電 力総研 水 力あれこれ(北陸)
と はずがたりな掲示板 ( 利 水スレ電 力スレ )
20.10.04運開

庄川の発電所と開発(22.9訪問)

庄川本流に絞る。ずっと「しょうかわ」って読んでたけど看板にはShogawaとあった。「しょうがわ」の様だ。。ファイル名はshokawaで作ってし まった。。
本項の対象は御母衣ダムから下,合口ダムより上が対象である。北陸 地方の主な水量発電所は
こちら参照。また御母衣ダム本体とその周辺・その上流はこちら参照
基本莫大な庄川流域の発電容量は天井にある膨大な貯水量の御母衣タムの水(V=3億3,000万m3・満水位:EL.760.0m)を年周期で流れを安定させて運用(→参照)している 所に鍵がある。
これは木曽川・王滝川の三浦ダム牧尾ダムや益田川・飛騨川の朝日ダム・秋神ダム,大井川の井川ダム等と同じであり,更に庄川はここから合口ダム (満水 位:EL.105.69m)迄 落差650m弱を利用し 尽くしている訳である。流域一貫開発である。萌えますなぁ♪
庄川の課題としては,水使用量の隘路になってる新鳩ヶ谷計画の復活,源流部の新規開発,最下流部の検討等がある。本項の範囲では新鳩ヶ谷位で詰まりそれ程完成された河川という事になる。

御母衣ダム以上平瀬付近開発(+156.5MW)
上流域(御母衣より下流~成出)・【鳩谷開発】(+127MW)・宮谷川開発(+8.6MW) 中流域(境川・赤尾~小牧)・芦倉谷開発(+5.9MW)
下流域(小牧~合口ダム)
合口ダム 以下(農業用水)

先ずは上流域の模式図から
<上流域>           
出典:国 交省


北陸の発電の雄,庄川である。只見・阿賀野川,王滝・木曽川,梓・犀・千曲・信濃川,益田・飛騨川,常願寺川,天竜川,大井川なんかと並ぶ大電源地帯であ る。
そしてそれらの奥只見,三浦,奈川渡,朝日・秋神,有峰,佐久間,井川に相当する巨大ダムがここ庄川では御母衣ダムということになる。有効V=3億 3,000万tの頼もしい奴だ。


有名な荘川桜。まあ説明略w
22.9



電発 尾上郷発電所[→庄川上流


電発 御母衣第二発電所[→庄川上流


電源開発(株) 御母衣ダム[wiki] [便覧][世 銀][水 力]    
目的:発電
堤高/堤頂長:131m/405m
流域面積/湛水面積     442.8km2 ( 直接:395.7km2 間接:47.1km2 ) /880ha
総貯水容量/有効貯水容量     3億7,000万m3/3億3,000万m3
ダム事業者     電源開発(株)
本体施工者     間組
着手/竣工     1957/1961
    堤頂標高:766.000m
    満水位標高:760.000m
    低水位標高:695.000m
     基礎標高:635.000m
    第一洪水吐:ローラーゲート×1門
    第二洪水吐:自由越流頂+ドラムゲート×1門
    低水位放流管:ハウエルバンガーバルブ×1門
集水路[牧谷・不動ノ谷・他1箇所?]→御母衣第二発電所の公文書を漁っていると荒 谷不 動の谷とやらから御母衣ダムへの導水路(と谷名) が描かれていた(下図参照)。うおん!?となって御母衣発電所DBを 紐解いてみるとなんと取水口が4箇所!?御母衣ダ ム1箇所と信じて疑ってなかったが一気に4箇所に 増えて荒谷と不動の滝と後 1箇 所不明という事態に陥った。。(御母衣第二PSを入れるなら尾上郷PSもカウントされる筈だし結局計算があわぬ。。)
地形も自然っぽく無いし御母衣ダムのロックフィルの材料石採った跡の谷筋に水が大量に流込まないように措置したりしたのかも 知れない。。また集水路は荒谷と不動谷の水はダムサイトから割と遠いこ の辺で放水している??先日通った際に覗いて見れば良かった。。
出典:公文書館

看板・矢鱈脚が強そうな看板であるw 水陸両用モビルスーツ的な感じ?


着手は1952(S27)年である。日本は戦後まもなく全てが乏しい中,資金調達は世銀の貸出1千万ドルの他、日本政府がニューヨーク市場で国債を発行し 調達した3 千万ドルもあてられた,とのこと。

第二御母衣発電所を改造して御母衣ダムと大白川ダム(V=1,100万 m3)との間で揚水発電が出来ないかと思ってるのであるけど・・。大白川ダムの貯水 量がもう一寸欲しい感じはする。
大白川ダムの水で発電する御母衣第二の形式が貯水式となっている大白川ダムであるけどそれ程大きい貯留量を持っている訳では無い。しかし余った電力を高度 1200mに位置する水に変換できたら使う時は一気に御母衣はおろか遠く小牧迄落として発電出来るのだ♪

またいざという時の貯留量を引き上げることにもなる。一寸だけど。。

ダム脇から上流を眺める


取水設備?と脇の国道

堰堤と取水設備(65mとある。標高はもっと数百というオーダーなので利用水深だろうと思ったが諸元を見ると確認出来る。満水位760mがあそこのなんだ な。結構水位が低いが今から越冬用の水を貯めるのか?)
また脇の制水門ぽいのが第一洪水吐であろう。

天端標高は766mと満水位760mからサーチャージ?として6m程の余裕がある。
それでも溢れそうな水は第二吐水口から排出される。基本自由越流頂であるが一部にドラムゲートが1門設置されているようだ。ドラムゲートは向こう側の取水 塔と比較して満水位760m以下でも放水出来る様な感じに見える。

放水路と谷の風景



『人 工湖、御母衣ダムの環境調査』岐阜県水産研究所

第1表 御母衣ダムの月別(平均)流入量

流入量

流入量

16.0m3/s

31.8m3/s

20.0m3/s

39.7m3/s

34.2m3/s
10
27.2m3/s

81.9m3/s
11
25.7m3/s

55.7m3/s
12
21.3m3/s

59.8m3/s



66.3m3/s
平均
40m3/s
(註)1961年から1970年までの各月平均値

第2図 ダムの月別水位変動

(註)水位の平均値を標高で示した。

第3図 御母衣ダム縦断面図

図中。水面の▽の印はなに??


ダム堤体から望む御母衣電力館・荘川桜記念館(鉄塔の向こう側の建物)。なんか閉まってて入れなかった。発電所は地下式なので見えない様だ。変電所のある 下辺りにあるのかな?


堤体と変電(送電?)設備


電源開発(株) 御母衣発電所[水力][DB]    
運開:1961.1(160MW)・同5(215MW)
ダム水路式(更に長放水路式)・貯水池式
認可最大出力:215,000kW 常時:49,500kW    平均年間発生電力量:約5億2千万kWh)
最大使用水量:130m3/s    常時:38.49m3/s
    最大出力時有効落差:192.10m
    常時出力時有効落差:138.2 m
    水車:立軸単輪単流渦巻フランシス水車 最大出力128000kW×2台
    放水路:口径7.20m、延長8,939.8m[24.0]
流域面積:442.8km2
取水:庄川[御母衣ダム]760.00m(→集水路あり)
放水:庄川[鳩谷ダム]548.59m

副ダム?上の写真から直ぐ下を撮影。流れは余り感じず。殆ど放流はしてない感じかな?


関西電力(株) 平瀬発電所[→ 御母衣]           
運開:1926(T15).11.26[大白川電力(株)]
水路式・流込式
    認可最大出力:11,000kW 常時出力:1,100kW[10%]
    最大使用水量:6.96m3/s (250立方尺)[0.90(1.54/2.14)]
    有効落差:201.21m
    水車:横軸フランシス水車×3台 総出力13410kW
    導水路:総延長3855.8m
    放水路:総延長315.8m
    流域面積:77.1km2(上流の御母衣第二PS集水域44.7km2を含む・除くと32.4km2となる。ガッチリ水を取られる大白川ダム・白水ダムよ り上流を除くと45.2km2程度っぽい・運開は古いが落差は200mちょいあり,上流を取られても現代風(→ この辺だと荒谷発電所がそうである・参照)の流域面積に対する最大使用水量比になっているとはいえる。)
    取水:大白川826.00m
    放水:庄川EL599.1m(一 部は放水路途中から白川村小水力発電所へ)608.33m→平瀬PS放水位が608mで鳩谷ダム満水位が550.00mな ので頑張ればもう一寸有効落差取 れそう。

御母衣が電発謹製なのに対して,ここからは関電のテリトリー。


白川村 白川村小水力発電所



御母衣ダム放水口[場 所
御母衣PSがダム放水路式(私による勝手な命名。ダム水路式がダムから発電所迄が水路式なのに対して,発電所から放水口までが水路式)なのをあんま把握し て無くて無視して通過してきてしまった。


手前の平瀬が大正生まれなのに対してこちらは令和産まれ。高落差・流域面積比大水量の近代的なヤツである♪

関西電力(株) 荒谷発電所[水力] [DB]          
運開:1998(H10).10.30
水路式・流込式
認可最大出力:11,200kW   常時出力: 1,300kW[11.6%]
最大使用水量:5.00m3/s[2.79]→強気の水量で ある。。平谷[1996・ 1.26・113.5m]・北又渡[1991・1.33・ 256.0m]・早木戸[1983・1.25・ 325.6m]・伊奈川第二[1986・1.67・399.48m] ・二軒小屋[1995・1.50・283.6m] ・赤石沢[1995・1.56・323.8m]なんかと共通するか。[ ]内は運開年・水量面積比・有効落差。
    有効落差:273.60m
    水車:立軸ペルトン水車 出力11600kW×1台
    導水路:総延長2449.8m 放水路:総延長61.6m
    流域面積:17.9km2
    取水:荒 谷川]、 小谷川[G(こ れか?)]、中沢川[こ こに川があるら しい・ソース:川の名地図] 計3箇所 833.00m
    放水:庄川552.50m
    放水:庄川[鳩谷ダム]552.50m

建屋 手取川の方に行く予定だったので予習をして居らず国道沿いに突如現れて吃驚する。新しい発電所だけになんか雰囲気が違うw



荒谷発電所の取水源へはこ こを奥に入って行く必要があるようだが,閉鎖されてた。全然そんな事考えもせずたまたま(奇蹟的に)旧道を辿って入口の写真も撮ってた♪グー グル[SV]はもう一寸伸びて旧橋の跡地らしきものが判るるけど地 理院などは記載も無い。




その下流は鳩谷ダム・発電所である。電発の手に拠る1961年の御母衣ダム・発電所の運開を控えた 1956に関電の手に拠り既設の平瀬・椿原の間に運開。
例によって鳩ヶ谷は発電所のある場所でダムの場所と違って地元民から違和感を受ける故か,大牧ダムという別称があるようだ。

鳩谷ダム(大牧ダム)[便覧][場 所]                 
関西電力
目的:発電
堤高/堤頂長:63.2m/331.5m
流域面積/湛水面積     580km2 ( 全て直接流域 ) /151ha
総貯水容量/有効貯水容量     3,353.9万m3/438.7万m3→有効水量少ない。。
着手/竣工     1954/1956

取水口を低くして困った時にも取水出来る様にすべきではないか??

ダムのゲートと取水用の制水門


制水門・鳩谷発電所用57.5m3/sの取水か



   

鳩谷発電所[水力
関西電力(株)
運開:1956.11
ダム水路式・調整池式
認可最大出力:40,300kW 常時:28,400kW
最大使用水量:57.50m3/s
有効落差:81.20m
流域面積:580.0平方キロメートル
水車:立軸フランシス水車 出力43000kW×1台
取水:庄川[鳩谷ダム]550.00m
放水:庄川[椿原ダム]462.00m



放水…なかなかの水量♪

放水路と国道橋[此 処
22.9

鳩谷発電所の脇には道の駅があって珍しい速そうなクルマが勢揃いしててクルマ好きの息子大盛り上がりであった。なんか駐車場で飯とか喰ったりしてるし


【上流部開発(案)】            
(御母衣ダム)→新御母衣発電所[+119.0MW(100m3/s)]→(平瀬発電所)→野々俣発電所[+4.8MW](2.0m3/s)大牧発電所→(鳩谷ダム)→新鳩谷発電所[+127MW(190m3/s)]→(椿原ダム)


[増 強案復活]新鳩谷発電所[wiki]             
関西電力(株)が計画,立ち消え(2003年5月事業廃止)。
ダム水路式・調整池式
最大出力:127,000kW[+ 127MW]
最大使用水量:190.0m3/s
有効落差:81.20m
水車:1号機12,600kW・2号機800kW
流域面積:580.0平方キロメートル
取水:庄川[鳩谷ダム]550.00m
放水:庄川[椿原ダム]462.00m


1961年、鳩谷ダムの上流に電源開発の御母衣ダムおよび御母衣発電所が 完成すると、関西電力は庄川にある既存のダムに対し再開発事業を展開。1967年、祖山ダムに新祖山発電所が、1975年に成出ダム・椿原ダムに新成出発 電所・新椿原発電所が、1980年には小原ダムに新小原発電所が増設された。また、成出ダムと小原ダムとの間には赤尾ダムが建設され、赤尾発電所が 1978年に運転を開始している。
鳩谷ダムにおいても新鳩谷発電所の建設が計画され、関西電力は1998年にその旨を関係各所に申し入れた。新鳩谷発電所は鳩谷ダムの左岸から新たに190 立方メートル毎秒の水を取り入れ、最大12万7,000キロワットの電力を発生するというものである。庄川水系にある水力発電所としては御母衣発電所に次 ぐ出力を誇り、これによって夏のピーク需要をまかなう。水車発電機は2台で、12万6,000キロワットを発生する1号機と、800キロワットを発生する 2号機とで構成。環境に配慮して電力設備の大半は地下に設置される計画だった。

当初の予定では、1999年の夏に電源開発調整審議会上程、2000年8月に着工、2004年2月に運転開始と予定されていた。しかし、2000年度経営 計画の中で新鳩谷発電所の運転開始年度が2010年(平成22年)度以降に繰り延べとなり、2001年度経営計画では2011年度以降とさらにもう1年の 繰り延べとなった。2002年(平成14年)度経営計画では、新鳩谷発電所の名前がついに消えてしまった。岐阜県の資料によれば「平成15(2003)年 5月事業廃止」とあり、計画は立ち消えとなったようである。

これは復活させるしかな い。
判明することは庄川は御母衣の下流で全てピーク対応として250m3/s程度の送水能力があるということである。
鳩谷の有効貯水量は少なく438.7万m3しかない。200m3/hで運転すると6時間で空になる 量である。。夏場ピークなどを念頭に置くとまあこれだけ持てば上流からの給水もあるし十分なのであろう。
また御母衣と鳩谷の間に大きな川の合流はなく,強いて挙げれば大白川ぐらいであるがこの川の水も第二御母衣発電所で御母衣ダムへ流入している。
詰まり御母衣発電所もやろうと思えば250m3/sの水量を利用できる可能性がある,,その場合現行215MW・130m3/sを415MW[+ 200MW]・250m3/s[+120m3/s]に増強出来ることに成る!

恐らく一斉に200m3/s流す起点を現行の椿原ダム(V=578.8万トン)から鳩谷ダムに一段上げれると云う事で,出力が増えると云う事は所与の電力 量に対して必要な水量も減るし,そういう意味では無尽蔵の貯蔵量(3億立米w)を誇る御母衣も当然 参加出来ると一連の協調で更に必要な水量は減って別途発電に利用出来る時間帯が増えて化石燃料の利用を減らせるという者である。鳩谷までは関電で,御母衣 は電発という会社の壁はそんなにないと思いたいところ。

更に平瀬で確認したが
>放水:庄川EL599.1m(一 部は放水路途中から白川村小水力発電所へ)608.33m→平瀬PS放水位が608mで鳩谷ダム満水位が550.00mな ので頑張ればもう一寸有効落差取 れそう。
である。

さらに御母衣発電所
>延長8,939.8m
であり,ピーク用電源を併置するのに同じ落差を確保するのは不効率なのは宮川の新坂上・新打保の新設時にも思い知った所である。

先ずは距離を縮めて平瀬発電所地点に放水してみる。その後は御母衣の平瀬付近開発で検討した保木脇PS(案)を増強して使うことにしてみる。


[私案]新御母衣発電所or御母衣発電所3・4号機?
認可最大出力:119,000kW[+119.0MW]
最大使用水量:100m3/s
落差:140m
導水路:5.1km
流域面積:442.8km2
取水:庄川[御母衣ダム]760.00m
放水:平瀬発電所放水口(大牧発電所取水口)608m

[私案]大牧発電所
認可最大出力:37,500kW[+37.5MW]
最大使用水量:80m3/s
落差:55m
流域面積(追加分):39.5km2
導水:6.5km
取水:庄川(大白川・金谷)(610m)(新御母衣発電所100m3/s)・平瀬発電所・平瀬放水口(6.96m3/s)・野々俣谷[野々俣発電所(案)] 608.0m
放水:庄川[鳩谷ダム(荒谷発電所放流口)]548.59m





うって変わって山間の静かな椿原ダム

西側の馬狩谷の流れ込む入り江


~加須良川・馬狩谷・白谷・横谷~
脇の4河川の流域を纏めると発電出来そうな規模になる。


[私案]鳩谷発電所2号機(高落差側)
出力:5,100kW[+5.1MW]
水量:3.0m3/s
落差:200m
流域:21.1km2
導水:2.64+5.16サイホン(馬狩谷)=7.80km
取水:加須良川・横谷・白谷・馬狩谷 670m
放水:庄川[椿原ダム]462m



椿原(つばきはら)ダム[水力] [水 力][便覧]              
関西電力(株)
目的:発電
堤高:68.2m、堤頂長:201.7m
流域面積/湛水面積     665.7km2 ( 全て直接流域 ) /116ha
総貯水容量/有効貯水容量:  2,227.4万立米 /  578.8万立米    
満水位標高:460.500m
着手/竣工:1952/1953

但し,ここから驚異の200m3/s体制が開始する起点ダムであり,おとーさん的には寧ろこちらが激アツ♪
22.9

ダム堤体。横からw


正門と制水門


~宮谷川(木滝谷・牛首谷)~

[私案]白川郷発電所or宮谷川発電所
出力:8,600kW[+8.6MW]
水量:3.0m3/s
落差:340m
流域:17.85km2
導水:4.9km
取水:木滝谷(天生峠西側)(809m)牛首谷(792m) 805m
放水:庄川[椿原ダム]460.00m

 




関西電力(株) 新椿原発電所[水力
運開:1975
出力: 63,100kW     常時:0.0kW[0%]
ダム水路式・調整池式
最大使用水量:120.00m3.s
有効落差:62.00m
取水:庄川[椿原ダム]460.00m
放水:庄川396.00m

椿原ダムから下っていくと先ずは新しい方の新椿原発電所がある。放水位高くて从って有効落差も小さくてピーク用である。
ダムは未だ標高の高い道の下の方にあるようで入口のみ。。道路脇に現れる。建屋の様子などはこちら参照→[G空 撮][Gス トビュウ


関西電力(株) 椿原発電所[水 力
運開:1954
出力:最大38,700kW    常時 23,200kW[59.9%(22.8%)]
ダム水路式・調整池式    
70.00m3/s
65.30m
取水:庄川[椿原ダム]460.50m
放水:庄川392.30m

椿原発電所は小高い敷地の上にあった。

放水口付近?



発  電
貯  水
運開

最大
MW
常時
MW
最大
m3/s
有効
m
運開

総量
m3
有効
量m3
流域
km2
満水
位m
椿原[椿原] 1954 38.7 23.2 70
65.3
1953
2,227.4万
578.8万 665.7
460.5
新椿原[椿原] 1975 63.1 0.0 120 62
合計

101.8
23.2
190










成出(なるで)ダム[水 力][便覧
河川     庄川水系庄川
目的/型式     P/重力式コンクリート
堤高/堤頂長     53.2m/190m
流域面積/湛水面積     762km2 ( 直接:723km2 間接:39km2 )←境川か!? (適当に計測して40.9km2とかになった) /62ha
総貯水容量/有効貯水容量     9709千m3/3186千m3
ダム事業者     関西電力(株)
本体施工者     佐藤工業
着手/竣工     1943/1951

激しく弯曲するダム湖をショートカットするR156の橋の上からダムが見えた。

こ こを入って行く。何でこ れが越前トンネル??

ここは後ろの橋が飛越橋といい近くに境川が流れているように飛騨と越の国の境目ではあるが向こうは越中である。西隣は加賀(石川県)であり,越前(福井 県)は結構遠い。。

さて,入って行くと直ぐに意外に新しい管理棟?が見えてくる。

その管理棟の脇から見た堤体。

ここまでダム建設時に付け替えられたか元々高い所走ってたかは兎も角R156の旧道っぽいんだけど管理棟の向こう側でいきなり消滅していた。地 図だと道在るみたいなんだけどねー。


飛越橋の上から成出ダムを最後に拝んで下流へ向かう。戦時中の着手,戦後1951年の竣工の様である。なかなかしゅっとした堤体である。まあ完全に川を塞 いでしまってはいるのだけど。。下流側は水涸れもしているようである。


割と近くの谷底に成出と新成出両発電所はある。画面奥が成出,手前が新成出


関西電力(株) 新成出発電所[水力
運開:1975.3.20
ダム水路式・調整池式小牧発電所[水力
関西電力(株)
運開:1930.11(72MW)
ダム水路式・調整池式
認可最大出力:85,600kW(以前は82,200kW)    常時:33,300kW[38.9%]
最大使用水量:138.74m3/s[1.26]
有効落差:68.46m
水車:立軸フランシス水車×4台 総出力90200kW
流域面積:1,100.0km2
取水:庄川[小牧ダム]179.83m
放水:庄川[合口ダム]106.25m
    認可最大出力:58,200kW  常時出力: 0kW[0%]
    最大使用水量:130.00m3/s
    有効落差:52.95m
    水車:立軸フランシス水車 出力60000kW×1台
    取水位標高:391.60m
    放水位標高:337.20m
    流域面積:762.3平方キロメートル
    取水:庄川[成出ダム]391.60m
    放水:庄川[]337.20m

関西電力(株) 成出発電所[水力
運開:1951.11.27
ダム水路式・調整池式
    認可最大出力:35,000kW      常時出力:19,500kW[55.7%/20.9%(成出・新成出計)]
    最大使用水量:79.60m3/s
    有効落差:53.00m
    水車:立軸フランシス水車×2台 総出力37000kW
    取水位標高:391.60m
    放水位標高:336.12m
    流域面積:762.3平方キロメートル
    取水:境川→庄川[成出ダム]
    放水:庄川

関電: 成出(なるで)   
   年間発電量の半分80GMWhを北陸電力に 供給

発  電
貯  水
運開

最大
MW
常時
MW
最大
m3/s
有効
m
運開

総量
m3
有効
量m3
流域
km2
満水
位m
成出[成出] 1951
35.0 19.5 79.60
53.00
1952
970.9万 318.6万 762.3
新成出[成出] 1975 58.2 0.0 130.0
52.95
合計

93.2
19.5
209.6







新成出発電所建屋



【芦倉谷開発】

[私案]芦倉山発電所
出力:5,900kW[+5.9MW]
水量:2.2m3/s
落差:315m
流域:13.2km2
導水:4.7km
取水:小芦倉谷大芦倉谷 710m
放水:庄川[成出ダム]390m
 






<中流域>         
出典:国 交省
~境川~

境川ダム[便覧][水力] [富 山県
河川     庄川水系境川
目的     FAWIPS
堤高/堤頂長/堤体積     115m/297.5m/713千m3
流域面積/湛水面積     37.7km2 ( 全て直接流域 ) /160ha
総貯水容量/有効貯水容量     5,990.0万m3/5,610.0万m3
ダム事業者     富山県
着手/竣工     1973/1993
ダム湖名     桂湖 (かつらこ)
標高
    満水位標高:567.600m
    低水位標高:504.000m(取水口水位→看板)
取水:(直)境川・(間)加須良川?(5.6m3/s!?→利水標)
送水:富山県境川発電所0.4m3/s・関電境 川発電所13.0m3/s

富山県 境川発電所[富 山県
ダム水路式・河川維持放流量式
出力:300kW
水量:0.4m3/s

関西電力(株)  境川発電所[水力] [富 山県][DB
運開:1993.6  取水先追加:2019.12(加須良川)
認可最大出力:24,200kW  常時:5,700kW[23.5%]
最大使用水量:13.00m3/s[3.44]
最大有効落差:216.70m     最小有効落差:158.60m
流域面積:37.7km2(加須良川含まずとみられる)
取水:境川[境川ダム]567.60m→水力さんには加須良川からの取水が記されていたけど確認 は出来なかった。少なくとも便覧の境川ダム諸元には間接流域はない。追加は2019年と最近なの で反映されてない感じか?
放水:庄川[赤尾ダム]336.70m

赤尾ダム湖と境川発電所建屋
22.9
なんだか可愛らしい建屋である。


ダム近傍あるあるの謎のトンネル。場所こ の辺だったかな。地下水路掘るためのトンネルでもあったか?


一体は草生していた…汗

拡大


更に左側の目的の水発の縦断面図を草を掻き分け激写

拡大(→発電所諸元ダム諸元)


ダムへの道。2車線の綺麗な道路である。ゲート完備。


ダム堤体

9月の湖面。こんな感じ。


ダム周辺の様子…だが一番知りたい加須良川からの導水の記述は無し(なので拡大画像も無し)



とここで利水標に重要な発見!


取水口巻上機室

その巻上機室側面には待望の利水標がっ♪境川及び加須良川とあ るぅ~♪

平成30年は2018年である。
利水許可の翌年に取水設備が完成し運用開始ということか?
集水用取水ってのが加須良川の分であろう。


橋の上で引き返してきてしまった,,

G空撮で調べてみるとこ こに取水堰堤があり,境川ダム湖へ放 水口はここにあった。次回,もう一寸接近したい。
纏めるとこんな感じであった。

16.5km2程に5.6m3/s。数値は3.39と高め♪過去最高の有峰ダムの足谷(3.3km2に16.7m3/sとその値実に50.6)には遠く及ばないけど或意味個人的には基準となしてる2.5のもとになった石徹白ダムの104.6km2で26m3/s(数値2.48)よりは高い♪

【境川奥地電源開発】    
面積も広そうなので200m以上の流域確保して境川ダム(満水位567.60m)に向けて電源開発をしてみる。
結果はここも延長が長すぎる。。保留。

[私案]奥加須良発電所
出力:5,600kW
水量:3.3m3/s
落差:200m
流域:19.6+1.2=20.8km2
導水:8.0km
取水:加須良川源流境川支流?境川源流?大畠谷 771m
放水:境川[境川ダム] 567.6m




新○○発電所群と同時期に建設された赤尾ユニットである。最初から70年代に増設の新容量200m3/sで建設されていて新赤尾PSは存在しない。

赤尾ダム[水力
関西電力(株)
目的:発電
着手/竣工:1974/1978
堤高:29.2m、堤頂長:153.4m
容量
     総貯水容量:146.5万m3
    有効貯水容量: 74.9万m3
標高
    満水位標高:336.700m
面積
    流域面積:778.1 平方キロメートル
    湛水面積: 0.26平方キロメートル

赤尾発電所[水力
関西電力(株)
運開:1978
ダム水路式・調整池式 
認可最大出力:32,500kW        常時出力:5,700kW
最大使用水量:220.00m3/s
最大有効落差:17.40m ←残余落差を利用した新設発電所なので落差は小さい。
取水:庄川[赤尾ダム]336.70m
放水:庄川[小原ダム]318.60m



小原(おはら)ダム[水力
関西電力(株)
目的:発電
着手/竣工:1939/1942
堤高:52m、堤頂長:158.2m
容量
     総貯水容量:1,174.1万m3
    有効貯水容量: 509.9万m3
標高
    満水位標高:318.600m
面積
    流域面積:814.5 平方キロメートル
    湛水面積: 0.56平方キロメートル


発  電
貯  水
運開

最大
MW
常時
MW
最大
m3/s
有効
m
運開

総量
m3
有効
量m3
流域
km2
満水
位m
小原[小原] 1942
45.7MW 0MW 140.00
39.20
1942
1,174.1万
509.9万
814.5
318.6
新小原[小原] 1980 45.0MW 18.1MW 100.00
52.60
合計

90.7MW
18.1MW
240.00






成出での209.6m3/sは境川の13.0m3/sを加えるなどして赤尾の220m3/sを経て小原では240m3/sとなっている。


~湯谷川~

湯谷川小水力発電所[NNE
富山県南砺市田向地内
出力     804.2kW
稼働開始     平成31年1月7日
想定年間発生電力量     約4,111MWh(一般家庭約1,200世帯分に相当)
落差     有効落差:73.0m
水量     最大使用水量:1.3m3/s
面積     流域面積:19.7km2
設備     水車     横軸フランシス水車
発電機     三相誘導発電機 (6.6kV・60Hz)
水圧管路     直径800mm
総事業費は約10億円
流域 19.7km2
取水 湯谷川[こ の辺か?
放水 湯谷川[こ の辺だろう

NiXグループが取り組む国内小水力発電所としての第2号案件
https://www.shinnihon-cst.co.jp/nne/works_3.html

南砺市を流れる一級河川庄川水系湯谷川の水を利用し、稼働した湯谷川小水力発電所は、河川水利用の流れ込み式の発電所で、総落差は約85mです。湯谷川上 流部で取水した河川水は、新規に設置した沈砂池を経て河川沿いの南砺市道に埋設した圧力水圧管路で送水し、湯谷川最下流の庄川合流点付近で圧力水車(フラ ンシス水車1台)により発電を行うものです。構想当初よりNiXグループが、自ら規模の最適化や経済合理性の調査、設計、資金調達、施工を行ってきまし た。最大発電出力は804kW、総事業費は約10億円となり、民間事業者が開発する小水力発電所の中では、比較的大きな規模の発電所となります。
j-water


j-water

2014年1月:系統連系・接続検討申込(北陸電力):発電出力980kWにて提出
2月:系統連系協議(北陸電力):発電出力逆潮流制限700kWを受ける
11月:系統連系・接続検討申込再提出(北陸電力):出力760kWで再提出
3月:発電出力逆潮流制限値700kW→540kWへダウン(北陸電力)
5月:出力制限を考慮した発電規模決定(出力760kW相当)事業採算性検証
j-water
【本発電所】
■kWh当り建設単価
222円/kWh<350円/kWh
■kW当り建設単価
113万円/kW<160万円/kW


祖山ダム[水力
関西電力(株)
目的:発電
総貯水量/有効貯水量:3,385万立米/920.5万立米
水利用量:187m3/s (祖山:67m3/s・新祖山:120m3/s)
流域面積:929.4平方キロメートル

祖山発電所[水力
関西電力(株)
歴史
1925.1:水利権取得[大同電力]
1927.4:着工[昭和電力]
1930.12:運開(47.5MW)
ダム水路式・調整池式
認可最大出力:54,300kW  常時:25,200kW
最大使用水量:93.70m3/s
有効落差:67.20m
取水:庄川[祖山ダム]248.3m
放水:庄川178.0m

新祖山発電所[水力
関西電力(株)
運開:1967.2
ダム水路式・調整池式
認可最大出力:68,000kW   常時出力:0kW
最大使用水量:120.00m3/s
有効落差:65.70m
取水:庄川[祖山ダム]248.3m
放水:庄川180.0m

赤尾220m3/s→小原240m3/sと順調に使用水量を増やして来た庄川発電所群であるが此処祖山で213m3/sと小ブレーキ。。使い切れない部分 はやや貯水量に余裕がある祖山ダムに貯めておくのであろう。
この間に特に大きな許可水利権は無い様である[国 交省]し。小谷川は流れ込むしで増強は可能であろう。小谷川と利賀川の水を利用した利賀第二PSの流込が11.0m3/s程あるようだし 30m3/s程度の発電所の余地はありそう。

<下流域>        
出典:国 交省

祖山の小ブレーキに続き,小牧では更に138.74m3/sと大ブレーキである。そろそろ尖頭発電は止めて逆調整に入りつつあるらしい。祖山ダムの貯水量は920万m3,小牧ダムの貯水量は 1885万m3と逆調整を意識してる感じである。
並べて見れば一目瞭然で,祖山・小牧で受け止める感は確かに一寸ある。常願寺川の法則から尖頭用最大使用水量1m3/s当た り,2万m3の逆調整池の貯水量があれば良さそうと勝手に想像しているが,ここまで200m3/sの水が流れてきていて祖山・小牧で 2800万m3。
。可成り余裕はありそうである。(また違った運用がありそうではある。)

赤尾 74.9万m3
小原 509.9
祖山 920.5
小牧 1,885.8
合口 40.5

数キロ鉄管を延ばせば小牧ダムの貯留域(殆ど発電所の部分も高低差はないけど深さはなさそう。。)なんだから有効落差に劣る新祖山は混合揚水に改造してい ざとなったら小牧の水を祖山に揚水(ポンプアップ)する機能を付加する中で最大出力も上げたらどうか??

小牧(こまき)ダム[水力] [便覧][wiki
関西電力(株)
目的:発電
堤高/堤頂長: 79.2m/300.8m ←竣工時は東洋一の堤高だったとのこと
流域面積/湛水面積     1100km2 ( 全て直接流域 ) /145ha
総貯水容量/有効貯水容量:3,795.7万m3/1,885.8万m3
着手/竣工     1925/1930
満水位標高:179.832m

堰堤(と看板)

取水口


>2001年には、土木学会の土木学会選奨土木遺産に認定、2002年には河川用ダムとしては初めて登録有形文化財に登録された。また、2007年 には経済産業省の近代化産業遺産(近代化産業遺産群「中部電源」の庄川の水力発電産業遺産)の登録を受けている。

合口用水で見かけた看板(下に掲げる)に拠ると,小牧ダムからも南砺用水と山見八ヶ用水が取水しているらしい。地図で確認すると発電用導水路から途中分岐 してるらしい。→調べたら此処も地理院のミスらしい。

用水路系統図

小牧発電所放流水を受けて主に共同用水路・左岸幹線水路・庄川合口発電所・雄神発電所・右岸幹線水路に岐れる様だ。


小牧発電所[水力
関西電力(株)
運開:1930.11(72MW)
ダム水路式・調整池式
認可最大出力:85,600kW(以前は82,200kW)    常時:33,300kW[38.9%]
最大使用水量:138.74m3/s[1.26]
有効落差:68.46m
水車:立軸フランシス水車×4台 総出力90200kW
流域面積:1,100.0km2
取水:庄川[小牧ダム]179.83m
放水:庄川[合口ダム]106.25m

   

直ぐ下は合口ダムである。合口ダムは貯水量が40万m3しかなく,基本的に逆調整は不可。新鳩谷のような尖 頭用の新小牧発電所増設でもどうかと思ってたけど無理そうである。

余水を駆って一寸低めの場所へ放水して落差稼いで発電出来る様にした新小牧でも構想してみる。
和田川共同水路(70m3/s)への直接の導水も可能となる。逆調整池をどうやって確保するのかは課題である。。
また尖頭用に拘らず平準化した水で落差を稼ぐ発電所でも可。
等と考えて居たら既設の雄神発電所(水量90.0m3/s・放水:和 田川共同用水路85.0m)とだだかぶりですやん!(; ´Д`)

この雄神は合口ダム取水で落差が18.22mしかないから出力14MWしかないけど,これに加えてでは二重投資になり,そこまで水量は無いと思って置いた 方が良いであろ う。


その下の庄川合口ダムでも大量の水を使用するが合計は 139.477m3/sと概ね 小牧発電所からの放水分(138.74m3/s)で賄えそうである。
更に調査を進めると用水路の系統図を見つけ,そこに書かれた発電所から使用水量を計算してみると,小牧発 電所:138.74m3/sの水は少なくとも
庄川合口発電所:6.50m3/s
庄発電所:5.4m3/s
雄神発電所:90.00m3/s
中野発電所:44.52m3/s
示野発電所:8.63m3/s
の合計155.05m3/sで使われる。更に農業用水 なども足すと58.675+10.712+90.0=159.387m3/sとなる。小牧の使用水量138.74m3/sを凌駕している。 20m3/s程度小牧発 電所の利用水量を増やすのが 一番手っ取り早そうw

小牧発電所5号機
ダム水路式・調整池式
最大出力:18,100kW[+18.1MW]
最大使用水量:30m3/s
有効落差:71m
水車:立軸フランシス水車×1台
流域面積:1,100.0km2
取水:庄川[小牧ダム]179.83m
放水:庄川[合口ダム]104,70m



庄川合口(ごうぐち)ダム(舟戸ダム)[便覧
所有:富山県
管理:関西電力(株)
目的:発電・潅漑・上水道
堤高/堤頂長:18.5m/103.3m
流域面積/湛水面積:  1113km2 ( 全て直接流域 ) /16ha
総貯水容量/有効貯水容量     62.6万m3/40.5万m3
着手/竣工     1934/1939
取水:庄川[小牧ダム受水213.7m3/s・小牧発電所138.74m3/s]
送水:集水用取水口[富山県水道・富山県工業用水道・和田川東部用水及び和田川西部用水]70.0m3/s・庄川合口用水(東岸)10.712m3/s・ (西岸)58.765m3/s
標高
     堤頂標高:109.26m
    満水位標高:105.69m
    低水位標高:102.37m
     基礎標高: 90.78m
送水:庄川本流(→庄川合口発電所6.50m3/s)・和田川共同用水(→雄神発電所90.0m3/s)・右 岸幹線用水(→庄発電所5.4m3/s)・左岸幹線用水(→中野発電所44.52m3/s)・共同用水路(→示野発電所8.63m3/s) 合計:155.05m3/s(発電用水単純和)

庄川平野部の農業用水として、左岸には二万石七千石用水をはじめ6ヶ所、右岸には4ケ所の用水があって、それぞれ独自に取水口を持っていたが、河道が一定 せず取水口からの導水は常に困難をきたし、用水不足による被害が多大だった。そこで、合理的な取水方法として、用水の合口のため庄川合口ダムが築造され た。これによる潅漑面積は11,000ha(120km2・水力)にも及び、富山県内農地の約2割を占めている。一応発電も行っているが以下の様に小規模 である。

さて,小牧発電所から合口ダム迄直ぐである。
細い道を辿ってアプローチ。

川沿いの道はクルマは入れないようだった。

毒気に当てられてげんなりしながら這々の体でやっとマッシブな堰堤が見えてくる利水の現場に辿り着く。3m位は水位上げて親水公園は全部沈めてしまうべき だヽ(`Д´)ノ(…いやまあ人は一杯いたし公園としての役目はあるのだろうけど。。)




~共同用水路~

庄川上流用水土地改良区 示野発電所[水力]
着工:1997.10[富山県農林水産部] 所有社変更:1997.10(庄川沿岸用水土地改良区連合・現庄川上流用水土地改良区) 運開: 1999.1.25
ダム水路式(現地案内板)・流込式
    認可最大出力:550kW
    平均年間発生電力量:約2398MWH(239万8千キロワット時)
    最大使用水量:8.63m3/s


~庄川~
庄川合口発電所[水力
庄川沿岸用水土地改良区連合 
運開:2011.8
ダム式・流込式
認可最大出力:570kW   常時出力:550kW[96.5%]
年間発生可能電力量:約4850MWH(485万キロワット時)
最大使用水量:6.50立方メートル毎秒    常時使用水量:6.50立方メートル毎秒
    最大出力時有効落差:10.69m
    常時出力時有効落差:10.32m   
    流域面積:1189平方キロメートル
    取水:庄川[庄川合口ダム]105.70
    放水:庄川93.51m

~右岸幹線用水~
富山県企業局 庄発電所[水力
    平成23(2011)年 9月:完成    平成24(2012)年10月:運用開始
水路式・流込み式
    認可最大出力:190kW    常時出力:130kW
    年間発生可能電力:1280MWH(128万キロワット時)
    最大使用水量:5.400立方メートル毎秒(4月15日~8月31日)       使用水量:5.272立方メートル毎秒(9月1日~9月15日)     常時使用水量:3.508立方メートル毎秒(9月16日~5月14日)
    有効落差:4.55m(最大使用水量時)     有効落差:5.05m(常時使用水量時)
    水車発電機:立軸プロペラ水車+全閉水中型立軸三相交流誘導発電機×1台
    導水路:総延長7339.4m、主要導水路 幅7.80m×高5.30m、延長5441.3m
    放水路:幅1.5m×高2.8m、総延長34.350m
    取水:右岸幹線水路[庄川合口ダム]
    放水:右岸幹線水路(→安川発電所[針 山六ヶ用水・中田口用水])

~和田川共同用水~

関西電力株式会社 雄神発電所[水力][明 電舎
運開:1967.3
ダム水路式・調整池式
認可最大出力:14,000kW   常時出力:4,422 kW[31.6%]
最大使用水量:90.00m3/s
有効落差:18.22m
設備:水車 出力15000kW×1台 水車はカプラン式,最大出力15MW,回転速度150rpmで発電機直結である。運転は上流4kmの小牧発電所か らの遠方制御
導水路:総延長1204.0m
流域面積:1,113.0km2
取水:庄川[庄川合口ダム(小牧発電所138.74m3/s)]→和田川共同用水路105.7m
放水:和田川共同用水路(→庄東発電所・和田川)、庄川85.0m

現状では水量はどでかいが,落差は20m以下である。
取水先を小牧ダムからにする事で高低差を付けて発電容量を増やすことが可能になりそう(新小牧or新雄神的な発電所の建設)だが,小牧発電所を経由出来る 水は減るしその様な水量の余剰があるのかどうかは不明である…。

上流での利賀ダム等の建設で水量を増やす事が出来たらの課題だな~

和田川用水への放水門?
21.9

庄川への放水路?


正門?富山県企業局とある(発電所は関電)

下流の庄東第一・第二は富山県企業局である。ここの取水設備から県企業局の管理という訳か。

~左岸幹線水路~

関西電力(株) 中野発電所[水力
運開:1939(S14)/.12.13[日本発送電(株)]
 ダム水路式・調整池式
    認可最大出力:6,700kW   常時出力:1,650kW[24.6%]
    最大使用水量:44.52m3/s
    有効落差:17.66m
    水車:立軸カプラン水車×2台 総出力8400kW
    発電機:立軸三相交流同期発電機×2台
    導水路:総延長1369.5m、主要導水路 圧力トンネル 口径4.39m、延長1369.5m
    放水路:幅8.39m×高2.88m、口径4.70m、総延長1799.6m
    取水位標高:105.70m
    放水位標高: 85.00m
    流域面積:1113.0平方キロメートル
    取水:庄川[庄川合口ダム]→左岸幹線水路
    放水:左岸副水路、舟戸給水路、庄川


~共同用水路~

庄川上流用水土地改良区 示野発電所[水力
着工:1997.10[富山県農林水産部] 所有社変更:1997.10(庄川沿岸用水土地改良区連合・現庄川上流用水土地改良区) 運開: 1999.1.25
ダム水路式(現地案内板)・流込式
    認可最大出力:550kW
    平均年間発生電力量:約2398MWH(239万8千キロワット時)
    最大使用水量:8.63m3/s
    有効落差:8.29m
    水車:立軸水中タービン水車×1台
    取水:庄川[庄川合口ダム]→共同用水路
    放水:二万石用水幹線水路


農業用水路系はこちらに移転した。未だ現地には殆ど行けていない。





大白川発電所はこ ちらに移動

御母衣第二発電所はこちらに 移動