夢に終わった「越美線」を繋ぐ 机上編 こよりおれんじ 2024年9月6日 18:59 https://note.com/orange_koyori/n/nca0393a33418?sub_rt=share_pb |
石徹白ダム 石徹白ダムは、九頭竜川右支川石徹白川に建設された自然越流方式のアーチ式重力ダムである。 このダムによって貯水された水は、石徹白川支川三面谷からの取水と合わせて、延長7,360mの集水トンネル(途中で石徹白川支流智那洞谷からも取水) によって九頭竜ダム貯水池に最大取水量26.0m3/sを注水している。 石徹白ダムは、昭和41年(1966)3月に仮排水トンネル(吐口)の掘削に着手し、昭和42年(1967)12月にダム本体を完成し、翌43年 (1968)2月27日に貯水を始め、3月1日トンネル内へ通水して九頭竜ダムへの導水を開始した。 出典:国 交省 近畿地方整備局 福井工事事務所『九頭竜川流域における水力開発の歴史』より |
電源開発(株) このき谷発電所[水力] 着工:2014.10/運開:2016.12.1 水路式・流込式 認可最大出力:199kW 常時出力: kW 最大使用水量:3.22m3/s 有効落差:7.4m 流域面積:117.0km2? 取水:三面谷[三面谷ダム]→石徹白川[石徹白ダム]→智奈洞谷[智奈洞ダム]564m 放水:此の木谷[九頭竜ダム]555m 那智洞ダムと九頭竜ダムの間の10m程度の落差を利用して200kW程度の小水力が設置された。 3.22m3/sは割と小さめで,10m3/s程とれば600kW程度の発電が見込めそうなんだけどねぇ。。 九頭竜ダム[便覧] 河川 九頭竜川水系九頭竜川 目的/型式 FP/ロックフィル 堤高/堤頂長/堤体積 128m/355m/6300千m3 流域面積/湛水面積 301.5km2 ( 直接:184.5km2 間接:117km2 ) /890ha 総貯水容量/有効貯水容量 3億5,300.0万m3/2億2,300.0万m3 ダム事業者 近畿地方建設局(電源開発(株)) 着手/竣工 1962/1968 |
【陸電案】 なんと石徹白川沿いに巨大ダム(後野ダム・後 野はこの辺)を更に建設して発電する計画もあったようだ。電発と競っていた北陸電力の案だそうである。 出典:雀の社会 見学帖(原典:北陸電力 『北陸地方電気事業百年史』 (1998)) 今は九頭竜ダムの下部調整池に小ぶりな鷲ダムがあって,そこから石徹白川の山原ダムを経由して湯原発電所・仏原ダムへ流れ込む形になっているが後野ダムが 三面谷取水口・石徹白ダム・鷲ダムと山原ダムに分割された感じである。 恐らく後野Dと九頭竜Dの間で揚水発電が行われる事になってたのだろうが,使える水の水量は今の鷲ダム・山原ダムがこぶりなので増えたが有効落差は減ったものと思われる。 wikiにはもっと詳しい経緯の他,色々な疑惑迄載っている。所得倍増でなんか今では好印象の池田勇人まで当時カネに塗れてたとは,保守政治はカネに汚いねぇ >長野ダムの入札をめぐっては第1工区で最高額で応札した鹿島建設が落札、他の4社が最低落札価格を超えていないとして失格になった。池田勇人首相 への政治献金を約束した鹿島建設と電源開発、政府が一体となって仕組んだ汚職だとの疑惑が広がり、衆議院決算委員会で田中彰治代議士らが追及した。だが、 池田首相の秘書官だった中林恭夫と、決算委員会で証言した元朝日新聞記者、言論時代社主幹の倉地武雄が不自然な死を遂げ、事件はうやむやになった。この経 緯は石川達三が『金環蝕』として小説化しており、大映によって映画にもなった。 また揚水発電は両者(電発と陸電)の計画を一本化するなかで通産省主導で入れた様だ。 |
流域 |
導水 |
1案 |
2案 |
3案 |
4案 |
|
石徹白・俵谷 | 57.7 |
5.6 |
○ |
○ |
○ |
○ |
三面谷 | 5.8 |
1.5 |
○ |
○ |
||
扇川 | 2.1 |
0.57 |
○ |
○ |
||
流域 |
57.7 |
63.5 |
59.8 |
65.6 |
||
導水 |
5.6[1.125] |
7.1 |
6.2[1.06] |
7.7 |
||
水量 |
6.0[1.04] |
6.6[1.04] |
6.2[1.04] |
6.8[1.04] |
||
出力 |
6.3 |
7.0 |
6.6 |
7.2 |