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吉野 川水系貞光(さだみつ)の増強・開発ボツネタ篇(開発篇現況篇)

開発篇
も結局ボツネタのみになって下流部開発の頁に集約されたが,ここでは更に源基的なボツネタを掲示しておく。チラシの裏以下の落書きだけどPCに置いておくとどっかいってしまうので。。

目次:
 上流部開発切越発電所(単独開発・ダム開発) 土釜開発 吉良発電所 吉良増強案>  
 下流部開発小島案(貞光単独案) 穴吹案(松尾導水案)

【上流部開発】   

【切越調整池復活策】

現況の切越発電所は明谷ダムがゲートレス化してしまって調整池式から流込式に格下げ(?)となっている。
切越発電所の取水位は460mだけど片川は480mもある。470m程度にして調整力・水量増など果たせないものか?

[増強私案]切越発電所[→現況の 諸元][→現況篇で検討した
最大出力:9,000kW[+4.5MW]
最大使用水量:5.56m3/s(+2.78m3/s)[0.85]
水車:2台→1台(2017年)→2台
有効落差:185.36m[四電] ([水力]だと185.15m)
流域:64.53km2
取水:貞光川[川又取水ダム]・法正谷・明谷川[明谷ダム]・久薮谷?・内山谷?・片川・他1?[計7箇所]460.84m
放水:貞光川 268.12m

現況,2.78m3/sだが多雨地帯なのに全然足りない。有効落差は200m近い185.36mあるのだから欲を云えば10m3/sぐらいは頂きたい所で ある。
多雨地帯とは云え降らない時は降らない様で,
>この川(とは註:吉野川本流)の最大洪水流量*は24,000m3/sと日本一であるが、渇水時の最低流量は、わずか20m3/s以下に過ぎな い。 あまりあにも季節による流量の差が激しいのである。[水土礎
と水土の礎も脅してくるので,貯水池も必須である。

現在取水位は460mであるが,先ずは貯水量を確保する為に480m取水・使用水深20mとしてみる。これで落差も増やせる。

[改造]新明谷ダム
場所:明谷川(現ダム嵩上げ)
貯水量:52.3万m3 湛水面積:3.8ha 堤頂長:133m



[改造]川又ダム
場所:貞光川(現堰堤の下流側を想定)…例えばEL.439.4m
貯水量: 87.0万m3 湛水面積:6.5ha 堤頂長:108m



これで一応130万m3程確保した。
現状では片川堰堤はEL480m程である(明谷ダムへ送れる様になってた??)

【中流部貞光川単独増強案】  
(源流)――【奥貞光開発(案)<上記>】――切越発電所[+9.0MW]―――土釜開発[+6.0MW]―――吉良発電所――――【下部増強案】小島発 電所―(吉野川)

上の案はダムとか作ってみた訳だがまあそんな時代でもない。しかも小さなダムで効率悪そうである。ダム無し単純増強で開発してみる。

[Z案・単純増強私案]切越発電所[→現況の 諸元][→現況篇で検討した]  
最大出力:13,500kW[+9.0MW]
最大使用水量:8.4m3/s[+5.62m3/s][0.43→1.29]
水車:1台(2017年)+1台
有効落差:185.36m[四電] ([水力]だと185.15m)
流域:64.53km2
取水:貞光川[川又取水ダム]・法正谷・明谷川[明谷ダム]・久薮谷?・内山谷?・片川)・他1?[計7箇所] 460.84m
放水:貞光川 268.12m

現況,2.78m3/sだが多雨地帯なのに全然足りない。有効落差は200m近い185.36mあるのだから欲を云えば10m3/sぐらいは頂きたい所で ある。
多雨地帯とは云え降らない時は降らない様で,
>この川(とは註:吉野川本流)の最大洪水流量*は24,000m3/sと日本一であるが、渇水時の最低流量は、わずか20m3/s以下に過ぎな い。 あまりあにも季節による流量の差が激しいのである。[水土礎
と水土の礎も脅してくるので,本来貯水池も必須である。なかなかゲートレス化された明谷ダムを復活させるのは難しそうだが,検討してみたがイマイチな感じであった。。その辺は本流に任せる ことにしたい。


【土釜開発】       

次に持越発電所(放水位:268.12m)と吉良発電所(取水位:180.42m=但し地図だと190m程度に見え る)の落差75mを有効活用してみる。

[私案]土釜発電所
出力:6,100kW〜5,600kW[+5.6MW]
水量:9.2〜8.6m3/s
落差:79m
流域:27.9(剪宇谷含む5.9km2)+64.5(切越)=92.4km2
導水距離:4.7km[1.30]〜3.1km[1.80](剪宇谷含まず)
取水:貞光川[切越発電所(2.78m3/s→5.56m3/s)]・片川剪宇谷川 270m
放水:貞光川[吉良発電所]187m



これはこれで纏まる♪(→更に松尾川の増強と穴吹川の新規開発と貞光川の強化をいっぺんに やって しまう欲張りプランでの妄想試案はこちら)

ということで吉良を増強を検討する。

[増強私案]吉良発電所      
出力:7,500kW [+4.8MW]
最大使用水量:10.0m3/s(+6.2m3/s)
有効落差:92.78m
水車:フランシス・出力2,700kW*1台+出力5,000kW追加
流域面積:99.112km2
導水:
取水:貞光川[貞光川取水ダム(土釜堰堤←土釜発電所(案))]・鳴滝谷川 180.42m
放水:貞光川 84.06m

半田川から吉良の取水位190m程度で取水する場合:39.0km2程。こいつを足すことも出来る。吉良放水位で持って来て吉良の下流で発電する案はこちら参照


吉良増強案】     
土釜を建設して吉良を温存するより切越から直送して最新鋭発電所としても良いかもしれぬ。

[私案]吉良発電所(2号機)
出力:14,000kW〜13,100kW
水量:9.2〜8.6m3/s
落差:179m
流域:27.9(剪宇谷含む5.9km2)+64.5(切越)=92.4km2
導水距離:4.7km[1.30]〜3.1km[1.80](剪宇谷含まず)
取水:貞光川[切越発電所(2.78m3/s→5.56m3/s)]・片川剪宇谷川 270m
放水:貞光川 84.06m貞光川[吉良発電所]187m

この場合,吉良の流域が現吉良流域の99.1km2と吉良2号機の流域92.4km2の差となってしまう(調べて見ると9.5km2程度と諸元から導かれる数字より広い。どこかにミスがあるようだ)。
剪宇谷5.9km2からの取水を回避して現吉良に譲ると2号機の残余流域は15.4km2となる。3.80m3/sの水を集めるには未だ未だ足りない。ただ上の半田川39km2分の水を加えると丁度良いかも!?

門桁からの取水を減らしてメインを京丸川や杉川にスイッチする豊岡発電所改造案(地図諸元)みたいに吉良発電所のメインの水源を半田川にすれば結構水量も丁度良い様だ。

[代替私案]吉良発電所
出力:2,700kW
最大使用水量:3.8m3/s
有効落差:92.78m
水車:フランシス・出力2,700kW*1台
流域面積:99.112km2→実質9.5km2+半田川(新規)39km2=約50km2
導水:
取水:貞光川[貞光川取水ダム(土釜堰堤]・鳴滝谷川・半田川他2 180.42m
放水:貞光川 84.06m





【下流部増強】    
さて残りはここ(吉良発電所放水端)から吉野川までどうするか,である。既にEL.84mだからそれ程高落差を取れる訳でもない。貞光川の河口?(吉野川の合 流点)付近でEL.44mなのである。
小島案(貞光単独案)穴吹案(松尾導水案)の二案で比較。

<小島案>   
土釜取水堰〜吉良発電所間の流域は15.2km2。見 恵頭谷川で取水(約9km2)した後,放水先を探してみる。此処迄土釜迄で10m3/s取れて新規は24km2であるがだいぶ平地になってきて降 水もへるのでまあ1,5m3/s程度か。
落差を求めて6.2km程度延ばすと小 島付近に着く。EL=38.5m。貞光付近と比べて7m程落差を稼げた事になる。

以上で発電所はこうなる:

[私案A]小島発電所/美馬発電所
出力:4,200kW [+4.2MW]
水量:11.5m3/s
有効落差:44m
流域面積:新規24km2
導水:5.95km /5.3km →ちょい厳しい。
取水:貞光川[吉良発電所]・見 恵頭谷川 84.1m
放水:貞光川 38.0m/39.0m

此処迄,併せて4.1(奥貞光)+4.5(持越)+5.6 (土釜)+4.8(吉良)+4.2(小島)=23.2MW である。自分で思いついた大胆な開発計画に目を奪われてしっかり足許を見つめてこな かった様 で,地味にやるだけで結構発電力開発できる。まあ新設3箇所と増設2箇所はそれなりの投資にはなるけど。

更に,この場合,松尾川(松一・松二)はそのまま使用水量と出力を単純に倍増させれば良いので+42.2MWとなる。総計で65.4MWとなる。これはな かなかデカい。変に小細工効かしてやっと得た67.4MWと大差ない じゃあ ないか。。


強気に10km程導水すると穴 吹付近31m程で放水可能。この場合4kmの導水で4m程稼ぐことになる(+600kW)が,それよりも更に追加の7kmの導水路で穴吹川からも 取水出来る。調子野(→貞光谷へ抜ける県道が分岐)というなんだか珍しい地 名を流 れる黒子野谷を併せて集水するとその流域面積は155km2にもなる!
15m3/s程取水出来るのでは無いか。

<穴吹案>   
土釜開発吉良増強でなんなら半田川からも導水してイケイケで水を持ってくる奴。

半田川から導水も可能L=4.0km

今,吉野川(穴吹)を発電地点とすると上の計画での吉良から穴吹迄の落差は48m程。半田川の流域は53.1km2程度なので発電力指数(落差*0.1*流域)は254.9。
上の吉良で発電もする案だと流域は39.0km2に減るが落差は48mに加えて吉良Pの有効落差92.8mも足せる。落差は計140.8mとなる。電力指数は549.1となる。
倍程発電出来るので基本はあちら側になる。




[C案・新設]穴吹発電所(原案)(拡張案)    
出力:11,800kW [+11.8MW] →14,200kW[+14.2MW]
水量:32.8(=26.5+6.3)m3/s(→34.8m3/s:吉良での+2m3/s)
有効落差:48m
流域面積:貞光川新規24km2+穴吹川155km2
導水:15km
取水:貞光川[吉良発電所]・見 恵頭谷川穴 吹川(取水ダム建設したい)黒 子野谷 84.1m
放水:吉野川(穴吹)31.0m

今回は半田川は省略しても良い。
この場合はて21.6(松三)+4.1(奥貞光)+14.5 (持越)+9.7(土釜)+9.5(吉良)+11.8(穴 吹)=71.2MW(奥貞光除いて67.1MW)
完全に他の構想を突き放せるんちゃうか!?(元の構想と殆ど変わらんけど既存発電所とは整合性がある 但し勿論発電所の数は増えて固定費用は掛かる,また規模に対して距離がながい。)