九頭竜川 水力あれこれ 陸電水発抄
と はずがたりな掲示板(利 水スレ電 力スレ)
2020.08.02運開
九頭竜川(奥越綜合開発篇)[→初 期開発・打波川はこちら]
流域概要 奥越総合開発発電所一覧 このき谷発電所 石 徹白 電源開発(+16.3MW) 土砂ダム【開 発案】 穴馬・箱ヶ瀬・r230  九頭竜ダム引水案 長野発電所 鷲ダム引水案 山原ダム 湯上発電所 仏原ダム 西勝原第三発電所(諸元) 富田堰堤~下荒井ダム 以下鳴 鹿堰堤迄・[【開発(案)】(+20MW)]
九頭竜川初期開発(+5.2MW)打波川・東勝原(+23.7MW) 足羽川  日野川 滝波川 真名 川(+9.8MW)

奥越綜合開発事業
仏原ダムの看板には,利水・治水を目的とした奥越綜合開発事業の一環とし て電発・北陸電力・ 国が共同で,九頭竜・石徹白ダム(長野発電所),鷲・山原ダム(湯上発電所),仏原ダム(西勝原第三発電所)を建設した,とあった。



九頭竜川水系発電所一覧[奥越総合開発](→全体)
初期の開発は川に取水堰を設けた水路式・流込式で戦後,九頭竜開発をした際には電発と北陸電力の間で綱引きがあって結果電発が主導を握ったようである。
とは言え九頭竜川の水流は九頭竜ダムの建設で安定化した筈であり,流込式も大いに九頭竜ダムの恩恵を受けており,電発の電力も北陸電力に一部(流域の発電 所からは半分ほど)供給されてい ることも含め,協力しあっているとは云えよう。実際の運用はどんなもんなのかな?
ダム名・取水川名
ダム湖名・取水川名
貯水量 有 効貯水量 流 域面積
その他・備考(ダム)
事業者:発電所名
最大出力
常時出力
形式
有効落差 使用水量 その他・備考(発電所)
【 九頭竜川総合開発事業】



仏 原ダム
410万立米 165万立米
421.92km2
1968年竣工
西勝原第三 49.5MW 18.2MW ダム水路式・貯水池式 99.0m 56.0m3/s 1.5MW出力増強(2017.4)・約 266.6GWh/y[水 力.com]
仏原ダム 0.22MW
河川維持放流水式


1.8GWh/y 2010年運開
小  計②
49.72MW
18.2MW




九 頭竜ダム 九頭竜湖・九頭竜川 3億5300万立米 1億9,000.0万m3
(発電容量)
301.5km2 (間接含む)

電発: 長野 220MW
中電分110MW
陸電分110MW

8MW ダム式・混合揚水式
・貯水池式
97.50m3/s
266.00m3/s
356GWh/y内、揚水発電分 165GWh/y
鷲(わし)ダム 九頭竜川 96.5万立米 61.0万立米
長野ダム下調整池・山原ダムへ送水
山原(やんば ら)ダム 石徹白川 90万立米

湯上発電所への取水堰
電発: 湯上(ゆがみ) 54MW
陸電分27MW
18MW ダム水路式・調整池式 120.10m 53.0m3/s 1968年運開
260GWh/y [経 産省資 料]
三面谷(さつ ら だに)取水堰 三面谷


九頭竜ダムへの取水堰
石徹白ダム 石徹白川


九頭竜ダムへの取水堰
智奈洞(ちなぼ ら)取水堰 智奈洞谷


九頭竜ダムへの取水堰
此 ノ木谷 注水口
電発: このき谷
0.199MW

水路式・流込式
7.4m 3.22m3/s 2016運開[水 力.com]
小  計③
274.2MW
26MW





巨大な九頭竜ダムであるが,巨大故に九頭竜川本流だけでは不十分で石徹白川流域からも取水している。諸元に よると九頭竜川上流の184.5km2に加えて石徹白川及びその支流117km2からも取水して流域面積を1.5倍以上にしている。
その為の取水堰堤が 三面谷(さつらだに)取水ダム・石徹白取水ダム・智奈洞(ちなぼら)取 水ダムなどで,このき谷発 電所・長野発電所・九頭竜ダムを併せた位置図が以下の通り。
出典:Looop Club

~ 石徹白川流域~


三面谷(さつらだに)取水ダム


石徹白ダム[便覧]    
河川     九頭竜川水系石徹白川
目的/型式     P/重力式アーチ
堤高/堤頂長/堤体積     32m/113.6m/20千m3
流域面積/湛水面積     104.6km2 ( 直接:96.8km2 間接:8km2 ) /11ha
総貯水容量/有効貯水容量     917千m3/91.7万m3
ダム事業者     電源開発(株)
本体施工者     飛島建設
着手/竣工     1965/1968
送水:九頭竜ダム

智奈洞(ちなぼら)取水ダム



<此の木谷>

平仮名が気持ち悪い発電所。ここは無骨に此木谷発電所と「の」を外す位で良かった。

電源開発株式会社 このき谷発電所[水力]    
着工/運開 2014(H26).10/2016(H28).12.1
水路式・流込式
    認可最大出力:199kW      常時出力:   kW
    最大使用水量:3.22m3/s
    有効落差:7.4m
    流域面積:117.0?平方キロメートル
    取水:三面谷[三面谷ダム]→石徹白川[石徹白ダム]→智奈洞谷[智奈洞ダム]
    放水:此の木谷[九頭竜ダム

此の木発電所は殆ど高低差がない導水路上に建設した発電所である。同じ導水路上に建設された発電所でも易 老沢なんかは可成り落差があるけど,この導水路は流域面積が小さいと云う程小さくは無いけどまあその広さに較べればもっと水の欲しい九頭竜湖が石 徹白川から導水するのがメインで,流域面積考えるとなるべく高低差 は無くして流域面積を稼ぎに行ったと云うことであろう。

有効落差7.4mで200kW弱である。
取水を石徹白ダムから上流の小谷堂(こたんどう)=廃村だそうな(この辺こ の辺参照)付近にしたりすると高低差稼げてもっと出力上げられるのではないか?と思うけど,ここは上流にがつんと発電所を建設する方向で検討す る。

http://www.city.itoigawa.lg.jp/secure/16567/suiryoku_h2.pdfに 寄るとP (kw)=9.8(係数)*Q(流量m3/s)*He(有効落差m)*η(係数60~85%)とのこと。このきのη=85% 程。なかなか優秀であ る(最近はη=0.87なんてのも出てきててまあ普通か。)。

上 流に副ダムがある。
この落差とかも使えないだろうか?上流は一応30km2程有るので3m3/s程は期待出来るが如何せん落差が小さい。。10m程水貯めても250kW程度 だ。。此の木谷で出来るならこちらでもやってもいいんでは?
今は10mも落差なさそうだけど周囲は無人だしダム形成して九頭竜ダムの貯水量を増やすのも良いかも。


[私案]田茂谷発電所
出力:250kW[+0,25MW]
水量:3.0m3/s
落差:10m
取水:九頭竜川(田茂谷合流部)[土砂ダム]
放水:九頭竜川[九頭竜ダム]


福 井県道230号秋生大野線

笹生川ダム経由で中島へ通じているr230が分岐。
20.11


このr230は名称は大谷秋生大野線というのだが,大谷も秋生も大野も訳わからない。
まず起点の大谷だけど箱ヶ瀬橋付近にも中島付近にも大谷という地名はない。また終点の大野であるが,中島も箱ヶ瀬も大野市内でありどちらも全く大野市街 (Central Ono)ではないのだ。
秋生もどこか判らない。大谷秋生や秋生大野の可能性もある。
大野市街まで国道と重複して指定されてる可能性もあるが,wikiに 拠ると起点は箱ヶ瀬橋,終点は中島のR157分岐で重複指定で大野市街迄伸びている訳ではなさそうである。

ちょっとづつ解きほぐしていく。wikiによると箱ヶ瀬側が起点で中島が終点らしい。
今は優美な箱ヶ瀬橋が九頭竜川を跨いでいる。優美なのも理由があってなんと瀬戸大橋のプロトタイプとして造られたらしい。すげえw

箱ヶ瀬橋
20.11


先ずは秋生だが通常この路線名では経由地が来るのだが,西谷村の廃村の経緯を 目にすると,笹生川ダム建設時に離村した下秋生・上秋生とあるので今は笹生川ダムの底に眠っているらしい。

大谷もどっかでみたなと思うと九頭竜ダム貯水池に大谷があった!こ の橋(箱ヶ瀬とはちょい離れている),とこ こ(橋の対岸である)にもトンネルが大谷である。
詰まりもともとはここに大谷という聚落があってダム湖に沈んだという事らしい。大谷で調べて見ると村影さん[集落紀行]コンテ ンツ[大谷(おおたに)]が引っかかる。
村の中部、九頭竜(くずりゅ う)川および支流の伊勢(いせ)川の合流部にある。旧上穴馬村の中心地で、 村役場をはじめ多くの施設が集まっていた(とは註:西谷村の中 島に相当すと云う訳か。また石徹白も同じ穴馬郷を形成した土地で大野藩ではなく郡上藩の藩領だったそうな[→石徹白])。
現在、集落は全域が完全に水 没。国道の橋梁(大谷橋)や左岸のトンネル(大谷隧道)に地名が残されるが、近辺に集落の面影は皆無。以下は「ふるさとの碑」(写真3)の碑文。

wikiによると「古くは穴馬道と呼ばれた」とあるが,穴馬とは大谷を含む行政区画名だったようだ。

残るは大野であるが,穴馬村大谷が廃村になったのは九頭竜ダム建設(着工1965年・竣工1968年)がきっかけで,しかもその後は和泉村となっている。
一方の中島は西谷村中島で,廃村になったのは同じく1965年の奥越豪雨とそれをきっかけとした真名川ダム(着手1967/竣工1977)建設で再建を断 念。
どちらも廃村と成ってゐるが,西谷村中島の方は1970年6月末で廃止,翌日付で大野市に併合されている(→この辺[真名川]参照)。
今は平成の大合併を経て和泉村も大野市域に併呑されており,指定時期は不明だが,終点の中島のみ大野市域内だったということなのであろう。

中島付近の230のヘキサ(24.9)
24.9


九頭竜ダム(旧称:長野ダム)[→諸元看板発電所]  
23.7

看板[→一般平面図・発電所透視図(一部)・発電所諸元]
23.7

九頭竜ダム[便覧]    
河川     九頭竜川水系九頭竜川
目的/型式     FP/ロックフィル
堤高/堤頂長     128m/355m
流域面積/湛水面積     301.5km2 ( 直接:184.5km2 間接:117km2(那智洞ダム・石徹白ダム・三面ダム) ) /890ha
総貯水容量/有効貯水容量     3億5,300.0万m3/2億2,300.0万m3
ダム事業者     近畿地方建設局(電源開発(株))
着手/竣工     1962/1968
送水:長野発電所266.00m3/s

【九頭竜引水(大 納川導水)】
石徹白導水の様に他の可能性も探ってみるが,此処ぐらいか。狭い上に西勝原第一の水量を 奪ってしまう 事になる。
標高的に鷲ダムへの導水の方が自然だけどそっちは奪う量も増えてしまう。
 

導水距離と面積の比較はこちら
河川
取水点
延長(累積)
流域(累積)
効率
摘要
大納越戸谷
EL.555m
1.48km(1.48km)
2.92km2(2.92km2)
1.97

早稲谷(東谷)
(西谷)
EL.557m
EL.553m
2.48km(3.96km)
7.06km2(9.98km2)
2.52

黒谷
EL.538m
1.69km(5.65km)
6.08km2(16.04km2)
2.83
※(砂防?)堰堤嵩上
藤倉谷
EL.559m
1.22km(6.87km)
4.44km2(20.48km2)
2.98

三坂谷
EL.561m
1.55km(8.42km)
4.15km2(24.63km2)
2.92


やるなら藤倉谷迄かな~。流域を20.5km2増やせる。
しかし西勝原第一発電所の調整電源化を可能にする大納川発電所構想を実行するならこち らは二重投資になるので回避。

そもそも水が足りないのか容量が足り無いのか要検討である。

【九頭竜ダ ム運用】

さて九頭竜ダムが水を(無駄に)放水しているかどうかである。。
例えば佐久間ダム[流域4,100km2超・V=2.5億トン・Q= 306.00m3/s(佐久間発電所)]は余り無駄に放流してない (平均で6.8億トンである[利用分は52億トン・90%近い])[データ]。
水窪ダム[流域172.3km2・ V=2,200万トン・Q=26.5%m3/s(水窪発 電所)]は殆ど無駄に放流してない(平均で1.8千万トンである[利用分は2.1億トン・90%超])[データ]。
九頭竜ダムは[流域301.5km2 ・V=2.2億トン・Q=266.0m3/s(長野発電所)・Q=53.0m3/s(湯上発電所)]が対応するデータと云った所である。水窪に 毛の生えた程度の流域に佐久間ダム張りの容量。ほぼ100%行けそうで ある。

どえらい使い辛いシステムだったが,任 意期間ダム諸量検索結果が詳細なデータを提供してくれてる♪

先ずは2003年7月末頃のデータである。放流量0.00が並び昼から夕方にかけて発電している。Q=266.0m3/s(長野発電所の最大使用水量)を 越えた放水はないようだ。。
年月日 時刻
流域平 均雨量 貯水量 (千m3) 流入量 (m3/s) 放流量 (m3/s) 貯水率 (%)
2002/07/29 06:00 0.0 168254 10.84 0.00 89.0
2002/07/29 07:00 0.0 168254 10.84 0.00 89.0
2002/07/29 08:00 0.0 168331 21.39 0.00 89.0
2002/07/29 09:00 0.0 168176 7.09 60.00 89.0
2002/07/29 10:00 0.0 168020 15.89 58.00 88.0
2002/07/29 11:00 0.0 167630 0.98 120.00 88.0
2002/07/29 12:00 0.0 167084 21.40 115.00 88.0
2002/07/29 13:00 0.0 167084 10.44 0.00 88.0
2002/07/29 14:00 0.0 166616 7.46 179.00 88.0
2002/07/29 15:00 0.0 166073 17.69 181.00 87.0
2002/07/29 16:00 0.0 165457 12.81 176.00 87.0
2002/07/29 17:00 0.0 164919 21.62 121.00 87.0
2002/07/29 18:00 0.0 164919 4.35 0.00 87.0
2002/07/29 19:00 0.0 164996 27.81 0.00 87.0
2002/07/29 20:00 0.0 164996 0.00 0.00 87.0
2002/07/29 21:00 0.0 165072 21.11 0.00 87.0
2002/07/29 22:00 0.0 165149 21.39 0.00 87.0
2002/07/29 23:00 0.0 165149 0.00 0.00 87.0
2002/07/29 24:00 0.0 165226 21.39 0.00 87.0
2002/07/30 01:00 0.0 165303 6.42 0.00 87.0
2002/07/30 02:00 0.0 165303 14.97 0.00 87.0
2002/07/30 03:00 0.0 165380 21.39 0.00 87.0
2002/07/30 04:00 0.0 165380 0.00 0.00 87.0
2002/07/30 05:00 0.0 165457 21.39 0.00 87.0
2002/07/30 06:00 0.0 165534 21.39 0.00 87.0
2002/07/30 07:00 0.0 165534 0.00 0.00 87.0
2002/07/30 08:00 0.0 165611 23.08 63.00 87.0
2002/07/30 09:00 0.0 165457 15.39 59.00 87.0
2002/07/30 10:00 0.0 164996 2.83 119.00 87.0
2002/07/30 11:00 0.0 164534 11.81 167.00 87.0
2002/07/30 12:00 0.0 163995 18.76 165.00 86.0
2002/07/30 13:00 0.0 163995 7.30 0.00 86.0
2002/07/30 14:00 0.0 163533 64.04 222.00 86.0
2002/07/30 15:00 0.0 162840 31.08 226.00 86.0
2002/07/30 16:00 0.0 162071 16.63 177.00 85.0
2002/07/30 17:00 0.0 161609 16.02 119.00 85.0
2002/07/30 18:00 0.0 161455 5.41 59.00 85.0
2002/07/30 19:00 0.0 161224 5.35 119.00 85.0
2002/07/30 20:00 0.0 161147 11.71 0.00 85.0
2002/07/30 21:00 0.0 161224 17.11 0.00 85.0
2002/07/30 22:00 0.0 161301 14.97 0.00 85.0
上記から約20年後。2022年11月のデータである。
この間に水利権の更新があって河川維持流量が義務づけられたのか,放流量の0は消え去り,0.01が並んでいる。
昼間の発電は太陽光発電の急増もあって消えているようだ。データは現実をはっきり裏付けるようで面白い。
年月日 時刻
流域平 均雨量 貯水量 (千m3) 流入量 (m3/s) 放流量 (m3/s) 貯水率 (%)
2022/11/01 16:00 - 130792 0.01 0.01 68.8
2022/11/01 17:00 - 130427 11.72 124.32 68.6
2022/11/01 18:00 - 129989 20.72 123.30 68.4
2022/11/01 19:00 - 129989 1.30 0.01 68.4
2022/11/01 20:00 - 130062 14.20 0.01 68.5
2022/11/01 21:00 - 130062 0.01 0.01 68.5
2022/11/01 22:00 - 130135 20.28 0.01 68.5
2022/11/01 23:00 - 130208 20.28 0.01 68.5
2022/11/01 24:00 - 130281 8.12 0.01 68.6
2022/11/02 01:00 - 130281 12.17 0.01 68.6
2022/11/02 02:00 - 130281 16.23 0.01 68.6
2022/11/02 03:00 - 130354 4.06 0.01 68.6
2022/11/02 04:00 - 130354 0.01 0.01 68.6
2022/11/02 05:00 - 130427 20.28 0.01 68.6
2022/11/02 06:00 - 130427 0.01 0.01 68.6
2022/11/02 07:00 - 130500 20.28 0.01 68.7
2022/11/02 08:00 - 130500 0.01 0.01 68.7
2022/11/02 09:00 - 130500 0.01 0.01 68.7
2022/11/02 10:00 - 130573 20.28 0.01 68.7
2022/11/02 11:00 - 131011 6.72 0.01 69.0
2022/11/02 12:00 - 131449 15.56 0.01 69.2
2022/11/02 13:00 - 131813 3.98 0.01 69.4
2022/11/02 14:00 - 132251 8.52 0.01 69.6
2022/11/02 15:00 - 132470 11.47 0.01 69.7
2022/11/02 16:00 - 132470 0.01 0.01 69.7
2022/11/02 17:00 - 132324 9.90 124.29 69.6
2022/11/02 18:00 - 131886 14.27 123.81 69.4
2022/11/02 19:00 - 131522 14.29 123.52 69.2
2022/11/02 20:00 - 131157 15.82 0.01 69.0
2022/11/02 21:00 - 131157 0.01 0.01 69.0
2022/11/02 22:00 - 131157 6.09 0.01 69.0
2022/11/02 23:00 - 131230 6.09 0.01 69.1
2022/11/02 24:00 - 131230 0.01 0.01 69.1
2022/11/03 01:00 - 131230 0.01 0.01 69.1
2022/11/03 02:00 - 131303 20.28 0.01 69.1
2022/11/03 03:00 - 131303 0.01 0.01 69.1
2022/11/03 04:00 - 131303 0.01 0.01 69.1
2022/11/03 05:00 - 131376 20.28 0.01 69.1
2022/11/03 06:00 - 131376 0.01 0.01 69.1
2022/11/03 07:00 - 131376 0.01 0.01 69.1
2022/11/03 08:00 - 131376 0.01 0.01 69.1
2022/11/03 09:00 - 131449 20.28 0.01 69.2
2022/11/03 10:00 - 131813 0.00 0.01 69.4
2022/11/03 11:00 - 132251 5.90 0.01 69.6
2022/11/03 12:00 - 132616 8.57 0.01 69.8
2022/11/03 13:00 - 133054 2.77 0.01 70.0
2022/11/03 14:00 - 133491 11.37 0.01 70.3
2022/11/03 15:00 - 133564 10.72 0.01 70.3
2022/11/03 16:00 - 133637 4.06 0.01 70.3
2022/11/03 17:00 - 133564 0.00 88.03 70.3
2022/11/03 18:00 - 133200 15.92 124.08 70.1
2022/11/03 19:00 - 132762 11.23 123.06 69.9
2022/11/03 20:00 - 132470 12.99 0.01 69.7
2022/11/03 21:00 - 132397 0.00 0.01 69.7
いや季節がちゃうやろと云う突っ込みが入りそうなので同じ様な7月末。流石に発電してることはしてるが使用水量は減ってる感じである。
年月日 時刻
流域平 均雨量 貯水量 (千m3) 流入量 (m3/s) 放流量 (m3/s) 貯水率 (%)
2023/07/26 06:00 - 135097 0.01 0.01 71.1
2023/07/26 07:00 - 135170 20.28 0.01 71.1
2023/07/26 08:00 - 135170 0.01 0.01 71.1
2023/07/26 09:00 - 135242 20.28 0.01 71.2
2023/07/26 10:00 - 135242 0.01 0.01 71.2
2023/07/26 11:00 - 135315 20.33 27.34 71.2
2023/07/26 12:00 - 135097 7.80 73.46 71.1
2023/07/26 13:00 - 135024 3.58 26.24 71.1
2023/07/26 14:00 - 134878 14.59 75.17 71.0
2023/07/26 15:00 - 134659 9.37 73.33 70.9
2023/07/26 16:00 - 134367 5.74 150.84 70.7
2023/07/26 17:00 - 133710 16.98 201.51 70.4
2023/07/26 18:00 - 133054 10.75 197.08 70.0
2023/07/26 19:00 - 132543 15.45 46.34 69.8
2023/07/26 20:00 - 132470 0.00 0.01 69.7
2023/07/26 21:00 - 132543 20.28 0.01 69.8
2023/07/26 22:00 - 132543 0.01 0.01 69.8
2023/07/26 23:00 - 132616 12.17 0.01 69.8

2004(H16)7/18~19にかけての福 井豪雨内 閣府の時のデータである。この時は足羽川が酷かった様だが,九頭竜ダムも7/18の10:00~12:00の流入量が200m3/sを越 えてい るが九頭竜ダムは全くの平常運転(放流量0.00m3/s)である。
年月日 時刻
流域平 均雨量 貯水量 (千m3) 流入量 (m3/s) 放流量 (m3/s) 貯水率 (%)
2004/07/18 01:00 - 148386 60.14 0.00 78.1
2004/07/18 02:00 - 148686 60.42 0.00 78.3
2004/07/18 03:00 - 148911 62.50 0.00 78.4
2004/07/18 04:00 - 149661 155.40 0.00 78.8
2004/07/18 05:00 - 150710 214.00 0.00 79.3
2004/07/18 06:00 - 151390 182.95 0.00 79.7
2004/07/18 07:00 - 152074 147.78 0.00 80.0
2004/07/18 08:00 - 152605 174.94 0.00 80.3
2004/07/18 09:00 - 153365 187.89 0.00 80.7
2004/07/18 10:00 - 154201 223.78 0.00 81.2
2004/07/18 11:00 - 154960 240.39 0.00 81.6
2004/07/18 12:00 - 155796 223.78 0.00 82.0
2004/07/18 13:00 - 156404 175.22 0.00 82.3
2004/07/18 14:00 - 157012 156.22 0.00 82.6
2004/07/18 15:00 - 157467 141.17 0.00 82.9
2004/07/18 16:00 - 157999 130.89 0.00 83.2
2004/07/18 17:00 - 158455 122.45 0.00 83.4
2004/07/18 18:00 - 158761 106.11 0.00 83.6
2004/07/18 19:00 - 159223 106.94 0.00 83.8
2004/07/18 20:00 - 159608 111.22 0.00 84.0
2004/07/18 21:00 - 159992 102.39 0.00 84.2
2004/07/18 22:00 - 160300 87.70 0.00 84.4
2004/07/18 23:00 - 160608 96.25 0.00 84.5
2004/07/18 24:00 - 160916 85.56 0.00 84.7
2004/07/19 01:00 - 161224 91.97 0.00 84.9
2004/07/19 02:00 - 161532 81.28 0.00 85.0
2004/07/19 03:00 - 161840 74.87 0.00 85.2
2004/07/19 04:00 - 162302 94.38 0.00 85.4
2004/07/19 05:00 - 162917 68.75 0.00 85.7
2004/07/19 06:00 - 163533 73.24 0.00 86.1
2004/07/19 07:00 - 164072 61.08 0.00 86.4
2004/07/19 08:00 - 164380 66.71 0.00 86.5
2004/07/19 09:00 - 164611 53.48 0.00 86.6
2004/07/19 10:00 - 164765 62.03 0.00 86.7
2004/07/19 11:00 - 164996 62.03 0.00 86.8
2004/07/19 12:00 - 165226 55.33 0.00 87.0
2004/07/19 13:00 - 165457 66.31 0.00 87.1
2004/07/19 14:00 - 165611 62.56 117.00 87.2
2004/07/19 15:00 - 165380 60.42 119.00 87.0
2004/07/19 16:00 - 165149 62.73 118.00 86.9
2004/07/19 17:00 - 164919 67.54 118.00 86.8
2004/07/19 18:00 - 164996 39.22 0.00 86.8
2004/07/19 19:00 - 165149 42.50 0.00 86.9
2004/07/19 20:00 - 165380 47.06 0.00 87.0
2004/07/19 21:00 - 165534 57.75 0.00 87.1
2004/07/19 22:00 - 165688 32.09 0.00 87.2
2004/07/19 23:00 - 165842 53.48 0.00 87.3

以上より,佐久間ダムや水窪ダムとの比較で予想はついてたけど,殆ど水を漏 らさず発電できているようである。



電源開発(株) 長野発電所[水力]     
運開:1968.5.25 ←もう時代感覚がバグってるけど巨大揚水発電としては結構新しいような。
ダム式・混合揚水式
認可最大出力:220,000kW      常時出力: 8,000kW
年間発電電力量:356.0GWh(3億5600万キロワット時)
内、揚水発電分165.0GWh(1億6500万キロワット時)
最大使用水量:266.00m3/s
    有効落差:97.50m
    ポンプ水車:立軸フランシスポンプ水車 最大出力113000kW×2台
流域面積:301.5km2
上部貯水池:三面谷[三面谷ダム]→石徹白川[石徹白ダム]→智奈洞谷[智奈洞ダム]→九頭竜川[九頭竜ダム]560.00m
下部貯水池:九頭竜川[鷲ダム]450.00m

九頭竜ダムからの最大226m3/sの水量で長野発電所で最大 220.0MWを発電した水は鷲ダムに,更には山原ダムに 貯められる(貯留量が空欄の山原ダムには貯められない?)。
下の湯上発電所は53m3/sしか最大使用水量がないからである。

この長野発電所の水量はまあ揚水発電込みだからデカイのである。常時こんな大量の水をガバガバ流して鷲ダムの水を無為に放流強いている訳では無い。
直下の鷲ダムの有効貯水量は610.0万m3。最 近の資料だと534万m3に減ってる様子,,それでも湯上発電への放水なしでも6時間半程持つ。日周期的な運用には十分である。

北 陸電力の資料に九頭竜ダムの運用が窺い知れるものがあったので引用してみる。
 
• 1号機が揚水運転中は、2号機の発電運転ができないため、揚水運転に際しては、中部との協議が必要となる。

注目は河川からの流入が69万m3/日(=約8m3/s平均)という点である。
①鷲ダムと九頭竜ダムの間に大きな河川は殆ど無い。
②九頭竜ダムは基本的に九頭竜川の水を漏らさない(と思われる)
詰まり,鷲ダムに流入し て汲み揚げにも使える水とは詰まり山原ダムで堰き止める石徹白川の水ということになる。

九頭竜ダムの間接流域117km2に対して鷲ダムの 間接流域は142.7km2あって,九頭竜ダムの間接流域をカウントしている訳ではないことが判る。
この142.7km2は山原ダムの便覧ソースの直接流域そのものであり,更に142.7km2と 117km2の差25.7km2はまさに水力さんソースの山原ダムの流域面積であり,これは計測してほぼ確かめられたが山原ダムより上流,石徹白ダム・三 面ダム・那智洞ダムより下流の面積である。山原ダムの満水位は確かめられてないけど鷲ダムと山原ダムの水位はぼぼ等しい様であり,山原ダムと鷲ダムは水位が同期する 兄弟ダムと判断して良さそうである。

また下流必要量は207万m3/日となっていて平均24m3/sとなっている。 湯上発電所の最大使 用水量:53.00m3/sであるので一日12時間程度,フルで発電していることになる?

鷲(わし)ダム[水力]便覧]   
河川     九頭竜川水系九頭竜川
目的/型式     P/重力式アーチ
堤高/堤頂長     44m/277m
流域面積/湛水面積     334.3km2 ( 直接:191.6km2 間接:142.7km2 ) /62ha
ダム事業者     電源開発(株)
着手/竣工     1965/1968
     総貯水容量:965.0万m3    有効貯水容量:610.0万m3→今は534万m3??
    満水位標高:461.00m    低水位標高:450.00m
    集水面積:191.6 平方キロメートル(直接集水面積)
    集水面積:308.6 平方キロメートル(九頭竜ダムへの注水分含む。案内板)
    集水面積:334.3 平方キロメートル(ダム便覧)
受水:長野発電所(最大266.0m3/s)・送水:山原 ダム(V=0m3??)[湯上発電所(最大53.00m3/s)]

山原ダムと鷲ダムで1500万m3の貯水量がある。最大266m3/sの水を受けると15.6h持つ。尖頭負荷には十分すぎる容量である。
恐らく揚水は鷲ダム分しか出来ないと思われるが6h20m 程。これ も一日のピークと考えると上限に近い数字では無かろうか。
今,湯上発電所のデータから導水路が「圧力トンネル・5,506.3m」との事である。延長距離的にこの5.5kmは鷲ダム~山原ダムの1.88kmと山 原ダム~湯上発電所の3.64kmの和と思われる。(距離は地図上でとは計測)
詰まり鷲ダムと山原ダムは圧力トンネルで結ばれててサイフォンの原理で山原ダムから鷲ダムへの逆送水も可能なのかも。揚水は鷲ダム分しか出来ないと思われると書いたけど,山原からも出来るかもに訂正しておく。

山原(やんばら)ダム[水力] [便覧][DB]    
河川     九頭竜川水系石徹白川
目的/種別・型式     PAN※/自由越流・重力式コンクリート ※便覧だと発電のみとなっているがDBにはかんがい、防火用水、雑用水、流水の正常な機能の維持がある。防火用 水・雑用水の記号はなんだ??
堤高/堤頂長/堤長巾/堤体積     23m/114.6m※/2.00m/23千m3  ※案内板だと115.0mと のこと[水力]
流域面積/湛水面積     142.7km2[便] ( 全て直接流域 ※) /13ha   ※石徹白川の石徹白堰堤以遠も含む数字の様だ。
集水面積:334.3km2[D](導水分含む[鷲ダムの直接集水域(九頭竜川上流)]と上の数字 142.7kmの和となる)
集水面積: 25.7km2[水] (山原ダム分のみ・上の数字142.7km2から石徹白ダムの104.6km (三面谷含む)の差を取って出る38.1kmはチナボラダムの集水域なのであろう)
総貯水容量/有効貯水容量     900千m3/千m3
ダム事業者     電源開発(株)
着手/竣工     1965/1968
受水:鷲ダム(V=610万m3)[長野発電所(最大266.0m3/s)]・送水:湯上発電所(最大53.00m3/s)

山原ダムは自由越流タイプの様で,本気で取水してくる感じは薄い(偏見)。なんと貯水容量の設定も無い様で取水堰堤なのか??
やはり揚水は鷲ダムの有効貯水量の範囲内でするの であろう。(→どうも水は鷲ダムに送って貯水するようである[陸電])


【鷲引水】

湯上発電所鷲ダムへの導水強化を考え る。補水程度だけど。
  


取水
導水(累積)
面積
摘要(効率)
湯上谷(仮称)
EL.465m
328m
2.04km2
(6.18)
葛ヶ原谷(仮称)
EL.458m
845m(1.17km)
2.60km2(4.64km2)
(3.96)
谷山川
EL.462m
744m
1.91km2

貝皿谷(仮称)
EL.464m
86m
1.76km2

合計


8.31km2

谷山川(谷間川)
EL.463.9m
(3.4km)
12.5km2(17.14km2)
(5.04)

小水力発電とかち合ってしまう可能性が高いの で保留だけど谷間川(谷山川)からも取水出来そう。

 


<湯上発電所>
R158を走っているとモダーンなドーム型の建物が渓谷に見えて来るがそれが湯上発電所である。お洒落だし写真撮りたいんだけどあんま道も広くないしいつ もスルーしてしまう。

電源開発(株) 湯上発電所[水力] [DB]   
運開:1968.5
ダム水路式・調整池式
    認可最大出力:54,000kW   常時出力:18,000kW[33.3%]
    年間発電電力量:260.0GWh(2億6千万キロワット時)
    最大使用水量:53.00m3/s[1.59]
    有効落差:120.10m
    水車: 最大出力58100kW×1台
    流域面積:334.3km2
導水:圧力トンネル 総延長5,506.3m 口径4.90m 
    取水:九頭竜川[鷲ダム]・石徹白川[山原ダム]461.00m
    放水:九頭竜川[仏原ダム]333.00m (放流側水面標高:335.000m)

いつもは高速で通り過ぎてしまう湯上発電所。この日はもう掛川迄遠路帰るのみということで寄ってみた。


停まって撮影してみた。対岸になんかクレーンか橋か架かってるが,便覧だと綺麗に 緑色に塗られて湯上発電所と書かれていた様だ。こんな跡形も無く消えるのか?
ドームも錆が浮いている様に見える。


<仏原ダム>
湯上までは電発が建設し此処からは陸電が建設して一体的に運用を開始した様である。
湯上53.00m3/sを165万m3で受け止めるのが仏原である。ピーク電源と逆調整池に関する有峰の法則からは十分に受け止められる量である。

仏原(ほとけばら)ダム[水力] [便覧]    
河川     九頭竜川水系九頭竜川
目的/型式     P/重力式コンクリート
堤高/堤頂長     48.6m/141m
流域面積/湛水面積     437.9km2 ( 直接:421.92km2 間接:16km2[導水:谷 山川(谷間川)地 理院]]) /29ha
総貯水容量/有効貯水容量     372.3万m3/152.2万m3
ダム事業者     北陸電力(株)
着手/竣工     1965/1968
堤頂標高:336.60m
洪水時満水位標高:335.00m(サーチャージ)
常時満水位標高:335.00m
最低水位標高:328.50m

20.11
看板…この地の王者長野ダムを差し措いてでんと構えてるように書かれてるけど,此処から取水された最大56m3/s は約100m落下させられて約50MWを叩き出すことになる。こちらもなかなかのものなのである。クリックで拡大。


~谷間川(谷山川)~
導水は谷山川からなされている(谷 山川からで間違いはないんだけど看板の文字が潰れて判然としないけど谷"山"川にはどうしても見えない。。→どうやら別名谷間川というようだ。 「たにま」も「たにやま」も一字違いで似てるからヨシ??)が,もう一寸足を伸ばすと打 波川本流からも得られる。お誂え向きの標高に堰っぽい物が既にある(→見に行ったら 砂防堰堤であった)。これ活用できひんやろか?
併せて20.6km2程の流域になる。現状で何m3/s取水してて最大何m3/s通せる太さか不明で,もっというと建設中の小水力発電が堰堤に放水してく れるのか等も不明だけど,全体で2.0m3/s程度は今でも取水してそうで,全体で5m3/s程度は現在も送水しているのかも。
まあこれは上打波発電所が利用水量少ないってのを受けての対応でもあるので打波川の大開発が実現するなら不要であろう。


谷間(谷山)川堰堤

三峰川電力が小水力を作っていた


~打波川~
打波10号堰堤の勇姿。詳しくはこちら



12.563km2程を第一取水者となれる。もっというとそれより上流側の下 打波発電所の流域93.9km2も大雨時には取水出来るし,そもそも下打波の最大利用水量は少ないので結構下で拾える筈である。
となると100km2以上で新たに取水出来てよい。

そのまま流下すると東勝原発電所で取水されて発電効率0.32MW/(m3/s)で更に西勝原第二で発電効率0.27で発電。合計0.60。
此処で取水されると仏原ダムから西勝原第三で有効落差?・発電効率0.88MW/(m3/s)で発電。
こちら(仏原経由)の方が良いだろう。
成るべくダムに貯めて今は発電してない時間も発電して発電量を増やす方向で行きたい。詳しくはこちらで検討した。


あと,仏原ダムを出て直ぐ,眼鏡谷(仮称・架かってる橋の名が眼鏡橋だそうな・Q) からも取水出来そう。2.5km2ある。大きくはないが導水距離はほぼ不要ではある。西勝原第二の水量を奪うことにはなる。


その先,白谷(仮称・架かってる橋の名が白谷橋だそうな・Q) からも取水出来そう。2.3km2ある。同じく面積は広くはないが導水距離はほぼ不要ではある。西勝原第二の取水も邪魔しない。というか西勝原第二で取水しても良い[→打波現況]


<西勝原第三P/S>

北陸電力(株) 西勝原第三発電所[.水 力][DB]    
運開:1968(S43).5(48000kW) 出力増:2017.4(49.500kW[+1.5MW])
ダム水路式・貯水池式
認可最大出力:49,500kW   常時出力:18、200kW[37.9%](出力増加前データ?)
年間発電電力量:約266.6GWh(2億6660万キロワット時)
最大使用水量:56.00m3/s[1.28]
有効落差:99.00m
水車:1台(出力増加前、出力50000kW)
導水路:総延長4,841.5m(主要導水路: 圧力トンネル・延長3,058.4m・口径4.70m)←差を取ると非主要導水路が1.8km弱ある訳だが地図上の計測で仏原ダム~谷間川が恰度 1.8km弱
流域面積:438.5km2  ←仏原ダム諸元の流域437.9km2と比較すると僅かに齟齬 がある。他に取水点がある訳でも無い様だ
取水:谷山川(谷間川)・九頭竜川[仏原ダム]335.00m 2箇所
放水:九頭竜川[富田堰堤]227.70m

西勝原第三発電所(49.5MW)の水路鉄管。太いw これで56.0m3/sを発電所へ流し込む。
下には立軸デリア水車×1台(ソース:水力. com)が待ち受けている。因みに大井川発電所の鉄管はこちら
20.8
R158を走ってるとど太い水圧鉄管の下を潜る。
仏原ダムはそんな大きい訳でもないけど同じ鉄管もう一本ぐらい設置して出力2倍にする位は出来るんちゃうの??

川縁にある西勝原第三の発電所建屋。
20.11
正面の川面に異変がないように放水口はもう一寸下流側にあって落差を稼いでいるようだ。

案内板。なんか水車って蝸牛みたいな形をしてるんですねぇ。。
23.7



~中下流部[→こちらであつかう]~
以下富田堰堤・真名川用水からの水を集めて発電する富田発電所・壁倉発電所を経て市荒川発電所の下荒井ダムへ至る。
実は富田発電所・壁倉発電所は真名川側の笹尾川ダム・中島発電所辺りと同時期の建設である。
建設時期としては西勝原第二発電所が戦前,五条方発電所が戦後直後からあり,奥越総合開発(九頭竜ダム~西勝原第三発電所)はもう一寸後なのである。

富田堰堤[加 藤][ダムごはん →かなり接近されてるぅ♪] [ひろし][場 所][DB] [→本流初期開発
取水:九頭竜川[西勝原第二第三発電所
送水:富田発電所
  (主要取水設備) 高さ     (m)       14.00 →ギリギリダム扱いされず。惜しい。
  (主要取水設備) 堤頂長     (m)       126.20
   
貯水量があるのかどうだか不明だが(多分無い気がする),富田堰堤以下の富田発電所[9.9%]→壁倉発電所[8.6%]→下荒井堰堤→市荒川発電所 [24.4%]と全て 80m3/sで統一されている。([]内のパーセンテージは常時出力の最大出力比)
奥越方向の西勝原第三56.0m3/sと初期開発・打波方面の西勝原第二26.41m3/sを受ける富田堰堤,同様に富田発電所のもう一つの取水元の真奈 川頭首工でも真奈川発電所16m3/sと五条方発電所15m3/sを受けて,こいつらを全部併せると113.41m3/sで あるが,五条方は中島を経由して調整池式なので流込式の東勝原の分を水源の仏原(V=165.0万m3)・笹生川 (V=5,224.4万m3)・雲川(V=149.0万m3)・真奈川(V=9,500.0万m3)の各ダムで概ね完璧に調整してるのかな?
潅漑用水相手の場所では尖頭水量ぶち込む訳には行かないと思うのだが。。九頭竜川では仏原ダムで概ね逆調整してるのであろうか?→現地を見に行った所,下 荒井ダムが川の合流点でもあって広く,貯留量はなさそうだけどかなりの水量を逆調整できそうな印象であった。

導水・取水モデルに寄ると九頭竜川と真奈川の取水比は2.4:1.0程度なので80m3/sの内, 56m3/s程が富田堰堤での取水担当量って感じである。勿論実際はもう一寸柔軟にやってるだろうけど,この56って数字は将に西勝原第三の数値(湯上も 近い)でなんだ か出来すぎである。真名川側も 真名川と五条方で31m3/sなので九頭竜ダム・笹尾川ダム・真名川ダムから調整されて供給される水から農業用水用に供給する分を差し引かれる分を計算す ると割と均衡してる感じ。ここから九頭竜川从来分・打波川分が流込で追加で入る。調整電源の再ピーク時と 流込式の洪水時が重なるのは僅かであろうし,考 え抜かれたベストな使用水量という感じか。

眼下に眺める。

多分入口。近く迄は接近させて貰えない様だ。


北陸電力株式会社 富田発電所[水力]   
運開:1958,9.29
水路式・流込式
認可最大出力:19.200kW  常時出力: 1,900kW[9.9%]
最大使用水量:80.00m3/s
有効落差:28.20m
水車:出力20800kW×1台
導水路:総延長7568.2m
流域面積:791.8km2
取水:九頭竜川[富田堰堤]・真 奈川[真奈川発電所・五条方発電所]227.50m
放水:九頭竜川[壁倉発電所]195.20m

北陸電力株式会社 壁倉発電所[水力]  
運開:1958.9.29
水路式・流込式
認可最大出力:25,600kW(運開当時13,400kW)  常時出力:2,200kW[8.6%]
最大使用水量:80.00m3/s[1.05]
有効落差:37.70m
水車:総出力27800kW
導水路:総延長5280.836m
流域面積:761.83km2
取水:九頭竜川[富田発電所]195.203m
放水:九頭竜川[下荒井ダム(市荒川発電所)151.40m

(真名川[赤根川・清滝川]合流)

下荒井ダム[FB


(滝波川合流)

市荒川発電所

鳴鹿堰堤

(日野川合流)

(竹田川合流)

(河口)






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