九頭竜川 本流 |
九頭竜川初期開発・打波川【現況篇・開発篇】/奥越綜合開発 |
真 名川 |
九頭竜川: 富田堰堤[写真]・西勝原第二発電所[表・諸元] |
内波川【現況篇】:東 勝原発電所[レポ・諸元・堰堤]・【増強案】・谷間川・下打波発電所[表・諸元・写真・【増強案】]仏原ダム導水案・六呂師導水案・上打波発電所[表・諸元]【開発案】 |
内波川【開発篇】:打波川第一発電所(諸元)(+13.6MW)・打波川第二発電所(諸元)(+10.1MW) | |
九頭竜川上
流:西勝原第一発電所[表・諸元]・堰堤[表・写真]【新奥越ルート(+5.2MW)】 |
ダム名・取水川名 |
ダム湖名・取水川名[出典] |
貯留量 |
取水量 |
送水先 |
取水位 |
流 域面積 | その他・備考(ダム) |
事業者:発電所名[出典] (形式) |
最大出力 常時出力 |
使用水量 | 放水 取水 |
有効落差 | 流域面積 | その他・備考(発電所) |
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【初 期九頭竜川開発など】 | |||||||
九
頭竜
川 |
西勝原第二[水力] (水路式・流込式) |
7.2MW 0.8MW |
26.41m3/s | 九頭竜川[富田80m3/s]227.51m 九頭竜川[西勝原第一・東勝原]268.41m |
37.24m | 547.0km2 |
1919年運開[北陸電化(株)西勝原発電所] |
西勝原第一[水力] (水路式・流込式) |
10.9MW 1.1MW |
11.13m3/s | 九頭竜川[西勝原第二]272.60m 九頭竜川396.96mなど5 箇所! |
117.60m | 401.9km2 |
1923年運開[白山水力(株)] 運開時:20.0MW[縮小されとる]→恐らく九頭竜ダム建設に伴う縮小と思われる |
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打
波川 (九 頭竜 川支流) |
東勝原[水力] (水路式・流込式) |
2.8MW 0.51MW |
8.60m3/s | 九頭竜川[西勝原第二]268.41m 打波川[下打波]309.05m |
37.70m | 67.0km2 | 1937年運開[昭和電力(株)] 2011年増強(+ 0.19MW) |
内波川取水堰[場 所](★色) | 送水:東勝原発電所 |
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下打波[水力] (水路式・流込式) |
4.6MW 1.18MW |
6.71m3/s | 打波川[東勝原]308.28m 打 波川[上打波]395.25m他 1 |
約81m | 93.9km2 |
1939年運開[着手:昭和電力(株)] |
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嵐谷[場
所][mttell](★
色) |
0.5m3/s |
送水:下打波発電所 |
405m |
8.4km2 |
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上打波[水力] (水路式・流込式) |
10.4MW 1.7MW |
8.60m3/s | 打波川[下打波]394.58m 美濃又川、打波川、亥向谷等6 箇所558m |
150.70m | 67.0km2 |
1958年運開 2015年増強(+0.2MW) |
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亥向谷取水堰[場 所] | 送水:上打波発電所 | 554m |
亥向(びこう)谷 | ||||
ここ??[場
所] |
送水:上打波発電所 | ||||||
美 濃又川[場 所] | 送水:上打波発電所 | 559.3m |
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ここ??[場
所] |
送水:上打波発電所 | 573.0m |
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たんどう谷?[場 所] | 送水:上打波発電所 | ||||||
打波川[場
所] |
送水:上打波発電所 | 558m |
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西勝原第三発電所[→奥越綜合開発] 一方の西勝原第三は西勝原第二の上辺りから見えていた。また国道を走っているとど太い鉄管に圧倒される発電所が此処である。 北陸電力(株) 西勝原第三発電所 認可最大出力:49,500kW 最大使用水量:56.00m3/s[1.28] 有効落差:99.00m 水車:1台(出力50000kW) 導水路:総延長4,841.5m 流域面積:438.5km2 取水:谷山川(谷間川)・九頭竜川[仏原ダム]335.00m 2箇所 放水:九頭竜川[富田堰堤]227.70m この後九頭竜川沿いに東勝原発電所と西勝原第一発電所あるが,九頭竜ダムを起点とする九頭竜川のメーンルートは仏原ダムから勝 原第三発電所へ直送していて東勝原と西勝原第二は通らない。 20.11 |
西勝原第一発電所 また東勝原発電所とほぼ同位置ちょい奥手対岸に嘗てのエース西勝原第一が鎮座している。西勝原の方が東側にある訳だが,地名が北岸が東勝原,南岸が西勝原ということらしい。 西勝原第一発電所[水力] [DB] [wiki] [ひろし] ▲ 北陸電力(株) 運開:1923.10[白山水力(株)・15.0MW] 増強:1927 20.0MW 22.4m3/s ボービング (Boving) 製横軸双輪フランシス水車4台とウェスティングハウス・エレクトリック製6,000キロボルトアンペア発電機4台・主に東邦電力の名古屋へ送電。 水路式・流込式 認可最大出力:10,900kW(最盛期には20,800kW) 常時出力: 1100kW 最大使用水量:11.13m3/s[(1.64)] 有効落差:117.60m 水車:水車:横軸フランシス水車×2台 総出力11360kW 導水路:総延長6402.4m 流域面積:401.9km2(67.6km2)(実質的にはここから334.3km2[湯上の流域]を控除した残余となる) 取水:九頭竜川[下山堰堤(仮称)]396.96m他 計5箇所 放水:九頭竜川[西勝原第二発電所]272.60m |
~打波川~ ▲
東勝原発電所取水堰堤(仮称)[場 所][DB] [→東勝原発電所] 取水量:8.6m3/s 流域:101.29km2 (主要取水設備) 高さ (m) 5.50 (主要取水設備) 堤頂長 (m) 43.90 (制水門) 型式・門数 スライド・ゲート×3 堰堤は自由越流タイプ 利水標 沈砂池・余水吐[場 所] 下打波発電所[水力] [場 所][DB] ▲ 北陸電力(株) 着工:1936.11?昭和電力株式会社 運開:1939.11日本発送電(1939.10配電統制令) 水路式・流込式 認可最大出力:4,600kW(運開当時4,500kW) 常時出力:1,180kW[25.6%](増強前データか?) 最大使用水量:6.71m3/s(0.714) 有効落差:80.90m(陸電)/81.37m(水力発電所DB) どちらかが増強前データか?DBの方が古そうな印象 水車:出力4750kW×1台 導水路:総延長3484.9m 流域面積:93.9km2 取水:打波川[上打波発電所]・嵐谷 2箇所 395.25m 放水:打波川[東勝原発電所]308.28m 発電所建屋と鉄管(拡大)。大正モダンと打って変わって,戦時中のシンプルな木造?建屋。三角屋根が一寸キュートな感じ♥ 23.7 梅雨の洪水で発電所の前の川も勢いが強い。まあ雨降ってる時の写真なので,これみてだからもっと下打波の取水量増やせるとはならんけど。。 橋を渡って対岸にある。発電所正面。五王堂程では無いがクルマで入って来てしまって転回に苦労したw 嵐谷:取水堰 面積:8.425km2程度 取水量?→嗚呼,利水標があるぅ。。![す とびゅう]場所はここである。 ということで取水箇所アップはなしでやるとするなら取水量増強となろうけどわざわざ投資して下打波発電所の出力を増加させるよりは仏原ダムへ送水して西勝 原第三発電所の稼働率を上げた方が良さそうな感じはする。 但し下打波の増強がなれば下打波・東勝原・西勝原第二と3箇所で目一杯落差を使って発電出来るのでそれはそれで魅力的である。 1m3/sの水がこの打波ルートを通過すると1.28MWを発電するが仏原・西勝原第三だと0.88MWなのである。。 ただしたった2m3/sの為に導水路,発電機その他どれだけ投資出来るかという点に尽きるだろう。下原が増強される分には貯水出来るからそれ程増強にカネ はかかりそうにないのである。 <上打波発電所> 上打波発電所取水堰は確認出来る美濃又川、打波川、亥向(びこう)谷の他後3箇所,計 6箇所もあるようだ。 高度成長時代の波に乗って貪欲に発電量を増やそうとしていた時代の雰囲気が伝わってくる。 上打波発電所[水力] [場 所] [DB] ▲ 北陸電力(株) 運開:1958(S33).12.15(10200kW?) 設備改修:2015(H27).7.27→水車取替で出力増加(10400kW) 水路式・流込み式 認可最大出力:10,400kW(出力増加前10200kW) 常時出力: 1,700kW[16.6%・出力前の数値](出力増加前データ) 最大使用水量:8.30m3/s[1.24] 有効落差:150.70m 水車:出力10500kW×1台(出力増加前データ) 導水路:総延長9441.9m 流域面積:67.0km2 取水:美濃又川、打波川、亥向(びこう)谷、他3箇所 計6箇所[DB]558.00m 放水:下打波発電所、打波川394.58m 取水堰が3箇所未確認だがこんな感じか? 嵐谷から水を導水出来る。930mで5.3km2(効率5.70)
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下打波問題 ▲ 上打波発電所=下打波取水堰堤の周辺導水系統はこんな感じである。 出典:国 土地理院 美濃又川他3箇所より取水してヘッドタンク(上部水槽)が536.0m地点付近にあると思われる。 此処から水圧管路(最大流量8.60m3/s) が上打波発電所(10.4MW)に水を 落として発電していると思われる。 一方(A)は下に発電所もないようだし最大流量を超えた部分の水を逃がす余水吐と思われる。この放水と打波川の水を併せた取水堰が(B)と思われる。 ここから取水した水と上打波発電所からの放水を併さるのが(C)でここから最 大流量6.71m3/sで下打波発電所(4.6MW)へ流されることになる。 不思議なのは上打波発電所の使用水量 8.60m3/sに対 して更に打波川から取水(B)も 加 わる様に見えるのにも拘わらず下打波発電所の使用水量が 6.71m3/sと上打波発電所よりも少なくなると云う点である。 下打波発電所の直下の川の様子はこんな↓感じである。 勿論降雨のせいで印象操作(w)だが,上打波発電所の放流水を使い切れずにいる下打波発電所直下の川には水が渦巻いていた。 23.7 発電所建設時点での利水権の衝突などがあったのだろうか?(本 頁作成時は初心者で余り事例を見てなかったので不思議がっているが,後年に作られたり,高落差の上流に作られた発電所が下流の使用水量よりもデカいことは ままあるのでちっとも 不思議な気はしない。しかもこのケースでは両方に該当する) 上打波発電所と下打波発電所の間にあるのはこの堰((あ)部) である。この堰での利水の為の制約かも知れない。[ただした だの砂防ダムにしか見えないけど] 出典:国 土地理院 実際,23.7逍遙時には生駒から掛川に日曜日に帰省(月曜日から東京で仕事)のタイミングで調査に来て,此処らで既に雨の降りしきる夕方となって上打波 を見るのは諦めて掛川に急いだのだが(あ)だけは気になって下打波から一寸だけ足を伸ばして見て来た。 ただの砂防堰堤の様だったがw 打波10号堰堤 目的 砂防堰堤 堤高/堤長/堤体積 21m/112m/30,300m3 施工 熊谷組 着工/完成 1963.5 / 1964.12 堆砂はほぼ満杯に見えた。 上打波方面を望む。再訪,更には奥地到達を期したい。 [私案]仏原ダム活用案 奥越綜合開発で見たが谷間川(谷山川)の導水路も色々活用出来そうである。 色々導水を考えて見たけど,いっそのこと下打波P/Sが使い切れない 5m3/sを元に仏原ダムまで運んで発電すれば良い。 単純に導水するなら(あ)の打波10号堰堤(EL.360m程)から1.5kmで既設の谷間川堰堤に到達してそこから仏原ダム迄導水である。上打波放水位 から30m程未利用落差として残ってしまうがシンプルである。 ちなみに(う)の余水吐 満水であろう。なかなかの重量感である。 |
<六呂師高原導水> ▲ 0.打波川発電所(大)(諸元[+10.9MW]) 1.打波川発電所(大)と六呂師導水(諸元[+11.7MW]) 2.東勝原発電所と六呂師導水(諸元) 3.西勝原第二と六呂師導水(諸元) いずれにせよ,下打波の最大使用水量を倍増させれば発電量も倍増(と迄は行かぬが増強)出来る筈である。この辺の年間降水量は2800~3000mmと可成りの降水を利用出来る地区である。 上打波もこれで良いと云う訳にもならない。 先ずは強気に1.7程度を適応してみると水量が11.4m3/sと出る。3.1m3/s増強するとしてほぼ4,000kW増強出来る。 同じく下打波発電所の流域面積の93.9km2に1.7を適応してみると16.0m3/sである。200mの落差が取れるなら10m3/s程今より増やし て良いポテンシャルがあるのだ。 東勝原101.29km2に関しては18.7m3/sである。やっぱり10m3/s程今より増やして良い。 0.打波川発電所(大) △ 水が十分余ってると云う多少強引な家庭を下に上打波発電所放水位で下打波発電所と並んで取水,一気に西勝原第三発電所放水位で発電する発電所を考えて見る。 富田堰堤が226m程度のようなので落差は160m程度迄しかとれないようであるからad hocに8.0m3/s程度にして見る。 [私案]打波川発電所(大) 出力:10,900kW[+10.9MW] 水量:8.0m3/s(下打波と併せて93.8km2・14.71m3/s[1.56]) 落差:160m 流域:93.8km2 導水:7.6km 取水:打波川[上打波発電所]395.25m 放水:九頭竜川[富田堰堤]226m デカい。水量は正義である☆ あれこれ考えるよりこれでええな♪ 1.打波川発電所(大)と六呂師導水 △ 更にこの辺(個人的には懸案だった)から導水すると19.0km2加えられる。 [私案]打波川発電所(大+) 出力:14,500kW[+11.7MW] 水量:10.7m3/s[11.28*1.5-6.17] 落差:160m 流域:合計112.8km2[打波川93.8km2・唐谷川・湯谷川・旅塚川19.0km2] 導水;合計12.79km[本導水路・7.14km・導水路~旅塚川0.98km・南六呂師~旅塚川4.67km] 取水:南 六呂師(地名・流石に六呂師川でええやろと思うけど川名確認出来ず)・唐 谷川・(湯 谷川支流)・湯 の谷川・旅 塚川・打波川[下打波取水堰堤・上打波発電所]395m まあこれが決定打だな~。こちらが確定すると上流で8m3/sも取られてスルーされるのでオーバースペックの西勝原第二の水車は1台減車(▲2.8MW)だ な~。 また上打波発電所放流口から嵐谷取水口迄の施設を下打波発電所と共用出来ると(その場合でも導水容量の増強は必要っぽい)安上がりに出来無いかな? 下打波まで廃止するともっと規模を大きく出来そうだが,, 打波川(大+)案は東勝原(P=2.8MW・Q=8.60m3/s・近年出力増強)の施設が浮いて仕舞うのが問題である。六呂師方面からは東勝原に持って来るというのも手である。 これがあれば仏原ダム活用案を実施した時の東勝原発電所の救済になる。また低標高からの取水なので取水量を増やすことも出来る。また勿論,新発電所建設に比べて導水路の建設距離も短い。 [増強私案]東勝原発電所 水路式・流込式 認可最大出力:2,800kW(出力増加前2,610kW) 常時出力: 510kW 最大使用水量:8.60m3/s[0.79] 有効落差:37.70m 水車:出力2800kW×1台 導水路:総延長1968.544m+5.1km(六呂師支水路) 流域面積:101.29km2+22.7km2 取水:打波川[下打波発電所・堰堤]・六呂師支水路[唐谷川・湯の谷川・旅塚川]309.05m 放水:九頭竜川[西勝原第二発電所]268.41m 3.西勝原第二と六呂師導水 3.9km2で26.6km2程取れる。途中の白谷からも導水距離なしで2.3km2取れる。ここは西勝原第三でも取水を検討[→奥越総合開発]。どちらが取っても良い。 |