用水量:0.62m3/s[aika]=rink 切れ 取水:山吹谷792m 放水:山吹谷[見座発電所取水口]607m 環境リスク調査融資促進利子補給金交付決定事業 平成27年度申請分交付決定 https://epc.or.jp/gf/h27/jogen-iinkai/jogen-iinkai2/kanakido2.pdf 三井金属鉱業株式会社 水力発電事業(金木戸第二発電所) ■事業概要 本事業は、岐阜県高山市で昭和39年運用開始した現在の水力発電所「金木戸第二発電所」(水路式)が、老朽化の進行により、早晩、停止せざるを得ない状況 にあるため、大規模な更新工事を行い、発電した電力を全て電力会社に販売するものである。 |
【有峰導水(有峰引水)・増強と発電】 ▲ 北ノ俣分水工で分水して有峰ダムに流れ込む東谷の上流で放水する。 跡津川の上流でも取水出来そう。地図だと水路が妙に川に寄ってる気がしなくもない。 と調べて見たが流石に小さいか。。 岩井谷ダム等から送られてくる水は落差が60m強あり,水量も最大通水量を56m3/s程度でこの一部有効落差40m弱・最大水量13m3/sを使って発 電するのが折立(増設)発電所(出力4,0MW)である(←折立も折立増設も図ったように4.0MW。私の一応の目安として発電所新設は4.0MW以上っ てのが実際にもあるみたいで嬉しいw)。 今,取水位1180mで最大20m3/sの有峰導水の放流先はダム湖より上の1143m程のようである。この20m3/sの内5m3/s程度を使って発電 出来るのだろうか?5m3/s程度だと併せても3MWも行かない。。 [私案]有峰東谷第一発電所 出力:1,200kW 水量:5m3/s 落差:30m 取水:金木戸川[有峰双六導水]1180m 放水:東谷1144m [私案]有峰東谷第二発電所 出力:1,400kW 水量:5m3/s 落差:33m 取水:東谷1144m 放水:有峰ダム1088m 落差を追って水量も増やさないと話にならんなぁ。。 此処は保留で。本稿の開発対象外の小水力の開発に任せる。 |
【有峰引水・池の尾発電所・跡津川引水設定及び増強】 ▲ 跡津川のダム建設までも視野に入れて水量を増やしたい。 跡津川方面にどれだけ送れるか(跡津川ダムが実現するかどうかは >跡津川を開発するために金木戸川の水を誘導することは極めて有利であるが,[地質調 査総合センター] と在る程である!),実際には 「金木戸川はその大半の洪水量を利用して導水実施が有峰ダム(1959竣工)に よつて既に行われているから,」更に跡津引水を追加するのは難しそうな感じもある。。 計画の段階では有峰ダムの水を(今とはむしろ逆に)跡津川方面へ流そうとして常願寺川用水側の反対を受けてそれも跡津川の計画(AAP・有峰跡津計画w) が頓挫する一因となったらしい。 戦後,庄川や黒部川を関電に奪われた北陸電力が神一~神三に着手しその次に触手を伸ばしたのが有峰だった訳だが,跡津川を介して神一~神三の発電量を増や そうとしたのかも知れない。 今では林道も縦横に走りパッ と見混乱するほどの発電所群を乱立させてる有峰(画像出典は北陸電力)であるが,当時は小口川こそ奥 地迄入っていたが,和田川は亀谷ぐらいに止まっており,有峰を開発するより跡津川経由で神一~神三を増強した方が手っ取り早いと考えた可能性は高いのか も。 既に実現しているとはいえ,更に貪欲に取水を狙って検討してみる。池の尾Pの使用水量5.5m3/sに 対して金木戸Pの使用水量は6.0m3/sと殆ど上乗せされていない(陸電が池の尾の稼働率を犠牲にし てまで有峰に送水している可能性はある)。新規に開拓した分は基本使えそう で有る。 A案.取水位:1188.30m(池の尾発電所取水位) △ 金木戸川・有峰引水取水堰堤取水位へ導水するケース。ここから適当な形で跡津川へも分水。 流域:9.9km2←狭い。。 取水:葡 萄大谷・下佐谷[煙 滝谷・弓 折谷] 1190m 放水:金木戸川[有峰引水取水堰堤] 但し流域が狭い!しかも下佐谷は見座発電所が使用している。 ただ一つ気づいた所としては有峰引水の導水トンネルが(地 下水路の正確性は結構弱いけど)地理院図だと割と跡津川寄に振って あるので跡津川ダム着工の折には分岐する可能性も見込んで準備しているのかもという気はした。はてさて。 B案.982m(金木戸ダム満水位) △ 池の尾発電所放水位というかそれより10m程高い様に見える金木戸ダム満水位へ導水するケース。そこから跡津川方面へ引水,発電。 △ 葡萄大谷からサイフォンで金木戸発電所導水路に直結して,葡萄大谷・下佐谷・その支流の 24.2km2分の水を金木戸発電所へ直送し,上流の水を跡津川ダムや有峰ダムへと立て替える事も可能であろう。 最初は葡萄大谷から直で跡津川まで送ろうとしてたけど導水距離は短縮出来る。 その上で金木戸ダムレベルで取水して発電しつつ跡津川へ導水する案。5m3/s欲しいし,増水時は発電はせずとも大量に(10m3/s程度)取水したい。 流域:37.0km2 距離:5.1km(下佐谷~金木戸P導水路)・km(取水堰から発電所迄8.85km・合計16.7km) 取水:金 木戸川支流・金 木戸川支流・葡 萄大谷・下 佐谷[要取水堰で嵩上げ]・下 佐谷支流 987m 放水:金木戸川[金木戸発電所取水口・打保谷川発電所(仮称)取水口] また洪水時の葡萄大谷・ 下佐谷の水を金木戸発電所の導水路を使って金木戸ダムへ逆送して跡津川へ送水できると完璧なんだけど,DB に金木戸の導水路に関する記述もないし出来るかどうかは不明。 導水容量含めて設備大更新時に対応したい。 ここでは下座谷に加えて葡萄大谷で双六ダム経由で見座発電所の 水を奪ってはいる。。要対処である。 C案. 850~60m △ 跡津方面の事情を勘案すると跡津川ダムの満水 位がEL.850~60m 以下だと必要な立ち退きがかなり減少(貯水量もそこそこ少なくなってしまうが。。)する。満水位に併せて取水・導水してみる。 面積は広く取れる。上図では流域に入れた有峰引水以下金木戸取水口以上の面積が下の図では含まれてないがそこから0.5m3/s分取った後は実際は跡津に 送れる。 詰まり金木戸発電所流域面積:116.0km2と池の尾発電所流域面積(これがそのまま有峰引水流域面積):94.6km2の差の21.6km2→調べて 見たら11.1km2程しか無い…(金木戸め,補水口持ってやがるな!?)は洪水時には余り利用されない流域であり,これを跡津川は利用出来るのである。 なんだかんだで50m2近くの増水時の取水が可能で100km2弱から20m3/sとっ てる有峰引水との類推をすれば10m3/s程度は取れそうとなる。これはそこそこな水量となるのではないか? 跡津引水 流域:35.5km2 取水:下 佐谷・葡 萄大谷・金 木戸川本流・深 洞 距離14.3km 導水距離は14.3kmとなった。深洞・金木戸川~跡津ダム迄が8.2kmとなった。 有峰引水が地図上計測で11.6kmなのでこの点でも不効率だよねぇ。。 上でも書いたが下佐谷での取水は見座発電所の水域を奪ってもゐ る。。(但し此処での取 水は洪水時 に多めに取って行ける種類の水で平水時に使用する葛山Pと棲み分けは可能・但し金木戸Pで使いたいとも思ってるのでその水は見座Pとかち合う) D案…B案とC案のハイブリッド。 ①跡津川ダム満水位に併せて金木戸川と深洞合流部付近838mに取水位850m程度の深洞取水堰堤を設けて取水する。跡津導水に伴う発電はしない。 ②葡萄大谷と下佐谷の水21.5km2は金木戸発電所に送ってその分は金木戸ダムから放水し,跡津川ダムへの水として建て替える。洪水時には金木戸発電所 の導水路を逆サイフォンとして利用して深洞堰堤に放水する(可能なのか?逆送区間は3km程。要改築か) ③金木戸ダムから深洞取水堰堤の間の面積から跡津川に取水する。 ④有峰導水以下金木戸発電所以上(金木戸発電所流域面積:116.0km2と池の尾発電所流域面積(これがそのまま有峰引水流域面積):94.6km2の 差)の21.6km2は洪水時に跡津川への導水に利用する。 併せて50km2超が跡津川の導水に使えそうでこれらから10m3/s程度は跡津川 ダムへ給水出来そうである♪ これで年間どの程度取水出来るかだな~。此処迄くると実際の流量データが欲しいねw |