関電:弥山川取水堰
(844.75m)[場
所] 最大取水量:0.557m3/s 流域面積:6.8km2 弥山は(みせん)と訓(よ)む。最初は判らなかったので(ややま)と勝手に呼んでて,アンカーがyayamaになってるのは内緒だw 弥山川沿いの林道は封鎖されていた。 一般車両のみならず通行者の進入も禁止との看板が立っていた 更に工事中でもあるらしい。まあ工事の雰囲気なんて感じなかったけど。まあいずれにせよ,弥山の取水口には接近断念。 2015年頃には 登山者は通れた(mttelさんのブログ)みたいなのにねえ。。2023.7現在は徒歩で行けるようだ。[TW] 川迫ダムから100m上の土地から僅かな水量引っ張って来て発電する420kWだけで事業になるのかと思ったが,寧ろ,弥山川から川迫(こうせ)ダムへの 導水路に発電所設置した感じである。 その"感じ"が正しいとして似たような存在に北又渡発電所に対する易老沢発電所がある。規模が 極小で意味ないけど川口ダムの赤松導水路もまあそんな感じ。ただ少なくとも弥山は 川迫ダム・川合発電所と同次運開である。 取水量が使用水量より大きいとムネアツなんだけどなあ。。 因みに川迫ダムも「かわせこ」と読んでいた。。 |
ダム名 |
河川名 |
堤高 |
堤頂長 |
流域面積 |
湛水面積 |
総貯水容量 |
有効貯水容量 |
その他備考 |
名頃
ダム |
祖谷川 |
37m | 119.4m | 21.2km2 | 9ha | 1,367千m3 | 1,213千m3 | 竣工:1961 |
川迫ダム |
天ノ川(熊野川) |
36.5m | 111.6m | 30.6km2 | 8ha | 476千m3 | 400千m3 | 竣工:1940 |
モジキ谷取水堰(南谷+毛敷(モジ
キ)谷)(743.7m) http://maps.gsi.go.jp/#16/34.225926/135.900965/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1 毛敷谷 手前の苔むしたコンクリートは南谷からの水路の蓋 南谷 モジキ谷に取水口があると云う事で辿って云ったが南谷という矢印がある。先程の水路も気になるので,帰りかけてたけど南谷にも取水口がある!?と気付いて 行ってみた。 小ぶりなダムが現れた。 水利標識 白倉谷取水堰 山上川取水堰(洞(どろ)川) |
取水口名 | 標高・場所 | 利水量(A) | 集水面積(B) | (A)/(B)比 | その他・備考 |
弥山川 | 844.7m | 0.557m3/s | 6.8km2 | 8.19% | |
弥山発電所 | |||||
川迫(こうせ)ダム | 3.145m3/s | 30.6km2 | 10.26% | 貯留量:200,339m3(2011年現在) | |
南谷 | 758m |
0.056m3/s | 0.49km2 | 11.43% | モジキ谷のサブ谷的存在,毛敷谷へ送水。 |
毛敷(モジキ)谷 | 748.1m |
0.223m3/s | 3.02km2 | 7.38% | |
白倉谷 | 746.6m | 0.640m3/s | 7.7km2 | 8.31% | |
山上川 | 740.9m |
2.115m3/s | 25.2km2 | 8.39% | みたらい渓谷 |
川合発電所(合計) | 6.179m3/s |
【未利用落差活用案】 この川合PS・九尾D間30m程未利用落差あり。 流域面積は81.9km2(深谷入れて+ 9.4km2で合計91.3km2)。下流の和田発電所での使用水量を凌駕する8~10m3/s程確保出来るのでは無いか。→落差が足りず2.0MW程度 にしかならない。。これはあかん。。 やるなら使用水量小さいし,九尾ダムの上流での大規模土砂災害の煽りか貯水量が激減しているしで,和田発電所を廃止して川合発電所と長殿発電所を直結する 新和田発電所の建設とかどうであろう? 既存施設は大事にすると云う基本方針からは外れてしまうんだけど。。 [私案]新和田発電所 出力:5,100kW[+2.9MW] 水量:10m3/s 落差:60m 導水: 取水:天ノ川[川合発電所]598.00m 放水:天ノ川[長殿発電所]533.55m とりま保留で。。 |
(川原樋取水堰→紀の川綜合開発[こ
の辺参照])川原樋川発電所(川原樋川)347m 川原樋川発電所[水 力]・[場所] 運開:1986.8 事業者:関西電力(株) 水路式・流込式 認可最大出力:11.400kW 常時出力:1,000kW 最大使用水量:8.00m3/s 有効落差:174.10m 水車:2台 総出力12000kW 流域面積:71.7km2 取 水(639.0mは何処だ?):川原樋川[大股取水堰](636.4m)→ 北股川[地下で合流?](647.9m)→ タイ谷(636.1m) (此処か?) 放水:川原樋川(454.10m) 川原樋川は猿谷ダムを通じて紀ノ川への水源というイメージが強いけど電発が取水堰設けて導水で引っ張って来ているのであり,取り逃がした水は名前変わって 十津川への水源となっている。川原樋発電所の最大使用水量8m3/sは同地点での電発川原樋川堰堤の計画最大取水量5.8m³/s[ソース]を上回っており,川原樋川から十津川へ 向けて開発余地あり!と云えるのである。電 発の取水堰は関電の放流口の上にあるようにすら見えて,もしかすると8m3/s全量取水可なのかもしれない! この辺の実態が知りたくて現地訪問を決行したが川原樋川脇の林道はどちら側からも通行止めで進入は阻まれることとなった。 |
関電:篠原堰堤(531.7m) △ 河川:小原川(舟ノ川) http://maps.gsi.go.jp/#16/34.171867/135.820391/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1 小原川は舟ノ川とも云う。五條市大塔町宇井から岐れて十津川村沼田原(ぬたはら),その後再び大塔町に入り中坊傍示,惣谷を経て篠原へ至る行き止まり県道 r235篠原宇井線で結ばれる篠原に取水堰がある。此処にも利水標は見当たらなかった。 ここの取水量は結構知りたかったんだけど。 遠景 近景 |
【未利用落差活用(長殿)】 長殿が被災復旧しちゃった中で間(マ)の悪いとこだが,風屋ダムとの間の未利用落差を利用し尽くしたい。。 長殿発電所の新放水位は,昔より少し上がっていて329.60m・ 被災前→332.08m・災害後となっており風屋ダム(HWL=291m)と一寸差があるのだ。 松尾川第二PSの吉野川放流や新丸山D建設に伴う笠置Pの対応などで水面下でも放水出来る仕組みは作れるようだ。 [新設案]新長殿発電所 出力:5,900kW[+5,9MW] 水量:20m3/s 落差:35m 流域:88.0km2+長殿放流水 導水: 取水:長殿発電所332m 放水:風屋ダム290m |
【川原樋ルート開発】 これは,もし川原樋発電所が猿谷ダム導水路の堰堤を目の前にしてその下流に放水してたらという仮定の下で可能な構想である。 水源は ①川原樋川発電所放流水8.0m3/s ②赤谷・長殿谷・月谷23.8km2からの2.4m3/s に加えて, ③川原樋川取水堰での取水(最大)らの宮谷川・小原川建て替え分1.5m3/s ④池津川堰堤(取水量1.4m3/s・流域 25.4km2)を上流13.8km2で1.4m3/s分を取水するの で残りは12km2程。1.2m3/s取水すると超過になるのでその分川原樋川取水堰での取水量を減らす。 を取水出来ると最高だが,どうだろう。(猿谷ダム側の川原樋川取水堰堤で関電川原樋川発電所からの放流水を取水しない前提。)合計で13.1m3/sとな る。 [私案]風屋発電所 出力:16,900kW[+16.9MW] 水量:13.1m3/s 流域:23.8km2[赤谷・長殿谷・月谷] 落差:155m 導水:10km前後 取水:川原樋川[川原樋発電所]・赤 谷・長 殿谷・月 谷支流・月 谷452m 放水:十津川[風屋調整池(十津川第一ダム)](こ の辺想定)291m 結構デカいが,川原樋川から殆ど取れない可能性もあるのでひとまず保留。 |
四村川発電所(四村川→大塔川)[水
力] 事業者:関西電力(株) 水系:新宮川水系四村川 運開:1925(四村川電気(株)) 設備改修:1991/2009 水路式・流込み式 認可最大出力:88kW(改修後)・87kW(改修前) 常時出力:88kW 最大使用水量:0.31m3/s 有効落差:37.61m(改修後?) 37.263m(改修前?) なんでこんな小水力が残ってるんだ?! 場所は此 処。いっちょ前の設備持ってるぅw 将来的にはもっと本格的な水発建設の為に水利権を確保しているのかも知れない。 例えば,此処(68m)と 此処(113m)を 結んで有効落差45m,水量も1.0m3/s確保すると370kWとなる。まあそれでも小さいな。。 |