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20.9.28運開

益田川(飛弾川)関連発電所最上流現況開発篇(→上流篇中流篇[中流部開発篇]下流篇)(22.5/22.7 訪問)

上流現況篇はこち ら。・野麦川開発案(+10.7MW)】日和田川開発案(+8.1MW)】・高根第一ダム・道後谷・高根第一発電所・開発案(+6.5MW)】・黍生谷・・塩蔵谷・高根第二ダム・高根第二発電所・徳河谷・秋神川[秋神ダム]開発案(+28,1MW)】・朝日ダム・九蔵川[→中流篇

近年,高山市が熱心で幾つもの小水力発電所が開発されてこちらの大型開発が阻碍されそうで危機感を抱いている。

〜野麦川(飛騨川) 〜   
飛騨川の上流,益田川の最上流。野麦川と呼ばれる事もあるようだ。
今,高根第一ダムより上(嘗ては日和田川と合流するまで?)を野麦川と呼ぶ事にする。下流から主な支流に阿多野郷川・大長谷(右)・赤坂谷(右)・丁子口 谷(右)・日影沢(右)・濁川・足山谷(右)・本谷・塩蔵谷(右)・真谷・坂ノ谷(右)・戸蔵谷を分け,野麦峠直下に至っている。

21.5,野麦峠を越えてみた。上高地同様,乗鞍高原の一般車進入が禁止されて通過出来なくなり,安房峠の南側の次の峠が此処になった。
上高地や乗鞍高原は観光客で溢れているが,此処は逆に無人の淋しい一体であったが,新緑の森は色んな色に溢れ滅茶苦茶綺麗であった。

野麦峠付近
21.5


─本谷─   

野麦小水力発電所(旧称?:野麦本谷発電所)[飛騨五木][日 経][場 所(G)][高 山市][環境省
着手:2016 着工:2022.4 竣工:2015.1.17
事業主体:阿多野郷・野麦小水力発電(株)
最大出力:196kW
想定発電量(年間):126万kWh
総事業費(税込):約5.3億円/EPC請負:(株)井上工務店
売電先:2025年4月から地域新電力の飛騨高山電力(株)(高山市)への特定卸供給に切り替え
取水:本谷(であろう)
放水:本谷(この辺か?)

出典:環 境省


野麦聚落 1280m付近。下の開発案での取水口想定地である。
21.5

─濁川─
場所は環境省資料で判明。本谷の項参照

濁川小水力発電所[高 山市][高 山市][環 境省][高山市
事業者:井上小水力発電(株)[(株)井上工務店?]
運開:2028年完成予定(25.5測量中)
所在:高根町野麦
出力:199kW
発電量:1,275,456kWh/年
課題:既設路無し
取水:濁川(であろう)
放水:濁川(こ の辺か?1200m)

199kWなので水量ラ落差=24.5程度。0.5m3/sラ50mとか0.3m3/sラ80mという感じであろう。
落差が50mだとこ こら,80mだとこ こら
落 差80mとれる1280m地点での流域面積は調べて見ると6.0km程なのでそこから0.3m3/s取るのはまあ順当という感じ。



─阿多野郷川─

阿多野郷小水力発電所[飛騨五木][日 経][場 所(G)地 理院][環境省
着手:2016 着工:2022.4 竣工:2015.1.17
事業主体:阿多野郷・野麦小水力発電(株)
最大出力:695kW
想定発電量(年間):428万kWh
総事業費(税込):約11億円/EPC請負:(株)井上工務店
売電先:2025年4月から地域新電力の飛騨高山電力(株)(高山市)への特定卸供給に切り替え
取水:阿多野郷川
放水:阿多野郷川[こ の辺?1134m

場所
出典:環 境省

水量ラ落差=83.4程度である,落差80m・水量1.0m3/s程度か。
適当にここらを取水位を仮定すると1253m。落差は120m程度となる。0.8m3/s程度取水すれば良い。12.1km2なので取水量OK。導水距離 1.5km程
黍生谷発電所構想(→こちら)で阿多野郷川の広い流域を使えると良いのでその場合,棲み分けというか後 出しで上流取水の向こう側の配慮が必要となる。



阿多野郷川の野麦川への合流はほぼ高根第一ダム湛水域である。


〜日和田川〜

22.7に西野川・御岳方面へ長峰峠を越 えた(この日も日帰りなのに奈良から麦草峠を越えて松原湖迄足を伸ばした。頑張りすぎやろ,この頃の俺w)。
峠下には小坂川濁川温泉方面への分岐も。いつか行かねばならない。(小坂[→東上田ダム小坂発電所のある場所である]迄51km。とほいw)


長峰峠へ挑むR361にはなんかのスポーツ施設があるらしくランナー注意の標識があり。
22.7

その時に日和田川にも一寸注目した(写真撮ってみただけ)が帰宅後上流で水取れそうで役立った♪
まあ雨降っててこれなので大した水量ではなさそうだけど。。

日和田川 R361から望む。幕岩川との合流地点である。ここから幕岩川沿いに下ってきたR361はここからは日和田川に沿う。
日和田川上流では野麦川発電所構想,幕岩川上流では布川発電所構想を(勝手に)計画している。
22.7
幕岩川側も撮っとけよなぁ,俺。。(道しか撮ってなかった)


─水屋ケ谷─
水屋ケ谷発電所[高 山市][環境省
事業者:井上小水力発電(株)[(株)井上工務店?]
 所在:高根町日和田
出力:19kW


─幕岩川─



(幕 岩川・日和田川出合1178m)





【開発案】    
野麦川(益田川源流)の野麦付近で取水,高根第一ダムで放水・発電。


[私案]野麦川発電所
出力:7,000kW〜10,700kW[+ 10.7MW]
水量:4.1m3/s[1.55]〜6.0m3/s[1.57]
落差:200〜210m
流域:26.3km2+1.4km2(赤坂谷・大長谷)+10.5km2(日和田)=38.2km2
導水:6.8km+2.8km(日和田)゠9.6km
取水:野 麦川(塩蔵谷・本谷出合[←野麦小水力])・足 山谷日 影沢丁 子口谷赤 坂谷大 長谷・(日 和田川)1285m
放水:益田川[高根第一ダム(水 屋ヶ谷)]1070〜1080m※

※:1070mにする場合は笠置松二のような水面下でも放水出来る装置の設置が 必要。但し水量増程の効果は無いみたいだ)

小水力と衝突もせず,導水距離がギリ長すぎもせず,規模がギリ10MW行って一通りの要件(=何でもありを避ける自主規制)を満たした♪
審美的にはちょい取水口が多過ぎる,,
あと濁川の小水力発電の位置が解れば取水出来るかもしれない。
0.7km程度の導水でこ こらから5.9km2程取れる。この場合44.1km2・7.1m3/s・10.3mとなって12.7MW程に出来る。
→判明したが場所がちょい低くて(1200m程度?),野麦川発電所構想で濁川の水を使うのは難しいのかも。



─布川─   

上流は御岳山麓の御岳ファミリーである。開発を検討してみた

─流葉谷 ─






─内ヶ谷 川─







布川の日和田川への合流はほぼ高根第一ダム湛水域である。

【開発案】    

布川上流,大滝の上の1330mを基準に取水して高根第一ダム端で発電する。

 

[私案]布川発電所
出力:8,100kW[+8.1MW]
水量:3.9m3/s[1.6]
落差:245m
流域:24.5km2程度
導水:6.8km
取水:布 川流 葉谷内ヶ 谷川幕 岩川1330m
放水:益田川[高根第一ダム(こ の辺)]1075m





高根(たかね)第一ダム[→ 上流篇] 
河川     木曾川水系飛騨川
目的/型式     P/アーチ
堤高:133m、堤頂長:276.4m
総貯水容量:4,356.8万m3    有効貯水容量:3,401.3万m3
引水:道 後谷黍 生(きびゅう)川小 長谷 
満水位標高:1080m    低水位標高:1035m
流域面積/湛水面積     159km2 ( 直接:125km2 間接:34km2[道後谷・黍生谷・塩蔵川・小長谷]  ) /117ha
ダム事業者     中部電力(株)
着手/竣工     1963/1969






〜道後谷〜

高根第一ダム取水堰堤







【開発案】    
高根川第一ダムへの導水路の黍生川取水堰堤辺りへ向けて阿多野郷川〜長倉本谷辺りの広範囲から取水して発電してみる。
 
ということでEL.1350mで 取水して見た。黍生と塩蔵で迷いなく取水してみると小俣谷を諦めても結構広い。


流域
導水

総流域
総距離
想定水量
出力[導水距離比]
@ 徳 河谷塩 蔵川黍 生谷 16.6km2
5.1km
@
16.6km2
5.1km
2.3m3/s
5,600kW[1.1]
A 九 蔵本谷 4.8km2
2.6km
@A
21.4km2
7.7km
3.4m3/s
7,700kW[0.95]
B 長 倉本谷 3.1km2
2.1km
@AB
23.5km2
9.8km
3.8m3/s
8,000kW[0.82]
C 阿多野郷川
10.8km2
2.0km
@C
27.4km2
7.1km
4.4m3/s
9,300kW[1.32]



@AC
34.3km2
9.7km
5.5m3/s
11,700kW[1.21]



@ABC
37.4km2
11.8km
5.9m3/s
12,700kW[1.08]
D本 谷野 麦川(真谷出合)
15.1km2
4.6km
@CD
42.5km2
11.7km
6.8m3/s
14,500kW[1.24]



@ACD





[私案]黍生谷発電所
出力:11,700kW[+11.7MW]
水量:3.0m3/s
落差:250m
流域:34.3km2 (長倉本谷3.1km2)
導水:主導水路9.76km(長倉迄なら7.65km)
取水:九 蔵本谷長 倉本谷徳 河谷塩 蔵川黍 生谷・沢・阿 多野郷川 1350m
放水:黍生谷[高根第一ダム導水路取水口]1086m

問題は阿多野郷川である。
こちら(とは)の推定でEL.1253m付近で0.8m3/s程度取水する模様。
その分は配慮して水を残しておく必要が出てきてしまった。
699kWとデカ目の小水力は評価出来るんだけどねぇ。。

Dの野麦川からの取水は野麦川発電所構想に譲る。






〜黍生(きびゅう)川〜

高根第一ダム取水堰




─小長谷─

高根第一ダム取水堰






黍生川小水力発電所[高 山市][環境省] [環 境省
事業者:井上小水力発電(株)[(株)井上工務店?]
(高根町黍生)[こ こか?
出力:19.9kW?49kW?

出典:環 境省

地図だと恰度堰堤がある場所なので堰堤の落差8m?(上1192m下1184m) 程度を使ってる?
もし有効落差を6mとすると水量が1.0m3/s程必要になる。一寸おおいかな?






〜塩蔵(しょうぞう)川〜

高根第一ダム取水堰





高根第二ダム



高根第二発電所






〜徳河(とくごう)谷〜

朝日ダムの左岸道路は恐らくR361の旧道で朝日ダムと久々野ダムを経て浅井でR361と再合流するが,徳河谷へは入る道も無い様に見える(地理院)が,入り口には徳河線この先行き止まりとなっていた。


この先のカウンターパートが久々野ダムの市道寺附線(の通行止め★★)の筈である。



〜秋神川〜

秋神ダム

秋神ダムの地点で83.3km2もある秋神川であるが,上流部は特に開発されてないようである。
以下で早速開発検討

【開発案】    
奥秋神発電所(案) 奥秋神第二発電所(奥小坂川発電所) 

ダムから約200mとって発電。


[私案]奥秋神電所
出力:8,000kW (10,800kW) or 13,300kW[+13.3MW]
水量:4.8m3/s[1.78] (6.5m3/s[1.75]) or[小坂川]8.0m3/s[1.75]
落差:195m
流域:26.9km2 (+ 9.7=36.6km2) or (+18.8[小坂川]=45.7km2)
導水:6.4km (+2.7km[サイフォン]=9.2km)
取水:秋神川[堰堤1071m奥秋神第二発電所)]・前越谷 (・ソクボ谷白谷[堰堤1060mG空撮ストビュウ末端])1075m
放水:秋神川[秋神ダム(この辺)]872m

せこせこソクボ谷や白谷から取る検討をしたけどそんなことより小坂川上流からの取水で決まり!



[私案]奥秋神第二発電所
出力:5,600kW[+5.6MW]〜14,800kW[+14.8MW]
水量:1.8m3/s[1.76]〜4.8m3/s[1.65]
落差:370m
導水:6.0km(尾根伝い)(+2.5km[濁川]+1.5km[兵衛谷]=10.0km)
流域:10.22km2(+10.1km2[濁川]+8.7km2[兵衛谷]=29.0km2)
取水:秋神川[東俣谷・真俣谷・与十郎谷](・[小坂川:濁川[濁滝]兵衛谷) 1450m
放水:秋神川[奥秋神発電所]1075m

小坂川水域から取水すると20km2程取水出来て出力を3倍増に出来るし,その水が延々と連続して発電に使える。流石にやりたい。小坂川発電所の水量が減ってしまうがそこは別途検討[→小坂川]。







朝日ダム[→以下中流篇中流開発篇



〜青屋川〜

─九蔵(くぞう)本谷―



─小俣(こまた)谷─