水力いろいろ  姫川 黒部川電力 (越後)早川 海川
と はずがたりな掲示板(利 水スレ電 力スレ)
22.1.27運開
親不知海岸付近の水力発電

関川の発電所 名立川・桑取川 能生川 (越 後) 早川 海川 姫川 青海川 境川 朝日 小川 富山(越中)の発電所



名立川・桑取川

~名立川~

名立川開発・高田発電所設置の経緯
> 新潟県の南部を流れる名立川などの河川は、水量は豊富ですが、下流部の地質の不良とかんがい用水の利用が少なかったため、ほとんど開発されていませんでし た。
>新潟県は電源開発のため、これらの河川の上流部で流域変更が可能であると判断し、上越市内を流れる関川が工場廃液による汚染で上水(水道用水)と しての利用ができないこともあり、昭和40年に名立川や桑取川を水源とした電気・上水の共同開発事業を開始しました。
>事業は3年に渡り、昭和43年11月に高田発電所が運転を開始しました。


名立取水ダム[新 潟県][場 所
取水量:4.12m3/s

>高田発電所と新高田発電所が取水している取水ダムです。毎秒4.12立法メートルを取水し、途中4箇所の取水堰からの水とあわせて、約10km離 れた後谷調整池まで隧道で導水されます。

~桑取川~

(河口・有間川)←河口の街(村?)は有間川という。川もてっきり有間川というのかと思ったが桑取川というらしい。

桑取取水堰堤[新 潟県][場 所

谷内川取水堰堤[新 潟県][場 所

ビンゴ沢取水堰堤[新 潟県][場 所

中ノ俣取水堰堤[新 潟県][場 所

後谷(うしろだに)ダム[水力] [便覧][場 所][新 潟県
河川     桑取川水系綱子川
目的/型式     WP/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積     20.3m/76m/7千m3
流域面積/湛水面積     58.8km2 ( 直接:3.5km2 間接:55.3km2 ) /ha
総貯水容量/有効貯水容量     86千m3/68千m3
ダム事業者     新潟県企業局
本体施工者     鹿島建設
着工/竣工 1965/1968.10

後谷ダム [新潟県](うしろだに)[便覧]←同じ県 内・同じ名前でややこしw
河川     鯖石川水系後谷川(柏崎市)に別の後谷ダムあり。。


~関川水系儀明川・沢山川~

新潟県企業局 高田発電所[水力] [新 潟県]  
 昭和43(1968)年11月:運用開始
ダム水路式・調整池式
    認可最大出力:11,500kW      常時出力: 700kW
    最大使用水量:7.00m3/s
    有効落差:195.50m
    水車:立軸フランシス水車 出力11500kW×1台
    導水路:総延長10199.8m、主要導水路(名立川→後谷ダム) 延長8230.8m
   流域面積:57.4km2
    取水:名立川・桑取川・谷内川・ビンゴ沢・中ノ俣川・綱子川[後谷ダム]248.00m
    放水:各種用水、沢山川46.15m

新潟県企業局 新高田発電所[水力
昭和59(1984)年10月:運用開始
ダム水路式・調整池式
認可最大出力:2,500kW      常時出力:1,100kW
    最大使用水量:1.60立方メートル毎秒
    有効落差:198.41m
    水車:横軸フランシス水車 出力2500kW×1台
    導水路:(高田発電所と共用)
    取水・流域:高田発電所に同じ
    放水:各種用水、沢山川47.23m





能生川[→こちらに独立


現在,最上流に防災ダムがあるのみの能生川。ここはヨッキのレ ポに詳しい。

飛山ダム(ひやま)(別名:西飛山ダム)[便覧][山行が
河川     能生川水系能生川
目的/型式     F/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積     44.6m/180m/102千m3
流域面積/湛水面積     20.4km2 ( 全て直接流域 ) /11ha
総貯水容量/有効貯水容量     1400千m3/1190千m3
ダム事業者     新潟県
本体施工者     佐藤工業
着手/竣工     /1967

現在,能生川に発電所はないが,どこでみかけたかは失念したが発電所の計画があった様子である。
調べて見ると公文書には何やら関川の開発等で活躍した中央電気が計画してた様だ。(→[公 文書館])
一度見に行ってみなくては。。

これだ。能生川に東北電力の測水所があるようだ。

能生川には水力発電所が無いのに東北電力の測水所がある??水発の開発構想でもあったのかな!?https://t.co/G6i3OdIbnE
>能生川測水所(新潟県糸魚川市:水力発電所でありません)については、建屋の流失被害がありました。これにより、数リットルの油が流出したものと 考えております。

— とはずがたり (@tohazugatali1) June 21, 2023

台風19号による水力発電所の設備被害状況について
https://www.tohoku-epco.co.jp/pastnews/normal/1203532_1049.html
2019年10月17日

注)能生川測水所(新潟県糸魚川市:水力発電所でありません)については、建屋の流失被害がありました。これにより、数リットルの油が流出したものと考え ております。

ダムを常時貯水に変更してそれを起点に発電でも興したらどうだろう。



(越後)早川[→こちら に纏めた

富士川だの箱根だのあちこちにあるが越後の早川である。ここには3箇所の発 電所があるが,全て連繋してない。早川発電所と北山発電所ぐらいは連繋してもいいのにねぇ。。

(河口)

東北電力(株) 早川発電所
http://www.suiryoku.com/gallery/niigata/hayakawa/hayakawa.html
所在地:新潟県糸魚川市梶屋敷
    大正 1(1912)年12月  :運用開始
水路式・流込式
    認可最大出力:2510kW      常時出力:1410kW
    最大使用水量:4.45立方メートル毎秒
    有効落差:71.20m
    水車:横軸フランシス水車 出力2830kW×1台
    導水路:総延長3445.3m
    流域面積:91.6km2
    取水:早川 88.45m
    放水:早川 7.44m

<未利用落差105m>

現代風のなかなかよさげなスペックの発電所である。52km2で10m3/sも水量を積んでる。しかも導水距離短い。完璧(;´Д`)はあはあ

東北電力(株) 北山発電所
http://www.suiryoku.com/gallery/niigata/kitayama/kitayama.html
    昭和58(1983)年12月:運用開始
水路式・流込式
   認可最大出力:7100kW      常時出力: 650kW
    最大使用水量:10.00立方メートル毎秒
    有効落差:85.90m
    水車:立軸フランシス水車 出力7400kW×1台
    導水路:総延長1305.1m
    取水位標高:284.18m
    放水位標高:193.70m
    流域面積:52.0平方キロメートル
    取水:前川→早川、岩井谷川284.18m
    放水:早川193.70m

<未利用落差32m>

黒部川電力(株) 笹倉第二発電所←第一は何処だ??
http://www.suiryoku.com/gallery/niigata/sasakur2/sasakur2.html
    昭和52(1977)年1月:運用開始
水路式・流込式
    認可最大出力:10200kW      常時出力: 1000kW
    最大使用水量:7.00立方メートル毎秒
    有効落差:176.00m
    水車:横軸フランシス水車 出力10600kW×1台
    導水路:総延長3612.6m
    流域面積:34.5km2
    取水:火打山川→焼山川507.50m
    放水:早川316.00m

(源流)



海川[→こちらに纏めた

金山・裏金山─海川第一PS海川第二PS海川第三PS海川第四PS─ 日本海

デンカ(株)  海川第一発電所[→海川
出力:3,800kW
水量:2.59m3/s [1.05]
落差:187.88m
流域面積:24.7km2→データが第二と同じで可怪しい。第一の放水と第二の取水は桃山と須原みたいに川から完全に遮断されてる感じか。
取水:海 川804.54m
放水:海川第二発電所606.06m

デンカ(株) 海川第二発電所[→海川
出力:4,400kW
水量:2.59m3/s [1.05]
有効落差:221.67m
流域面積:24.7km2
取水:海川第一発電所606.06m
放水:海川369.56m→放水位(建屋標高)は336m程度に見えるが・・・


デンカ(株) 海川第三発電所[海川
認可最大出力:2,600kW
最大使用水量:1.84m3/s[0.61]
有効落差:184.15m
流域:30.2km2
取水:海 川[海川第二PS]363.42m ←333m程度に見える
放水:海川[海川第四PS]184.15m

何故かDBにも載ってない海川第四発電所。。ここも海川第三 に合わせて使用水量を倍増させても良さそうな。

デンカ(株) 海川第四発電所[→海川
水路式・流込式
認可最大出力:900kW
水量:1.84m3/s?
落差:75m程度
流域:
取水:海川[海川第三PS]184.15m程度
放水:海 川105m程度




青海(おうみ)川

デンカ(電気化学工業)と 明星セメントの工業都市である。 小さめの青梅川発電所のみだったのが上流に大きめの新青海 川発電所が最近完成した♪喜ばしい☆

日 経XTECHに拠ると「流れ込み式は川の水量変化に発電量が大きく左右される。「渇水期の発電量は豊水期の半分以 下。低いときは30%ほどになってしまう」(デンカサステナビリティー推進部副部長の松岡市男氏)」とのこと。これに対して「デンカは、季 節ごとの川の水量、すなわち水力発電の発電量に応じて、カーバイドの生産量を増減させている」とのこと。「具体的には、「雪解け水が増す春以降」(同社サ ステナビリティー推進部長の桑名進氏)に、余剰にカーバイドを生産して、年間生産量の約8%を貯蔵できるサイロに蓄えておく。そして水量が減る冬は、カー バイドの生産量を減らして貯蔵したカーバイドを消費する」ということでダムの水の代わりにカーバイドの貯蓄サイロを建設して年周期で電力消費と生産の最適 化を計っているようだ。すごいねぇ~。

デンカ(株) 青海川発電所[水 力][DB
新潟県糸魚川市橋立
運開:1939.12
水路式・流込み式
    認可最大出力:3,300kW      常時出力: 940kW[28.5%]
    最大使用水量:3.40m3/s[1.02]
    有効落差:123.80m
    水車:横軸フランシス水車 出力3500kW×1台
    導水路:総延長3466.8m
    流域面積:33.3km2
    取水:ア イサワ谷(青海川)[新青梅川発電所]217.23m、金 山谷220.73m
    放水:青海川97.80m

青海川発電所アイサワ谷堰堤(仮称)
高さ/堤頂長:      8.50m/14.50m


デンカ(株) 新青海川発電所[場 所][清 水建設
運開:2021.1
水路式・流込み式?
    認 可最大出力:8,100kW[+8.1MW]  常時出力:
    最大使用水量:?m3/s
    有効落差:?
    流域面積:?
導水路:3,287m
    取水:?
    放水:青海川[青梅川発電所]217m程度
投資金額は約100億円

計画時には8,000kWだったが巧く行ったのであろう,認可出力は8,100kWでの運開となったようだ。

近傍では黒部川電力の新姫川第六発電所も22年4月に運開を目指してお り頼もしい増強ラッシュである。(あちらはNLより実現値の方が100kW少なくなってしまったようだ。)

https://www.mitsuipr.com/news/2021/0304-2/

新青海川発電所が送電開始
デンカが糸魚川に新設
[三友新聞 2021年3月4日号 より]

デンカ(山本学社長)は、新潟県糸魚川市内に新たな自家水力発電所として竣工した「新青海川発電所」の送電を開始した。

同社は、環境に配慮したクリーンエネルギーの利用拡大及び事業基盤強化のため、2014年1月に新青海川発電所の建設を決定。建設にあたっては、長期安定 操業や台風・集中豪雨等の自然災害に耐えられるよう、最新の遠隔操作機能の導入や発電所設備の高強度化を図り、約100億円を投じ、約6年間の工期を経て 完成した。

最大出力は8,100kw。同発電所の稼働により、年間約1万3,000tのCO₂排出量削減に貢献する。また、発電した電力は約20年間電力会社へ販売 した後、自家電力として使用する予定。

青海工場は、大正10年(1921)の操業開始以来、100年以上にわたり自家水力発電所を運転してきた。デンカでは現在、新青海川発電所を含む水力発電 所を姫川流域、青海川流域に計16カ所保有。全自家水力発電所合計で約17万世帯の電力に相当する最大出力12.6万kwの能力は、民間企業で国内屈指の 規模を誇る。





~境川~

北陸電力(株) 境川第二発電所[水力
運開:1960.3
水路式・流込み式
    認可最大出力:5,100kW    常時出力: 1,600kW[31.4%]
    最大使用水量:8.60m3/s [1.62]
    有効落差:74.00m
    水車:横軸フランシス水車×2台 総出力5400kW
    導水路:総延長4319.3m
    流域面積:53.2km2
    取水:境川[境川第一発電所]85.80m
    放水:境川2.70m


北陸電力(株) 境川第一発電所[水力
富山県下新川郡朝日町大平
    昭和35(1960)年3月   :運用開始
    平成24(2012)年5月16日:設備改修により出力増加(5300kW)
水路式・流込み式
    認可最大出力:5,300kW(出力増加前5,100kW)      常時出力: 800kW[]
    最大使用水量:4.40m3/s  (176%)
    有効落差:145.00m
    水車:横軸フランシス水車 出力5380kW×1台
    導水路:総延長2601.8m
    流域面積:25.0km2
    取水:境川234.50m
    放水:境川[境川第二発電所]83.03m



~朝日小川~


北陸電力(株) 朝日小川第二発電所[水 力
所在地:富山県下新川郡朝日町蛭谷
運開:1990.2
ダム水路式
    発電方式(水の利用方法):調整池式
    認可最大出力:14,200kW      常時出力: 0kW
    最大使用水量:19.00m3/s
    有効落差:88.00m
    水車:立軸斜流水車 出力14700kW×1台
    導水路:総延長1971.4m
    流域面積:68.3km2
    取水:小川[朝日小川ダム]229.00m
    放水:小川132.56m

脇から流入する荒戸谷から取水出来そう。


もう一回下で発電出来そう。58m付近とすると落差は70m程。下流へ行く程使用水量が小さくなっていく法則に从(したが)うとすると10m3/stとか 12m3/s辺りがせいぜいやろか。
その場合はこんな感じとなる。

[私案]朝日小川第三発電所
出力:7,000kW[+7.0MW]
水量:12m3/s
落差:70m

下流にも大きな発電力を確保する事で350万m3の朝日小川ダムの水量を節約して長持ちさせられそう。

    朝日小川(あさひおがわ)ダム(富山県管轄)
http://www.suiryoku.com/gallery/toyama/asahiog2/asahiog2.html
    平成 2(1990)年  :竣工(ダム便覧のデータ)
    平成 3(1991)年3月:竣工(現地のデータ)
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=0878
河川     小川水系小川
目的/型式     FNP/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積     84m/260m/361千m3
流域面積/湛水面積    68.3km2  (直接28.3km2・間接:40km2 )  /29ha
総貯水容量/有効貯水容量     5280千m3/3580千m3
ダム事業者     富山県
着手/竣工     1973/1990


北陸電力(株) 朝日小川第一発電所
http://www.suiryoku.com/gallery/toyama/asahiog1/asahiog1.html
富山県下新川郡朝日町蛭谷
    昭和61(1986)年10月:運用開始
ダム水路式・調整池式
    認可最大出力:42800kW      常時出力:    0kW
    最大使用水量:12.00立方メートル毎秒
    有効落差:423.00m
    水車:立軸フランシス水車 出力44100kW×1台
    導水路:総延長5850.3m
    流域面積:240,0km
    取水:黒部川水系黒薙川[北又ダム]、小川674.00m
    放水:小川228.00m

http://www.suiryoku.com/gallery/toyama/asahiog1/asahiog1.html
    北又(きたまた)ダム
北又川の場所や黒部との関係ははこの辺参照
歴史
    昭和55(1980)年:着手
    昭和61(1986)年:竣工
種類
    越流型重力式コンクリートダム
大きさ
    堤高:35m、堤頂長:107m、堤体積:46,000立方メートル
容量
     総貯水容量:690,000立方メートル
    有効貯水容量:230,000立方メートル
面積
    流域面積:40  平方キロメートル
    湛水面積: 0.67平方キロメートル

http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=0882
河川     黒部川水系黒薙川
目的/型式     P/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積     35m/107m/46千m3
流域面積/湛水面積     40km2 ( 全て直接流域 ) /67ha
総貯水容量/有効貯水容量     690千m3/230千m3
ダム事業者     北陸電力(株)
本体施工者     佐藤工業
着手/竣工     1980/1986