電 力総研 水 力あれこれ(木曽川)
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22.7.18運開

西野川・開田高原など(22.7)

御岳発電所諸元御岳発電所写真御岳発電所取水口西野川開田高原【開発私案】・西野川ダム【開発私案】

6.24の木曽川上流の訪問とそれによる電源開発構想もとい妄想の着手を きっかけとして御岳東側の開田高原,西野川が俄然我が関心対象として浮上してきた。
ここ西野川は,御岳の東側裾野なのに何故か西野。開田高原西野はこ の辺みたいなので,末川とかあっち側を東側とみての西野なのか?

さて,この地を支配するのは勿論,御岳発電所であ る。運開は戦争末期の1945.6下旬であり,日本の 敗色は誰の目にも明らかになり,市民への無差別攻撃である国際法違反の米軍の空爆が地方都市も焼け野原にしつつあった時期である。
この時の取水点がどの範囲かは現時点で私としては不明であるが19箇所もの取水罔は松尾川ダムには及ばないものの広域に拡がっており,昭和天皇の一 撃講和論のもたらした戦争末期の悲劇は明らかであるが,当時としては麻痺状態の国内産業の中で全資材が欠乏するなか,大規模な発電所をこの時期に運開させ た大日本帝国の執念を 感じざるを得ないのである。

斯くしてあれこれ調べるにつけ関心が昂ぶり,そぞろ神のものにつきて心をくるわせ、道祖神の招きにあ ひて、取るもの手につかず22.6の木曽川訪問後,僅か3週間程で現地に飛ぶ事になった。私の行動力もなかなかである♪

本頁では御岳発電所を起点に西野川流域を対象として取水口の現状などをレポする。


~御岳発電所~      

関西電力(株) 御岳発電所[→御岳発電所](王滝川はこち らも参照) [wiki] [水 力][DB
運開:1945.6,29[運開時:日本発送電・22.2MW]
改修:2003.4…1号機ランナー交換,2004.5…2号機ランナー交換
最大認可主力:68,600kW  常時出力:16,560kW[24.1%]
最大使用水量34.4m3/s[82.5%]
有効落差229.00メートル(1・2号機)または229.21メートル(3号機)
総流域面積:416.1km2
    1、2号機水車:立軸スプリッターランナーフランシス水車×2台 総出力47600kW
      3号機水車:立軸フランシス水車 出力25000kW
導水路/流域面積
王滝川線:総延長17234.0m、主要導水路 幅3.90m×高3.90m、延長16814.9m /137.5km2→西野川流域・小俣川流域・総流 域より引き算
小俣川支線:総延長4242.7m、主要導水路 幅1.90m×高1.90m、延長4001.4m / 47.5km2→とは計測
西野川線:総延長12685.7m、主要導水路 幅2.58m×高2.58m、延長12490.6m /231km2→牧尾ダムの記述により推計
 取水(下で詳細):王滝川[王滝川ダム](1044.0m)・下 黒沢濁 川小 谷沢(本谷川;wiki)・(小俣川導水路)・立 間沢堰堤(wikiのみ)千 沢(wikiなし?)・鈴ヶ 沢溝 口川大 又川樽 沢三 郎沢・(西野川導水路)
  西野川導水路:末 川(1037.5m)・西 野川管(く だ) 沢(wikiのみ)床 並沢(wikiのみ)鹿 ノ瀬川湯 川白 崩川白 川  小俣川導水路:鯎(う ぐい) 川小 俣川 合計19箇所[DBに は19箇所と明記されている。一方wikiに は20箇所と書かれている。御岳PSに取って後補で(御岳PSの運開が1945なのに対してwikiに よると王滝川ダムの竣工は1948)数ある取水口の一つに過ぎない小さな王滝川ダムの項で御岳発電所を扱わざる得ないのは完全にwikiの項目の 立て方ルールのバグだ な。。]
放水:王 滝川(1,2 号機786.2m)(3 号機783.0m) [常盤ダム]

取水位が違うから1・2号機と3号機で別系統かと思ったが上部水槽は一緒だった。導水距離の差が違う感じか?また三方向に岐れてるけど最後の一つは余水吐 であった。


1・2号機建屋
22.7

3号機建屋(遠景・画面左奥)と1・2号機の放水路

3号機水圧鉄管

余水吐
余水吐にしてはどん太い♪更にお猿の群れがいた。普段は水が流れてないだろうし居心地良いのか??


向かいの川は広くなっていてそのまま常盤ダムのダム湖になっていく。
22.7

さてここで早速課題である。DBには19箇所と明記されているが,水力さんは 未確認と断り ながらも王滝川ダム以外に17箇所の取水地点を挙げており,合計 18箇所。惜しい。水力さんが正しいとして後一箇所不明なのである。一 方wikiには一箇所多すぎるか,二箇所多くて一箇所欠けてる可 能性がある。勿論DBの19箇所がミスの可能性も ある。→22.7末・国立公文書館を襲撃することにした。結局,wikiと認可(公文書)の記述が一致した。すげえなwiki。更には認可水量もあっさり 判明。公文書凄い。[TW]


水力
wiki
地理院
とは確認
認可
認可水量
備考
王滝川[王滝川ダム]





19.07

下黒沢





0.76

濁川





1.90

小谷沢(本谷川)





0.23
許認可では本谷川
鯎川(小俣川導水路)





3.23

小俣川(小俣川導水路)





0.97

立間沢





0.15

千 沢






どうやらここにはなさそう。
鈴ヶ沢





1.18
鈴ヶ沢取り入れ口[東大地震研彙報1985
溝口川





0.60

大又川





0.77

樽沢





0.52

三郎沢





0.27

(薮原)[地 理院][






偶々溜め池が水路上にあるだけで特に設備なし?
御岳発電所





34.4

白川





1.10

白崩川





0.19

湯川





1.09

鹿ノ瀬川





0.31
用水路みたいな小さいやつだったが…
床並沢





0.13

管沢





0.27

西野川[堰堤]





10.11

末川[取水口]





5.12







(47.97)
取水量合計
合計水量は47.97m3/sもある。王滝川ダム・西野川堰堤・末川取水口の主要3箇所で34.30m3/sとほぼ御岳発電所の最大使用水量 (34.4m3/s)である。
立派な余水吐があったが多くの水を捨ててしまってる様だ。(勿論,常時出力は最大出力の1/4程なので余水しないでフルに使えてる時間も多いのであろう)
水車の余力は未だ4MWあるのでその辺だけでも水圧鉄管太く出来ないものか。。
1・2号機は併せて44.4MWなのかな?1・2号機共用の水圧鉄管増設したりすると3.2MW程強化出来るかも。1.6m3/s程度の増強で良い?




~西野川~   
ここ西野川は,御岳の東側裾野なのに何故か西野。開田高原西野はこ の辺みたいなので,末川とかあっち側を東側とみての西野なのか?
御岳山麓にしては比較的雨の少ない方である(一番少ない益田川最上流野麦峠方面に近い)。
西野川流域にはダムはないが御岳発電所が取水口を伸ばしている他,三尾が木曽ダムから汲み上げている水は西野川流域の水や御岳発電所の放流水などがメインとなりそうである。

【西野川・牧尾道水】
西野川流域は現在御岳発電所の独壇場である。まずは御岳発電所が取り溢した水量を牧尾ダムで取りに行こう とするとこんな感じに。
流域面積:24.8km2 導水距離:5.78km
こんな感じとなる。それ程大きくないとは云え,流込式の発電所は出水時に安全の為取水を停止したりする事があるので,寧ろ出水時が書き入れ時のダム貯留用 の導 水は棲み分けが可能であるとも云える。
西野川側の御岳発電所の流域面積が185km2と推定されるので,これらはそのまま上乗せしても良い。白川・西野川導水の流域面積は209.8km2(直 接:24.8km2・間接:185km2)である。そこそこ取れそうではないか♪

まあ下で検討するダムが出来るなら不要かなと云う感じではあるが。

さて,22.7に訪問した際に,先ず目標になったのは西野川の取水口の調査であるが,その親玉の末川・西野川への到達は必達目標であった。
西野川とその支流末川で御岳発電所は15.23m3/s程取水している。
河川名
取水量
流域面積
その他
西野川
10.11m3/s


末川 5.12m3/s


此 処らである。まともな道は無さそう…汗
どうも距離的に近い県道20号上からではなく柳又の聚落から道が続いている様子。[G SV]だと此処迄入り込んでる。地 理院だとここか。

 斯くして,旧高根村の益田川源流を総嘗めにした後,快調に山を下り開田高原に入る。なかなかテ ンションのあがる開田高原の響きである♪或時期開墾が行われ た地名か。田と云ってもこの場合畑なのかもしれないけど田圃も無い訳ではなかった。
こんな効率の悪そうな場所でも造るから米が高くなるのだけど,ヒステリックに輸入を拒む米と違って,麦とか玉蜀黍(とうもろこし)は自由化させられてし まっててもっと安いし生産しても太刀打ち出来ない。とはいえ今回の調査行でちょくちょく玉蜀黍畑は見かけた。付加価値付けて玉蜀黍も生産していきたい。
一寸行き過ぎたが引き返し程なく柳又に到着。ストビュウでも入っていない未知の領域に進入開始する。
先ずは西野川の勇壮な流れ(昨日から今日も一寸降雨あり)とぼろい橋(鉄橋だがなんか歪んじょる)が現れる。 木曽ダム辺り迄しか行ったことがないので初めて見る西野川である。
22.7

先日,買ったばかりの新車を四国の別府峡でパンクさせてえらい目にあったばかりなのでハラハ ラしながらも確実に未舗装の悪路を進むこと5分程,広場に出ると取水堰となんと先客に 関電のエンジニアさんの?コンパクトカーがある。流石に4WDの様だった。
半年程前に剣山スーパー林道でこの先4輪駆動必要と脅されたばかりでもあるので私も4駆にしたかったが,値段と燃費でまあ良いかなと回避をしたが,やはり 4駆にすればよかったか?!それにしても連休の中日の日曜なのに 何かあったのだろうか?


取水堰あるあるの吊り橋を渡って熊注意の看板にビビリながらも(熊鈴は携行)小さな起伏を越えると末川の取水設備と堰堤が現れた。



残念ながら利水標は無いらしい。。

末川取水口
堰堤と取水ゲート


湯 川 この上流にも取水口がある様だが未確認(めっちゃ薄いがこ れ[G]か?これだとするとこ こら辺[地理院]。もう近づき方が判らんw)。確かに川巾は広く取水出来そうだが岩礫磊々と云った感じ。

制水門とそれに貼られてたプレート。正式名称は末川取水口の様だ。この後の調査で取水堰も現れるが命名の法則は不明。平成2年に新製されたばかりと云いた いとこだがもう30年も前かw (平成3年入学の私も浪人中だった。)
歳を取ると時間感覚が狂ってくる。昭和54年位迄はなんか最近と思える。まあ此処が運開と同時に完成してたかは疑問だが御岳発電所そのものは終戦間際の完 成であるし,終戦前後の低品質の鋼製ゲートを使ってて50年もしない内にぼろぼろになってきたのかもしれない。

堰堤

取水設備


西野川取水堰堤[仮称]
堤体面はそういえば撮れてなかった。。ここも自由越流。ゲートすらない。。


最初に見た場所よりも下流なのに水量がショボい気がするけど何故だ?吊り橋の上か ら上流を眺む。

画面右手の混凝土の設備が末川と西野川両方の取水設備の様だが,西野川用の取水口が見当たらないなあと現地では思ってたけど写真で見るとチロル式なのか。

拡大

流出土砂や砂レキが比較的少ない河川に適しているとされてい[→三重用水] る様だが現役の御岳山の麓でこんなんやって大丈夫なのか?

また向こう側の水飛沫は余水吐である。

沈砂池と余水吐。といいたいところだが余水吐が恰度ポールの向こう側で隠れてしまってる…orz
末川も西野川も水量は大した事なさそうだったのに取水して見ると滔々たる流れの水。

堰堤がちらっと写ってるやつを最期にお見せする。

 

さて近隣の取水堰を探す。地図だとこん な感じ。まず地名として柳沢・管(くだ)沢・床並を書き込んである。そして確認出来た取水口,末川・西野川・鹿ノ瀬川に(水 色丸)を打って地理院の地図で確認出来た地下水路を(水 色線)で引いてある。

水発趣味拗らせてくると名前の未詳な川も結構出て来るようになる。不便でしゃーないので勝手に名前を付けてみた(マウスオーバーで表示)。
wikiには管沢と床並沢の名が載っている(水力さんは記載なし)。現地でも管沢は近づけず,床並や鹿ノ瀬北谷 も近づいたけど視認出来ず ではあったが,管沢に関しては西野川からの導水が管沢東沢迄描かれていて境界となっている管沢東沢には何らかの設備があると考えた方が自然なのかも知れな い。但しG 空撮でも特に何か映ってる感じもしないし,取水するなら東西両谷を併せた管沢川部で取った方が効率的な気はする。

そう思って管沢の西野川近くを見てみるとこれ[G空撮]が怪しい。なんかある[G]この辺[地理院]か?

床並川

取水口があるらしいが,ぱっと見は見当たらなかった。。

鹿ノ瀬北谷(仮称)


鹿ノ瀬川 小さな取水施設をr20の橋の上から確認!




<白川流域>
白川とその支流で御岳発電所は1.29m3/s程取水している。湯川は西野川の支流で白川の支流ではないが最上流部では似たような所から流れ出している。
河川名
堰堤
取水量[面積比]
流域面積
取水位
その他
湯川
湯川堰堤




白川
白川堰堤
1.10m3/s[0.62]
17.5km2程

チロル式
白崩川 白崩川堰堤(仮称)
0.19m3/s[0.59] 3.2km2程
1029m程


湯 川 この上流にも取水口がある様だが未確認(めっちゃ薄いがこ れ[G]か?これだとするとこ こら辺[地理院]。もう近づき方が判らんw)。確かに川巾は広く取水出来そうだが岩礫磊々と云った感じ。


~白川~
牧尾ダム満水位で取水するとこんな感じ。

西野川取水位だとこの広さ。

更に上1350m付近(湯川含む)の流域。17,2km2ある。1,7*1.5=2.55<2.6m3/s取って,1050m付近へ落とすと6.5MW。行けるねぇ。

[私案]御岳白川発電所
出力:6,900~6,400kW[+6.9MW]
水量;2.6m3/s
落差:295~315m
流域:17.6km2
取水:南俣川・北俣川(仮称)・湯川1350m
放水:白川[御岳発電所白川堰堤]1050~1030m

放水を現取水位の1030mではなく1050mも比較検討しているのは西野川ダム(案)満水位1050mを視野に入れてるからw

ゲートがなくてコンクリートに囲われた部分あるのは西野川堰堤と類似的。

取水方式も西野取水堰と同じチロル式。


西野川堰堤にもあったけどKANSOテクノスなる会社の?作業小屋みたいなのが此処にも。関電の子会社かなんかで現場の管理業務でも委託されてる感じか。
詰め所と云ってもこんな所詰め込まれたくは無い感じであるが風雨は凌げそうか。またこの設備の名称が白川堰堤らしいことも確認出来る。


急流で可成りの勢いで水が駆け下りて来るが水量が莫大という感じでは無い。取水量の1.10m3/sもまあ妥当なのか。また大きな礫がゴロゴロしてるが, 大きいからチロルでも水路が砂で埋まったりはせずなんとかなってるのかね?それとも毎年の様に溝さらいでもしてるのだろうか?



白崩川
支流なので白川より後に置いたが,上流から記述している本頁的には先ずは白崩川の方で取水してから白川である。

白崩橋を渡る。此処はもう白崩川分岐後で渡ってるのは白川である。白崩川を渡る橋ではなく白崩川を遡る道の橋という意味あいなのであろう。

橋を渡った直後に畜舎があり(飼糧の上に山羊が乗ってたw),それを過ぎて暫くすると川に沿って遡り始める。

取水施設が現れた。

虻・蜂・蛇・蝮への注意を喚起している。
本当に今回の調査行では虻につきまとわれた。

金網越しに撮った取水設備。


白崩川取水堰堤(仮称)[地理院
取水量:0.19m3/s[0.59]
流域面積:3.2km2程





開田高原電源開発
まあこの辺は降水量が少ない(→参照)のだけども検討してみる。

西又川


さて,御岳発電所の上の方,西野・末川堰堤地点でも結構な領域(230km2程)が上に残っている。

把ノ沢川を入れずに皆沢を入れて49.4km2。皆沢は遠いので外して代わりに水路の通り道の把ノ沢を入れてまあ50km2弱と云った所。


[私案]開田高原発電所or西野川発電所
出力:8,700kW[+8.7MW]
水量:5.5m3/s
落差:190m
導水:11km(西野川堰堤~)
取水:把 ノ沢川西 野川[本谷・中ノ洞]・1250m
放水:西野川[西野川ダム(私案)] 1050m

導水距離がちょいと長い。。末川と畑福沢の合流点(EL.1214m)以下に堰堤を建設して嵩上げして調整池を設けつつ導水距離を減らすと良さそうではある。。
堤頂長270m程度,湛水面積は27.8万m2。まあ流込式の方が素直かも。

【西野川ダム(案)】
開田高原発電所の下にちょっとしたダムを造りたい気がしている。規模感はこんな感じ。


利用水深:30mとしてEL.1020mとして面積を計算すると15.2haとなる。30m丸々使えると有効貯水量860万m3程。満水位1050mに対して他の取水口の標高が低すぎるのが悩み,,
3号機だけこちら専用にするとか??
概ね1040m程度なのでいっそ西野川ダム専用に西野川発電所を建設してしまっても良いかも。水圧鉄管を御岳発電所迄建設すると白川をサイフォンでこれても9.0km超。西野川の東岸を下れば7.7km程で常盤ダム湖に着く。



流域は153.24km2。末川と西野川の合計取水量15m3/sに対してなかなか適合的な数値を叩き出してきたなw
御岳発電所の取水位に併せてある甲斐があったと云うものである。
これがあれば上で検討した西野川・白川下流での牧尾ダムへの導水は二重投資になって不要であろう。

河川名
取水量
流域
摘要
鹿ノ瀬 川 0.31

床並沢
0.13

管沢 0.27

西野 川[堰堤] 10.11

末川 [取水口] 5.12


15.94m3/s



現状割と10km2で1m3/sの法則(私の個人的な感想,経験則)が成立しててテンション上がる♪

西野ダムでの取水量は16.0m3/sは行けそうですな~。

と,ここまで考えて現状無圧トンネルの御岳なのでやって無さそうだけど,西野川の水を王滝川ダムに送水して貯水出来そうな気がしてきた。無圧トンネルや開 渠を改造する必要があるけど,ダムを建設するよりはよっぽど安上がりである,,

また,西野川ダムの満水位が1050mで設定すると各取水口から水が逆流して吹き出しそうな恐れもw

ダムに1040m程度の位置で取水施設設置して,別途1050mから取水して常盤ダムで放水・発電する西野川発電所を建設したほうが良いのかも。

[私案]西野川発電所
出力:33,600kW[+33,6MW]
水量:15m3/s
落差:263m
取水:西野川[西野川ダム]・小奥川・沢頭川(仮称)・本洞川1050m
放水:王滝川[常盤ダム]783.0m

結構大きく出来たが,御岳PSの設備が遊ばないようにそちらへの給水も不可欠であろうし,水足りるかな。。またこれが出来れば三尾の揚水設備は不要になろう。
御岳PSへの給水は高い取水位の有峰ルートに対して低水位でも取水出来る新旧の和田川ルートというよりは,伊奈川ダムでの:伊奈川PS(取水位995.00m)に対する相之沢PS(取水位982.0m)のイメージである。
相之沢発電所の取水施設はこんな感じでダムの下の方にひっつけられてる。
23.10伊奈川ダム
水不足の危険性に対処するためになるべく取水域を広げて御岳発電所への導水余力を確保したい。
鰔川上流での小川からの導水による発電は御岳の導水量を直接増やす他,上の諸元(案)に加えておいた本洞川などからの導水は御岳への水を間接的に増やすことが出来る。



~王滝川~(こちらに移転)

牧尾ダム(→こちらに移転)

常盤ダム[場 所] [wiki]
堤高/ 堤頂長:24.00 m/111.89 m
流域面積    111.9 km²
湛水面積    27.0 ha
総貯水容量    1,288,000 m³ 有効貯水容量    664,000 m³
着手年/竣工年    1939年/1941年
取水:王滝川[御岳発電所(34.34m3/s)]783.0m 送水:常盤発電所(30.90m3/s)