電 力総研 水 力あれこれ(北陸)
富山県[境川 朝日小川 黒部川 片貝川 早 月川(上流篇中流篇下流篇開発篇) 上 市川 白岩川 常願寺川 神通川 庄川 小矢部川
と はずがたりな掲示板 (利 水スレ電 力スレ )
21.5.28加筆
20.10.4完成
20.10.2運開

早月川の利水状況と水力発電所(中流篇)(23.5探 訪)

概況上流篇中流篇室山野用水(解説)伊折発電所中村発電所(諸元)(増強[+6.0MW])・地図(中 村~蓑輪)小早月川蓑輪発電所(増強[+15.4MW])・地図(蓑輪堰堤下流)現地訪問(滑川IC→大日公園→蓑輪頭首 工)・開発篇[→別頁]下流篇開発篇

<室山野用水>     
ひる の なりかわ]というブログの「大日公園と室山野用水」と いう記事の下の方に室 山野用水路(パイプライン)という写真があって中村発電所導水路直結で(分岐が中村発電所より上(発電前)で)「共通幹線用水路」が 分岐しそれらから 室山野用水路と東福寺野用水路が分岐している看板地図が載っている(是非見に行きたい→堪らず現地迄行って来たw・難なく同じ物が見つかった!これ↓)。
23.5

  <室山野用水に関する雑文>
  • 色々調べて行く内にどっかで見たことあるなあと既視感に襲われたがやっぱりおま えだったかっ ww→[山行が・早月川の左岸道路(仮称)
    しかも重要地点である蓑輪と中村の間というピンポイントなセレクション。参りましたと平伏するしか無いw(しかもこの回,水路との絡みが多い。何処迄行っ てもヨッキには先回りされてる気分だ。)

    さて,レポの中でよっきは
    >これより古い大正3(1914)年の地形図も確認しているが、そこにはこの道も隧道もなかったこと
    と書いているが,下流の早月第一第二発電 所の運開がそれぞれ1918・1919(パリ講和会議!)であり,しかも両発電所はまだ手前も手前の早月川の扇状地の上であり,蓑輪の更にその奥 地へ開発の手が伸びるのはもう一寸後に なろう。
    立山水力電気(株)の手に拠って上流から中村発電所運開: 1920(T8).8・蓑輪発電所運開:1926.12なのである。

    但しその更に上流の最奥部では白萩発電所の 運開:1918.5とここらをすっ飛ばして既に開発は始まっていたようではある。今から100年以上も前にどの様な検討があったのか,興味は尽きない。 (上流域の方が勾配的には有利だったので有ろう。)
    勿論,山室野用水など更に時代を遡る江戸時代に今の中村発電所や伊折発電所のある辺り(中流域?)に建設されてはいるのであるが。

    この東福寺野用水の室山野用水からの分岐直後のU字型カーブこそ将 にヨッキが間違 えて行き過ぎて停まった箇所(左岸道路の記 事ここよっき作成の地図ではこれ)であろう。 ここの標高は地 理院だとEL.307m。中村の堰堤よりも高く,矢張り中村発電所の手前で分流させてるらしい。
    1920年より前の中村発電所運開前はどんな上流 から取ってたんだ?!(→下の図で判明。)またヨッキは蓑輪発電所の導水路を室山野用水の現水路と書いてるけど,これは高度が低すぎる。これとは別に山室 野・東福寺野の用水路 (共同幹線水路トンネル)があると考えた方が良さそう(→上の図でも中村発電所の導水路の途中分岐と描かれており,蓑輪発電所の導水路ではないのははっき りしている様に思う。これは地理院が共通幹線用水路を描き損ねているのも原因の一つと思われる。)。

    ヨッキがこ こら[地理院]で見かけた看板(是 非見 に行 き たい・→現地訪問でもこいつは見つからなかった)に拠ると(潰れていて見づらいが)山室野用水の取水点はほぼ現中村発電所取水点のようである(ただ標高 300mちょいで取水すれば良いから江戸時代 の人が取水点をそんなに高い所に取るのは可怪しい気がする。精々こ の辺かも)。l

    →怪しいと思ってた傍からもっと上の方にあった(伊折取水地)との記述を見かけた。[立 山日和
    >東加積(カヅミ)台地をさらに上っていくと「歴史的土地改良施設案内」の説明看板が上がっていました
    とあり,「現在中村取水地 標高340m」「旧伊折取水地 標高400m」と記載された看 板(これ)があるそうな。見に行きたい。。(→堪らず現地迄行ってみてき た。見つかるか不安だったが意外にあっさり見つかったが色褪せていた。。クリックで拡大)
    23.5

    中村ダムの取水位・伊折発電所の放水位が360mであることを考えるとこの標高340m・標高 400mの正確性に聊かの疑問が残るところ(少なくとも現在 中村取水地標高340mは明確な間違い?)であるが現時点で は未解明である。
    既に伊折発電所も中村発電所も運開後の1977 年の竹内氏の論 文『富山平野における隆起扇状地の水田造成と灌漑について』に寄ると,400mの等高線が引っ込んでゐるので桑首谷出合と思われる場所の直ぐ上流(EL.350m 付近)が取水口となっている地図を発見した。
    取水地点はほぼ現行の取水ポイントの中村発電所堰堤と同じ様な位置ではあるが,水路はうねうねしていており,特に中村発電所との共通導水には全く触れられ ていない。
    この当 時 (77年)は未だ室山野用水と中村発電所は取水点こそ共通でも別々のルートで室山野用水は地上区間の旧水路(『山行が』の早月川のレポ現在地に描かれている。)を利用して いたのかも知れない。


    なお,この論文だと「室山野」に「もりやまの」と振り仮名が振ってある。

    現地の看板では「むろやまの」となっており,昔はもりやまの と呼 んでたけど漢字表記に引き摺られて今ではむろやまのと呼ぶようになってしまったのかな?
    決着には角川地名辞典辺りを参照する必要がありそう。




  • ~沿川風景~           

    上流部最大の支流である小又川出合[→上流篇地図 ]から下っていく。
    何も無いただっぴろい川原が拡がっている。一雨降ると激流となって幅広い川原を下っていくのであろう。
    出来れば調整池欲しい所だけど,このくらいの空き地があってやっと土石流を止めれるとなるとなかなか難しいのかも。。下 の写真はこの辺かな。。


    さて標高400m付近は伊折橋がある(橋 直下でEL.391m)。直上の鍋 増谷出合付近でEL.411m。現地で写真は取り忘れたがス トビュウの写真が季節が同じぐらいなのか雰囲気がぴったり同じ。凄い広いのに人の営みの気配が全くない不思議な空間である。

    何も無いのに橋で川を渡りまた川を橋で渡って戻る。対岸付近は地質が悪くて土砂崩れの頻発地帯かも知れない。心なしか発電所の導 水路も山の中に寄せて斜面を避けているようにも見える。
    また山の向こうの側は上市川で第二ダムである。標高はこちらの方がだいぶ高い。川の水量はこちらの方が多いが土砂の供給量も多いせいかも知れぬ。
    橋の袂の三叉路を一寸上流に上がると伊折発電所ある,

    北陸電力(株) 伊折発電所[場 所][水 力]・[DB]      
    運開:1953.9
    水路式・流込み式
    認可最大出力:18,000kW      常時出力: 5,000kW[27.8%]
    最大使用水量:9.00m3/s[1.40]▲→馬場島発電所(7.9m3/s) と白萩発電所(5.26m3/s)の最大使用水量の単純合計で 13.16m3/s+αに増やせる?但し現状で最大限水を使ってはいる感じはする(64km2で9m3/sもある!)
    有効落差:240.0m
    水車:2台 総出力18800kW→増強すると水車もう一台必要になる。
    導水路:総延長8577.6m
    流域面積:64.1km2
    水車:立軸フランシス水車×2台 総出力18800kW
    取水(615.9m):早月川(馬場島)[白萩発電所・馬場島発電所]・小又川・大 熊谷 (DBには3箇所とある。水力は別々に書いてるけど早月川と白荻PSは一箇所(同一箇所)扱いか?)
    放水(363.3m):中村発電所・早月川[こ れ



    周囲をうろうろしてみる。あからさまにこちら岸の道路が旧道で抛棄されて対岸に移った証拠など見れるかもと奥へ向かう。その辺は解らなかったが取水施設が 現れた。ビンゴ☆
    あっさりした地図よりも色んな設備があるようだ。

    進むと先ずは放水路が現れた。伊折発電所・最大使用水量 9.00m3/sに対して中村発電所・最大使用水量5.57m3/sであるので,可成りの水量を捨てている。
    下の地図での伊折放水路部分。馬場島と白萩の和と伊折の差を埋めるべく増強するのは流域面積を勘案すると無理っ ぽかったけど,こちらの差は見逃せず,中村発電所に増強の余地は大いにありそうである。

    伊折PSの使用水量を白萩・馬場島両PSの合算にしてしまうと大きすぎる可能性はあるものの,伊折から中村へは単純な直結なので中村Pの増強は喫緊の過大 な気がしている。

    地 理院地図よりもG 空撮の方が解りやすい。現地情報と空撮写真情報を地図に追記して説明する。
    この辺で早月川は二手に岐れていて大きな中洲がある。その左岸寄りルートからのみ取水をしている。(川全体から取水する形になっていない。)


    堰堤のある方へ向かってみる。

    水路を越える。輻輳してるがこんなかんじ(マウスオーバー)
    >
    沈砂池。取水口(スクリーン)の向こう側が上の写真の水路出口と思われるが,大きさが一寸あわない?スクリーンの向こう側に孔も二つあるように見えるけど 片方だけ余水吐あったり?上の二つの∩(孔)の方が余水吐に相応しそうだったり…機能は正確には解らず。。

    水の碧さは白萩発電所の取水堰の色と同じである。

    最奥部。道は歩道巾になり,自由越流タイプの取水堰が現れた。中村発電所の取水堰堤である。
    空撮写真でも判るが川はここらで川洲を挟んで二又に岐れており,取水は片方の流れでのみ行っている様だ。

    利水標。ここで室山野用水の水も取ると思われるが江戸時代からある慣行水利権であるから特に標記は無いようだ。




    伊折発電所から数キロ下ると中村発電所である。
    水 力.comさんも中村発電所の放水先に蓑輪発電所を,蓑輪発電所の 取水元に中村発電所を挙げているが,諸元を見るに中村発電所の放水位(260m)蓑輪発電所の取 水位(266m)であり,放水位は水流の底位,取水位は水流の水面位で測るよう(→ここら参照)なので放水位<取水位でも連檐している発電所は幾らでもある (例えば中村発 電所(取水位364.24m)とその上の伊折発電所(放水位363.3m))が,ここはその差が6mもあっ て一寸そのままでは無理そう。ただ思うに導水でロスする分があって,実際の 有効取水位(的なもの)は中村発電所放水位以下な のであろう。損失落差も12.07mある。下の地図でも解るように蓑輪の堰堤は一寸上流(地 図読みで272m)にあって,取水位は此処で測っているようだ。EL.266m 地点は地図読みで(b)の手前付近にある。

    (a)中村発電所の正門前。伊折と違って県道脇にある。

    正門!?と突っ込みが入りそうだが,よく見ると正門っぽい表札が出てるのであるw

    (b)中村発電所取水堰伊折発電所建屋の直ぐ上に あったように,中村発電所建屋の直ぐ上流にある蓑輪発電所の取水堰からの水。
    中村発電所の使用水量5.57m3/sに対して蓑輪発電所の使用水量が7.51m3/sであるから,両発電所のフル稼働時にはここで1.94m3/sの水 を取水する必要がある。
    この日の取水量はどんなものなのか想像も付かないが割と満水近い量で取っている気がする。最大7.51m3/sは取れる様になってはいると思うが,最大限 取水中の7.51m3/sであろうか?


    (c)中村発電所放流水・蓑輪発電所送水の余水吐。殆ど水は流れてなかった。


    (d)蓑輪取水堰堤と中村上部水槽からの余水吐。
    からからに乾いていた。


    北陸電力(株) 中村発電所[水 力[場 所]    
    運開:1920(T8).8[立山水力電気(株)]
    水路式・流込式
    認可最大出力:4,300kW    常時出力:3,100kW[72.1%]
    最大使用水量:5.57m3/s[0.57]▲ → 増やせる筈(但し下で見る様に山室野用水・東福寺野用水への分水が必要)
    有効落差:97.00m   
    導水路:総延長4341.8m
    流域面積:95.4km2(対伊折比+31.3km2)
    水車:横軸フランシス水車×2台 総出力5050kW
    取水(364.24m):早月川伊折発電所]→[途中分岐→山室野用水・東福寺野用水
    放水(260.08m):早月川[蓑輪発電所

    今周辺の水路のネットワークを図示するとこんな感じに。 

    上の地図には「ヨッキが大日公園で見かけた室山野用水の案内板(の拡大写真)」に描かれた「 共通幹線用水」が地理院の地図に描かれてないので解りにくい。(→これも探してきた!)


       
    ~小早月川~      

    ということで,この日,蓑輪頭首工の見学が済んでさて残る扇状地上の 発電所を駆け足で見て有峰へ急ぐぞと思って早月川を渡った瞬間,香ば しい隧道が目に飛び込んで来た。
    r141虎谷大榎線とこれでも県道指定されている。wikiに は要出典の註記付きではあるが
    >過去は滑川市を結ぶ虎谷滑川線という名称であった(うち滑川地内は、現在は富山県道51号蓑輪滑川インター線となっている)
    との記述がある。r51と連檐する路線だった時代もあったらしい。

    おいおい,これは見逃せないだろうと云う事で進入を試みる。
    蓑輪頭首工の上の割と広い河道を横目に見ながら暫く行くとなんだかさっきの新早月 PSと似たような建物が…

    …私としたことが,小早月発電所をすっかり失 念していたww

    市民の出資で設立された小水力発電である。建屋はこ の辺に在った様な気がする。(→グー グルだとちゃんと記載されてる♪)

    小水力発電の例に漏れずに道路に圧力管(鉄管では無くポリエチレン管?が多い印象)を埋めてると思われるがよく解らない。良し,取水地を探索である。

    (株)アルプス発電 小早月発電所[アルプス発電] [水 力]    
    運開:2012.4
    水路式・流込式(小水力)
    認可最大出力:990kW   常時出力:140kW
    年間発電量:5,464MWh/年(見込)
    最大使用水量:1.25m3/s    常時使用水量:0.19m3/s
        最大出力時有効落差:101.670m    常時出力時有効落差:108.140m   
        水車:横軸単輪2射ターゴインパルス水車 出力1000kW×1台
        取水:小早月川[砂防堰堤(これかな?G 空撮・ここならこ こ地理院・もう20m程上がると更に砂防ダム[G 空撮地 理院]あり。取水口から20メートルほど下流にある沈砂 池と除塵機という表現が下の記事にはあり整合的である)] 326.23m
        放水:小早月川215.90m(最大出力時)・215.61m(常時出力時)[蓑輪頭首工204m]

    運開は2012年と2011年の東日本大震災後となったが,それ以前から地元の土建会社社長の発案で事業化は始まっていたようだ。

    http://communitypower.jp/996
    日本初の市民出資による小水力発電!小早月発電所(富山)
    2014年8月1日

    株式会社アルプス発電の取り組みは、故古栃一夫さんのイニシアチブのもとにはじまりました。この地域で生まれ育った元県会議員で社長の古栃さん は、子ども の頃からここに水力発電所をつくることを夢見ていました。古栃さんは、地元の土木建設業の技術・ノウハウを活かせる新しい事業として小水力発電事業の実現 を志し、10年以上かけて全国各地の発電所を見て回り、地元の水系を調査してきたのです。そうした開発調査のなかで、全国小水力利用推進協議会の事務局長 中島大さんや、自然エネルギーの地域事業を応援しているISEP(環境エネルギー政策研究所)所長の飯田哲也さんがアドバイスに入り、本格的に事業を進め ることになりました。

    2005 年に富山県内の地元経済人からの資本金出資の協力を得て、株式会社アルプス発電を設立。資金調達や技術面の困難を乗り越え、やっと建設が始 まった 頃、残念なことに古栃さんは亡くなくなられてしまいました。その後、次男である古栃均(現社長)さんが中心となり、創業メンバーがその遺志を継いで小早月 発電所を完成させました。

    工 事で最も費用と労力がかかったのは、取水口から発電所まで約3キロにわたって直径約1メートルの導水管を埋める作業でした。小水力発電で は、発電量は水量と落差に比例します。ここでは3キロの距離の間で、110メートルの落差が生まれています。

    発電所建設に際してまず苦労したのが資金調達です。総額約10.5億円のうち、およそ半分を環境省の補助金でまかなえることになりましたが、残る半分につ いて銀行からの融資を得ることができませんでした。理由のひとつには、北陸地域での自然エネルギー事業が少ないことが挙げられます。銀行としては経験がな いので、どのように評価すればよいのかわからないのです。また、ある程度の採算が見越せるFIT制度も事業の計画時点では始まっていなかったので、採算が 取れるという証明が難しかったということもありました。

    そこで、足りない資金を長野県飯田市の太陽光発電事業で実績のあったおひさまファンドを通じて、市民出資という形で集めることになります。市民出資では、 プロジェクトの資金をまかなう5億円分と、工事のつなぎ資金(必要な資金が調達できるまで一時的に借り入れる資金)となる2億円、合せて7億円を募集しま した。市民出資の募集は2010年9月から始まり、つなぎ資金の2億(一口300万円、年利7%)は比較的早く集まりました。また、5億円の方は一口50 万円で7年で年利3%の利子をつけて返済するものでした。こちらは口数が多かったこともあり、募集当初はそれほど伸びませんでしたが、東日本大震災を受け て、自然エネルギーへの関心が高まったことで、結果として1年もかからずに集めきることができました。出資者は全国から合計で530人余りに上りました。 2012年に小早月発電所が稼働すると、順調に発電がおこなわれ、出資金は予定通り返済されています。

    年間の設備利用率は、太陽光発電はおよそ12%、風力発電は20%、小水力発電ではおよそ60%程度とされています。この小早月発電所では、当初の計画を 62.4%と設定して、1年目の2012年はほぼ計画どおりの実績となりました。そして、翌2013年も順調に運転されています。

    この地域は4月まで2メートルの雪が積もる豪雪地帯ということもあり、稼働後のメンテナンスにも苦労が絶えませんでした。小早月発電所では、取水口のゴミ 取りなどのメンテナンスを手作業で行っています。

    特に稼働した年の最初の冬は、取水口にゴミがたまり、発電量が落ちるという事態が起きました。そのため、その後はスタッフが確認のため雪の積もる発電所か ら取水口までの3キロの距離を、カンジキを履いて歩いて登りました。

    現在は専用のブルドーザーを配備、取水口にカメラを設置したため、ゴミがたまっているかどうかは事務所で確認できるようになり、歩いて行くこともなくなっ ています。取水口から 20メートルほど下流にある沈砂池と除塵機では、自動で小さな枝やゴミなどを取り除いていますが、ここでも雪が積もってゴミを排出しなく なったことがあります。しかし、現在は排出部分に屋根をつけたため、雪で滞ることはなくなりました。そうしたコマメな対策により、2年目は出力が上がって います。…


    諸元から割と高低差はあるようだ。
    先ずは虎谷の聚落が現れる。石碑にはとらたにの屋号と金郷ミ云亨という謎の漢字4文字。。

    聚落を抜けた辺りでr141の終点(ここまでとあるが路線名的には多分起点)

    その先に分岐路があるので見て見たが帰宅後見て見ると全然落差を稼げていないこんなところである。

    どんどん進むが全然堰らしいものは見当たらない。

    途中砂防堰堤の工事で道路にえらい段差が着いてて底を擦ったりしながらやっとのことでそれらしき施設に到着する。山が奥深い。

    こ の砂防ダムが水源であっているようだ。
    流域面積は調べて見ると約12.1km2程の様である。私の期待する目安に近い結構良い水量取っている様だ。小水力に批判的な私でも可能性を感じざるを得 ない。要は棲み分けであ る。



    今蓑輪堰堤から下流方向への水路ネットワークを図示すると以下の様に成る。   

    大浦用水は蓑輪発電所放流水と連続して いそうであるが未確認である。但し,上述の竹内1977の図によると

    また早月川の扇状地より標高の高い東福寺野・室山野辺りへの起点も中村発電所導水路途中分岐で高度を維持して 給水している。23.5,先ずはこの室山野経由で早月川の奥地を目指した。


    【現地入りレポ】    
    r51蓑輪滑川インター線でアプローチ。


    麦畑が散見。すっかり日本で作られなくなっちゃった麦をちゃんと作ってるのは偉いね~。


    生駒市のR168 の南田原付近みたいな醜 悪な線型の県道の分岐点。

    看板

    標識。蓑輪に降りて行くのに狭隘区間があるのだ。(全然大したことなかったけど。。)


    大日公園へ到着。ここに冒頭で触れた旧 伊折取水地記載の看板があった。

    此処にあったのがこの看板である。

    この先,室山野用水と交叉し,標柱が立っていた。

    この画面右奥に東屋があってその東屋に掲げられてたのがこの看板である。
    そして同じ敷地に謎の池っぽい何かが。。

    四角い石からは水が流れ出しており,円形分水工かなにか?もしかして山室野と東福寺野の両用水の水を分水している施設(またはしていた跡?)なのかも。

    上の写真,画面右手部分の拡大。道路の下には用水が埋まっている様である[場 所]。→場所的に分水工ではないようだが。。


    謎はそのままに先へ急ぐ。東福寺林道と県道の分岐点。直進が林道である。『山行が』の県道のヘキサから林道のバ リケード迄必要な情報を全部入れたカメラワーク(→画像)は流石である。
    この日はヨッキが行った時と違って林道側の通行止のバリケードは無かった。

    いやwあったけどどかされてた,だ。

    一寸奥迄進入してみたけど直ぐに未舗装になって狭くも成ったので蓑輪方面へ大人しく抜けることにした。
    まあ欲しい看板は概ね入手出来たし,用水路は基本蓋がされてしまってるようだしな。
    東福寺野まで抜けるのはジムニーとかオフロードバイクとか手に入れてからだな~♪


    県道は大したことなく程なく蓑輪の聚落というかテニスコートと頭首工が見えてくる。


    新早月発電所と早月発電所へ水を送ると思われる水路も見えてくる。

    蓑輪発電所[→下流篇]の建屋と 鉄管


    聚落脇に着くと多分降雪でバキバキに潰された廃屋が出迎えてくれる。凄い…。


    蓑輪頭首工到着である♪

    今日は早月川と常願寺川を攻める♪蓑輪頭首工なう。 pic.twitter.com/llHcc0DQNk

    — とはずがたり (@tohazugatali1) May 27, 2023


    蓑輪頭首工[→下流篇
    取水位:204m(早月発電所取水位より)
    流域面積:130.1km2(新早月発電所データより)
    取水量:15.4m3/s(早月発電所水量より・潅漑用はもっと大きい可能性は有り)

    >滑川市蓑輪を扇頂に形成された早月川扇状地の農地(約2,800ha)を潅漑する農業用水を取水する施設です。また、ここで取水された用水は、水力発電 (早月発電所)としても利用されています。
    >戦後、干魃問題を解決するため、それまで10箇所に分かれていた各 用水の取水口を一括で取水するため、蓑輪頭首工が建設され、用水の安定供給が実現しています。(1963年完成)
    蓑輪及び早月第一・第二発電所に出てくる用水の名前は大浦用水・大崎野用水・上大浦用水・森野用水・野川用水・鋤川用水・北野用水・中村用水である。これ に左岸の2用水を併せて10箇所?

    北陸電力(株)  蓑輪発電所[→下流篇]   
    運開:1926.12[立山水力電氣(株)]
    水路式・流込式
    認可最大出力:4,100kW(→8,200kW[+3.9MW]程度になる。)
    最大使用水量:7.51m3/s[0.71]▲(→13.16m3/sに 増やせる筈)
    有効落差:65.80m(損失落差:▲12.07m)
    導水路:総延長2995.6m、
    流域面積:106.4km2(恐らく中村砂防堰堤地点の数字)
    取水:中村発電所・早月川[中村砂防堰堤?(こ こ)](266.67m)※
    放水:●大浦用水[早月川第 二発電所]・早月川?(188.80m)→大浦は此 処ら。蓑輪頭首工からなら兎も角,幹線水路トンネル下の早月発電所放水位では低すぎるようだ。以下下流篇参照。