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本項では西野川を中心に,牧尾ダムへの導水等の開発を見て行く。西野川のレポ(開田高原の開発含む)はこ ちらのレポはこちら



~西野川~

現在,西野川流域では御岳発電所が王滝川上流(牧尾ダム)より上流から取水しつつ御岳山東側裾野の西野川流域からも広く集水している。
降雨量の多い御岳山側南側・西側よりは降雨量が少ないものの一定の水量と広い面積で貯水をしても良さそうである。

現在では?牧尾ダムより下流にある西野川であるが,西野川筋から牧尾ダムへの導水も検討するので先ずは西野川から始める。現況・詳細はこちらに纏めている。
渇水で悩む牧尾ダムに導水したい




(A)案 御岳発電所用に小規模なダムを建設
場所:西 野川EL.1015m
満水位:1040m 堤高:35m
湛水面積:17.4ha・利用水深3m
推定有効貯水量:約50万m3
推定流域面積:140km2以上
推定取水量:10m3/s程度か
取水:堤体付近に新設・旧西野川・末川取水堰堤は廃止


一寸物足りないな,,




(B)案 大規模ダム建設・御岳にも導水路を延ばす(既存施設は廃止)が利 用水深が浅す ぎるので新規に専用の発電所も建設
場所:西 野川EL979m
満水位:1050m
堤高:80m 利用水深:30m
取水[位]:御岳発電所10m3/s[1037m] 西野川(or新御岳)発電所15m3/s[1050m]
流込式で取水位が固定的な御岳と1050~1020m位で可変的に行ける西野川発電所と棲み分け可能である♪
現御岳発電所の取水設備の内,末川・西野川管沢(未確定)・床並(未確定)・鹿ノ瀬の3~5箇所を統合出来る。これらの取水量がいず れも不明確なのが残念だが最大使用水量35m3/s程度で流域の半分以上が西野川流域である,西野川流域の方が王滝川流域よりは降雨量が少ない,更に白川 流域や湯川よりは上流と云う事で多めに見積もっても15m3/s程ではなかろうか?

さて肝心の貯水量であるが,利用水深:30mとしてEL.1020mとして面積を計算すると15.2haとなる。

詰まり,最低でも15.2ha=15.2万m2*30=456万m3は貯留量があって,残りの未だカウントしてない面積は湛水面積44.5ha=44.5 万m2から利用水深面の15.2万m2を引いた約30万m2であり,これが約30万m3の底面積で水深30m(高さ)の錐だと仮定すると30 万m3*30m*(1/3)=300万m3の水量を持つと想定出来る。併せて750万m3程の貯留量を持つダムと いうことになる♪紀伊丹生川ダム,秋神白谷ダム,小坂川ダム,気田ダム,相川ダムなんかと並んでとはずがたりイチオシの新規開発(orリバイバル)案件で ある。実際には錐ではなくU字型である事が多くてこの推計値よりはデカくなる事も屡々であるから900万m3程行けるかも知れない(900万m3となれば 愛知用水の下部の結節点,愛地池と同じ容量となる。)。
牧尾ダム(V=6,800万m3)の味噌川ダム(V=3,100.0万m3・総貯水量は5,500万m3)・阿木川ダム(V=2,200万m3・総貯水量 は4,400万m3)に比べれば勿論小さいが,まあそれらと協業して行けば良 い。
出典:水 資源機構

利水量一覧によるとこの区間には
鹿ノ瀬川0.31m3/s
床並沢0.13m3/s
管沢0.27m3/s
西野川10.11m3/s
末川5.12m3/s
合計15.94m3/s
もあるが,この5河川以外に取水量は32.03m3/sもあってそれらがフルで取水している時は最大使用水量34.4mの為には2.0m3/s程度の放水 で良いまあ実際はそんなに都合良くはなってなくて大半それ以下の水しか取水出来ないのであろう。


(B案)新御岳発電所or西野川発電所
出力:33,200kW[+33.2MW]
水量:15m3/s
落差:260m
導水:7.9km+支水路
放水:木曽川[常盤ダム]783m





~本洞川~

またこっちにももう一つダムを造るなら西野川ダムから常盤ダムへ落として発電する代わりに一旦こっちでも発電してもええ。ダムも発電所もこの場合(名前だ け変えて)西野川第一・第二や。西野川第二ダムには導水もすればええ。
ただ[私案]西野川発電所で本洞川まで取水していくと何処迄効率的かは疑問。