2021/06/13加筆
20.9.25運開
船津川・銚子川関連電力開発
船津川水系図 銚子川水系図 銚子川第二発電所 [私案]船津川第一・第二発電所(全体図) 銚子川
第一発電所(廃止) 又口川発電所(廃止) 尾鷲第一・第二発電所 宮
川第一・第二発電所
なんか凄そうな(名前の)場所めっけ。
真砂鬼丸谷(449m)
真砂鬼丸谷→往(おお)古川→船津川→相賀(尾鷲湾)
割りと秘境っぽくて検索掛けると沢登りの連中の頁が引っ掛かる。
船津川の水系図はこんな感じ。 ▲
出
典:国土数値情報河川データセット
こちとか沢登りに興味はあるけどまあやったことないしがない一介の電力マニアなので粛々と電源開発に勤しむことにする。
さて真砂鬼丸谷(449m)
から450mを維持したまま此
処迄来れるので,ここから一気に発電して7m
の此処で放水。
有効落差435mは固い。
導水管距離は6.7km
ただ調べてみると流域面積は狭くて1.9km2。多雨地帯なので強気の0.2m3/sとする。
有効落差:435mはとれても720kW,ちいせえw
流石にこれをやるなら尾鷲第一・第二や宮川第一・第二のミニ版みたいにちょいと大きい絵を描く必要がありそう。
山を越えると宮川水域3,400mm流域なのである!
出典:宮
川の現状と課題(2013年)
[妄想]船津川第一発電所
出力:4,700kW[+4.7MW]
水量:1.0m3/s →7.0(km2)*0.1(面積水量比基本係数)*34/30(mm)*1.3(平谷・北又渡係数)=1.03
落差:566m
流域:7.0km2
導水:2.7km(近い!)
取水:堂
倉谷1019m(勿論,下流の宮川第三発電所3m3/s・28.6km2の取水量と衝突する。取水ポリシーの変更でなんとかなるのではないかと
思っては居るが
場合によっては導水距離を伸ばして更に東
ノ川源流からも取水しても良いかも知れぬ[+6km]。)
放水:真砂鬼丸谷449m
[妄想]船津川第二発電所
出力:4,200kW[+4.2MW]
水量:1.2m3/s
落差:424m
流域:1.9km2
取水:真砂鬼丸谷435m
放水:往古川7m
と,これぐらいは欲しいw 最小限度の水量で8.9MWは確保できる♪
この環境時代に別水系への導水だけど,まあ宮川ダム・坂本ダム・猿谷ダムに比べて水量小さいので影響はすくなさそう。
別案としてもう一寸下流,328mでやってみる
真砂鬼丸谷に加えて導水路を1.5km程伸ばして小木森谷や往(おお)古川源流も入れてみる。
今度は5.3km2なので0.53m3/s
導水路は4.3km。
これだけで出力:1,400kW・有効落差:320m・最大使用水量:0.53m3/sって感じ。
さっきの堂倉谷と併せると
[妄想]船津川第一発電所
出力:5,700kW[+5.7MW]
水量:1.0m3/s
落差:687m
流域:7.0km2
取水:堂倉谷1019m
放水:真砂鬼丸谷378m
[妄想]船津川第二発電所
出力:4,600kW[+4.6MW]
水量:1.53m3/s
落差:367m
流域:+5.3km2
取水:真砂鬼丸谷378m
放水:往古川7m
一寸増やせた♪
ふと気付くと直ぐ隣の銚子川第二発電所。これはコラボしなくてはw
銚子川水系図 ▲
こちらには現役の発電所もある。(マウスオーバーすると表示。デカい画像なので表示しっぱなしになるかもです。)
出典:川名図
嘗ては銚子川(不動谷)1600kWと岩井谷800kWから取水して最大2400kWだったが電発尾鷲第一の開発で不
動谷の取水口(清五郎取水堰堤)は使用不能になり1号機1600kWは廃止,残った2号機の増強に努め,1600kWから1900kWに増強され
たが,2004年の台風災害にあって1000kWで復旧という事になってしまったそうな。
どうやら取水量を1.13m3/sから0.62m3/sに半減させた様だ。流域面積9.06km2に対して1.13m3/sは多雨地帯として標準的な規模
だし,水量もほぼ1,900kWから1,000kWへの出力規模と対応してるし,小さめの鉄管で復旧した感じかな。
この辺↓参照した。
http://dampswatch.blog.fc2.com/blog-entry-801.html
http://netishim.seesaa.net/article/243668560.html
また銚子川は透明度日本一だそうでその自然環境には特段の注意が必要であるのは勿論であるが,伏流水と表層水が入れ替わって浄化されるメカニズムがあるよ
うだ。基本,ダムで表層水だけ貯めようとか無理なのかもしれない。
中部電力(株)銚子川第二発電所[水力]
▲
三重県北牟婁郡紀北町海山区相賀
運開:1942.6 [ 東邦電力(株)?(2400kW)]
・1号機停止:1963[尾鷲第一発電所の運開に伴い不動谷取水廃止(1600kW)]・
改修(出力増強):1988.6(1900kW→恐らく1号機廃止跡を使って増強)・水害運転停止:2004.9・運転再開:2011(縮小・
1000kW)
水路式・流込式
認可最大出力:1000kW(2400kW→1600kW→1900kW) 常時出力: 0kW
最大使用水量:?[不動谷廃止前]→1.13m3/s[被災前]→0.62m3/s
有効落差:203.07m(被災前200.80m)
水車(運開当時):800kW+1600kW
導水路(被災前):水平亘長617.71m
取水位標高:322.95m(不動谷取水位・1号機=廃止済)・375m(岩井谷取水位・2号機)
放水位標高:114.85m
流域面積:9.06平方キロメートル
取水(運開当時):銚子川(不動谷)=廃止済、岩
井谷(375m)
放水:銚子川(不動谷)114.85m
水害で破潰,規模縮小の上再開だそうな。なかなか厳しい自然環境ではある。
電源開発案纏め ▲
いっそのこと,導水管を船津から岩井谷に延ばして(2.2km程),岩井谷(375m)1.13m3/s,鬼
丸・往(おお)古川(322m)等0.53m3/sを船津で纏めて発電,銚子第二発電所1.0MWは廃止とかど
うだろう。以下をとりま成案とする。
[妄想]船津川第一発電所
出力:5,700kW[+5.7MW]
水量:1.0m3/s
落差:687m
流域:7.0km2
取水:堂倉谷1019m
放水:真砂鬼丸谷378m
[妄想]船津川第二発電所
出力:7,600kW[+6.6MW]
(銚子川第二1,000kW=廃止へ)
水量:2.53m3/s
落差:364m
流域:+5.3km2
取水:船津川第一発電所(1.0m3/s)・真砂鬼丸谷(0.2m3/s)・小木森谷(0.2m3/s)・岩井谷(1.13m3/s)375m
放水:往古川7m
なかなかまともな規模の発電所になってきたじゃあないかw
銚子第二は災害復旧工事したばかりだけど次の水害時か?
(マウスオーバーすると大台ヶ原導水表示。デカい画像なので表示しっぱなしになるかもです。) ▲
完了♪
おまけ
水力.
comさんに拠ると銚子第一発電所や又口川発電所等が嘗て近傍にあったけど廃止さえて仕舞っている様だ。
調べてみると場
所はgoogleマップに,更に諸元や廃止理由は中
部電気協会の頁が見つかった。
[廃
止]銚子川第一発電所[水力][中
部電気協会]
▲
所在地:紀北町海山銚子滝
運開:1924[尾鷲電気(株)]
廃止:1963.8
(1960年の洪水で破潰,停止)
出力:120kW
水路長:1,198m
有効落差:38.8m
[廃
止]又口川発電所[水力][中
部電気協会]
▲
運開:1919.10 [
所有:尾鷲電氣(株) ]
廃止:1936.設備老朽の為
水路式・流込式
認可最大出力: 145kW
最大使用水量:?立方メートル毎秒
落差:39.5m
導水路:総延長約2718m・石積み(巾1m・深さ80cmに板の樋(厚さ6cm)を入れたもの)
取水:又
口川(京良谷)約150m
放水:又
口川(古和谷)約110m
更にこれらとの関係は不明であるが,廃と云えばこ
この廃ダムっぽい施設は何だ??標高220m
位置や川筋の関係から両発電所の跡地ではないようだし。。
グー
グル…何もなし
グーグル空撮…あからさまに堰の跡っぽいものが。。
関係ありそうなものが南側の後谷に?
なんだこれは?放水工?銚子川の川廻し?
http://maps.gsi.go.jp/#16/34.122907/136.158972/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
gooだと堰の下流側が瀬切れしてて可能性無い訳ではないけど。。
https://map.goo.ne.jp/map/latlon/E136.9.42.750N34.8.4.695/zoom/9/