九頭竜川本流(+20.0MW)[下荒井堰堤]・中下流部支流 ・滝波川[→手取川]・日野川(+12.3MW)・足 羽川[→揖斐川] |
富田堰堤・九頭竜
川初期開発・打波川(+23.7MW)(尖頭化+5.2MW) /奥越綜合開発[西勝原第三発電所(発電量増強)・石徹白 電源開発(+8.9MW)(→長良川)] |
真 名川(真名川綜合開 発)(+9.8MW)(→揖斐川) |
~竹田川~ ▲ 山口発電所 龍が鼻ダム(旧名:山口ダム) |
~日
野川~[→こちら] ▲ 広野ダム・桝谷ダム (足羽川合流EL=0.4m!?)
|
期間 |
左岸取水口 |
右岸取水口 |
合計 |
4/1~4/14 |
7.969m3/s |
19.037m3/s |
27.006m3/s |
4/14~5/15 |
12.146m3/s |
34.457m3/s |
46.603m3/s |
5/16~8/31 |
9.993m3/s |
29.453m3/s |
39.446m3/s |
9/1~9/30 |
9.227m3/s |
23.816m3/s |
33.043m3/s |
10/1~3/31 |
3.512m3/s |
5.288m3/s |
8.800m3/s |
鳴鹿大堰[福井
河川国道事務所][福井
河川国道事務所][福井
河川国道事務所] ▲ 堰の歴史(恐らく江戸期の話し) 九頭竜川が福井平野に入る鳴 鹿付近には、鳴鹿の十郷用水、五領ヶ島の河合春近用水、志比堺の芝原用水などを取り入れるための堰が設けられていました。 この内、十郷用水を取り 入れるための堰は鳴鹿大堰所と呼ばれ、…秋冬の用水が不要な期間、その南端を24間(約44m)切り開く慣習がありました。 しかし、下流で取水する芝原用水、河合春近用水などの利害関係の違いから、たびたび紛争を生じていました。 そこで堰の作り方、堰の材料、堰き止めの時期など詳細に指定した「用水御掟書」を作って管理をしてきました。 旧鳴鹿堰堤(きゅうなるかえんてい) むかしの鳴鹿堰堤は、昭 和21年に発足した国営農業水利事業により、翌22年「国営九頭竜川農業水利事業」として採択され建設されたものです。 戦後まもない物資の極端に少ない時期、8年の歳月を要し、可動堰5門を備えた273mの堰堤と左右岸の幹線水路を完成させました。 さらに、昭和39年より「国営第2九頭竜川地区農業水利事業」として固定堰の可動化、土砂対策等の事業を開始し、昭和41年に完了しました。
堰の操作
●九頭竜川鳴鹿大堰の給水区域 ![]() |
【下流部開発】 さて,冒頭から述べてるように,現在,最下流の本流の発電所は市荒川であるが,更に下流 でももう一発行ける。 市荒川発電所(最大使用水量80m3/s)の放水位は71.81mであり,鳴鹿大堰の満水位は34.95m。30m程の落差で80m3/sの水量で20.0MW程行ける。 放水位はこ の辺(鳴鹿橋の東側・EL.35m付近)でいいだらう。北岸の方が山がちで通しやすそう。対岸にある市荒川発電所の放水口迄逆サイフォンをするか 九頭竜川本流を堰で止めるかすると8.9km程の導水距離となる。 ![]() 放水路から逆サイホンで対岸に移る。 岩屋川(上流から大聖寺川・竹田川方面へ抜 ける林道あり)との合流点付近から地下に潜る。其処迄は岩屋川の敷地を利用する代わりに岩屋川から九頭竜川への放水路を別途整備,とこんな感じか。 [私案]東古市発電所 ▲ 出力:28,000kW~20,000kW[+20.0MW] 水量:110m3/s~80m3/s 落差:30m 導水:8.9km 取水:九 頭竜川(岩屋川)[市荒川発電所](71m)=堰で嵩上げ 放水:九 頭竜川(EL.35m) 水量を市荒川で使ってる80m3/sから110m3/sに嵩上げ可能かどうかに関しては下で検討してみる。 |
【使用水量増強への道】![]() 真名川から31m3/s(五条方15m3/s・真名川16m3/s)を,九頭竜川から80m3/s(壁倉),滝 波川から6.5m3/s。更に女神川なんかからも採れなくも無い。勿論,取 水される量はある様だがざっくりで30m3/s程は増やせるのではないだろうか。 導水路は容量足りないだろうからもう一本堀る必要があるが大増強が可能である。面積比で云うと96m3/s程度だから一寸強気となる。上流は少なくとも真 奈川ダム(V=9,500.0万m3)・九頭竜ダム(V=2億2,300.0万m3)だけで3億トン以上の貯留量があって安定化している。 110m3/sもそれ程荒唐無稽という訳ではなさそう。+30m3/sなら新規投資に足る様な気がする。 90m3/s位だと水車の増設不要で52.0MW[+5.3MW]程できそう。途中の水管が対応してるのかな~。(泰阜発電所は178→200m3/sに増強して+2.0MW増やしたけ ど水圧鉄管はそのままっぽかった。) 真奈川ダム(V=9,500.0万m3)・九頭竜ダム(V=2億2,300.0万m3)に加えて笹生川ダム(V=5,224.4万m3)もがっちり系(水 も漏らさぬ系)である。ここから西勝原第三56m3/s・真奈川発電所16m3/s・五条方発電所15m3/sと約80m3/sは確保されてるとみても良 い。 上乗せする水の水源となる面積として下荒井ダム以上真奈川ダム・仏原ダム以下の面積を測ってみる。仏原ダムの直接流域は421.9km2,真奈川ダムの流 域は223.7km2であり,併せて645.6km2。全体の960.2km2から引くと315km2となる。 30m3/s 程上乗せ出 来るというad hocな想定もあながち大外れでは無さそうである。 導水・取水モデルに寄ると平均して10m3/s弱 (8.6m3/s)の水が 流入してきているようである。上流の稼働率60%程度を適応すると14.3m3/s程は取れそうとなる。30m3/sは一寸強気の数字と云えるかも知れな い。女神川からの導水や打波川でのダム建設等水量を増やす施策を検討しても良いかも知れぬ。 |
4/1~4/30 |
5/1~5/8 |
5/9~8/25 |
8/26~9/10 |
0.306m3/s |
1.897m3/s |
1.051m3/s |
0.469m3/s |
~滝波川~[→こちら] 新薬師発電所 5,000kW (旧薬師800kW・旧中尾800kW発電所更新) 滝波川第一発電所 12,600kW 小原ダム 無人化に向けてゲートを排砂吐化して自然越流型に改修 |
~浄土寺川~ 浄土寺川ダム |
~女神川~ 平泉寺第二発電所 平泉寺第一発電所 |
6.6 奥越地方の発電および農業水利(発電のみはこちら) ![]() |
(真名川・赤根川・清滝川合流EL=157m) |
~真名川~[→真名川(中下流)] 真名川綜合開発計画 真名川用水 ![]() トンネル ![]() 真名川頭首工[ひろし][→真名川] 真名川の五条方には、堀兼用水、大井用水のための取水口があり、森政領家地区には明後用水の取水口があった。これらの取水口は、洪水のたびに 破損し、修理を行っていた。 昭和24年(1949)頃に 3用水を合併し合同の堰堤を造る案が出てきて、各用水組合で協議を重ねた。当初はなかなか決まらなかったが、ようやく組合を存続するという形で工事を行う ことで決着した。 取水口は堀兼用水の取水口とし、ここに3用水の合同頭首工を築造 して、北陸電力五条方発電所の落水をも合わせて取水することとなった。 水量の配分については、各組合の反別を基準とし、土質や水の浸透度、排水の利用度などを考慮して決定することとした。また、経費負担についても意見がまと められ、県営事業として実施された。[国 交省] 北陸電力(株) 五条方発電所[水力] [→真名川] 運開:1953.1.15(17500kW?)/改修(増加):2013.5.10(17800kW) 水路式・流込式 認可最大出力:17800kW(出力増加前17500kW) 常時出力: 8100kW(出力増加前) 最大使用水量:16.00m3/s 有効落差:129.95m 水車:2台 総出力18200kW 導水路:総延長8841.1m 流域面積:141.8平方キロメートル 取水:中島発電所373.22m 放水:真名川[真名川頭首工・真名川用水・富田発電所]230.33m 北陸電力(株) 真名川発電所[水力] [→真名川] 運開:1977.4or1978.1[福井県企業局]・2010.3:北陸電力へ譲渡・2014.3:出力増加(14200kW) ダム水路式・貯水池式 認可最大出力:14200kW(出力増加前14000kW) 常時出力: 680kW(出力増加前データ) 年間発電電力量:約70200MWH(7020万キロワット時) 年間発電電力量:約68900MWH(6890万キロワット時、出力増加前データ) 最大使用水量:15.00m3/s 有効落差:109.80m 水車:出力14800kW×1台 導水路:総延長2186.710m 流域面積:223.7平方キロメートル 取水:真名川[真名川ダム]348.0m 放水:真名川真名川頭首工・真名川用水・富田発電所230.2m(230.4m) |
~旅塚川~
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初期・九頭竜開発
[→初期開発・打波川] なんで西勝原第三発電所が東勝原発電所より随分東側にあるんだよと思ってたけど,これは勝原駅のある辺りを基準にしてこの辺の九頭竜川の右岸(北岸)を東 勝原,左岸(南岸)を西勝原と呼び,東勝原発電所のみ右岸にあって,西勝原第一~第三が左岸にあるのでどうやら電力会社の間違えではないらしいと理解し た。 北陸電力(株) 西勝原第二発電所[水力] [場 所] △ 運開:1919北陸電化(株)(西勝原発電所)[運開] 水路式・流込み式 認可最大出力:7,200kW 常時出力:800kW 最大使用水量:26.41m3/s 有効落差:37.24m 水車: 総出力8390kW 導水路:総延長2461.9m 流域面積:547.0平方キロメートル 取水:九頭竜川[東勝原発電所(8.6m3/s)・西勝原第一発電所(11.13m3/s)]268.41m 放水:九頭竜川[富田堰堤]227.51m |
~打波川~ ▲ 打波川の水力発電 |
~石徹白川~ ▲ 石徹白 |