電 力総研 水 力あれこれ(北陸)
と はずがたりな掲示板 ( 利 水スレ電 力スレ )
21.6.15運開

九頭竜川の水力発電(鳴鹿大堰~富田堰堤)(23.7 訪問)

1・流域概要 
2.流域
九頭竜川本流(+45.6MW)[下荒井堰堤]中下流部支流
滝波川(+7.3MW)(→手取川)・日野川足 羽川
富田堰堤・九頭竜 川初期開発・打波川(+3.2MW)奥越綜合開発西勝原第三発電所(発電量増強)石徹白 電源開発(+8.9MW)(→長良川)]
真 名川(真名川綜合開 発)(+11.8MW)(尖頭対応化+22MW)(→揖斐川)
(23.7訪問) 鳴鹿大堰東古市発電所開発(+28MW)市荒川発電所(諸元)(+17MW)・下荒井ダム=未[→真名川・壁倉発電所=未・富田発電所=未・富田堰堤[→九頭竜 川初期開発・打波川奥越綜 合開発・九頭竜ダム

九頭竜川は越前を代表する大河川である。最上流には九頭竜ダム・長野発電所を初めとする諸施設が建設されて流量安定化の上積極的に利水されている。一方足 羽川も県都福井をぶち抜く大河川だけに古い発電所が連檐しているが規模が小さくまた上流の開発もされておらず水害がたまに発生する。他の河川同様そろそろ 福井県は総力を挙げて北陸電力と全面協力しつつ電源開発・洪水対策していくべきだ。

2.流域

河口から見て行く

(河口付近・竹田川合流EL=3m)
~竹田川~

山口発電所 龍が鼻ダム(旧名:山口ダム)


(日野川合流EL=5m)
~日 野川~[→こちら]

広野ダム・桝谷ダム

(足羽川合流EL=0.4m!?)
~足羽(あす わ)川~[→こちら]

宿布発電所(廃止) 小和清水発電所 足羽発電所 白栗発電所 持越発電所



23.7,あちこち見て回った結果,大部見るところが無くなって来ていて,帰省に併せて北に大回りして九頭竜川を 攻めることにしてみた。   ()
一番下流の市荒川発電所の放水位がEL.70m強。福井平野の出口は未だ,ということでその下の状況を先ず視認,その後,滝波川にを見つつ,盆地内でイマ イチ実態が不明の壁倉と富田を見学,その後真奈川や打波川を逍遙の後,最後西勝原第一を調査という組み立てである。時間がなさそうで女神川・日野川・足羽 川と云った支流は省略,滝波川や打波川,真奈川も奥の方へは行かないこととする。

そんな計画を立てて,先ずは下荒井の下の発電所構想を目指して永 平寺参道ICを降りる。R364を北上して九頭竜川を渡る鳴鹿橋辺りで川と山の様子を視認しようと思った訳である。
永平寺へ繋がる京福電車の支線のあった東古市(現・永平寺口)駅がこの辺りであった。現地では失念して居りスルーしてしまったが駅迄寄れば良かった。。昔 永平寺へ行った時永平寺駅と永平寺の間が微妙に(500m位?)離れてるなと思った記憶があるが,バス連絡になって便利になったのであろうか?それともも とからあんま参詣客は輸送してない??

程なく鳴鹿(なるか)橋に着く。

上流と山の様子。梅雨も後半戦で前日も雨が降ったのであろう。なかなかの水量である。一寸山が遠いけどまあ放水に問題の出る感じでも無さそう♪

で,下流方面である……おおっ!?

堰だw

土地勘無く適当に川に向かうだけで大堰と遭遇出来てしまう自分の嗅覚に呆れつつ先ずは下流へそちらへ向かう。

入口。国交省九頭竜川出張所と鳴鹿大堰管理所とわくわくRiver CAN(!?)があるようだ。

なにやらデカめの建物が見えてくる。(まあさっきから見えてたけどw)


鳴鹿大堰[場 所][近 畿地方整備局][福井 河川国道事務所]    
種類:可動堰
目的: FNW ←A無し!?(慣行水利権の様だ)
堰長:   311.6m(うち可動部 229.1m)
湛水面積:     0.25km2(25ha)
総貯水容量:   66.7万m3 ←おお,貯留量ある!
有効貯水量: 13.2万m3
満水位: EL.34.95m (利用水深0.65m←小さいw)

手前の流れは大堰で取水する用水路ではなく大堰直下で合流する永平寺川であった。

周辺の模型(River CAN内で展示)


鳴鹿大堰[福井 河川国道事務所][福井 河川国道事務所][福井 河川国道事務所

堰の歴史(恐らく江戸期の話し)
九頭竜川が福井平野に入る鳴 鹿付近には、鳴鹿の十郷用水、五領ヶ島の河合春近用水、志比堺の芝原用水などを取り入れるための堰が設けられていました。
この内、十郷用水を取り 入れるための堰は鳴鹿大堰所と呼ばれ、…秋冬の用水が不要な期間、その南端を24間(約44m)切り開く慣習がありました。
しかし、下流で取水する芝原用水、河合春近用水などの利害関係の違いから、たびたび紛争を生じていました。
そこで堰の作り方、堰の材料、堰き止めの時期など詳細に指定した「用水御掟書」を作って管理をしてきました。

旧鳴鹿堰堤(きゅうなるかえんてい)
むかしの鳴鹿堰堤は、昭 和21年に発足した国営農業水利事業により、翌22年「国営九頭竜川農業水利事業」として採択され建設されたものです。
戦後まもない物資の極端に少ない時期、8年の歳月を要し、可動堰5門を備えた273mの堰堤と左右岸の幹線水路を完成させました。
さらに、昭和39年より「国営第2九頭竜川地区農業水利事業」として固定堰の可動化、土砂対策等の事業を開始し、昭和41年に完了しました。

●旧鳴鹿堰堤
川底が浅く、ゲートを全開にしても水があふれる恐れがありました。
●鳴鹿大堰
流量が増加したとき、ゲートを開ければ水がスムーズに流れます。

堰の操作
鳴鹿大堰のゲートは、ローラーゲートと起伏ゲートの2段構造となっていま す。
通常は起伏ゲートを使い、洪水など川の水かさが多くなったときには、ローラーゲートを作動します。
ゲート図
●平常時
平常時ゲート図
起伏ゲートで倒したり起こし たりして水の量を調整します。
●洪水時
洪水時ゲート図
せき止めした水が氾濫するの を防ぐため、ローラーゲートを上げて水を流しま す。
●大洪水時
大洪水時ゲート図
さらに大きな洪水となったと き、ゲートを完全に上げて、洪水を下流に流しま す。

●九頭竜川鳴鹿大堰の給水区域
鳴鹿大堰の給水区域

● 鳴鹿大堰容量配分図
堰容量配分図



River CANに入ってみると綺麗めのお姉さんが所在なげに駐在していて,対応してくれた。
資料をいっぱい貰ってきた。

堰堤の上流側。取水設備?


道路脇に面してる水門?の所に利水標はあった。


利水標の拡大

取水量抜粋
期間
左岸取水口
右岸取水口
合計
4/1~4/14
7.969m3/s
19.037m3/s
27.006m3/s
4/14~5/15
12.146m3/s
34.457m3/s
46.603m3/s
5/16~8/31
9.993m3/s
29.453m3/s
39.446m3/s
9/1~9/30
9.227m3/s
23.816m3/s
33.043m3/s
10/1~3/31
3.512m3/s
5.288m3/s
8.800m3/s

夏場は最大50m3/s近い水を此処で確保する必要がある。一方冬場は10m3/s弱である。発電の水量が気になる所。市荒川発電所は常時出力が11.4MWで発電量が最大の1/4程度になるので20m3/sちょい 位の水量か。

出典不明のデータ(院生さんが学会で発表した感じ?)だと市荒川発電所は 2004年の平均で63.4m3/sの水を利用しているようである。田植え期の46m3/sm夏場の約50m3/sも余裕はありそうである。

右岸幹線用水取水口遠景(と拡大)

帰宅後確認すると向こう側の方が規模がデカい様だった。省略せず訪問すべきだったか。。後ろの黄色い建物,ラブホかw

建物の裏手にある左岸幹線用水の発電所だったら沈砂池っぽい何かの近景


さて,冒頭から述べてるように,現在,最下流の本流の発電所は市荒川であるが,更に下流 でももう一発行ける。
市荒川発電所(最大使用水量80m3/s)の放水位は71.81mであり,鳴鹿大堰の満水位は34.95m。30m程の落差で80m3/sの水量で20.0MW程行ける。

放水位はこ の辺(鳴鹿橋の東側・EL.35m付近)でいいだらう。北岸の方が山がちで通しやすそう。対岸にある市荒川発電所の放水口迄逆サイフォンをするか 九頭竜川本流を堰で止めるかすると8.9km程の導水距離となる。

放水路から逆サイホンで対岸に移る。
岩屋川(上流から大聖寺川竹田川方面へ抜 ける林道あり)との合流点付近から地下に潜る。其処迄は岩屋川の敷地を利用する代わりに岩屋川から九頭竜川への放水路を別途整備,とこんな感じか。

[私案]東古市発電所    
出力:28,000kW~20,000kW[+28.0MW]
水量:110m3/s~80m3/s
落差:30m
導水:8.9km
取水:九 頭竜川(岩屋川)[市荒川発電所](71m)=堰で嵩上げ
放水:九 頭竜川(EL.35m)

さて,中部縦貫道を降りてそのままR416を東に向かうと程なく山の上に何やら見えてきて市荒川発 電所(の上部水槽)である。

市荒川大橋で九頭竜川を渡るR416だがその手前で丁字路になっていて直進は出来ない様になっている。その先の小丘の前に市荒川発電所があるという寸法で ある。


関西電力(株) 市荒川発電所[水力] [DB]     
運開:1944.7  出力増?:2011(+1000kW)
水路式・流込式
認可最大出力:46,700kW→ 64,300kW[+17.6MW]  常時出力:11,400kW[24.4%]
最大使用水量:80.00m3/s[0.83]→110.00m3/s[+30m3/s]
有効落差:69.00m
水車:2台 総出力52000kW
導水路:総延長10394.8m、主要導水路 口径6.10m、延長9574.5m
流域面積:960.2km2程度←DBに 不記載に就きとは測定
取水:九頭竜川[下荒井ダム]150.50m
放水:九頭竜川71.81m

上の交叉点を左折すると市荒川大橋の手前に市荒川小橋があってそれが放水路を渡る橋であった。

建屋と水圧鉄管と上部(調圧?)水槽。水車二台分を格納する建屋。46.7MWと大容量の発電所と思って行ったので意外に小ぶりな感じである。もう一基増 やしたいと思ってるが拡張が必要だな。

ゲートのような構造物だがよく見ると開門しない??


放水路。80m3/sだろうか仕事を終えた大量の水がゆったりと流れ出ていた。

市荒川大橋から九頭竜川上流を望む。この日は雨天で川の水もたっぷりである。




真名川から31m3/s(五条方15m3/s・真名川16m3/s)を,九頭竜川から80m3/s(壁倉),滝 波川から6.5m3/s。更に女神川なんかからも採れなくも無い。勿論,取 水される量はある様だがざっくりで30m3/s程は増やせるのではないだろうか。
導水路は容量足りないだろうからもう一本堀る必要があるが大増強が可能である。面積比で云うと96m3/s程度だから一寸強気となる。上流は少なくとも真 奈川ダム(V=9,500.0万m3)・九頭竜ダム(V=2億2,300.0万m3)だけで3億トン以上の貯留量があって安定化している。
110m3/sもそれ程荒唐無稽という訳ではなさそう。+30m3/sなら新規投資に足る様な気がする。
90m3/s位だと水車の増設不要で52.0MW[+5.3MW]程できそう。途中の水管が対応してるのかな~。(泰阜発電所は178→200m3/sに増強して+2.0MW増やしたけ ど水圧鉄管はそのままっぽかった。)

真奈川ダム(V=9,500.0万m3)・九頭竜ダム(V=2億2,300.0万m3)に加えて笹生川ダム(V=5,224.4万m3)もがっちり系(水 も漏らさぬ系)である。ここから西勝原第三56m3/s・真奈川発電所16m3/s・五条方発電所15m3/sと約80m3/sは確保されてるとみても良 い。
上乗せする水の水源となる面積として下荒井ダム以上真奈川ダム・仏原ダム以下の面積を測ってみる。仏原ダムの直接流域は421.9km2,真奈川ダムの流 域は223.7km2であり,併せて645.6km2。全体の960.2km2から引くと315km2となる。
30m3/s程上乗せ出 来るというad hocな想定もあながち大外れでは無さそうである。
導水・取水モデルに寄ると平均して10m3/s弱(8.6m3/s)の水が 流入してきているようである。上流の稼働率60%程度を適応すると14.3m3/s程は取れそうとなる。30m3/sは一寸強気の数字と云えるかも知れな い。女神川からの導水や打波川でのダム建設等水量を増やす施策を検討しても良いかも知れぬ。

直ぐ上流,小 舟渡辺りにある堰

取水していた

用水路は中洲によって隔てられた九頭竜川の細い方の分流に沿って市荒川発電所の方に下っていく。用水路とは行っても敷居は低く溢れた水は九頭竜川に戻って いく造りのようである。取水堰によくある水量を自動に調整する(減らす)機能が水路全体に付いてる感じであるw

もう一カ所堰があって段差が付いているがここで取水はしてなさそうな…[場 所

その脇には水路の分岐があった。開渠と暗渠に岐れている感じかな?

市荒川発電所の正面。敷地はがらんとしていて増設の余地は十分在りそうだった♪
正面の入口にある橋は先程の用水の開渠の方を跨いでいる。暗渠の方はここでロスト(見失う)。

その後家並みに隠されて開渠の方も一寸見失うが直ぐに設備が現れる。

ここでも分岐がある様だった。

建屋

小舟渡揚水機場とのこと。ここからどっかへ喞筒アップする様である。

利水標もあり

ちょっと擦(かす)れてるけどこんな感じ:
4/1~4/30
5/1~5/8
5/9~8/25
8/26~9/10
0.306m3/s
1.897m3/s
1.051m3/s
0.469m3/s

県営・団体営潅漑利水事業とのこと
23.7
市荒川周辺はこの辺で切り上げてこの後滝波川へ向かった。

(滝波川合流EL=104m)
~滝波川~[→こちら]

新薬師発電所
5,000kW
(旧薬師800kW・旧中尾800kW発電所更新)

滝波川第一発電所
12,600kW

小原ダム
無人化に向けてゲートを排砂吐化して自然越流型に改修


浄土寺川合流EL=112m)
~浄土寺川~

浄土寺川ダム



(女神川合流EL=136m)
~女神川~

平泉寺第二発電所 平泉寺第一発電所


下荒井(しもあらい)ダム[水力
場所:147m
取水堰(市荒川発電所)80.00m3/s



(真名川・赤根川・清滝川合流EL=157m)


北陸電力株式会社 壁倉発電所[水力
運開:1958.9.29
水路式・流込式
認可最大出力:25,600kW(運開当時13,400kW)  常時出力:2,200kW[8.6%]
最大使用水量:80.00m3/s[1.05]
有効落差:37.70m
水車:立軸プロペラ水車×2台 総出力27800kW
導水路:総延長5280.836m
流域面積:761.83km2→上流の富田Pより狭い?
取水:富田発電所・九頭竜川195.203m
放水:九頭竜川[下荒井堰堤(市荒川発電所)80.0m3/s]151.40m

(サイフォン)

北陸電力株式会社 富田発電所[水力
運開:1958,9.29
水路式・流込式
認可最大出力:19.200kW  常時出力: 1,900kW[9.9%]
最大使用水量:80.00m3/s
有効落差:28.20m
水車:出力20800kW×1台
導水路:総延長7568.2m
流域面積:791.8km2→下流の壁倉Pより広い??
取水:九頭竜川[富田堰堤]・真名川[真名川用水・真名川頭首工・五条方 発電所・真名川発電所] 227.50m →DBに拠ると取水は2箇所
放水:九頭竜川・壁倉発電所 195.20m

富田堰堤及び真名川頭首工はそれぞれ九頭竜川と真名川が山間部を出て扇状地(大野盆地?)の始まりである。当然農業用水との水の奪い合いも始まる。
水力さんには記載漏れしているけど富田発電所は農業用水である真名川用水を介して水の供給を受けている。
しかし,富田堰堤では西勝原第二(26.41m3/s)・第三(56m3/s)の合計82.41m3/sが流込み,真名川頭首工には五条方 (16.00m3/s)及び真名川(15.00m3/s)の合計31.00m3/s,併せて総計113.41m3/sが流込ん でいるのに富田・壁倉両発電所の使用水量は 80m3/sしかない。一定数は潅漑に取られるのは確実ではある。

6.6 奥越地方の発電および農業水利(発電のみはこちら)
出典:国 交省
更に富田の常時出力の最大出力比は9.9%で壁倉の方は8.6%でより低い。壁倉の方は水車二台でより柔軟に小水量に対応できそうなものなのに低いという 事は実際に富田から壁倉の間でも渇水期でも水需要がある事を示唆している様だ。


~真名川~

真名川綜合開発計画

真名川頭首工[ひろし
真名川の五条方には、堀兼用水、大井用水のための取水口があり、森政領家地区には明後用水の取水口があった。これらの取水口は、洪水のたびに 破損し、修理を行っていた。
 昭和24年(1949)頃に 3用水を合併し合同の堰堤を造る案が出てきて、各用水組合で協議を重ねた。当初はなかなか決まらなかったが、ようやく組合を存続するという形で工事を行う ことで決着した。
  取水口は堀兼用水の取水口とし、ここに3用水の合同頭首工を築造 して、北陸電力五条方発電所の落水をも合わせて取水することとなった。
水量の配分については、各組合の反別を基準とし、土質や水の浸透度、排水の利用度などを考慮して決定することとした。また、経費負担についても意見がまと められ、県営事業として実施された。[国 交省


北陸電力(株) 五条方発電所[水力
運開:1953.1.15(17500kW?)/改修(増加):2013.5.10(17800kW)
水路式・流込式
認可最大出力:17800kW(出力増加前17500kW)  常時出力: 8100kW(出力増加前)
最大使用水量:16.00m3/s
有効落差:129.95m
水車:2台 総出力18200kW
導水路:総延長8841.1m
流域面積:141.8平方キロメートル
取水:中島発電所373.22m
放水:真名川[真名川頭首工・真名川用水・富田発電所]230.33m


北陸電力(株) 真名川発電所[水力
運開:1977.4or1978.1[福井県企業局]・2010.3:北陸電力へ譲渡・2014.3:出力増加(14200kW)
ダム水路式・貯水池式
認可最大出力:14200kW(出力増加前14000kW)  常時出力:  680kW(出力増加前データ)
年間発電電力量:約70200MWH(7020万キロワット時)
年間発電電力量:約68900MWH(6890万キロワット時、出力増加前データ)
最大使用水量:15.00m3/s
有効落差:109.80m
水車:出力14800kW×1台
導水路:総延長2186.710m
流域面積:223.7平方キロメートル
取水:真名川[真名川ダム]348.0m
放水:真名川真名川頭首工・真名川用水・富田発電所230.2m(230.4m)


旅塚川合流EL=211m)
~旅塚川~



~九頭竜川上流(奥越)~

富田堰堤[加 藤][ダムごはん →かなり接近されてるぅ♪][ひろし][場 所][DB] [→奥越
高さ/堤頂長     14.00m/ 126.20m
取水:九頭竜川[西勝原第二(26.41m3/s)・第三(56m3/s)発電所]
送水:富田発電所(80m3/s・但し真名川用水からも送水)

眼下に眺める。

多分入口。近く迄は接近させて貰えない様だ。


初期・九頭竜開発 [→初期開発・打波川]

なんで西勝原第三発電所が東勝原発電所より随分東側にあるんだよと思ってたけど,これは勝原駅のある辺りを基準にしてこの辺の九頭竜川の右岸(北岸)を東 勝原,左岸(南岸)を西勝原と呼び,東勝原発電所のみ右岸にあって,西勝原第一~第三が左岸にあるのでどうやら電力会社の間違えではないらしいと理解し た。

北陸電力(株) 西勝原第二発電所[水力] [場 所
運開:1919北陸電化(株)(西勝原発電所)[運開]
水路式・流込み式
認可最大出力:7,200kW    常時出力:800kW
 最大使用水量:26.41m3/s
有効落差:37.24m
水車: 総出力8390kW
導水路:総延長2461.9m
流域面積:547.0平方キロメートル
取水:九頭竜川[東勝原発電所(8.6m3/s)・西勝原第一発電所(11.13m3/s)]268.41m
放水:九頭竜川[富田堰堤]227.51m


奥越綜合開発計画

北陸電力(株) 西勝原第三発電所[.水 力[→ 奥越総合開発]
運開:1968(S43).5(48000kW) 出力増:2017.4(49.500kW[+1.5MW])
ダム水路式・貯水池式
認可最大出力:49,500kW   常時出力:18200kW(出力増加前データ?)
年間発電電力量:約266600MWH(2億6660万キロワット時)
最大使用水量:56.00m3/s
有効落差:99.00m
水車:1台(出力増加前、出力50000kW)
導水路:総延長4841.5m
流域面積:438.5平方キロメートル
取水:谷山川(谷間川)・九頭竜川[仏原ダム]335.00m
放水:九頭竜川[富田堰堤]227.70m

~打波川~

打波川の水力発電


仏原ダム[便覧
河川     九頭竜川水系九頭竜川
目的/型式     P/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積     48.6m/141m/50千m3
流域面積/湛水面積     437.9km2 ( 直接:421.9km2 間接:16km2 ) /29ha
総貯水容量/有効貯水容量     3723千m3/1522千m3
ダム事業者     北陸電力(株)
本体施工者     熊谷組
着手/竣工     1965/1968

湯上発電所

鷲ダム

電源開発(株) 長野発電所[→ 奥越]    
運開:1968.5.25
ダム式・混合揚水式
認可最大出力:220,000kW      常時出力: 8,000kW
年間発電電力量:356.0GWh(3億5600万キロワット時)
内、揚水発電分165.0GWh(1億6500万キロワット時)
最大使用水量:266.00m3/s
有効落差:97.50m
流域面積:301.5km2
上部貯水池:三面谷[三面谷ダム]→石徹白川[石徹白ダム]→智奈洞谷[智奈洞ダム]→九頭竜川[九頭竜ダム]560.00m
下部貯水池:九頭竜川[鷲ダム]450.00m

九頭竜ダム(長野ダム)[→ 奥越]   
目的/型式     FP/ロックフィル
堤高/堤頂長/堤体積     128m/355m/6300千m3
流域面積/湛水面積     301.5km2 ( 直接:184.5km2 間接:117km2 ) /890ha
総貯水容量/有効貯水容量     353000千m3/2億2,300.0万m3
ダム事業者     近畿地方建設局(電源開発(株))
着手/竣工     1962/1968

~石徹白川~

石徹白

(山の向こうは長良川である。越美線が終ぞ越せなかった峠を,今は中部縦貫道が 越美通洞でぶち抜いている。名前が異様に格好ええ(;´Д`)ハアハア)