大台ヶ原 | ||||
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~白川又川~ 山行がに >「一に池川(いけごう)、二に前鬼、三に白川又(しらこまた)、四は四の川」と古くから北山地方でいわれる池川(地図の池郷川) との記述(『大峯の山と谷』からの引用)があってここ今は兎も角本来は「しらこまた」と呼ぶらしい。地理院の地図に振り仮名は振ってないし,発電所の名前 も「しらかわ」の様だし(三浦 ダムも「みうれ」とは呼ばない[雀]国鉄みたいな中央集権的な関電である),現在では廃れた呼び名かも知れぬ。 取水:488.77 直ぐ北側の小谷川からも引っ張って来れそうではあるけど狭い。。(3.8km2) やる程のことはないか。。[→後に検討] |
【大峰山脈東部開発】 南側から西側にかけて一寸流域が拡がって居る。 [私案]大峰発電所 出力:18,600kW[+18.6MW] 水量:6.5m3/s[1.66] 落差:337m 流域:39.1km2 導水:本導水路:7.9km+前鬼支水路5.2km 13.1km2 取水:黒 谷・前 鬼川[堰堤639m]・岩 屋谷・火 吹谷・水 晶谷・中 ノ又谷・大 黒構谷・明 芽谷 650m 放水:北山川[池原ダム]309m なんとこの辺にあるのが不 動七重の滝かっ! 大学時代,サークルの夏合宿の帰りにだったか有志でのドライブだったかクルマで立ち寄って対岸の道路からみただけだけど結構迫力あった 【北山川上流部開発】 さて上北山発電所に大部分の流域を取られてしまう白川発電所なので別途水源を探していく。 [フォローアップ案]白川発電所 水路式・流込み式 認可最大出力:11,800kW[+8.9MW] 最大使用水量:8.8m3/s [+4.3m3/s+2.3m3/s(小橡川)] 有効落差:159.10m 流域面積:43.6km2+14.1km2(小橡川) 導水:8.5km増設 取水:白川又川・小 谷川・沢・泉 谷・北山川・小橡川[→源流開発]488.77 放水:北山川[池原ダム]318.00m 白川又の増強ばかりか懸案だったが距離があってなかなか巧い事行かなかった北山川源流の開発まで出来てしまった♪ 【北山川・小橡川源流開発】 上の取水位に向けて200m程の落差で取水して見るも大した出力は得られ無かった。 小橡川からの導水へ切り換える。 流域:14.1km2 導水距離:3.4km 取水:小橡川[左又谷・右又谷] |
~東ノ川~ 廃村の無人地帯,東ノ川 [wiki]である。随分後迄簡易郵便局などは残っていたそうな。 上述のr266大台河合線と同様に,r228東川河合線も指 定は山道でちゃんとされてる[道路族]のだそうな。 東ノ川は集合地名であり大字そのものは小橡なり河合なりに分割されていたようだが個々の聚落はダム建設が直接の契機となりいずれも廃村になっている様だ。 またこの辺は新宮ではなく尾鷲の影響が強いようで尾鷲へ出て行った人が多かったそうな。今は尾鷲へは狭隘な道路がR425に指定されている (不通の時が多い)。 水も尾鷲に送られて発電に使用されている。 坂本(さかもと)ダム[水力] 電源開発(株) 目的:発電 着手/竣工:1959/1962 堤高:103m、堤頂長:256.3m 総貯水容量:8,700.0万m3 / 有効貯水容量:6,800.0万m3 流域面積:101km2 / 湛水面積:2.59km2 取水:東 ノ川・古 川・西 ノ谷など 放水:尾鷲第一発電所21m3/s 坂本ダムは新宮川水系の東ノ川上のダムであるが,ダム直下は既に池原ダムとなっている様子は地図から も解るが,特に河川維持放流等は行って居らず池原ダムの渇水時には無水区間があらわれるのだそうな[ダムの風景]。完全に河川 がここで分断されていて,ここからは尾鷲第一・第二発電所を通じて又口川側と直結しているということらしい。 大台ヶ原を中心に流れ込む使い切れない程の豊富な水は新宮川水系からダムで堰き止め違う水系で有効活用すると云う姿勢は猿谷ダムと西吉野導水と似たものがある。 また太平洋直送という意味では宮川第一・第二発電所と被る。あちらは途中に調整 池すらない 直下型で松尾川第一・第二発電所に似ているがこちらは途中でもそれなりの調整池(V=690万m3)がある贅沢な造りである。 |
~又口川~ 坂本ダムの6,800万m3を有効に使い切る為に流域101km2に対して21m3/sと高めの取水量である。 山の中を取水路が走り回っている(様に見える。慣れるとそんな多くはないことが解る。) 宮川や銚子川含めて地図に記載するとこんな感じ。 尾鷲第一発電所[水力] 電源開発(株) 運開:1962.4 ダム水路式・貯水池式 認可最大出力:40,000kW/常時出力:10,900kW 最大使用水量:21.00m3/s 有効落差:225.30m 水車:フランシス・出力46500kW×1台 導水路:総延長10723.4m 放水路:総延長5.7m 流域面積:101.0km2(坂本ダムのみ・銚子川水系は含まず) 取水(387.5m):新宮川水系東ノ川[坂本ダム(古 川取水口)]、銚子川水系不 動谷(389m)・古 和谷(441m) 放水:又口川[尾鷲第二]133.00m こ の橋の上からの尾鷲第一発電所遠望。有効落差200m超は伊達じゃないな! 21.9 不動谷付近で銚子川第二発電所と交錯する。 クチスボダム[水力][場 所] 電源開発(株) 着手/竣工:1959/1961 堤高:35m、堤頂長:98m 流域面積:131.0km2(直接・間接として坂本ダムから101km2や銚子川流域からも尾鷲1PSを介して流入) 総貯水容量:1,960.0万m3 / 有効貯水容量: 690.0万m3 /取水量:25m3/s (76h40m分) 流域面積:131.0km2 湛水面積: 0.21平方キロメートル 尾鷲第二発電所[水力] 電源開発(株) 運開:1961.9 ダム水路式・調整池式 認可最大出力:25,000kW/ 常時出力:5,600kW 最大使用水量:25.00m3/s 有効落差:120.92m 設備 水車:フランシス・出力27000kW×1台 導水路:総延長2403.4m 放水路:総延長1438.9m 取水:尾鷲第一発電所、又口川[クチスボダム](137.00m) 放水:中川水系中川(二級水系)(6.05m) →海! ぐちゃぐちゃに入り組んだ尾鷲市近郊(市街地の外れと云った感じ)の山裾に尾鷲第二発電所はあった。 中川 発電所直下の様子。25m3/sがうねりながら海に流れてる感じでは無かった。やはりピーク電源用ということか。 直接流域は131.0km2のクチスボダムを尾鷲第一以外にも水源としているがその分の上乗せが4m3/sということか。 一寸少ないような。。 |
東ノ川上流部開発 上流部は多雨地帯である。 高度もそこそこあるので発電試みる。 EL.740mで 取ると8.3km2程。1.0m3/s程行けるであろう。 [私案]東ノ川第一発電所 出力:3,000kW 水量:1.0m3/s 落差:350m 面積:8.3km2 導水:4.5km 取水:東ノ川EL.740m 放水:東ノ川[坂本ダム]EL.387m 小さいのでもう一発上を追う。EL.1295mを狙うと6.4m3/s。 [私案]東ノ川第二発電所 出力:3,700kW 水量:0.8m3/s 落差:550m 面積:6.4km2 導水:4.5km 取水:東ノ川EL.1295m 放水:東ノ川EL.740m 併せて+6.7MWとなる。 この辺の道路も興味深い。例えばこ んな感じ[とは掲]。県道の未成線の地図はこ ちら[道路族]。 |
~備後川~ 池原ダムに流れ込む谷の一つである。一寸標高が高いので調べてみた。 474m水準で池原ダム315mにぶち込む。 縮尺の関係で広く見えるが兎に角狭いので集めまくった。大又川は熊野川流域だけど七色ダムで合流なので池原の水量増やせてるのもポイント。 28.8km2で3.5m3/s程確保。 从(じゅう)来型の発電効率85%と流域面積に対する水量に一寸強気の3.5m3/sで4,500kW。 新型の発電効率87%と近年の流域面積に対する多めの水量(+多雨地域補正)で4.0m3/sで5,200kWとなる♪ [私案]備後川発電所 出力:5.200kW[+5.2MW] 水量:3.5m3/s 落差:155m 導水: 取水: 放水:池原ダム |
~池郷川~ 池郷川の北山川の合流部(今は分断されてるので池原発電所の放流口のある所まで池郷川なのかもしれないけど,本来の北山川との合流部)にほど近い,小又川 (小又谷=地理院)が池郷川に合流する地点に小水力の小又川水力発電所があるらしい。 場所はこ こ(地理院)のようだ[山行が]
さて,これ以上池原の水を増やしてどうすんのと云われそうだが池郷川315m付近から池原に導水できる。23.1km2 741m地点に9.8km2の水源もあり。約1.2m3/sぐらいか?池郷315mに落とすと3,200kW。ありかも。 それやるなら隣の風屋ダムへの導水路がある滝川からも取水出来そうである。詳しくはこちらで検討。 池原ダムへの導水であるが,下流に小又川発電所はあり面積僅少(5.9km2)ではあるもの上の池郷川池原ダム導水があれば1.5km程度の追加導水で池 原貯水池に水を持って行けはする。 寧ろ上流から取水してもう一発小水力発電した方が良いかもね。コープならと下北山村の試みは大事にしたい。 |
【発電】 小森ダムに向けて発電出来る。 [私案]葛川発電所 出力:7,000kW[+7.0MW] 水量:3.5m3/s 落差:235m 流域:22.8km2 導水:6.8km+4.8km=11.6km 取水:四 ノ川・雨 谷・葛 川・熊 谷・立 合川 360m 放水:北山川[小森ダム]118m 葛川からは小川堰堤(芦廻瀬川)経由で十津川第一へも送れそうで,そっちだと十津 川第一・第二と発電出来る強みはある。 こちらが有利っぽいのでこちらを優先する。 |