電 力総研 水 力あれこれ
と はずがたりな掲示板(利 水スレ電 力スレ)
20.10.04運開

庄川の発電所と開発

本流に絞る。
対象は御母衣ダム(と連動している大白川ダム・第二御母衣発電所)から小牧発電所迄の間である。北陸 地方の主な水量発電所はこちら参照

先ずは上流域の模式図から
出典:国交省

大白川(おおしらかわ)ダム[水力] [便覧
電源開発(株)
目的:発電
堤高/堤頂長:95m/390m
流域面積/湛水面積:44.7km2 ( 直接:20.1km2 間接:24.6km2 ) /67ha
総貯水容量/有効貯水容量:1,420万m3/1,100万m3
標高
   堤頂標高:1235.00m
    満水位標高:1230.00m
    低水位標高:1205.00m
面積
    流域面積:44.7km2 (直接:20.1km2/間接:24.6km2)
  湛水面積: 66.5ha
着手/竣工:1961/1963

御母衣第二発電所[水力
電源開発(株)
着工/運開:1961.6/1963.12
ダム水路式・貯水池式
認可最大出力:59,200kW   常時:1,800kW
最大使用水量:15m3/s    常時:2.93m3/s
最大出力時有効落差:460.10m    常時出力時有効落差:476.9 m
流域面積:44.7平方キロメートル
取水:(大白水谷+小白水谷+他)[白水ダム]→大白川[大白川ダム]1230m+他
放水:庄川(御母衣ダム湖)739.60m/752m

松茂川・六厩川

十和田八甲田山連絡道路(寸又もそうだったけどなんで八甲田で変換出来ねえんだよ,ATOKは。)や塩那道路と並んでそのスケールに圧倒された六厩(むまい・むまや)攻略。
ヨッキは11年前の11月下旬に攻略している。
岩瀬秋町線 (御母衣湖右岸道路)[山行が]2009.11.22
六厩川橋攻略作戦[山行が]2009.11.24
当時,既に廃道化は進んでいて国土地理院には破線で描かれてた様だが,2020年の今,松茂も六厩も実線[地理院]で描かれてる。。嘘だろ,おい。
まさかの復旧工事!?と思ったが少なくとも2018年の山レコでも酷い有様である。。

2018年07月15日(日) [日帰り]
六厩川橋まで廃林道歩き(1日目:森茂林道)[山レコ]


で,2020年にはすっかり利水マニアになっていた私は,水源としか見えずに読み直しながら垂涎しながら廃道風景を眺めてた訳だが早速検討。

[私案]松茂川発電所
出力:3,000kW[+3.0MW]
落差:120m
水量:3.0m3/s
取水:松茂川870m(10m程嵩上げしたい)
放水:御母衣ダム755m
導水:4.16km(0.72)
流域:30.2km2

ヨッキが体験した崩れを思うに直ぐにこんなダム土砂で埋まってしまって貯留量という意味では大した意味を持たなくなってしまうかも知れないけど落差は消えない。

発電規模はちょいとパンチに欠ける。。六厩川からも取水(と)る。

軽い気持ちで始めたら存外に奥深い水域で吃驚。。
廃道のある軽岡峠も東側は六厩流域だったのね。。これは上流でもう一回高低差付けて発電するレベル。
流域:45.4km2→水量:4.5m3/s

[増強私案]松茂川発電所
出力:6,800kW[+6.8MW]
落差:110m
水量:7.5m3/s
取水:松茂川860m(嵩上げ不要か)六厩川(860m)
放水:御母衣ダム755m
導水:4.16km+6.5km=10.6km(0.64)
流域:30.2km2+45.4km2=75.6km2

これだな♪

さて,上流の面積に気をよくしてもういっちょ行ってみる。

取水:(1010m)角川大蓑谷六厩川
放水:六厩川(860m)
導水:7.86km
流域:12.0km2(六厩)

大簑谷3.5km2

角川:1.27km2



全部で16.8km2。1.7m3/sってとこかな。

[私案]六厩川発電所
出力:2,100kW→ちと弱いな。。
落差:150m
水量:1.7m3/s
導水:7.5km(0.28)
取水:六厩川等1010m
放水:六厩川860m

隣のワサビ沢追加で。。:2.38km2→1.9m3/sってとこ,あかん,もっと標高高くしないとダメか。。


ギリギリの線を狙う

出力:1,500kW→だめそー。。
水量:1m3/s→てきとー
取水:1047m
放水:860m
落差:182m

出力:3,000kW
落差:142m
取水:1007m程
流域:26.0km2→2.6m3/sとする


取り合えず上流部発電はペンディングで。。


御母衣ダム[wiki] [便覧][世 銀
電源開発(株)
目的:発電
堤高/堤頂長:131m/405m
流域面積/湛水面積     442.8km2 ( 直接:395.7km2 間接:47.1km2 ) /880ha
総貯水容量/有効貯水容量     3億7,000万m3/3億3,000万m3
ダム事業者     電源開発(株)
本体施工者     間組
着手/竣工     1957/1961

着手は昭和27年である。日本は戦後まもなく全てが乏しい中,資金調達は世銀の貸出1千万ドルの他、日本政府がニューヨーク市場で国債を発行し調達した3 千万ドルもあてられた,とのこと。

第二御母衣発電所を改造して御母衣ダムと大白川ダムとの間で揚水発電が出来ないかと思ってるのであるけど・・。
大白川ダムの水で発電する御母衣第二の形式が貯水式となっている大白川ダムであるけどそれ程大きい貯留量を持っている訳では無い。余った電力を高度 1200mに位置する水に変換できたら使う時は一気に御母衣はおろか遠く小牧迄落として発電出来るのだ♪

またいざという時の貯留量を引き上げることにもなる。

御母衣発電所[水力
電源開発(株)
運開:1961.1(160MW)・同5(215MW)
ダム水路式・貯水池式
認可最大出力:215,000kW 常時:49,500kW    平均年間発生電力量:約5億2千万kWh)
最大使用水量:130m3/s    常時:38.49m3/s
    最大出力時有効落差:192.10m
    常時出力時有効落差:138.2 m
流域面積:442.8km2
取水:庄川[御母衣ダム]760.00m
放水:庄川548.59m

鳩谷ダム(大牧ダム)[便覧][場 所
関西電力
目的:発電
堤高/堤頂長:63.2m/331.5m
流域面積/湛水面積     580km2 ( 全て直接流域 ) /151ha
総貯水容量/有効貯水容量     3,353.9万m3/438.7万m3→有効水量少ない。。
着手/竣工     1954/1956

取水口を低くして困った時にも取水出来る様にすべきではないか??

鳩谷発電所[水力
関西電力(株)
ダム水路式・調整池式
認可最大出力:40,300kW 常時:28,400kW
最大使用水量:57.50m3/s
有効落差:81.20m
流域面積:580.0平方キロメートル
取水:庄川[鳩谷ダム]550.00m
放水:庄川462.00m

新鳩山発電所[wiki
関西電力(株)が計画,立ち消え。
ダム水路式・調整池式
最大出力:127,000kW[+ 127MW]
最大使用水量:190.0m3/s
有効落差:81.20m
水車:1号機12,600kW・2号機800kW
流域面積:580.0平方キロメートル
取水:庄川[鳩谷ダム]550.00m
放水:庄川462.00m
1961年、鳩谷ダムの上流に電源開発の御母衣ダムおよび御母衣発電所が 完成すると、関西電力は庄川にある既存のダムに対し再開発事業を展開。1967年、祖山ダムに新祖山発電所が、1975年に成出ダム・椿原ダムに新成出発 電所・新椿原発電所が、1980年には小原ダムに新小原発電所が増設された。また、成出ダムと小原ダムとの間には赤尾ダムが建設され、赤尾発電所が 1978年に運転を開始している。
鳩谷ダムにおいても新鳩谷発電所の建設が計画され、関西電力は1998年にその旨を関係各所に申し入れた。新鳩谷発電所は鳩谷ダムの左岸から新たに190 立方メートル毎秒の水を取り入れ、最大12万7,000キロワットの電力を発生するというものである。庄川水系にある水力発電所としては御母衣発電所に次 ぐ出力を誇り、これによって夏のピーク需要をまかなう。水車発電機は2台で、12万6,000キロワットを発生する1号機と、800キロワットを発生する 2号機とで構成。環境に配慮して電力設備の大半は地下に設置される計画だった。

当初の予定では、1999年の夏に電源開発調整審議会上程、2000年8月に着工、2004年2月に運転開始と予定されていた。しかし、2000年度経営 計画の中で新鳩谷発電所の運転開始年度が2010年(平成22年)度以降に繰り延べとなり、2001年度経営計画では2011年度以降とさらにもう1年の 繰り延べとなった。2002年(平成14年)度経営計画では、新鳩谷発電所の名前がついに消えてしまった。岐阜県の資料によれば「平成15(2003)年 5月事業廃止」とあり、計画は立ち消えとなったようである。

これは復活させるしかない。
判明することは庄川は御母衣の下流で全てピーク対応として200m3/s超の送水能力があるということである。
鳩谷の有効貯水量は少なく438.7万m3しかない。200m3/hで運転すると6時間で空になる 量である。。3353,9万m3の堆砂分以外使える様に出来ないかな?新鳩谷を開発する際にはより下の水まで使える様に計画はしてなかったのだろうか?
また御母衣と鳩谷の間に大きな川の合流はなく,強いて挙げれば大白川ぐらいであるがこの川の水も第二御母衣発電所で御母衣ダムへ流入している。
詰まり御母衣発電所もやろうと思えば200m3/sの水量を利用できる可能性がある,,その場合現行215MW・130m3/sを330MW[+ 115MW]・200m3/sに増強出来ることに成る!

恐らく一斉に200m3/s流す起点を椿原ダムから鳩谷ダムに一段上げれると云う事で,そういう意味では無尽蔵の貯蔵量(3億立米w)を誇る御母衣も当然 参加出来ると云う事になるだろう。

椿原(つばきはら)ダム[水力] [水 力][便覧
関西電力(株)
目的:発電
堤高:68.2m、堤頂長:201.7m
流域面積/湛水面積     665.7km2 ( 全て直接流域 ) /116ha
総貯水容量/有効貯水容量:  2,227.4万立米 /  578.8万立米    
満水位標高:460.500m
着手/竣工:1952/1953

椿原[水 力
関西電力(株)
運開:1954
出力:最大38.7MW    常時 23.2MW
ダム水路式・調整池式    
70.00m3/s
65.30m
取水:庄川[椿原ダム]460.50m
放水:庄川392.30m

新椿原[水力
関西電力(株)
運開:1975
出力: 63.1MW     0MW
ダム水路式・調整池式
最大使用水量:120.00m3.s
有効落差:62.00m
取水:庄川[椿原ダム]460.00m
放水:庄川396.00m


発  電
貯  水
運開

最大
MW
常時
MW
最大
m3/s
有効
m
運開

総量
m3
有効
量m3
流域
km2
満水
位m
椿原[椿原] 1954 38.7 23.2 70
65.3
1953
2,227.4万
578.8万 665.7
460.5
新椿原[椿原] 1975 63.1 0.0 120 62
合計

101.8
23.2
190








成出ダム[水力
取水:庄川

関電: 成出(なるで)   
   年間発電量の半分80GMWhを北陸電力に 供給

発  電
貯  水
運開

最大
MW
常時
MW
最大
m3/s
有効
m
運開

総量
m3
有効
量m3
流域
km2
満水
位m
成出[成出] 1951
35.0 19.5 79.60
53.00
1952
970.9万 318.6万 762.3
新成出[成出] 1975 58.2 0.0 130.0
52.95
合計

93.2
19.5
209.6








出典:国交省
~境川~

境川ダム[水力
富山県
    総貯水容量:59,900,000立方メートル
    有効貯水容量:56,100,000立方メートル
標高
    満水位標高:567.600m
    低水位標高:504.000m
面積
    流域面積:37.7 平方キロメートル
    湛水面積: 1.60平方キロメートル
取水:(直)境川・(間)加須良川

境川発電所[水力
関西電力(株)
認可最大出力:24,200kW  常時:5,700kW
最大使用水量:13.00m3/s
最大有効落差:216.70m     最小有効落差:158.60m
取水:境川ダム567.60m
放水:庄川336.70m


新○○発電所群と同時期に建設された赤尾ユニットである。最初から御母衣建設後の容量200m3/sで建設されていて新赤尾PSは存在しない。

赤尾ダム[水力
関西電力(株)
目的:発電
着手/竣工:1974/1978
堤高:29.2m、堤頂長:153.4m
容量
     総貯水容量:146.5万m3
    有効貯水容量: 74.9万m3
標高
    満水位標高:336.700m
面積
    流域面積:778.1 平方キロメートル
    湛水面積: 0.26平方キロメートル

赤尾発電所[水力
関西電力(株)
運開:1978
ダム水路式・調整池式 
認可最大出力:32,500kW        常時出力:5,700kW
最大使用水量:220.00立方メートル毎秒
最大有効落差:17.40m
取水:庄川[赤尾ダム]336.70m
放水:庄川318.60m


小原(おはら)ダム[水力
関西電力(株)
目的:発電
着手/竣工:1939/1942
堤高:52m、堤頂長:158.2m
容量
     総貯水容量:1,174.1万m3
    有効貯水容量: 509.9万m3
標高
    満水位標高:318.600m
面積
    流域面積:814.5 平方キロメートル
    湛水面積: 0.56平方キロメートル


発  電
貯  水
運開

最大
MW
常時
MW
最大
m3/s
有効
m
運開

総量
m3
有効
量m3
流域
km2
満水
位m
小原[小原] 1942
45.7MW 0MW 140.00
39.20
1942
1,174.1万
509.9万
814.5
318.6
新小原[小原] 1980 45.0MW 18.1MW 100.00
52.60
合計

90.7MW
18.1MW
240.00






成出での209.6m3/sは境川の13.0m3/sを加えるなどして小原では240m3/sとなっている。

祖山ダム[水力
関西電力(株)
目的:発電
総貯水量/有効貯水量:3,385万立米/920.5万立米
水利用量:187m3/s (祖山:67m3/s・新祖山:120m3/s)
流域面積:929.4平方キロメートル

祖山発電所[水力
関西電力(株)
歴史
1925.1:水利権取得[大同電力]
1927.4:着工[昭和電力]
1930.12:運開(47.5MW)
ダム水路式・調整池式
認可最大出力:54,300kW  常時:25,200kW
最大使用水量:93.70m3/s
有効落差:67.20m
取水:庄川[祖山ダム]248.3m
放水:庄川178.0m

新祖山発電所[水力
関西電力(株)
運開:1967.2
ダム水路式・調整池式
認可最大出力:68,000kW   常時出力:0kW
最大使用水量:120.00m3/s
有効落差:65.70m
取水:庄川[祖山ダム]248.3m
放水:庄川180.0m

赤尾220m3/s→小原240m3/sと順調に使用水量を増やして来た庄川発電所群であるが此処で213m3/sと小ブレーキ。。
この間に特に大きな許可水利権は無い様である[国交省]し。小谷川は流れ込むしで増強は可能であろう。小谷川と利賀川の水を利用した利賀第二PSの流込が11.0m3/s程あるようだし30m3/s程度の発電所の余地はありそう。

ただ下の小牧では更に138.74m3/sと大ブレーキである。
一気に水を使えない事情があるのかな?下流に向けて貯留して大事に使う方針なのかも。
祖山・小牧で受け止める感は確かに一寸ある。

赤尾 74.9万m3
小原 509.9
祖山 920.5
小牧 1,885.8
合口 40.5

数キロ鉄管を延ばせば小牧ダムの貯留域(殆ど発電所の部分も高低差はないけど深さはなさそう。。)なんだから有効落差に劣る新祖山は混合揚水に改造していざとなったら小牧の水を祖山に揚水(ポンプアップ)する機能を付加する中で最大出力も上げたらどうか??

小牧(こまき)ダム[水力] [便覧
関西電力(株)
目的:発電
堤高/堤頂長: 79.2m/300.8m
流域面積/湛水面積     1100km2 ( 全て直接流域 ) /145ha
総貯水容量/有効貯水容量:3,795.7万m3/1,885.8万m3
着手/竣工     1925/1930
満水位標高:179.832m



小牧発電所[水力
関西電力(株)
運開:1930.11(72MW)
ダム水路式・調整池式
認可最大出力:85,600kW(以前は82,200kW)    常時:33,300kW
最大使用水量:138.74m3/s
有効落差:68.46m
水車:立軸フランシス水車4台 総出力90200kW
流域面積:1100.0平方キロメートル
取水:庄川[小牧ダム]179.83m
放水:庄川106.25m

[試案]新小牧発電所
ダム水路式・調整池式
認可最大出力:52,400kW[+52.4MW]
最大使用水量:70m3/s
有効落差:90m
取水:庄川[小牧ダム]178.00m
放水:庄川84.2m
出典:国交省

此処迄順調に200m3/sを消費して大電力を発電してきた庄川発電所群であるが,此処へ来て急ブレーキ。
138.7m3/sしか使用せず終わり,である。

一寸低めの場所へ放水して落差稼いで発電出来る様にした新小牧でも構想してみる。
和田川共同水路(70m3/s)への直接の導水も可能となる。逆調整池をどうやって確保するのかが課題。。


庄川合口(ごうぐち)ダム(舟戸ダム)[便覧
所有:富山県
管理:関西電力(株)
目的:発電・潅漑・上水道
堤高/堤頂長:18.5m/103.3m
流域面積/湛水面積:  1113km2 ( 全て直接流域 ) /16ha
総貯水容量/有効貯水容量     62.6万m3/40.5万m3
着手/竣工     1934/1939
標高
     堤頂標高:109.26m
    満水位標高:105.69m
    低水位標高:102.37m
     基礎標高: 90.78m

庄川平野部の農業用水として、左岸には二万石七千石用水をはじめ6ヶ所、右岸には4ケ所の用水があって、それぞれ独自に取水口を持っていたが、河道が一定 せず取水口からの導水は常に困難をきたし、用水不足による被害が多大だった。そこで、合理的な取水方法として、用水の合口のため庄川合口ダムが築造され た。これによる潅漑面積は11,000ha(120km2・水力)にも及び、富山県内農地の約2割を占めている。