電 力総研 水 力あれこれ
と はずがたりな掲示板(利 水スレ電 力スレ)
20.11.19運開

会津(大川・阿賀川・阿賀野川上流)の水力発電

阿賀野川(中下流) 阿賀野川(上流・大川)濁川押切川増強案[+14.4MW]】【宮川増強案(+7.2MW)】  日橋川・磐梯地区 只見川 (下流) 只見川(上流) 伊 南川

阿賀野川は新潟県の印象の強い川である。その阿賀野川は知らなかったが福島 県に入ると (山に入るから?)野が取れて先ずは阿賀川を名前を変え,更に只見川を岐(わけ) ると大 川と呼ばれることもある様である。
北陸地方整 備局だと新潟県内を阿賀野川,福島県内を阿賀川としている。


最上流は荒海川らしい。荒海から流れてきた大川が猪苗代湖から流れてくる日橋(にっぱし)川に合流し日橋川と只見川が合流すると阿賀川という表現も見かけ た[ブ リタニカ]。

阿賀川への呼び名変更は気付かなかった程度の知識なのでお恥ずかしい限りだが,飛騨川の 上流を益田川じゃ と強く主張した手前,ここは阿賀川か大川で行きたいと思う。

大川は,益田川が野麦峠の下迄続いて訓(よ)みも「まずだ」ではなく「ました」と成ってたのと違って,名前も没個性的だし,主役を張るには奥只見ダ ムを擁する只見川や猪苗代周辺が目立つ日橋川等の存在もあってイマイチな感じもある。
阿賀川が一手に引き受けてる会津盆地から荒海山にかけての発電という括りで行きたいと思 う。猪苗代磐梯方面は別途検討。

さて流域面積x km2に対して 0.1*x m3/s を期待出来る経験則があるけど(物部川見てて気付いたので物部川の法則と勝手に呼んでいるw),その辺水量を無条件に期待して良い只見川沿川と違ってこち らはちゃんと降雨量を踏まえる必要がある。調べてみると会津地方は北部は1500~2000mm/年,南部は1250~1500mmの様である。それなり に最大使用水量に関しては抑制的に行く必要がありそう。北は0.075~0.08,南は0.06~0.075程度かな。。とはいえ,ざーっと降ってどばっ と流れていく熱帯的な降雨と違って雪国の降水量は山に積もってからじわじわ解けて流れ出してくるので水力発電には有利である。

出 典:阿 賀野川河川事務所

(阿賀野川下流)

(只見川分岐)


~一ノ戸川分岐~
濁川で扱う



濁川(喜多方方面)分岐(170m)

~濁川~
現況と新規開発

押 切川と野辺沢川の合流が319m,その上の日 中ダムが481mである。

それと併せると 濁川の317mがこの辺。その上の大 平沼が445mである。

宮川等と同様,喜多方近 傍(会津盆地北部)の水源になってる感じなのでどれほど取水できるか心許ない部分が強い。
富山や安曇野でもそうだったが,まずはそっから調べなければ始まらない。

さて,会津北部土地 改良区のウェブサイトを見るといっぱいあるw
地図は既に衰廃して使えなくなってるフラッシュを使ってるのか見えないww
しゃーないので一つ一つ探して回って確認する。


旧宮川(鶴沼川)合流EL168m

(濁川合流EL.169m)

~濁川~

    ④慶徳頭首工[場 所][水 土里
 会津北部土地改良区
    喜多方市豊川町米室 /    濁川 [多 分これG 空
    堤頂標高   EL=193.48m    計画取水位  EL=193.38m    計画取水量  0.598m3/s     かんがい面積 187.9ha
ゲート無し・ゴム堰

    ⑥松野頭首工
    喜多方市慶徳町松舞家 /  濁川 [地 理院G 空
    堤頂標高   EL=206.78m     計画取水位  EL=206.68m     計画取水量  2.015m3/s     かんがい面積 538.9ha
 ゲートあり

(押 切川合流)EL.224m

~押切川~

    ⑩八方頭首工
    喜多方市熱塩加納町山田 /    押切川 [こ れか
    堤頂標高   EL=288.07m     計画取水位  EL=287.97m    計画取水量  7.170m3/s    かんがい面積 2,819.0ha
ゲート有り

日中発電所[水力
東北自然エネルギー(株)…東北 電力系
所在地:福島県喜多方市熱塩加納町熱塩
運開:1995.7[福島県企業局]
譲渡:2005.3.31[東星興業→2015 合併で現社]
ダム式・貯水池式
認可最大出力:1,700kW   常時出力: 450kW
年間発生可能電力量:7,853MWh(785万3千キロワット時)
最大使用水量:2.50m3/s    常時使用水量:0.96立方メートル毎秒
最大有効落差:88.90m     常時有効落差:71.08m
水車:出力1830kW×1台
流域面積:40.6平方キロメートル
取水:押切川[日中ダム]480.00m
放水:押切川390.00m


日中ダム[便覧] [水 力
東北農政局
河川     阿賀野川水系押切川
目的:洪水・農業・上水・電力
堤高/堤頂長:101m/423m
流域面積/湛水面積     40.6km2 ( 全て直接流域 ) /79ha
総貯水容量/有効貯水容量     2,460.0万m3/2,310.0万m3
洪水調節容量:1,100.0万m3(有効貯水容量の内、洪水期6月14日~10月31日)   
あ利水容量:2,310.0万m3(有効貯水容量の内、非洪水期11月1日~6月13日)
利水容量: 1,210.0万m3(有効貯水容量の内、洪水期6月14日~10月31日)
堆砂容量: 150.0万m3
    満水位標高:480.00m
    制限水位標高:463.00m
    低水位標高:426.50m
着手/竣工     1970/1991


    ⑦松野本頭首工
    喜多方市熱塩加納町宮川 /     濁川 [地 理院
    堤頂標高   EL=259.71m    計画取水位  EL=259.61m    計画取水量  1.529m3/s    かんがい面積 397.2ha
ゲートあり

    ⑪半在家頭首工
    喜多方市熱塩加納町宮川 /    濁川  [こ れか?
    堤頂標高   EL=325.80m    計画取水位  EL=325.20m    計画取水量  0.482m3/s    かんがい面積 174.1ha
ゲート有り(部分)


大平沼小水力発電所[水土里
会津北部土地改良区
運開:1991年度
最大出力570kW(年平均)←年平均が意味不明。η(効率)が80%位の出力にはなってる。
最大使用水量時における有効落差は46.20m
水量:1.60m3/s
有効落差は46.20m
大平沼の常時満水位(EL449.00m)と発電所の放水位(EL392.20m)

かんがい用水(Qmax=1.989m3/s)と大平沼の常時満水位 保持のため管理放流量の一部を導水トンネル下流で分岐し、水圧管路(φ800mm・L=24.13m)により発電所内の水車に導入して発電するものです。

大平沼ダム[水土里
有効貯水量:184万m3
潅漑;Qmax=1.989m3/s
発電:1.60m3/s
大平沼の常時満水位(EL449.00m)

大平沼は、約400年前の地すべりによって濁川が堰き止められてできたものです。昭和42年8月の羽越水害によって堰堤が決壊してしまいましたが、県営災害復旧 事業により余水吐、取水塔、放水口等が設置されました。
その後、大平沼は国営会津北部農業水利事業により老巧化した取水施設 を改修して、従来60万m3であった有効貯水量を184万m3に拡大し ました。



(田付川合流EL.167.4m)
~田付川~

  ②塩川頭首工
    喜多方市豊川町米室 /    田付川 [多 分これ
    堤頂標高   EL=195.17m      計画取水位  EL=195.07m     計画取水量  1.669m3/s    かんがい面積 522.7ha
ゲートあり

    ①一の堰頭首工
    喜多方市字川原田/    田付川 ←場所不明。。喜多方市字川原田に近いこ こには新井堰とある。
    堤頂標高   EL=207.78m    計画取水位  EL=207.68m    計画取水量  0.585m3/s    かんがい面積 158.4ha
ゲート無し

関柴ダムからの導水放流口(こ れ)
 
    ③下台頭首工
    喜多方市岩月町入田/    田付川  [こ れす とびゅ
    堤頂標高   EL=309.69m     計画取水位  EL=309.59m     計画取水量  1.716m3/s    かんがい面積 459.9ha
ゲートあり

無行(ゆきなし)沼[場 所

田付川は大 峠(旧道)沿いの川である。リンクは私の10年以上も前のレポだ。歳も取る訳である。。
廃物件としては,旧道の山形側が有名。山形県側にある鉱物資源(カオリンなど)は福島側の喜多方資本で鉱山開発 され,大峠はその 為の搬出路として育成された様だ。
山形側に最期迄未舗装区間が残ったのもそういう訳で福島側と関係の深い鉱山・峠だったようだ。


(日 橋(にっぱし)川合流EL.170,4m)[→日橋川
>猪苗代湖から流れ出る唯一の川である。十六橋水門(じゅうろっきょうすいもん)を経て磐梯山の岩屑なだれ地帯(翁島泥流)を北西方向へ刻み下りな がら会津地方の東部を潤し、盆地中央部の喜多方市塩川町会知地区で阿賀川(大川)に合流する。[wiki]
(日橋川へ姥堂川・大塩川などが合流)

~姥堂川~

    ⑨堂畑頭首工
    喜多方市豊川町高堂太 /     姥堂川 [こ れ?G 空
    堤頂標高   EL=202.23m    計画取水位  EL=202.15m    計画取水量  0.503m3/s    かんがい面積 142.9ha
ゲート有り(部分)

関柴ダム

導水取水口[→田付川へ(こ れ)]

~大塩川~

   ⑤三吉頭首工
    喜多方市熊倉町柳舞川     大塩川 [こ の辺す とびゅ
    堤頂標高   EL=208.40m    計画取水位  EL=208.30m     計画取水量  0.844m3/s     かんがい面積 258.1ha
ゲートあり

  ⑧諏訪頭首工
    喜多方市熊倉町都 /      大塩川
    堤頂標高   EL=231.64m    計画取水位  EL=231.52m    計画取水量  0.342m3/s    かんがい面積 105.2ha
ゲートあり(部分)
 
    ⑫綱取頭首工
    耶麻郡北塩原村大字北山 /     大塩川  [こ の辺?・]
    堤頂標高   EL=286.20m    計画取水位  EL=286.10m    計画取水量  1.196m3/s    かんがい面積 328.7ha
ゲート有り(部分)
 




以上,喜多方であったが,広域に散在しててやりにくいわ,,
頑張って纏めて見る:

~濁川系統開発~   
さて頑張って引っ張って来る。この一ノ戸川,雨量豊富な飯豊山のお膝元[→この図参照]なので意外に雨量取れそう。


【大平沼貯留】
大平沼
満水位:449m→450m
流域:57.3km2
取水:五 枚沢黒 俣沢一 ノ戸川
放水:大平沼小水力発電所(1.60m3/s)・[新設私案]濁川発電所(4.0m3/s)

大平沼小水力発電所[水土里
会津北部土地改良区
運開:1991年度
最大出力570kW
水量:1.60m3/s
有効落差は46.20m
大平沼の常時満水位(EL449.00m)と発電所の放水位(EL392.20m)
放水:濁川[⑪半在家(Q=0.482m3/s・EL.325.20m)・⑦松野本(Q=1.529m3/s・EL.259.61m)]

⑪半在家頭首工
    喜多方市熱塩加納町宮川 /    濁川  [これか?]
    堤頂標高   EL=325.80m    計画取水位  EL=325.20m    計画取水量  0.482m3/s    かんがい面積 174.1ha
ゲート有り(部分)

[私案]濁川発電所
出力:7,600kW[+7.6MW]
水量:5.0m3/s
落差:180m
取水:濁川[大平沼]450m
放水:濁川[松野本頭首工→⑦1.529m3/s・⑥2.015m3/s・206.68m④0.598m3/s・193.38m]260m

⑦松野本頭首工
    喜多方市熱塩加納町宮川 /     濁川 [地 理院
    堤頂標高   EL=259.71m    計画取水位  EL=259.61m    計画取水量  1.529m3/s    かんがい面積 397.2ha
ゲートあり

(押切川合流)

⑥松野頭首工
    喜多方市慶徳町松舞家 /  濁川 [地 理院G 空
    堤頂標高   EL=206.78m     計画取水位  EL=206.68m     計画取水量  2.015m3/s     かんがい面積 538.9ha
 ゲートあり

④慶徳頭首工[場 所][水 土里
 会津北部土地改良区
    喜多方市豊川町米室 /    濁川 [多 分これG 空
    堤頂標高   EL=193.48m    計画取水位  EL=193.38m    計画取水量  0.598m3/s     かんがい面積 187.9ha
ゲート無し・ゴム堰




~押切川系統開発~   



【日中ダム導水】野辺沢川[こ こに取水堰建設


日中ダム[便覧] [水 力
東北農政局
目的:FAWP
堤高/堤頂長:101m/423m
流域面積/湛水面積     40.6km2 ( 全て直接流域 ) /79ha
総貯水容量/有効貯水容量     2,460.0万m3/2,310.0万m3
洪水調節容量:1,100.0万m3(有効貯水容量の内、洪水期6月14日~10月31日)   
あ利水容量:2,310.0万m3(有効貯水容量の内、非洪水期11月1日~6月13日)
利水容量: 1,210.0万m3(有効貯水容量の内、洪水期6月14日~10月31日)
    満水位標高:480.00m    制限水位標高:463.00m    低水位標高:426.50m
着手/竣工     1970/1991

日中発電所[水力
運開:1995.7[福島県企業局]
譲渡:2005.3.31[東星興業→2015 合併で現社]
ダム式・貯水池式
認可最大出力:1,700kW   常時出力: 450kW
年間発生可能電力量:7,853MWh(785万3千キロワット時)
最大使用水量:2.50m3/s    常時使用水量:0.96立方メートル毎秒
最大有効落差:88.90m     常時有効落差:71.08m
水車:出力1830kW×1台
流域面積:40.6km2
取水:押切川[日中ダム]480.00m
放水:押切川390.00m

[私案]押切川発電所
出力:6,800kW[+6.8MW]
水量:4.0m3/s
落差:200m
放水:押切川[日中ダム]480m
取水:押切川[八方頭首工(→7.17m3/s)]287.97m

⑩八方頭首工
    喜多方市熱塩加納町山田 /    押切川 [こ れか
    堤頂標高   EL=288.07m     計画取水位  EL=287.97m    計画取水量  7.170m3/s    かんがい面積 2,819.0ha
ゲート有り

(濁川合流)

⑥松野頭首工
    喜多方市慶徳町松舞家 /  濁川 [地 理院G 空
    堤頂標高   EL=206.78m     計画取水位  EL=206.68m     計画取水量  2.015m3/s     かんがい面積 538.9ha
 ゲートあり

④慶徳頭首工[場 所][水 土里
 会津北部土地改良区
    喜多方市豊川町米室 /    濁川 [多 分これG 空
    堤頂標高   EL=193.48m    計画取水位  EL=193.38m    計画取水量  0.598m3/s     かんがい面積 187.9ha
ゲート無し・ゴム堰


なんとか纏まったかな。。

<会津若松市街>


(195m)

(湯川放水路合流・こ の辺で敷地合流・川筋合流はもっと下流)[→湯川


宮川(鶴沼川)合流EL.180m


宮川(鶴沼川)[→潅漑を含めた詳細はこちら参照]   

高橋頭首工
取水位      EL 275.88m
最大取水量      左岸  2.216m3/s 右岸  2.392m3/s 合計4.608m3/s
5/21~9/10取水量 左岸 1.082m3/s 右岸 1.232m3/s 合計2.314m3

東北電力(株) 宮川発電所[水 力
所在地:福島県大沼郡会津美里町尾岐窪
運開:1921.6
水路式・流込式
    認可最大出力:820kW   常時出力:440kW
    最大使用水量:1.67m3/s
    有効落差:65.15m
    水車:横軸フランシス水車 出力880kW×1台
    導水路:総延長3373.1m
    流域面積:73.9km2
    取水:宮川、源 太川(源田沢)364.51m
    放水:宮川293.97m

宮川頭首工
取水位      EL 336.0m
最大取水量      4.439m3/s
5/21~9/10取水量 2.475m3/s

宮川発電所取水堰堤[地 理院
取水位:364.51m

宮川ダム[便覧] [水土里
河川     阿賀野川水系宮川
目的/型式     FA/重力式コンクリート・フィル複合
堤高/堤頂長     42m/288m
流域面積/湛水面積     40.8km2 ( 全て直接流域 ) /17ha
総貯水容量/有効貯水容量     1562千m3/1489千m3
ダム事業者     福島県
着手/竣工     /1962
ダム天端標高      EL437.00m
かんがい面積      550ha
流域面積      直接流域 40.87k㎡
設計洪水位      EL 435.69m※
サーチャージ水位      EL 514.70m※
常時満水位      EL 429.60m※(クレスト高)
最低水位      EL 408.00m ※
設計洪水量      412.30m3/s
かんがい期間      5/17~6/20 用水補給量:0.492m3/s(1,489千m3)
洪水期     7/1~10/31 洪水調節量:1,488,570m3


新宮川ダム発電所(小水力発電) 1,100kW


新宮川(しんみやかわ)ダム[便覧] [wiki] [福 島県
河川     阿賀野川水系宮川
目的/型式     A/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積     69m/325m/480千m3
流域面積/湛水面積     40.7km2 ( 全て直接流域 ) /46ha
総貯水容量/有効貯水容量     10320千m3/9300千m3
ダム事業者     東北農政局
着手/竣工     1978/2004
設計洪水位:EL.514.8m
常時満水位:EL.513.2m
最大取水量      8.822㎥/s
サーチャージ水位      EL 514.70m
常時満水位      EL 513.20m(クレスト高)
最低水位      EL 481.70m
利用水深      31.5m
利用水深      31.5m(EL513.20m~EL481.70m)
取水深       2.0m~1.0m(かんがい期)

取水量を纏めて見る。


宮川頭首工
(EL 336.0m)
高 橋頭首工( EL 275.88m)
合計
摘要
左岸 右岸
合計
4/11~5/5 0.867m3/s 1.223m3/s 0.718m3/s 1.941m3/s
2.808m3/s

5/6~5/20 4.174m3/s 1.689m3/s※ 2.310m3/s 3.999m3/s
8.173m3/s
※内赤沢川注水用0.053m3/sを含む
5/21~9/10 2.475m3/s 1.082m3/s 1.232m3/s 2.314m3/s
4.789m3/s

9/11~翌年4/10 0.227m3/s 0.398m3/s 0.718m3/s 1.116m3/s
1.343m3/s


新宮川ダム513.2m(8.822m3/s・流域40.7km2 )→新宮川ダム発電所458.4m(2.6m3/s)→宮川ダム429.6m→宮川頭首工336.0m(5/6~9/10:2.475m3/s以上)→ (宮川発電所1.67m3/s・293.97m)→高橋頭首工275.88m(5/6~9/10:2.314m3/s以上)
【宮川増強案】
まとめが済んだところで,先ずは新宮川ダムに発電用水を集水。


[更新私案]新宮川(しんみやかわ)ダム
河川     阿賀野川水系宮川
目的/型式     AP/重力式コンクリート
堤高/堤頂長     69m/325m
流域面積/湛水面積     65.5km2 ( 直接40.7km2・間接24.8km2 ) /46ha
総貯水容量/有効貯水容量     10320千m3/9300千m3

宮川発電所(1921.06運開(当初設備で現在も運転か))を新宮川ダム513.2m→宮川頭首工336.0mを5.0m3/か高橋頭首工275.8m 迄3.0m3/sでリプレースor増強だな。

[私案]新宮川発電所
出力7,400kW[+7.4MW]
水量5.0m3
落差175m
取水:宮川[新宮川ダム]
放水:宮川[宮川頭首工]




阿賀川 馬越頭首工[河川ネット][場 所264m][DB] [農 政局
 (主要取水設備) 取水河川             阿賀川
  (主要取水設備) 型式             取水堰
  (主要取水設備) 材質             コンクリート
  (主要取水設備) 高さ     (m)       5.50
  (主要取水設備) 堤頂長     (m)       103.80
  (制水門) 型式             ローラ・ゲート
  (制水門) 門数     (門)       3
  (制水門) 径間(口径)     (m)       1.55
  (制水門) 高さ     (m)       2.15
事業名:会津南部農業水利事業
目的:潅漑
取水量
 大川取水口[左 岸
 5月11日から5月20日まで 8.380m3/s
 5月21日から9月15日まで 6.959m3/s
 9月16日から翌年5月10日まで 4.000m3/s
 門田取水口[右 岸
 5月11日から5月20日まで 6.010m3/s
 5月21日から9月15日まで 5.053m3/s
 9月16日から翌年5月10日まで 3.000m3/s
潅漑面積 3,158.3.5ha(大川1,690.8ha、門田1,467.5ha)
送水:大川用水[左岸]・門田用水[右岸]

~大川用水~

東北自然E(株) 本郷発電所[水力] [DB
運開:1957.1[東星興業(株)]
水路式・流込式
 認可最大出力:2100kW      常時出力:1470kW
    最大使用水量:10.16立方メートル毎秒
    有効落差:25.21m
    水車:横軸フランシス水車 出力2300kW×1台
    導水路:総延長5659.0m     放水路:総延長662.9m
    流域面積:896.7平方キロメートル
    取水:阿賀川[馬越頭首工]→大川幹線用水路 266.00m
    放水:大川幹線用水路 234.36m

馬越頭首工から潅漑用に最大 8.38m3/s取水される 水に加えて10.16m3/sを利 用して発電をしているようだ。
途中,東ノ沢・西ノ沢・戸沢川等取水出来そうな川があるが[DB] に拠ると取水箇所は1箇所の様なのでいずれもスルーのようだ。
(途中の沢から取水した後,発電所からの取水は大川幹線用水路の1箇所のみという可能性は導水路が5.6km超となってて取水地点が馬越頭首工扱いになっ ていそうだから低そうである。)









大川発電所[水力
東北電力(株)
運開:1986.5
ダム式・調整池式
認可最大出力:21,000kW 常時出力:5,100kW
最大使用水量:45.00m3/s    常時出力時使用水量:14.38m3/s
有効落差:56.000m    常時出力時有効落差:48.100立方メートル毎秒
水車:出力21900kW×1台
流域面積:825.6平方キロメートル→48.1m3/s。比率は5.8%(0.58)南部の俺のad hocな推定係数0.6はなかなか良い線突いとるな♪ダムで平準化されてるからもうちと欲しい所だけど。
取水:阿賀川[大川ダム]380.00m
放水:阿賀川321.50m

大川(おおかわ)ダム[水力
国土交通省東北地方整備局
着手/竣工:1971/1987
堤高:75.000m、堤頂長:406.506m
総貯水容量:57,500,000立方メートル    有効貯水容量:44,500,000立方メートル
  洪水時満水位標高:391.000m      常時満水位標高:380.000m
    洪水期制限水位標高:373.000m        低水位標高:359.000m
流域面積:825.6 平方キロメートル    湛水面積: 1.90平方キロメートル

下郷発電所[水力
電源開発(株)
運開:1983.4
ダム水路式・純揚水式
認可最大出力:1,000,000kW
最大使用水量(発電):314.00m3/s    最大使用水量(揚水):252.00m3/s
有効落差:387.00m    最大揚程:440   m
水車:4台 最大発電出力260000kW/最大揚水入力280000kW
ポンプ水車中心標高:314.00m
流域面積:  3.7平方キロメートル(上部貯水池)/825.6平方キロメートル(下部貯水池)
上部貯水池:小野川[大内ダム]792.00m
   下部貯水池:阿賀川[大川ダム]380.00m

~小野川~

    大内(おおうち)ダム[場 所][水力]… 揚水上池
    昭和49(1974)年:着手
    平成 3(1991)年:竣工
    堤高:102.00m、堤頂長:340.00m
     総貯水容量:18,500,000立方メートル    有効貯水容量:16,000,000立方メートル
     天端標高:797.00m(余盛立)
     天端標高:796.50m
    満水位標高:792.00m
    低水位標高:762.00m
     基礎標高:695.00m
    流域面積:3.7 平方キロメートル
    湛水面積:0.705平方キロメートル



~鶴沼川~

鶴沼川発電所


羽鳥ダム[矢吹原土地改良区
所在地     福島県岩瀬郡天栄村大字羽鳥
河川名     一級河川阿賀野川水系 鶴沼川
目 的     農業用水
形 式     中心遮水型ゾーン型フィルダム
堤 高     37.1m
堤 長     169.5m
堤体積     318千m3
満水面積     2.01km2
満水位     686.00EL.m
最低水位     664.00EL.m
総貯水量     27,321千m3
有効貯水量     25,951千m3
かんがい取水量(年間総量)     32,500千m3
着手/竣工     /1956

水力さんには羽鳥ダムが鶴沼川PSへの補給もしているとあったが,ダムは潅漑線用でしかも自由越流タイプなのでダムが水を均すという機能で結果的に水流が 安定していると云う事らしい。

近年は水不足に悩んでもいるようで,羽鳥ダムからの発電用の水を期待するのは難しそう。

近年の水不足について
http://yabukihara.org/dam.html

羽鳥ダムの満水時の有効貯水量 (約2,600万m3) に対し、年間総取水量(約3,400万m3)であるため、不足の800万m3(通常通水において約26日分の水量)については梅雨時期の降雨による貯水量 回復がなければ、かんがい期間すべてに通水することができません。
近年の天候を鑑みると降雨によ る貯水の回復が期待できないため、降雨による回復がないと想定したうえで通水計画をしています。


昭和電工(株) 湯ノ上発電所[水 力]
運開:1937.12
水路式・流込式
認可最大出力:7,200kW     常時出力:3,200kW[44.4%]
最大使用水量:12.50m3/s →旭ダムの流域面積500km2に対して12.5m3/sってことは比率は2.5%(物部指数0.25)。余り高いと は云えないと いうか結構低い上に常時比率も高いし,容量は少ないが発電専用ダム迄設けてるのでもっと増強出来る余地もありそう。
    有効落差:68.74m
    水車:2台
流域面積:524.0km2(旭ダム以外の水源から25km2)
取水:阿賀川[旭ダム]、他464.00m
放水:阿賀川386.92m


旭(あさひ)ダム[場 所]・[水 力]・[便 覧
着手/竣工:1935/1935←同年!?
堤高:16.1m、堤頂長:84m
総貯水容量:143.7万m3    有効貯水容量:45.5万m3
流域面積:499km2    湛水面積:22ha
河川     阿賀野川水系阿賀川
目的/型式     P/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積     16.1m/84m/9千m3
流域面積/湛水面積     499km2 ( 全て直接流域 ) /22ha
総貯水容量/有効貯水容量     1437千m3/455千m3
ダム事業者     昭和電工(株)
本体施工者     飛島建設
着手/竣工     1935/1935

戸石川のこ の辺(EL.466m)から旭ダムへ導水すると導水距離560m程で62.2km2もの流域を追加出来る。これはなかなかだ。


さて最後迄云ったところで開発を検討する。

湯之上発電所 放水位386.92m 最大使用水量12.5m3/s 
鶴沼発電所 放水位383.44m 最大使用水量5.57m3/s
大川ダム 常時満水位380m

バラバラに見えたがこの辺はシリーズしてんな♪

鶴沼川取水堰に向けて上流から発電してみる。上流の羽鳥ダムは基本阿武隈流域への潅漑用だそうなので,そっちは諦め取水点近くの支流の上流に狙いを定め る。既に高度があるので上を狙うのには限界があったがそれでも意外に広い。
雨は多くないし落差200mとかは取れなかったので流域30km2に対して4.0m3/sは無理があるかも知れないけど,4.0m3/sとすると 4.6MW取れる。これが2.0m3/sとかだと2.3MWに激減してしまう。


[私案]天栄発電所
出力:4,600kW[+4.6MW]
水量:4.0m3/s
落差:135m
流域:30.6km2
導水:
取水:二 俣川河 内川 686m
放水:鶴沼川[鶴沼川発電所]545m

この取水位は羽鳥ダムとほぼ同水準なので,羽鳥ダムへ赤石川・立矢川・黒沢なんかから導水して,その分を貰うと云うやり方もあり得るかも知れない。

更に北側から。716m程度で取水すると18.0km2程。2.3m3/s程取れるとして落差160mで3,200kW。水が少ないと更にあかん。
こっちは厳しいかな。。