電 力総研 水 力あれこれ 天竜川中上流
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20.10.9運開

三方原用水

利水模式図佐久間佐久 間ダム佐久間 発電所佐久間第二発電]・佐久間第二 発電所放水口秋葉秋葉ダム秋葉第一発電所秋 葉第二発電所秋葉第三発電所三方原用水[概要取水工幹線水路受 益地図年間取水量]・船明船明ダ ム船明発電所浜名用水・西鹿島取水口跡・磐田用水(阿蔵取水口跡神 田取水口跡)]
別頁:大 千瀬川(佐久間周遊)・ [別頁:振草頭首 工(豊橋用水)]・大入川[別頁:大入頭首 工(豊川用水)新豊根ダム・新豊根発電所水窪川[別頁:水窪ダム・水窪発電所(気 田川)門桁堰堤西渡発電所気田川秋 葉周辺電力開発
開発:[妄想]西渡ダム(佐久間第二ダム) [妄想]遠江横山ダム構想(+16.0MW)

概要
三 方原用水(みかたはらようすい)『日本大百科全書(ニッポニカ) 』→「みかたはら」なのか?!書くなら「みかたがはら」やろとずっと思ってた。 遠州弁なら「み かたっぱら」が正則である(の筈)。佐野(掛川)の高田の台地は「たかだっぱら」だし磐田は磐田原は「いわたっぱら」だし。名古屋の鶴舞を平仮名にすると 「つるま」となるが名古屋弁の発音を正確に書くと「つるみゃあ」になるのでそれを平仮名にすると「つるま」になってしまうのと同じ様なバグが発生している 可能性はある。

三方原の水利事業は明治20年代に金原明善(きんぱらめいぜん)[→とは註:浜名用水参照]が計画したが実現せず、1951年 (昭和26)国土総合開発法 に基づく天竜東三河特定地域に指定され事業が進められてきた。
取水量は1日144万トン(16m3/s相当)。うち農業用水107 万トン、工業用水27 万トン、上水道用水10万トンを供給している。

三方原用水の取水点は秋葉ダムである。


そのダムの脇に取水工が設置されている。
=写真フォルダ内捜索中w

三方原用水 秋葉取水工[静 岡県][農 水省][農 政局]      
所在:浜松市天竜区龍山町大嶺
施設分類:用水取水工
最大取水量:8.68m3/s※ ※:施設完成当時は16.4m3/s(減ってる!?→日量144万トン(→概要) の為にも16m3/sは必要そうなのに,,→幹線水路諸元の容量も16m3/sである。)
 (6月2半旬:内農業用水4.37m3/s・上水1.15m3/s・工業用水3.16m3/s)→三 方原用水(9.848m3/s)[上水1.221m3/s・工業3.158m3/s・農業5.469m3/s][国 交省]との記述も。
年間取水量:約1億トン/年?(→調べて見た[後 述])

秋葉ダムの湖畔に三方原用水の取水口がある。秋葉ダムの目的は完全に発電のみの電発のダムであるが,事実上潅漑の取水口の役割も担っているのである。飛騨 川の中電保有の上麻生ダムと木曽川用水白川取水口の関係に 似ている(というか多分同じ)。

三方原用水は図2-4だと9.848m3/s程度の様だけ ど。利水現況図(2004[H16]年ぐ らいのもの?)だと 16.708m3/sとなっている。
ダ ムの脇に取水口がある[地理院]ように描かれているが農政局の写真より取水口はこれ↓で場 所はもっとこの辺であった。またも地理院の地下水路の記載ミスら しい。


断面図…発電ダムとしての最低水位104mを下回っても取水出来る構造になっているようである。
出典:農 水省

出典:農 水省

幹線水路[農 水省]       
国営三方原土地改良事業(1960~1970年度)
施設名
施工延長
最大通水量
管理者
その他
導水幹線水路
22.3km
16.42m3/s
静岡県企業局

南部幹線水路
15.6km
8.81m3/s
静岡県企業局・浜松土地改良区

北部幹線水路
5.0km
3.06m3/s
浜松土地改良区


42.9km




出典:農 水省

受益地[農 水省]      
第二期事業:当地区の幹線水路は開水路タイプのため,用水需要への応答時間が遅く,営農の阻碍要因となっていることから,用水需要の変動に対応するため に新たに調整池を5箇所新設する計画。
出典:農 水省



【年間取水量】[→下流部篇] 
三方原用水の秋葉ダムでの年間取水量がどうしても判らなかったので電凸してみた。たらい回しにされたけど教えて貰えた。2023年に 9,847.03万m3 とのことであった[ソース:電話に出た県のおじさん]
電話を録音とかしてないのでメモをどっかにやってしまったのでChat GPTに尋ねて見た。(豊川用水の佐久間ダムでの取水位ではやつは良い仕事をしたのである。)

回答は以下の通りで概ね1億トンが確認された。

何を見つけたか(要点)

  • 三方原用水のかんがい期:5.469 m³/s、非かんがい期:1.354 m³/sと いう期別の代表値(表)を確認しました。国土交通省

  • 河川法に基づく法的な最大許可取水量の内訳(農業用水 12.401、工業用水3.158、水道用水1.221 m³/s=合計 約16.78 m³/s)も公的資料で示されています(参考)。国土交通省CBR

  • 関東農政局/三方原用水関係の設計資料にも期別の取水配分 表(季節ごとの上水・農水の区分)があり、実務で用いる期別値を示す資料が見つかりました(令和6年の仕様書など)。農林水産省

私の試算(ステップを簡潔に)

  • かんがい期流量(5.469 m³/s)を183日(概ね春〜秋の灌漑期間)運転、非かんがい期流量 (1.354 m³/s)を182日運転したと仮 定して計算。

  • 計算式(要点)= (5.469 m³/s × 86,400 s/日 × 183日) + (1.354 m³/s × 86,400 s/日 × 182日)

  • 結果 ≒ 107,762,832 m³/年 ≒ 1.078×10^8 m³/年 ≒ 1.08億トン/年(1 m³=1 t と換算)。(計算は内部で厳密に行いました)

解釈と注意点

  • 上の数値は「期別の最大使用流量に基づいた理論的な年換算値」または季節別の代表流 量での単純積算です。