【川原樋ルート開発】 これは,もし川原樋発電 所が猿谷ダム導水路の堰堤を目の前にしてその下流に放水してたらという仮定の下(→ここ参照)で可能な構想である。 水源は @川原樋川発電所放流水8.0m3/s A赤谷・長殿谷・月谷23.8km2からの2.4m3/s に加えて, B川原樋川取水堰での取水(最大)らの宮谷川・小原川建て替え分1.5m3/s C池津川堰堤(取水量1.4m3/s・流域 25.4km2)を上流13.8km2で1.4m3/s分を取水するの で残りは12km2程。1.2m3/s取水すると超過になるのでその分川原樋川取水堰での取水量を減らす。 を取水出来ると最高だが,どうだろう。(猿谷ダム側の川原樋川取水堰堤で関電川原樋川発電所からの放流水を取水しない前提。)合計で13.1m3/sとな る。 [私案]風屋発電所 出力:16,900kW[+16.9MW] 水量:13.1m3/s 流域:23.8km2[赤谷・長殿谷・月谷] 落差:155m 導水:10km前後 取水:川原樋川[川原樋発電所]・赤 谷・長 殿谷・月 谷支流・月 谷452m 放水:十津川[風屋調整池(十津川第一ダム)](こ の辺想定)291m 結構デカいが,川原樋発電所の放水が取れない可能性があるので保留してたが,24.9になってちゃんと川原樋の水を猿谷送っていそうだというエビデンスが (矢張りというかやっとというか)出て来た。 利水系統模式図のここ(↓下図桃線丸部分)である。 <link href="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/lightbox2/2.7.1/css/lightbox.css" とはいえ川原樋川発 電所の最大使用水量は 8.00m3/sあ り,川原樋川取水堰堤では最大5.8m3/sしか取れないから最大2.2m3/sは余水吐から放流せざるを得ないことにはなる[ソー ス]。 川原樋川取 水堰 堤で直接流域29.8km2あって,川原樋川発電所の流域面積が71.7km2あるので,合計101.5km2程の取水域である。 10m3/s程程度は取水したいし 何なら発電ではなくダムへの貯水用の水なら20m3/s位取ってても可怪しくは無い面積ではあるのに控えめとも云える。 川原樋川堰堤へ向けて放流される川原樋発電所の放流水の内,猿谷ダムへの導水の為に取水された分の残りが4.3m3/s程,他の23.8km2で 2.4m3/s程度取水するとして合計取水量が6.5m3/sとすると出力は半分程度の8.4MW程になる。 導水は変わらずの10km程必要で惜しくも条件はクリアせず。川原樋での取水量を増やす為に上で見た様に宮谷川や小原川から導水をしても,またそもそもこれ で川原樋の水を風屋に直送しても,後で検討する長殿から風屋の間のの新長殿構想と もかち合う事になる。 新長殿へ接続する形に変えてみる。月谷分6.4km2は取水出来なくなるが6.2km2程度には出来る。 [私案]新川原樋発電所 出力:6,000kW[+6.0MW] 水量:6.2m3/s程度 流域:17.4km2[赤谷・長殿谷]…月谷分▲6.4km2 落差:115m 導水:6.2km 取水:川原樋川[川原樋発電所]4.4km2・[赤 谷・長 殿谷]452m 放水:十津川[田長瀬ダム]332m ギリギリ不可。惜しいな〜。神納川とのコラボを十津川第一の項で検討したい。=未 |
〜旭川〜 長殿発電所と風屋ダムの間で十津川に流れ込む旭川。源流は大峰山脈で,山の向こうは北山川である。 さて旭川ダムでは以前,過放流事案が起きたらしい。
旭ダムの水門設備情報によればこの規定の110m3/sと云 う のはこの放流管での合計の様で(クレストゲートの能力はいざとなったら(=ダムが崩壊しそうになったら!?)1200m3/sで吐水は出来るということか な?),大雨時に発電しつつ旭ダムの,从(したが)って瀬戸ダムの水量を減らせないと云う事になる。流れ込む量を計算して前以て排水しとけってことか?そもそも瀬戸ダムに流れ込んだ水で 発電してそのまま下流に流したらもう揚 水発電所ではなくて混合揚水発電所になってまうのでそんな運用したかったらちゃんと利水権予め取っておかねばならんということであろう(確かここはどうか 知らないけどどこかの純揚水発電所で下池で貯めた水しか発電に使えないとかあったような気がする)。 【瀬 戸ダム活用(案)】 上池は流石に高く作ってあって他から導水は出来そうに無いけど流域面積2.9km2あるのでここの水を使って奥吉野発電所で発電して下流に流す水利権を取 得しても良さそう。
[改造私案]奥吉野発電所[→十津川] 所有:関西電力(株) 運開:1978.6 揚水式水力(ダム式・純揚水式)→混合揚水 式へ(とはいえ水量は僅かなものとなろう。) 認可最大出力:1,206,000.0kW 最大使用水量:288.00m3/s 最大揚水量:229.20m3/s 有効落差:505.00m ポンプ水車:6台*207MW 総出力1242000kW 上部貯水池(河川)・下部貯水池(河川)/瀬戸ダム(瀬戸谷川) 960-926m/旭ダム(旭川)462-430m 52万トンの水でフル発電出来る時間は30分程度。 【上流部開発】(→私案発電所諸元) ▲ 最奥部,EL.650mで取水して,旭ダム(の土砂ダム?)EL.460mに向けて発電してみる。 [私案]宇無ノ川発電所 △ 出力:7,600kW[+7.6MW] 水量:4.6m3/s[1.67] 落差:195m 流域:26.9km2 導水:4.1km+1.5km 取水:宇 無ノ川[堰堤654m]・中 ノ川・沢・沢 /不 動小屋谷・沢660m 放水:旭川[旭ダム]460m 【旭ダム活用】 さて,純揚水発電所の水の混入を嫌う姿勢はかなりのものだけど,ダム活用というなら下池の旭ダムダムも活用したい。 折角ダムあるんだし(降雨時と晴天時の流量が桁違いの川なのでダムの機能は非常に重要なのである。流込で作れば良いと云うものでもない。まあ調 整は天然ガ ス火力に任せるのも勿論ありだが…),旭川本流や今も流入している槁谷に加えて上池を構成する瀬 戸谷(527.5m)は殆ど水量集められないとしても,近辺から追加で導水して旭川の余分な水量等と併せその範囲で発電出来ひんやろか?? 因みに近くの風屋ダム・十津川第一P/Sでの取水量は沢一箇所 辺り3.0m3/sである。 また和 歌山県の資料に拠るとこのまさに旭川の上流,宇無ノ川上流辺りの大峰山脈あたりに3,000mm/年の島がある[等雨量線図]。この島の西側から流れ出るのは (一筋南側の滝川や栗平川ではなく)旭川と思われる。 水は豊富であろう。 自然破潰にはくれぐれも気を付けたいけど,恐らくこの辺の雨は亜熱帯風にスコールみたいにざっと降って直ぐに山を駆け下ってしまうのではなかろうか? この豊富な水を一旦貯める事が出来る旭ダムは魅力的だが,此処に限らず太田ダムや黒田ダム等純揚水の流入水嫌いはどこも強烈である。。 旭ダム…奥吉野発電所上部貯水池[ダ ム便覧(旭ダム)][nef (関電)] 所有者:関西電力(株) 着工/竣工:1971/1978 総貯水容量:1,547万立米(建設時) 有効貯水容量:1,263万立米(建設時) 満水位標高:462m/ 低水位標高:430m (利用水深:32m) 流域面積:39.2km2 湛水面積: 0.56km2 水門設備等 洪水吐(クレストゲート):最大放流量1200立方メートル毎秒 放流管(表面取水設備付):最大放流量約10立方メートル毎秒 放流管:最大放流量約100立方メートル毎秒 その下池の旭貯水池であるが,旭川を堰き止めて作られている。が,旭川の本流をトンネルで切り回してる様だ。 出 典:国土地理院 何か可能性を感じたがこのトンネルは排砂バイパスらしい。 ダム建設後、流域の崩壊地の拡大で何ヶ月にも及ぶ濁 水長期化現象や、当初の予想を上 回るダム堆砂が進行。このため、出水時にダム湖上流からの砂をバイパスによりダム下 流に排砂。1998年から実施。[ダ ム便覧] |
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【宇無ノ川+栗平川】 詳細は十津川第一付近開発篇参照 発電場所を栗平取水ダムとする。落差は小さくなるが導水距離は節約できる。 詰まり殆どが宇無ノ川の水であり,ウオノ谷と栗平川を切って2km程の導水路を減らした方が効率的に行けそう。例えば5.0m3/sとして6.1MWで導水距離は僅か2.8kmとなる [私案]栗平発電所 出力:9,100kW 水量:7.4m3/s 落差:145m 流域:49.3km2(内宇無ノ川39.2km2 ) 導水:4.82+3.8km=8.6km 取水:旭川[旭ダム]・460m 放水:栗平川[栗平取水堰堤]305m この辺が全体と整合的且つ経営合理的な案か。 結局栗平川流域の狭さが浮き彫りになった検討結果と言えよう。 旭川は旭川でやった方がよさそう。 |
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以下で見る田長瀬ダム建設付きの河津発電所(私案)と奥吉野発電所の旭ダムを繋ぐ形で発電所を計画すると以下の様な形になりそう。 [私案]旭川発電所 出力:5,400kW[+5.4MW] 水量:5.0m3/s 落差:128m 流域:39.2km2+2.9km2(瀬戸ダム) 導水:3km程度 取水:旭川[旭ダム]460m 放水:旭川[旭田長瀬ダム(田長瀬ダム連動)]333m 田長瀬ダムの容量次第では揚水発電も出来そうな?ちょっと落差は物足りないけど。。 |
【未利用落差活用(長殿)】
▲ 長殿が被災復旧しちゃった中で間(マ)の悪いとこだが,風屋ダムとの間の未利用落差を利用し尽くしたい。。 長殿発電所の新放水位は,昔より少し上がっていて329.60m・ 被災前→332.08m・災害後となっており風屋ダム(HWL=291m)と一寸差があるのだ。 松尾川第二PSの吉野川放流や新丸山D建設に伴う笠置Pの対応などで水面下でも放水出来る仕組みは作れるようだ。 今こんな感じで導水すると6.5km程になる。また川原樋堰堤付近の猿谷ダム導水分の残りの放流水の4.2m3/sも計上できよう。 ダムで導水距離へらしつつ調整力確保するかはオプショナル(B案・マウスオーバーの赤線)。 B案ならもう一寸水量増やしても良いかも知れない。 [私案(B)]田長瀬ダム[場 所315m] 満水位:333m 湛水面積:0.36km2(36haa) 利用水深3mで有効貯水量108万m3 [新設案]河津発電所 出力:7,400kW[+7.4MW] 水量:25m3/s 落差:35m 流域:91.6km2+長殿放流水9.46m3/s+川原樋放流水取水4.2m3/s+(奥吉野以遠)42.1km2 導水:6.4km/4.5km 取水:十津川[長殿発電所放流口](A)/[田長瀬ダム(長殿発電所・新川原樋発電所)](B)・旭川・河津谷333m 放水:十津川(河津)[風屋調整池(十津川第一ダム)]293m これなら行けそう。別途発電に使いたい川原樋川からの放流水をなしとすると 20m3/sとなって出力は 5,900kW。ダム作って導水距離減らして調整力も確保したいとなりそう。 ダム造ればもう一寸水量も盛れそう。 [暫定成案]河津発電所 出力:6,500kW[+6.5MW] 水量:22m3/s 落差:35m 流域:127.2km2(13m3/s相当)+長殿放流水9.46m3/s 導水:4.5km 取水:[田長瀬ダム(長殿発電所・新川原樋発電所)]・旭川・河津谷333m 放水:十津川(河津)[風屋調整池(十津川第一ダム)]293m |