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20.10.8運開

阿賀野川の水力発電中流部支流開発編

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(只見川・南岸・EL163m)・ [山郷 PS(EL142m)]・長谷川[→只見川],四岐川(南岸・EL125m)・[上野尻PS(EL127m)]・奥川(北岸EL109m)(+20.4MW)杉山川(北岸・EL109m)・ 鬼光頭川(南岸・EL105m)・馬取川(北岸・EL105m)・ [豊実PS(EL105m)]・実(さね)川(北岸・EL80m)常浪 川(南岸EL50.8m)[+27.6MW]・[揚川PS (EL50m)]・北沢川(南岸・EL35.5m)・[揚川PS]・新谷川(北岸EL32m)(+10.3MW)谷沢川・五十母川(EL28m)(+5.5MW)・[阿賀野川頭首工]・早出川(南岸・EL8m)[+25.0MW](発電量増強)

莫大な水量を誇る奥只見ダムが流れ込む阿賀野川も莫大な水量で発電している。
中流域の支流でも幾つか発電をしているししていない地域でも可能性がありそうな支流がある。見ていく。
対象領域では下の図には早出川だけ出ている。常浪川なんかもそれなりに大きそう。

出 典:北陸地 方整備医局

また特に中流域北側は水量が豊富である。峠を越えた向こう(加治川や胎内川方面,玉川もちょい。)が一番凄い様だけど。。

出典:阿 賀野川河川事務所

~只見川分岐~
<只見川:片門発電所・放水レベル:169.76m/水量:345m3/s[水力]>


<残余落差:8m>

新郷(しんごう)ダム[水 力
有効貯水容量: 635.2万m3
満水位標高:161.75m
利水量:512m3/s(新郷・第二新郷)
流域面積:5717  平方キロメートル

新郷発電所[水 力]
認可最大出力:51,600kW  常時出力:0kW
最大使用水量:312.00m3/s
取水:阿賀川[新郷ダム]161.75m
放水:阿賀川140.60m
 
第二新郷発電所[水 力]
認可最大出力:38,800kw  常時出力:23,400kW
最大使用水量:200.00m3/s
取水:阿賀川[新郷ダム]161.75m
放水:阿賀川138.50m

山郷(やまさと)ダム[水 力
有効貯水容量:219.3万m3
満水位標高:140.80m
利水:524m3/s(対新郷:+12m3/s)
流域面積:5,727km2(対新郷+10km2)

山郷発電所[水 力]
認可最大出力:45,900kW
最大使用水量:354.00m3/s
取水:阿賀川[山郷ダム]140.80m
放水:阿賀川125.00m
 
第二山郷発電所[水 力]
認可最大出力:22900kW
最大使用水量:170.00立方メートル毎秒
取水:阿賀川[山郷ダム]140.80m
放水:阿賀川124.00m

上野尻(かみのじり)ダム[水 力
有効貯水容量: 2,802,000立方メートル
満水位標高:125.50m
利水量:530m3/s(上野尻・第二上野尻)(対山郷:+6m3/s)
流域面積:5867  平方キロメートル

東北電力(株) 上野尻発電所[水 力
認可最大出力:52,000kW
最大使用水量:430.0m3/s
取水:阿賀川[上野尻ダム]125.50m
放水:阿賀川110.96m
 
東北電力(株) 第二上野尻発電所[水 力
認可最大出力:13,500kW
最大使用水量:100.0m3/s
取水:阿賀川[上野尻ダム]125.50m
放水:阿賀川109.46m


~長谷川~    
その西会津へ抜ける峠の向こうは阿賀野川流域であるが,未利用である。直ぐ裏の只見川に導水してあげると柳津・片門・新郷・山郷の4発電所で発電出来る。 更に長谷川から柳津への落差でも発電出来る。

こんな感じである。

[私案]長谷川発電所
出力:1,350kW[+1.35MW]
(発電)最大使用水量:2.0m3/s
落差:80m
流域:19.7km2
導水:2.6km
取水:長谷川[最大取水量:10m3/s]300m
放水:只見川[柳津ダム]215m

此処での発電量そのものは大してデカくは出来ないので引っ張って来る水で新たに四箇所の発電量を上げられるという点を強調したい。
とはいえ,ぐるっと一回りして流れてきても野沢付近の阿賀野川の水面は125m程度で,それ程高落差を取れる訳でもなく,面積从(したが)って水量もそれ 程デカい訳ではない。



~奥川~     

東北電力(株) 奥川第二発電所[水力][DB]     
福島県耶麻郡西会津町奥川元島
    所有:奥川水力電氣株式会社[運開]
    大正10(1921)年11月  :運用開始
水路式・流込式
    認可最大出力:560kW    常時出力:350kW
    最大使用水量:3.62m3/s (39.1%)→上流の第一と同じ(流域面積もあんま変わらない。)
    有効落差:20.30m
    水車:立軸フランシス水車 出力630kW×1台
    導水路:総延長452.5m、
    流域面積:92.5km2
    取水:奥川[奥川第一発電所]127.04m
    放水:奥川[豊実ダム(阿賀野川・105.46m)]105.76m

東北電力(株) 奥川第一発電所[DB]      
水路式・流込式
    認可最大出力:1,000kW    常時出力:640kW
    最大使用水量:3.62m3/s
    有効落差:39.09m
    導水路:総延長1,061.3m
    流域面積: 87.4km2
    取水:奥川167.87m
    放水:奥川[奥川第二発電所]126.90m

【奥川開発】    
この奥川,雨量豊富な飯豊山のお膝元[→この図参照]なの で意外に雨量取れそう。
例えば奥川第二の時点で92.5km2あるので14m3/s位取れる筈である。
逆に奥川第一の取水位点で3.62m3/sしかとってないということは22.6km2あれば大丈夫ということである。
上流
69.8km2程度の場所から10m3/s程取って下流にぶち込むと良さそう♪

やってみたらほぼどんぴしゃで68.1km2程にでけた。ただ白牧沢から取水しないと云う判断はちと理解に苦しむ感じはある。
やりなおしてみる。一寸ふえた。


[私案]新奥川第一発電所
出力:11,700kW[+11.7MW]
水量:11.0m3/s
落差:125m
流域:71.8km2
導水:8.2km
取水:白 牧沢奥 川[新奥川第二発電所]・大 沢山 田沢(東俣・仮称)山 田沢(西俣・仮称) 240m
放水:阿賀野川[豊実ダム]105m



[私案]新奥川第二発電所
出力:8,700kW[+8.7MW]
水量:5.4m3/s
落差:190m
流域:33.6km2
導水:km
取水:稲 荷峠沢(仮称)奥 川四 ツ沢久 良谷川弥 生(地名)石 谷沢(東俣・仮称)石 谷沢(西俣・仮称) 440m
放水:奥 川[新奥川第一発電所] 240m


豊実(とよみ)ダム[水力
着手/竣工:1928/1929
堤高:34.2m、堤頂長:223.2m、
総貯水容量:18,667,000立方メートル 有効貯水容量: 3,100,000立方メートル
満水位標高:105.50m
利水:540m3/s(豊実・豊実第二)
流域面積:6048  平方キロメートル
湛水面積:  1.28平方キロメートル

豊実発電所[水力
認可最大出力:61800kW
最大使用水量:270.00立方メートル毎秒
取水:阿賀野川[豊実ダム]105.46m
放水:阿賀野川79.36m
 
第二豊実発電所[水力
認可最大出力:57100kW
最大使用水量:270.00立方メートル毎秒
取水:阿賀野川[豊実ダム]105.46m
放水:阿賀野川80.15m





~実川(さねかわ)~[→こちらへ独立]    
近年(といってももう20年も前かw)再開発が行われた。
この辺は近辺でも一番雨量も期待持てそう (出典:阿 賀野川河川事務所)で投資がペイしたのだと思われる。
  


~新谷川・長走川~    

鹿瀬の下,揚川の下流で阿賀野川に合流する新谷川であるが,その上流長走川から鹿瀬の上で導水して発電出来そうである。
この辺は近辺でも一番雨量も期待持てそう (出典:阿 賀野川河川事務所)で強気に行く。

調べて見ると27.7km2ある。
 
[私案]長走川発電所or日出谷発電所
出力:10,300kW[+10.3MW]
水量:4.5m3/s[1.6]
落差:270m
流域:27.7km2
導水:5.1km
取水:長 走(ながばしり)川EL350m
放水:阿賀野川[鹿瀬ダム]77m…日出谷付近



鹿瀬(かのせ)ダム[水力
東北電力(株)・発電
着手/竣工:1927/1928
堤高:32.6m、堤頂長:304.2m
 総貯水容量:16,525,000立方メートル
有効貯水容量: 2,270,000立方メートル
満水位標高:77.80m
利水量:560m3/s(鹿瀬・鹿瀬第二)(対豊実:+40m3/s)
流域面積:6264  平方キロメートル
湛水面積:  1.63平方キロメートル

東北電力(株) 鹿瀬 発電所[→阿賀野川
認可最大出力:54,200kW
最大使用水量:270.00立方メートル毎秒
取水:阿賀野川[鹿瀬ダム]78.10m
放水:阿賀野川54.54m
 
東北電力(株) 第二鹿瀬発電所[→阿賀野川
認可最大出力:55,000kW
最大使用水量:290.00立方メートル毎秒
取水:阿賀野川[鹿瀬ダム]78.10m
放水:阿賀野川55.25m


~常浪川~      

割りとデカイ支流である。この辺は近辺でも最 高レベルに雨量も期待持てそう (出典:阿 賀野川河川事務所)で強気に行く。

上流227m→123mで一回発電,123m→50m(阿賀野川)でもう一度発電という感じでどうだろうか。
 

上流部:
[私案]常浪川第一発電所
出力:14,700kW[+14,7MW]
水量:18m3/s
落差:98m
流域:175.0km2
導水:
取水:多数(上記地図参照) 227m
放水:常浪川(大蕎麦沢合流点)・125m

流域の広い室谷川と柴倉川の取水口には調整池が欲しい。

下流部:
[私案]常浪川第二発電所
出力:12,900kW[+12.9MW]
水量:22m3/s
落差:71m
流域:225.2km2=+175.0km2+常浪川・御番沢川など50.4km2
導水:11.1km
取水:常浪川[小瀬ヶ沢合流点直下EL.119m 付近に小堰堤])・御 番沢川姥 堂川125m
放水:阿賀野川[揚川ダム](50m)






揚川(あげかわ)ダム[水力] [便覧
  有効貯水容量: 503,9万m3
満水位標高:50.50m
流域面積:6,728km2/   湛水面積:  2.07平方キロメートル

揚川発電所[水力
認可最大出力:53,600kW 常時発電量:17,200kW[32%]
最大使用水量:460.00m3/s ←すげえわww
取水:阿 賀野川[揚川ダム](50.50m)
放水:阿 賀野川(36.15m)



~谷沢川・五十母川~   

5.2kmの導水で新谷川・北沢川から上流の揚川ダムに水を流し込めんで揚川の水量を増やしつつ発電できる。流域面積は概算で56.5km2。

揚川発電所の最大使用水量は460m3/s(ww)もあって今更ここに56.5km2から5~10m3/s流れ込んでも影響は軽微だけど,常時発電量が 17,200kWと渇水期には150m3/s程度しか流れてないとなると底上げにはなるのではないか。
とはいえ本流が渇水の時は支流だって渇水だろうからなぁ。。150m3/s程が153m3/s程になったとして出力が300kW程増えるのみかw 
それよりは落差で発電してみる。まあ絶対こっちだな♪

[私案]谷沢川発電所
出力:5,500kW[+5.5MW]
水量:2.0m3/s[1.58]
落差:323m
流域:12.6km2+1.2km2=13.8km2
導水:約7.6km
取水:谷沢川・五十母川363m
放水:阿賀野川35m

こっちだな~。



阿賀野川頭首工[国 交省][農 水省][kasen.net] [水 土礎
取水:阿 賀野川(21.3m)
送水:阿賀野川右岸幹線・阿賀野川左岸幹線
最大取水量:農水42.150m3/s、工水2.537m3/s、上水1.261m3/s (45.948m3/s)[農水省]
最大取水量:右岸 34.60m3/s(農水28.29m3/s・工水5.14m3/s・上水1.17m3/s)[水土礎]
右岸取水量 最大 34.32m3/s 左岸取水量 最大 16.33m3/s (計50.65m3/s) [制水門銘板(kasen.net)]
年間取水量:5.5億トン/年

取水量がばらばらw。どれ信じればええねん。
また右岸幹線の各配分量を足し合わせても34.60m3/sにならない気がする。。





~早出川~[→こちら

早出川頭首工・早出発電所・田川内発電所・早出川ダム・杉山発電所等がある。



(早出川合流)

(日本海・河口)


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