水力あれこれ
20.10.20運開
飛騨川水系電源開発(20.11.7逍遙)(23.2.11訪問)
水系総扉 飛騨川(下流)第四次水力調査  飛 騨川(上流) 益田川(下流・飛騨川中流) 佐見川  益 田川(飛騨川源流) 馬瀬川 小坂川

本来の飛騨川は益田(ました)川と馬瀬川の合流後であった。今,本流筋の益田川も含めて全部飛騨川にされてしまった。
馴染みのない新宮川は熊野川に戻され,ブランド価値の低い渡川は四万十川に戻されてしまった様だが飛騨ブランドの前に益田(ました)も消えつつあるようで ある。市町村合併で益田郡は下呂市になってしまった。。
その本来の意味での飛騨川を此処では扱う。

大船渡はその合流点の直上にあって厳密には私の云うところの,そして本来的な呼び方では,益田川にある。
しかし,馬瀬川にも取水堰堤を伸ばしつつ益田川方面の水を受けて発電する下原発電所,中呂発電所を経由して益田川の水を得つつ馬瀬川方面にでんと居坐る岩 屋ダムの馬瀬川第二発電所からの放水を直接受ける大船渡ダムは本頁の起点に相応しい施設である。

この大船渡ダムに集まった水は現在,堰堤脇から導水され直下の大船渡発電所64m3/sで発電されるか堰堤から少し離れた取水口から送られる新七宗 95m3/sで発電されている。
引き続き2重ルートとなっていて庄川木曽川と 似ている。古く(戦前)から開発されて戦後増強された共通点が存在している。
上 流側
在来ルート
新ルート
大 船渡ダム(41.2万m3・ 受:193m3/s・送:159.0m3/s)
(益田川・馬瀬川合流点)
大船渡発電所(64.0m3/s・6.4MW・0.1)
七宗ダム(312万m3)
七宗発電所(50.0m3/s・6.2MW・0.124)



新七宗発電所(95m3/s・20.0MW・0.21)
名 倉ダム(382万m3・受:145m3/s・送: 168.5m3/s[EL198.5m])
名倉発電所(80m3/s)
上麻生ダム(251万m3→木曽用水9.54m3/s)[EL.157.67m]
細尾谷(ほそびだに)ダム1.7万m3
上麻生発電所(62.5m3/s・27.0MW・放 99.95m)



新上麻生発電所(88.5m3/s・61.4MW・放 93.7m)
(飛水峡)
川辺ダム(172万m3・94m・受:151.0m3・送:155m3/s)
川辺発電所(30.0MW・155m3/s・ 放69.5m)
(木曽川・飛騨川合流点)
美濃川合発電所(23.4MW・220m3/s・取70.5m)
今渡発電所(20.0MW・200m3/s・取:70.5m)
太 平洋側

本頁では名倉発電所から上流を扱う

中部電力(株) 名倉発電所[水力][場 所
水利権:飛弾川第一地点(出力12,420kW)の下半分   
高山本線白川口駅付近
運開:1936.11[東邦電力(株)]
ダム水路式・調整池式
認可最大出力:22,200kW  常時出力: 9,200kW
最大使用水量:80.00m3/s
有効落差:34.12m
水車:2台 総出力26250kW
導水路:圧力トンネル 総延長4726.4m
流域面積:1685.7平方キロメートル
取水:飛騨川[名倉ダム]、田代沢川 198.50m
放水:飛騨川[ほぼ上麻生ダム]157.90m


中部電力(株) 名倉(なぐら)ダム[場 所][水 力][水辺遍路] [訪 問記
目的:発電
場所:高山本線下油井駅南側
堤高:13.5m
形式:取水堰
有効貯水量:38.2万m3[概要(新エネ財団)
取水位:198.50m
取水:飛騨川[新七宗発電所95m3/s・七 宗発電所50m3/s]・佐見川
送水:名倉発電所(80m3/s)・新上麻生発電所(80m3/s) (導水路は地図では見当たらず。)

大船渡ダム読書ダム木曽ダム的 に重要(=2ルートに分かれるジャンクション的)なダムなのに貯留量も不明。新上麻生の取水方法も不明。と云う事で矢も盾も堪らず現地へ行って来た (20.11)。

先ずは堰堤の様子。良くある発電専用の堰堤で多少の落差を稼ぎつつ水を取水するもので,莫大な水量を溜め込むものではない。まあとは言えダム湖は形成され ているので貯留量がどれほど設定されてるかが目下のわたくしの焦眉の急(大袈裟w)なのである。(→その後,机上調査で見つかったのは七宗と 同じ。)
東邦電力(株)が戦前の1936年に名倉発電所を開設した時に建設されたと思われる古色蒼然とした堰堤。

さてこのダム,直ぐ脇には高山本線が走ってゐる。恰度特急「ひだ」が通過していった。

そこそこ人家のあるこ の辺に例えば野原駅でもあっても良さそうなものなのに素気なく通過する高山本線。単線非電化とは言え本線の格は失ってない様である。
我が幼少時,二俣線なんかと比べて東海道本線に駅が少ないのを沿線住民が不便を強いられてると思ってた(当時の静岡~浜松の東海道本線の駅の数は今の半分 ぐらい だった)が,越美南線なんかと比べて高山本線沿線住民も不便を強いられて来たのかもしれぬ。

上の写真は天端というか作業用通路上から撮っているんだけど,開放はされては居ないけど閉鎖はされていない。
どういう位置づけになっているかというとこんな感じ。原則として許されないが已むを得ない場合は以下に注意して(事故責任で渡って)下さい,となってい る。

私も利水標識を求めて已むを得ず立ち入ったのだけど階段の勾配は急だし巾は狭いし両側の金網は低いし(何よりこれが怖いが作業に必要な事もあるし低くは出 来ない のか?)この日は雨で鉄板は濡れてるし,所詮は堰堤だから堤高は低いとは云えゲートの上を跨ぐ鉄橋は十分に高く滅茶苦茶怖くて向こう岸迄渡る気は起きな かったがこんな橋を例え晴れてても大事な子ども連れで渡る気にはとてもなりそうにない。。
息子は安全な観光用に牙を抜かれた塩郷の吊り橋でさえ怖がってへっぴり腰であったが,もっと田 舎で逞しく育てた方が良いのかも知れぬ。。

とは言えこんな間近でダム施設を見学出来るダムもそうは無さそう。。


どうやら先程の野原の聚落の住民が国道沿いのバス停を利用するのに便利らしく渡った先には恰度バス停があっ た。(上の注意書きの看板も国道側で撮ったも の・「しんづ」と読むらし い)

バスは一日四本。路線名は白 川中央線と云うらしい。林 道口(恵那・中津川の方へ抜ける道の途中)─白川口駅─下油井駅を結ぶ路線の様だ。時 刻表はこんな感じ。(リンクはいずれもNAVITIMEよ り)
上で高山本線のつれない駅の少なさっぷりに言及したとこだが,仮に野原駅を作ってもJR的には赤字であったであろう。本線で良かったと云うべきか?ローカ ル線は朝晩の高校生需要を除いては石勝線的な特急専用路線で良さそう な箇所は全国に何カ所かある。高山本線のこの区間がそうかどうかは決めつけることは出来ないけど,JRの普通列車を廃止して平行バス路線を拡充した方が良 い場所もありそうである。(高山本線の電車というのは非電化区間なので間違いだが,ローカル線では単行の気動車が走ったりしてるので電車じゃないのと同じ 位に列車でもないのかもしれぬ。。)
さてその時刻であるが,夕方より一 寸早い 日中に終バスってことは通勤客が居ないことは勿論,通学帰りの高校生客も居なくて病院通いのお爺ちゃんお婆ちゃん相手ってことか?厳しいですなあ。。私は 静岡の 田舎育ちで浪人する時に名古屋に下宿したが河合塾千種校では岐阜の斐太高校生と仲良くなったが彼らはこの辺は学区外か?後輩の郡上出身の親爺さんだったか は名門岐阜高校へ通う為に下宿したとか。

さて,肝腎の貯水量であるが,結局利水標識が見つからず判らず終いであったが調整池(ダム湖)の様子はこんな感じ。雨天ではあったが結構水は貯まってお り,多少の貯留量はありそうであった。(→後日ネットで発見。諸元にも既に追記 しておいたが38.2万 m3であった。)

取水口と湖面の様子:
20.11
更に上流方面の眺め。


と,調査を終えて,対岸のR41を疾走してたその時,,新たな取水口発見!?(;´Д`)
20.11

20年11月のこの日は4,5日前から計画を練っていたが前日に息子の予防接種の予定が入っている事が判明して生駒を出立したのが昼の12時ぐらい。既に 3時を廻り冬至 に向かって日がどんどん短くなる11月に加えて雨天 も相俟って夕闇が迫ってきたので大回りして戻ることをせず七宗ダムに向かったのだが,グー グルの航空写真にもバッチリと移ってる此れ?。
後から新設された新上麻生P/Sにはここから送水しているとしか 思えないんだけど,こっち岸だと何処かで飛騨川を渡る必要がある筈なんだけどそれが見当たらないんだよね。。謎だ。
→木曽発電所・読書発電所4号機・下小鳥発電所などなど高度成長期に建設された地下発電所を見慣れてくるとまあここから一気に地下で送るんだなとは思えて くる。木曽や下小鳥など地理院は割と地下発電所の扱いが苦手で放水路の位置推定に苦労させられたりする・・このサイトを始めた一つのきっかけに十津川第一発電所の地理院の地図が可怪しい(のとあと栗平ダムの土砂ダムすげえ)ってのも あった。

で,更に考えたら此処に利水標識あったのかも…orz ス トビューではそれらしい気配無かったのがせめてもの救いだけど。。
また通りがかった際には見に行く必要がありそう。。
いや,なかなか通りがからないんだけど。。木曽郡と益田郡は高速道路罔に見放されてつら い。その為の濃飛連絡道 路に権兵衛峠道路なのかもしれないけど。南木曽向けに神坂PAをIC付きのJctにして三留野辺り迄木曽中央道(仮称)を伸ばして欲しいし川辺から北へ R41BPを白川口付近まで整備して欲しくもなる。

なんだかんだでしっかり見れず終いのまま時は流れ,23.2.11,祝日と土曜日が重なって息子の塾がお休みとなり,久々に土曜日がオフとなって訪問決 行。
ス トビューではそれらしい気配無かったのがせめてもの救いだけどとか書いたのが赤っ恥晒す事態にwなんとバーンと利水標があっただけではなく,スト ビュウにも見返すとしっかり写って居るでは無いかwあの時点で切歯扼腕しなくてはなかないところであったww
さてご覧頂こう。

風景

近景

アップ

この辺は高速道路罔(もう)からだいぶ離れていて結構走って舂く上に,奥深い飛騨路は未だ未だこれからの美濃加茂の最奥部。毎度浮き足だつのか今回も写真 だけ撮ってそそくさと後にしたのだが,帰宅後写真を見て驚愕することになる。
先ずは田代沢川からも取水している事が判明!
なんと,どこやねん,と調べて見ると田代沢川はこれ[川の名前を調べる 地図]。白川の中心街付近で飛騨川の支流白川に流入している川の様だ。名倉ダムの取水位は200m弱の様であるが,確かにこ こ(EL.209m)に堰らしき表記[地理院]がある。グーグルの空 撮で確認してみるが森に阻まれてか見えない[G空]。ヘアピンカーブの突き当たりに見える堰は砂防ダムだろう(→その様である[G すとびゅう])。

いずれにせよ,現地へ行ってみたくもあるが,メインの80m3/sを供給するのは飛騨川であり,田代沢川からの給水の効果は」微補給に止まるであろう。こ こで取水するなら葛 牧から見代への谷(名称不明らしい)からも取水できないのかな。。

とまあ此処迄は良い。問題はどうみても(田代沢川の位置もそうだが最大80m3/sの取水量から明らかだが)これは新しい取水口の対象と思われる新しい (1987.6運開)地下式の新上麻生発電所ではなく,古色蒼然たる名倉ダムの脇の古い取水口が相手とする(戦前の1926,東邦電力の手による)名倉発 電所の水利標識だということである。
なんでこっちに名倉発電所の利水標が置いてあって,しかも新上麻生発電所の水利標がないのか!?まさか規模も大きいこちらに名倉発電所の取水口を付け替え て,小さめに見える古い取水設備を新上麻生発電所取水口として活用している!?
名倉発電所の地下水路が老朽化でもして掘り直したとかでもない限りなかなか考えづらいのだが,導水路の距離はそちらのほうが短く出来るのは事実である。ま あ看板を置くに際し,敷地の広い方に置いただけかなー。。
まあこの辺は継続調査である。


(佐見川合流)

中部電力(株) 新七宗発電所[水力
建屋:佐見川合流点付近
昭和57(1982)年6月:運用開始
水路式・調整池式
認可最大出力:20,000kW 常時出力: 
最大使用水量:95.00m3/s
有効落差:24.57m
水車:出力20600kW×1台
導水路:総延長2977.2m
流域面積:1574.0平方キロメートル
取水:飛騨川[大船渡ダム]229.50m
放水:飛騨川[ほぼ名倉ダム][此 処にあった・二回も現地行ったのに気付かんかった。。地理院,仕事(=地下水路の漏れを無くす)しろ]198.50m

川沿いの道を佐見川の方へ向かう途中,目視!新七宗,いやあれは七 宗だっ♪
23.2
接近。新七宗も見えてくる。風景の説明はマウスオーバー。


中部電力(株) 七宗発電所[水力
水利権:飛弾川第一地点(出力12,420kW)の上半分[東邦電力(株)]
所在地:岐阜県加茂郡白川町白山
大正14(1925)年11月  :運用開始
ダム水路式・調整池式
認可最大出力:6200kW  常時出力:3900kW
最大使用水量:50.00m3/s
有効落差:15.57m
水車:3台 総出力2686kW
流域面積:1616.8平方キロメートル
取水:菅田川?→飛騨川[七宗ダム]216.36m
放水:飛騨川[ほぼ名倉ダム]198.79m

で,今更ながら気付いたのだけど七宗町でもなんでもない西白川村(現白川町)と加茂郡外の益田郡の境にあるこんなダムと発電所に七宗の名が付いてるの か??と思って調べてみた。

>「宗」は祖霊舎を意味し、町の北部にそびえる峰々が古来より「七宗山」「七宗権現」と呼ばれ、崇められてきたという歴史にちなんで命名された。[wiki(七 宗町)

ダムと発電所の西側に聳える峰々にあやかって(別々に)付けたということか。

中部電力(株) 七宗(ひちそう)ダム[水力] [場 所][風景] [加藤][訪 問記][DB
目的:発電 種類:可動堰
堤高/堤長:10.6m/125.9m
竣工:1925[東邦電力]/改修:1991
貯留量:31.2万m3[概要(新エネ財団)
取水:飛騨川216.36m
送水:七宗発電所50.0m3/s

貯留量が不明である。大船渡発電所で最大64m3/s使用した水が下の七宗発電所では50m3/sしか使えずもし貯留量が無いとすると,使用水量の差の14m3/sは無為に下流に流さ れてしまうことになる。ダムの風景さんの画像を見るに割りと満々と水を湛えてる感じはするんで貯留量少しはありそうな気もするんだけど ねぇ。。→見つかった!,31.2万m3だそうな。空の状態から満水迄6時間程持つ計 算になる。日周期的な運用には充分という訳か。


水力さんには「しちそう」と振り仮名を振ってあったが現地の交叉点の看板等,地名としては「ひちそう」であったので電力施設も「ひ」なのではないだろう か。アンカーをshichisoで作成してしまったけどリンク張り直すの面倒なのでそのままだけど,画像はhichiにしておいた。→wikiに 拠ると方言で七は【ひち】と読むそうな。江戸っ子だねえ~。三浦ダムは関電的には「みうれ」で はなく「みうら」だそう[雀]で下小鳥も「しもおどり」ではなく「しもことり」だとすると中電としてはどうなんだろうか?

と云う訳で現地に視認に行って来た(20.11.7)。
美濃加茂BPの終端点から渓谷沿いの2車線国道を延々と北上してやっと名倉ダムに着いたが,そこから七宗ダム迄は割りと直ぐであった。

可動堰となっていたが青い可動堰で堰き止められていて水量の調整をしたい時にはこいつが動くらしい。此処も天端は通行出来る様になっていたが,一般道(町 道?)の橋と一体型に整備された天下御免の公道と思われる。

このラバーダム(この写真では見えにくいが一番奥のゲートはラバーゲートらしい)で対応出るのかは不明だけど,今より数mは水は貯められそうである。湖面 の地 図上での標高は213mであり,水力.comさんに拠ると七宗発電所の取水位と大船渡発電所の放水は216mであり,地理院によると大船渡発電所の放水地点付近の地 図上での標高は221mである。地図より高い水面で取水して地図より低い水面で放水するとはどういう運用になっているか全然解らない(→その後,片門ダム・発電所で平面図を調べたりしたけど取水位は常時満水位で設定することが多く放水位は底面 の高さの事が多いようだ。)けど,まあ標高位220m程度は貯められるのでは無いか。

取水施設近辺をうろうろしてみたけど此処でも利水許可標識は見当たらなかった。。善良な市民社会の一員としての義務を電力会社(此処では中電)が果たしと らんのちゃうかと問い詰めたい気持ちであるが,施設近辺をうろうろする私も不審者なのかも。。立入禁止区画には立ち入ってないので善良な一市民を維持して いる筈だが。(→まあその後結局見つかったので良し。とは云え,この日は収穫が薄かった。。)


取水口と横から見たゲートの様子。


なお直ぐ横に菅田川が流れていて七宗ダムの直下で飛騨川に流入している。詰まり七宗ダムでは取水出来てない様にみえた。但しDBに は菅田川からの取水が明記されている。。

が,こ の辺に堰っぽいのがあるので此処で取水してたのかも。
此処も再訪が必要かも。。orz

流域面積は凡そ24.6km2程ある様である。


なお,ゲート前にも確認出来る灰色の尖った磐(いわ)どもは火道角礫岩と云って下呂市の天然記念物に指定されている様だ。

説明書きアップ。

例の如く発電用ダムは発電所の付属物であって土地の名前を付けて貰えない様に,此処は独立を維持した加茂郡七宗町ではなく今は下呂市に合併されている旧益 田郡金山町域で田島という地名であることが判る。
火道礫岩とは噴煙が地下のマグマから地上に噴出する途中で周囲の岩石を巻き込んで固まり火道を埋めたもののようである。






街の中をゆったりと導水路が流れる大船渡発電所である。嘗ては金山発電所といったようだ。

中部電力株式会社 大船渡発電所[水力] [DB
運開:1929.12[岐阜電力(株)・金山発電所]
水路式・調整池式
認可最大出力:6,400kW  常時出力:2,800kW[43.75%]
最大使用水量:64.0m3/s[並行する新七宗が95.00m3/sで合計159m3/s使用ということで面積比[1.01]で概ね目安通りで草]
有効落差:12.30m
水車:立軸フランシス2台 計6900kWの誤記か?
流域面積:1574.0km2
取水:飛騨川[大船渡ダム]229.50m
放水:飛騨川[ほぼ七宗ダム]216.85m

制水門

脇には中電金山寮が売り出されていた。人員削減は進んでゐるのであらう。。







大船渡(おおふなと)ダム
取水堰
貯留量:41.2万m3[水力]・ 41.5万m3[新エ ネ財団]・29.6万m3[利水標

41.2万m3は給水先の大船渡P/S64m3/s新七宗95m3/sの計159m3/sで発電すると43分で無くなる 量。少ねえww
但し流入は下原80m3/s馬瀬第二113m3/sの計193m3/sあるからピーク的に使う時は34m3/sで貯 まっていくから大丈夫か。
詰まり34m3/sで41.2万m3を貯めていくので池が空っぽでも3時間22分でいっぱいになってしまう計算。
個人的には佐見川の改良考えてたらこっちに導水すればええんちゃうかとなった。まあ大した水量ではないけど。
いずれにせよ大船渡と新七宗にはフル稼働して貰えば良さそう。大船渡発電所の直下には貯留量31.2万m3の七宗ダムも控えているし新七宗発電所の直下に は名倉ダム38.2万m3もある。
それだけで110.9万m3あるのだ(大きいとは云えないけど。。)。

23.2現地訪問。貯留量はなんと更に少ない29.6万m3であった。岩屋ダムと朝日ダ ムでがっちり抑えるとは云え,不十分である。多雨の御岳山麓を源流とする小坂川 上流辺りにダムを建設して御岳山麓に振る雨量を支える三浦ダム的なダムが欲しい。
23.2
取水口付近


堰堤の様子と管理棟?


湖面の様子。対岸付近に馬瀬川からの導水路を建設すれば良いのにと思って居る。


新七宗発電所取水口[場 所
此処から送ると云う事で七宗と違って新七宗は馬瀬川・和良川の水は使っていないと云う事になる。
+

いずれにせよ,ここから益田川馬瀬川に 岐れる。