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本項では西野川の開発及び牧尾ダムへの導水等の開発を見て行く。

①御岳東発電所→本頁
②小川牧尾ダム導水
③西野川牧尾ダム導水 ・西野川導水  ・余水吐の活用
④西野川ダム建設→西野川篇
⑤開田高原電源開発→西野川篇へ


①御岳東発電所開発篇



[私案]御岳東発電所   
出力:15,700kW[+15.7MW]
水量:5.5m3/s[1.72]
落差:336m
導水:7.5+2.2=9.7km
流域:31.87km2
取水:冷沢支流・冷沢・鹿ノ瀬川・鹿ノ瀬川支流・湯川・白川・南俣川 1377m
放水:白川[御岳発電所堰堤(諸元)(1033m)]



②牧尾ダム導水路小川篇


③牧尾ダム導水路西野川篇

~西野川~
現在,西野川流域では御岳発電所が王滝川上流(牧尾ダム)より上流から取水しつつ御岳山東側裾野の西野川流域からも広く集水している。
降雨量の多い御岳山側南側・西側よりは降雨量が少ないものの一定の水量と広い面積で貯水をしても良さそうである。
現在では?牧尾ダムより下流にある西野川であるが,西野川筋から牧尾ダムへの導水も検討するので先ずは西野川から始める。現況・詳細はこちらに纏めている。
ということでまずは御岳発電所が取り溢した水量を取りに行く。
流域面積:24.8km2 導水距離:5.78km
こんな感じとなる。それ程大きくないとは云え,流込式の発電所は出水時に安全の為取水を停止したりする事があるので,寧ろ出水時が書き入れ時のダム貯留用 の導 水は棲み分けが可能であるとも云える。

ということで御岳発電所の取水堰以下だとすると狭いが,取水方法の棲み分け(出水時に牧尾ダムへ送る)だと考えると雨の多い御岳山麓の白 川・白崩川全体を取水域を見なせてそれだけで一気に27.5km2にもなって以下の御岳取水域以下よりもデカくなる。
西野川側の御岳発電所の流域面積が185km2と推定されるので,これらはそのまま上乗せしても良い。白川・西野川導水の流域面積は209.8km2(直 接:24.8km2・間接:185km2)である。そこそこ取れそうではないか♪

これは満水位に併せた取水である。困るのは渇水期だから渇水期に併せてもっと取水点をしたにしても良いかも。普段は逆流しないように水門を閉じておくので ある。そうすれば導水距離を短く出来る。
ただそもそも丸尾ダムが 渇水=王滝川が 渇水=当然近隣の西野川も渇水という罠はある。。味噌川阿木川などなるべく地理的に離れた箇所を開発したのはまあそういうことなんであろ う。

とはいえめげずに取水域を延ばしてみる。 もう3.6km程伸ばすと本洞川と東又川からも取水出来て17.0km2程増やせる。
常盤Dから常盤Pよりも牧尾Dから三尾Pの方が発電効率は高いので望ましい位である。
あんまやると御岳PS直下の常盤ダムか ら常盤発電所の水量が減ってしまうので痛し痒しであるけど。
現状の使用水量は御岳発電所の34.34m3/sに対して常盤発電所は30.90m3/sである。有効落差の差か御岳より低くは成ってゐる。30.9m3/sの水が押しかけてきた場合はその分常盤ダム66.4万m3に貯めておく構造である。
多少水が減る分には構わないのかも。



ただ[私案]西野川発電所で本洞川まで取水していくと何処迄効率的かは疑問。下は880.0mで取水したケース

結果は以下の通り。
取水河川
導水
流域
発電量
効率
摘要
白川・西野川(+御岳)
6.1km
185km2
1,788.03
308.28
御岳取水流域も導水用にフルカウントしたもの
白川・西野川
6.1km
24.8km2
239.69
41.47
不可 L=4.3+1.8
本洞川(高)
3.7km
16.92km2
163.53
44.20
不可
東又川(高)
2.3km
9.58km2
92.59
40.26
不可
本洞川・東又川(低)
3.7km
16.92km2
163.53
44.20
不可
本洞・東又川(高)+発電
3.5km
13.12km2
166.16
47.16
不可

西野川の水が御岳に取り尽くされているのがよく判る図。御岳発電所が目もくれない西野川の東側は面積が僅少だった。。
御岳が取り逃がす水を取水出来ると云うデビデンスがあればまあやってもよいかも,,

<余水吐の活用?>    
発電所の傍にはお猿たちもお気に入りの立派余水吐(最大流量なんと驚愕の34.4m3/s!=最大使用水 量と同じ)があった(以下の地図参照)が,せめて牧 尾ダムに放流できるように出来無いものだろうか?

上部水槽から約2.8kmの導水で牧尾ダムである。御岳発電所の取水堰堤の取水量は全て判明しており取水量合計は47.97m3/sと最大使用水量 34.4m3/sを13.47m3/sも上回っている。
またこの部分を平行して作る事で王滝川と西野川側からの導水の衝突も(今現在既に発生してるかどうか知らないけど起きてるなら)改善出来そう。


【牧尾導水】
さて,牧尾ダムは有効貯水量 6,800.0万m3で,大きめの貯水量を誇る。今は三尾発電所を通じて木曽ダムから水を汲み上げる揚水発電を行って西野川からの水も汲み揚げている様だ が,より恒常的に利用エネルギー無しに水を貯めていきたい。
西野川と小川(上松)から導水出来

~小川(上松) ~
現在寝覚で取水している流域面積:77lm2もあるのに調べて見ると3.90m3/sしかない。


875m地点での小川の流域面積。61.3km2。L=4.86km。6.0m3/s程度は行けそう。
此処から寝覚発電所や木曽ダムに向けて発電しても良いけど渇水に 悩むことも ある牧尾ダムに送って,三尾発電所木曽発電所の増強に使った 方が良さそう。
寝覚P/Sに到達する前に三尾(H=137.20m)でも発電出来る。(効率173.1)

三尾発電所はダイレクトに通過水量が増える。木曽発電所は今でも運開時に寝覚発電所小川取水堰堤からの導水管を分岐させて支導水路を繋げたので取水はして いるが,貯水池を経由して飼い慣らした水は確実に稼働率を上げ得る。
これは三尾PSそして木曽D以下にある全発電所に云えることである。上流部の水量安定化は物凄い波及効果(外部経済)を生むのである。

この後,現在の寝覚発電所小川取水口の専任の流域面積は16km2,取水量は高々1.6m3/s程度に激減すると思うけど取れる時は取れば良いし牧尾に経 由させる事で水量の安定化に寄与する筈であるので其処は其れで好しとす る。
小川取水分の水量3.90m3/sは既に木曽発電所で取れるように措置されているしその分木曽ダムから寝覚へのピーク発電量の送水で措置できるようされて いる(ここらの推論参 照)のでま全くマイナスはない。

またこの61.3km2であるが,その水は基本的に御岳発電所・常盤ダム・常盤発電所を経由して木曽ダムへ流れ込むので基本何処(の発電所)にも迷惑は掛からない。牧尾ダム・三尾 発電所の水量は減るが元々無かった導水であるし小川・牧尾導水を建設する際にはそれを考慮にしておけばよい。

【奥小川発電所】       
さて,奥地での鯎川導水はしない方が良さそうであった。全部使って200~300m程度の落差を取って発電してみたい所である。
EL.1100mで流域は30.6km。

有効落差は215m程で水量が2.8m3/s程とすると5,000kWと云った所。

[私案]奥小川発電所
出力:9,100kW[+9.1MW]
水量:5.0m3/s[1.63]
落差:215m
流域:30.64km2(黒沢上流含む)
導水:8.78km
取水:黒 沢赤 沢(赤 沢西谷・仮) 1100m
放水:小川[小川堰堤]875m



集めたこれらの水は本当に渇水時は愛知用水に協力するとしても普段はこれらの水量は発電用に発電の都合で使用すれば良い。
農繁期や冬期乾期の為に貯留しがちで水質が澱んでしまいがちな水資源機 構の巨大ダムであるが,こいつらの水で撹拌されれば水質にも良い影響はあるだろう。

牧尾ダムが給水する三 尾発電所の水源としては
西野川・白川:24.8km2
本洞川・東又川:17.0km2
小川(上松):61.3km2
合計:113.1km2程確保出来た事になり10m3/s程常時的or尖頭常時的に 確保出来たかも。

牧尾ダム(愛知用水)としては
王滝川:304km2(直接)
西野川:209.8km2(間接)
本洞川:17.0km2(間接)
小川(上松):61.3km2(間接)
合計:591.1km2(直接:304km2・間接:287.1km2)となるかな。

堰堤を補強して数m満水位上げたらどうか??湛水面積は247haなので4m程 水位を上げれば1000万m3程度貯留量を増やせそうである。
更に西野川の発電を検討する中で再検討を迫られた。詳しくはそちらを参 照。西野川で大々的に開発してそれも渇水期の貯水込みにするなら牧尾に導水する必要性は減るのかも知れないが,勿論御岳PS取水位以下の水で三尾を動かせ ば常盤以上の電力は得られる事は変わらない。