【牧尾導水】 さて,牧尾ダムは有効貯水量 6,800.0万m3で,大きめの貯水量を誇る。今は三尾発電所を通じて木曽ダムから水を汲み上げる揚水発電を行って西野川からの水も汲み揚げている様だ が,より恒常的に利用エネルギー無しに水を貯めていきたい。 西野川と小川(上松)から導水出来そう。 〜西野川〜 まずは御岳発電所が取り溢した水量を取りに行く。 流域面積:24.8km2 導水距離:5.78km こんな感じとなる。それ程大きくないとは云え,流込式の発電所は出水時に安全の為取水を停止したりする事があるので,寧ろ出水時が書き入れ時のダム貯留用 の導 水は棲み分けが可能であるとも云える。 例えば御岳発電所の取水堰以下だとすると狭いが,取水方法の棲み分け(出水時に牧尾ダムへ送る)だと考えると白 川・白崩川全体を取水域を見なせてそれだけで一気に27.5km2にもなって以下の御岳取水域以下よりもデカくなる。 西野川側の御岳発電所の流域面積が185km2と推定されるので,これらはそのまま上乗せしても良い。白川・西野川導水の流域面積は209.8km2(直 接:24.8km2・間接:185km2)である。そこそこ取れそうではないか♪ これは満水位に併せた取水である。困るのは渇水期だから渇水期に併せてもっと取水点をしたにしても良いかも。 またそもそも丸尾ダムが 渇水=王滝川が 渇水=当然近隣の西野川も渇水という罠はある。。味噌川や阿木川などなるべく地理的に離れた箇所を開発したのはまあそういうことなんであろ う。 とはいえめげずに取水域を延ばしてみる。 もう3.6km程伸ばすと本洞川と東又川からも取水出来て17.0km2程増やせる。 常盤Dから常盤Pよりも牧尾Dから三尾Pの方が発電効率は高いので望ましい位である。 が,あんまやると御岳PS直下の常盤ダムか ら常盤発電所の水量が減ってしまう。痛し痒しである。。一方,常盤発電所の水量確 保要素としては御岳発電所の水量増加を通じて可能であるが,その要素(私案)として西野川ダム建設,鯎川発電所での小川導水などあり。なんとか収支はつくのでは ないか。
集めたこれらの水は本当に渇水時は愛知用水に協力するとしても普段はこれらの水量は発電用に発電の都合で使用すれば良い。 農繁期や冬期乾期の為に貯留しがちで水質が澱んでしまいがちな水資源機 構の巨大ダムであるが,こいつらの水で撹拌されれば水質にも良い影響はあるだろう。 牧尾ダムが給水する三 尾発電所の水源としては 西野川・白川:24.8km2 本洞川・東又川:17.0km2 小川(上松):61.3km2 合計:113.1km2程確保出来た事になり10m3/s程常時的or尖頭常時的に 確保出来たかも。 牧尾ダム(愛知用水)としては 王滝川:304km2(直接) 西野川:209.8km2(間接) 本洞川:17.0km2(間接) 小川(上松):61.3km2(間接) 合計:591.1km2(直接:304km2・間接:287.1km2)となるかな。 堰堤を補強して数m満水位上げたらどうか??湛水面積は247haなので4m程 水位を上げれば1000万m3程度貯留量を増やせそうである。 更に西野川の発電を検討する中で再検討を迫られた。詳しくはそちらを参 照。西野川で大々的に開発してそれも渇水期の貯水込みにするなら牧尾に導水する必要性は減るのかも知れないが,勿論御岳PS取水位以下の水で三尾を動かせ ば常盤以上の電力は得られる事は変わらない。 |