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天竜川中流域 ( 佐 久間周辺増強大千瀬川[現況相川ダム西渡ダム 秋葉発電 所 船 明発電所  大入川[新 豊根発電所古真立川 水 窪発電所 )
23.6.3 開設
大千瀬川開発
現況篇 開発篇 天竜川佐久間ダム周辺 相川 大 入川[r428沿(新豊根)(津具方 面)(+9.0MW)r429 沿(+6.8MW)
佐久間第二放流口 戸口ダム(案) 西渡発 電所 西渡・久根計画新西渡(久根)発 電所(案) 西渡(久根)ダム(案)] 佐久間発電所・第二発電所 佐久間川合ダム(案) 相川計画 大千瀬計画[佐 久間川合発電所(案) 大千瀬ダム(案)] 大入渓谷 東薗目川 西薗目川 足込川 柿野川 振草 頭首工 鴨山川(大入導水放流口) 大千瀬or相川検討(+6.6MW)

大千瀬ダムを建設して見る。
結構デカい水量が取れたので導水して相川からも取水する必要が出てくる。
佐久間ダムから豊川用水の佐久間導水分,大入頭首工の建替分等も含めて尖頭用の電力開発を行う。
それに伴い下流に逆調整池を設置。その容量に応じた発電力を確保という感じか。

 ~相川~
相川ダム】(流域・導水・湛水域)   
大容量の大千瀬ダムへ十分な水を送る為のダム。ダムが無いと取水工を三つも四つも造らねばならない。
また佐久間ダムの代わりに此処から水を供給することで佐久間ダムの水を下流でフルに発電に活用出来る。
勿論,豊川流域のお隣なので豊川流域が酷い渇水時はこの辺も渇水してる可能性は高いけど。。佐久間導水の代替ではなく大入導水の代替物としても機能するで あろう。

ここからの送水・発電は適当な場所(佐久間川合辺り)で大千瀬川をサイフォンで渡河して戸口山の 東側,水窪川が天竜川に合流し,佐久間第二発電所放流水が 秋葉ダムに流れ込む辺りで発電という感じで考え て居た。(→こんな感じ)

210mで奥山川と出馬川からも導水してみると21.0km2。


相川ダム湛水域


諸元

[私案]相川ダム
天竜川水系大千瀬川支流相川
堤頂長/堤高:  /
湛水面積:13.8ha
常時満水位:220m
想定利用水深:10m
有効貯水量:158万m3
流域面積:49.7km(直接:28.6km2 間接:21.0km2)
導水:15m3/s程度か?

流域面積は約50km2であり,大入頭首工の取水分の建替は或程度出来そうである。
但し貯水量は158万しか無く85h分である。4,5日雨が降らないと枯渇してしまいそうな量ではある。。こちらで更に検討

~大千瀬川~
豊川用水導水路
現行の振草頭首工は中途半端である。上流から取水して宇連ダムで発電する宇連発電所(鳳来発電所) を構想中(→こちら)
宇連発電所(鳳来発電所)
 
その他,大千瀬川・大入川流域の佐久間ダム・新豊根ダムへの導水等は全て新設しないとして,浦川付近(豊川用水佐久間導水サイフォン付近)でダム建設を考えて見る。

【大千瀬プロジェクト】    
佐久間導水のサイフォンが大千瀬川の起点付近にある。 この辺りにダムを造ると以下の様な感じ(湛水域諸元流域)になりそう♪
更に貯水量が多めに取れたので相川からも水を持ってくる。発電は佐 久間川合の想定である。大千瀬ダムへ向けて佐久間ダムからの放水を使っての発電所も建設を想 定。


大千瀬ダム(案)宇連発電所(鳳来発電所) 取水点以下,(佐久間導水のサイフォン付近迄)の一次流域は以下の通り(74.2km2)


そもそも新豊根ダムはこの辺から下流の氾濫を防ぐ為に 造られたのだそうで,ここらでは無く現在の場所が選ばれたというのは,な んか狭くなっててダム立地に良さそうと思えても無理があったのかも知れない。
昔は三遠南信も豊川用水佐久間導水も無かった訳だからもう一寸スムーズに行けそう なものだけど。。(新豊根は佐久間ダムとの間で揚水発電が可能というここ浦川で建設するのでは得られ無いデカいメリットはある。)。
こっちに佐久間ダムの兄弟ダムを建設したりしても良かったかも!?(兄弟ダム=満水位併せるだと別 所辺り迄水没するので非現実的かw)

さて,湛水面積だが佐久間導水の取水位を上回る220m程度にして大入頭首工の代わりにするとか だと意外に面白そう。。新豊根ダム程ではないけど程々貯水量取れる。新豊根の 方は揚水発電が出来るのも魅力だったかな?

満水位220mで取ってある。利用水深30mでV=2,890万m3,この推計値は粗めにやると過少に出る傾向があるから巧く行くと3,000万m3の貯 水 量を持ったダムがでける☆

[私案]大千瀬ダム   
天竜川水系大千瀬川
堤頂長/堤高:  /
湛水面積:86.3ha
想定利用水深:30m
有効貯水量:2,890万m3
流域面積:間接:123.9km(190.9km2)(直接:74.2km2 間接:49.7km2[相川]・67.0km2[大千瀬川])

このダムを造るなら西渡ダム構想は廃案となるが,この発電所の逆調整池として,また水窪川からの流入も最後迄がっちり止める為にも西渡ダムを満水位を落として 130m程度で建設 してみるのも良いかも知れない。佐久間市街に其処迄高い壁は不要となる。
また既設の佐久間導水のサイフォンを最大限に活用して,佐久間ダム→大千瀬ダム・大千瀬ダム→佐久間導水路→豊川方面・相川ダム→大千瀬川,相川ダム→佐 久間導水路→豊川方面と自在に水を融通したい。
その豊川方面の放水口になるのが,現在でも相川を跨いでいる水道橋である。開水路になっているので此処から豊川側は開水路であり,サイフォンでは無いので 傾斜によって流下するのみである。
相川川の出口付近に分岐を付加して佐久間ダム・大千瀬ダム・相川ダムの間で水のやりとりを出来る様にしたい。


サイフォンを使って大千瀬ダムと相川ダムの水位は同期するので相川ダムが渇水の時は水門を閉めて大千瀬ダムから相川ダムに水が吸い寄せられるのを防いだり 必要になるかも知れない。基本的に利用水深の浅い相川の方に寄るとしても限度はあるが。。


また佐久間川合付近には当初案のサイフォンでの渡河ではなく水力発電所を建設して一旦此処で放水。そして西渡付近で取水して低落差発電という感じも出来そう。

新豊根・佐久間と一体で大入頭首工での取水分の貯水をここらで出来るて佐久間導水路を使って供給出来るので発電量を増やせるし,ここの貯水量を使って,若 しくは佐久間ダムからここへの導水を使って尖頭用の発電も出来そう。

佐久間第三発電所(大千瀬川発電所・浦川発電所)
大入導水5m3/s・佐久間導水14m3/sを含み尖頭需要用の発電所と云う事で50m3/s取ってみる。佐久間の306.00m3/s・350MWには 遠く及ばないものの15MW近くは行ける。
懸念点としては常時出力時落差が最大使用水量使用時よりも40m低くて満水位が260mだから渇水期には220m位迄水位が下がるという事。こちらの発電 所の有効落差がほぼ無くなってしまうかもww
勿論その様な非常事態下では発電が出来ない若しくは僅少でも已む無しであろう。

[私案]佐久間第三発電所(or浦川発電所)
出力:14,800kW[+14.8MW]
水量:50m3/s
落差:35m
流域:km2
導水:km
取水:天竜川[佐久間ダム]260m
放水:大千瀬川[大千瀬川ダム]220m

[私案]大千瀬発電所
出力:21,600kW[+21.6MW]
水量:30m3/s(大千瀬ダムの貯水量を活かした尖頭用水量)
落差:85m
流域:123.9km2
導水:km
取水:大千瀬川[大千瀬川ダム]220m
放水:天竜川[西渡ダム]130m

【西渡ダム(or久根ダム)(案)】:湛水域諸元流域・[→佐久間周辺開発で取り扱う]   

満水位135mでこんな感じ。割と広々取れる。利用水深5mで800万トン程,7m迄上げると1100万トンとなる。これくらいなら尖頭用40m3/sの放流にも耐 えられる♪
V=800万の場合,上流の最大使用水量を30m3/sとすると600万m2程度は逆調整池用の容量となし,残り200万で上流(→69.5km2)の 水を安定化出来る。下流でたっぷり逆調整できる場合はまるまる安定化に使える。相川ダムではなく大きい大千瀬ダムを建設する場合は余り容量は要らんかも?

その100万で安定化する流域は約70km2である。発電所の使用水量とか年間降水量とか色々要素があって70km2から2億トン流入するとしてどの程度 100万如きで安定化出来るかは不明。。

[私案]西渡ダム(久根ダム)
湛水面積:162.3ha
有効貯水量:800万トン
利用水深:5m
満水位:135m
直接流域:69.5km2

流域:69.5km2


西渡の70km2と大千瀬の123km2で200km2近い流域からの水を流す。大千瀬ダムに貯めた尖頭水量を30m3/sとしてそれをそのまま此処でも 連続して利用出来るようにする。(逆調整池の考慮が必要である)
逆に言えばここ西渡(久根)で逆調整しなくていいのでその分の容量を利用して流域69.5km2の水を安定化出来る。

[私案]新西渡発電所or久根発電所    
出力:5,100kW[+5.1MW]
水量:30m3/s (佐久間川合からの尖頭水量30m3/s・平時は直接流域70km2からの常時水量7m3/s+大千瀬からの8m3/sの15m3/s程度)
落差:20m
導水:km
流域:69.5km2(直接)
取水:天竜川[西渡ダム]130m
放水:天竜川[秋葉ダム]108m

佐久間から306m3/s・大千瀬・久根から30m3/s・気田川から8m3/sの合計344m3/s流れ込む尖頭時の逆調整池の容量配分 であるが,船明が300万m3(150m3/s)・横山ダムが400万 m3(200m3/s)で対応かな~。
そうすると残る容量は水流の安定化に使えそう。推計式は編み出してないけどad hocに推定して以下のぐらいかな?
西渡(久根)ダムでは直接流域70km2からの水をまるまるV=800万m3使って安定化出来る。50%ぐらい可能?だとすると尖頭時以外に年間2億1千 万トン程安定化。
同じ様に,秋葉・気田川秋葉ダムでは直接流域340km2からの水をまるまるV=1430万m3(上流部での貯水も考えると1800万m3?)使って安定 化出来る。30%ぐらい可能?だとすると年間3億トン程度。
同じ様に,船明ダムでは直接流域・導水域・横山の流域を併せた158.9km2に対 して60万m3で安定化。大した事は出来そうに無いか。天竜川への安定的な放流で容量空けていく感じかな~。
大千瀬川では123km2全部なので3.7億トン程安定化。少なくとも秋葉ダムでは安定化された水がad hocだけど8億8千万トンほど安定化。更に翁川・白倉川の取水貯水なんかも加えると秋葉の放流水10億トンの大半は有効活用出来そう?


【大千瀬or相川検討】
東薗目・大入の水の導水先の決着は長らく(個人的)課題であったが,佐久間周辺増強の頁で検討の結果,まずは新豊根は水量が少なくてボツ,相川ダムは大千瀬川のみで取水するよりは東薗目・大入で取水した方が良い,更に大千瀬はその場で取水するだけに一番良いとなった。
大千瀬と相川の対決は大千瀬の勝利となった訳だが,大千瀬より相川を推してた私は比較条件が平等で無いことにも気づいており,計画全体を見て比較することとした。

調整池
取水河川名
導水路 流域 導水距離効率 取水位(落差)
発電量指数
相川ダム 相川・出馬川・川内川(60.9km2) 7.6km 60.9km2
8.01
EL.210m(102m)
621.7

大千瀬川(17.5km2)大入川・東薗目川(20.1km2)
7.4+7.6=15.0km
+37.6=98.5km2
6.57
EL.210m(102m)
1003.7
大千瀬ダム 大千瀬川・大入川・東園目川(48.0km2) 2.4km
48.0km2
20.0
EL.215m(107m) 489.6

+・奈根川・相川(25,2km2)
+4.6=9.0km
+25.2=83.2km2
11.8
EL.215m(107m)
848.64
流込式
奥山川出馬川出馬川支流川内川和山間沢川
9.2km
19.8km2
2.15
EL.395m(287m)
852.39
発電量は結局流域の広さに依存するようだ。ダムの容量は相川<<大千瀬である。導水距離も相川<大千瀬のようだ。課題は上のような水量にするかどうかである,,

大千瀬ダム・大千瀬発電所+流込式の三河川合発電所で良いかも。その場合西渡ダム(久根ダム)も小さめで良い。

[私案]三河川合発電所
出力:6,700kW[+6.7MW]
水量:3.0m3/s
落差:264m
導水:9.2km
流域:20.1km2
取水:奥山川出馬川出馬川支流川内川川内川支沢和山間沢川 EL.398m
放水:大千瀬川[西渡ダム(案)]129m



[私案]久根ダム
満水位:130m