電 力総研 水 力あれこれ
と はずがたりな掲示板(利 水スレ電 力スレ)
25.5.19運開

手取川の水力発電尾添川・手取川篇(25.5周 遊)

上流部(牛首川篇) 中流部(手取川・尾添川篇) 手取川綜合開発篇 下流部(潅漑)篇 大日川・梯川篇


尾添川・手取川:●蛇谷川[湯谷]・中ノ川・●丸石谷三ツ又第一発電所 尾口第一ダム─(尾添発電所[→綜合篇])─[雄谷:●中 宮 発電所尾口発電所[●目附谷吉野谷ダム─(手取川第二ダム取水堰堤)─手取川([上流篇綜合開発篇→]手取川合流・[廃止]鳥 越発電所)吉 野谷発電所─吉野第一ダム(仮称)─吉野第一発電所手 取水力センター・●吉野第二発電所・●福岡第一堰堤●大日川福岡第一発電所[●直海谷川]─白山頭首工[→下流潅 漑 篇]

ここも時期や復旧工事の進展によっては見えそうだけど今回(25.5)に見逃しか箇所に●を付してある。


<尾添川水域>    

〜蛇谷〜

白山スーパー林道経由で庄川



三ツ又第一発電所 蛇谷取水口[場 所(EL656m程度)]  

初訪問時の25.5は未だ冬期通行止めであった。画面右手に見えるのが料金所である。
この先に蛇谷取水堰がある筈だがパッと見解らなかった。もうちょい奥なのかも。

料金所近影




湯 谷川    

<中宮温泉>

三ツ又第一発 電所湯谷取水口?[場 所(EL654m程度)G だとここ
流域:約2.7km2  取水:0.31m3/s[1.15]

25,5








 

〜中ノ川〜




三ツ又第一発電所 中ノ川取水口[場 所(EL742m程度)

アプローチは冬期(12〜5月)通行止めのr53の奥の様だが,新岩間温泉の先で一般車両通行止めとなっているようだ。[ス トビュウ
 

〜丸石谷〜

尾添発電所取水口[場 所(EL1101.1m程度)][→綜合開発篇

アプローチは冬期(12〜5月)通行止めのr53の奥,新岩間温泉の先で分岐する岩間温泉丸石谷林道の様だが一般車両通行止めとなっているようだ。[ス トビュウ

三ツ又第一発電所 丸石谷取水口[場 所(EL735m程度)

アプローチは冬期(12〜5月)通行止めのr53の途中から入っていく様だ。[ス トビュウ

〜尾添川〜

北陸電力(株) 三ツ又第一発電所[水 力][DB]     
石川県白山市尾添
運開:1961.12
水路式・流込式
認可最大出力:13,000kW  常時出力: 1,350kW
    最大使用水量:10.70m3/s
    有効落差:187.20m/120m程度
    水車:立軸フランシス水車ラ2台、出力9140kW(内1台)
    導水路:総延長6528.4m
    流域面積:87.1km2
    取水:(高落差側)丸 石谷中 ノ川 740.60m (低落差側)蛇谷(蛇沢)湯谷 653.4m DBには取水箇所2となっている。明らかに3箇所はあるし,4の可能性も 結構あるやろ。
    放水:尾添川[尾 口第一ダム]544,60m

第二のない謎の三ツ又発電所(そういえば福岡も第一しかなかっ た)。高落差側が第一,低落差側が第 二とかだったのか,まだ新しい(とはいえ昭和36年だが)発電所なのでその後第二も建設する予 定がキャンセルになったのか。
低落差側は中 ノ川を鉄管が跨ぐようだ。
三ツ又ってのは恐らくこの場所,蛇谷・中ノ川・丸石谷の合流点の事だから三ツ又第二を他の場所に建設するのはあんま整合的では無い。ということで蛇谷側か 丸石・中ノ川側の二系統で第一・第二と考えてたのではないか?
中ノ川を鉄管で跨いで建屋を統合した事で第二とするのを取り止めたって感じか?

DBには
当初運転開始年月     (西暦年.月)       1961.12
現行施設運転開始年月     (西暦年.月)       1962.12
とある。二つある系統が時間差で運開したことを示唆してるのかも知れない。







尾口第一ダム[水力] [場 所][PCPULAB]    
目的:P(尾口発電所8.85m3/s(ラジアルゲート時代の数値?))
竣工:1938年 改修:2011 年(ゲートレス化)
取水:尾口川[三ツ又第一発電所10.7m3/s]543.11m







〜雄谷〜     

中宮発電所取水堰[場 所
目的:発電(中宮発電所・1.67m3/s)
流域:13.5km2

手取川ダム取水堰[場 所481m][→綜合開発篇



こ の辺に北陸電力のヘリポートがあるようだ。[

北 陸電力株(株) 尾添発電所[→綜合開発篇]    
運開:1984.7
出力:30,900kW
最大使用水量:6.20m3/s (206.7%)
有効落差:577.00m←流込式としては日本一だそうな
取水:目附(めっこ)谷川立 屋谷?丸石谷・他1(計4箇所)1095.00m
放水:手取川[手取川ダム取水堰]476.80m

手取川ダム取水堰[場 所][→綜合開発篇]    
取水:尾添川[尾添発電所6.20m3/s]

北 陸電力(株) 中宮発電所[水力]     
石川県白山市中宮
運開:1935.9[雄谷川電力(株)] 出力増:2016.7.19[設備改修・水車取替(+100kW)]
水路式・流込式
認可最大出力:3,100kW 常時出力:750kW(出力増前データ)
    最大使用水量:1.67m3/s (123.7%)
    有効落差:221.66m
    水車:横軸単輪三射ペルトン水車ラ1台 (←改修前:横軸ペルトン水車ラ2台 総出力3600kW)
    導水路:総延長2818.2m
    流域面積:13.5km2
    取水:雄谷川666.80m
    放水:尾添川439.39m

尾口発電所余 水吐?426m    

(雄谷合流)

【未利用落差】
錯綜してて判りにくいのだけど中宮発電所の放水(EL.430.39m)は吉野谷D(満水位:EL.370.869m)迄未利用の様である。
雄谷川電力と云う独立系電力会社?が単独で運営していた感じであろうか?
水量も少ないし繋いでも大した事はなさそうであるけど。。

中宮発電所の取水位が666.0mで,尾口発電所の高落差側の取水位が目附(めっこ)谷667mとほぼ一致である!
そんなことが可能かどうか解らないけど,中宮発電所を廃止しその水圧鉄管をサイフォンに転用して1.6km程延伸すると尾口発電所の高落差側の調整池?(EL.666m)に至る。
これを使って尾口発電所の高落差側の水量を増強して未利用落差を利用するというのはどうだろう?出来れば水量を増やしたいけど大工事になるなら現行のままで已む無し。




尾口発電所調整池?[場 所

なんかスキー場の端の方にあった。
このスキー場の脇から上がっていく道を辿ると尾口発電所の上部水槽や高落差側の目附谷取水堰に到達しそ う(取水堰に到達可能かは不明w)

〜目附(めっ こ)谷〜    

尾 添発電所取水口[場 所(EL.1094.7m)][DB] [→綜合開発篇
堤高:3.90m
堤頂長:29.00m
ローラーゲート(径間:6.0m)

〜 立屋谷〜
尾添発電所取水口?[場 所1096m][→綜合開発篇


尾 口発電所第二水路取水堰[場 所668m][ひろし


手取川ダム取水堰[ 場 所485m] [→綜合開発篇



北 陸電力(株) 尾口発電所[水力][wiki][陸電]     
石川県白山市尾添[場 所
運開:1938.12[矢作水力(株)] 出力増:2011.3.22[設備改修(+500kW)] 出力増:2017.4[ランナ交換(3号機)+200kW]
水路式・調整池式(→2011の尾口第一ダムのゲートレス化で流込式になった?調整池があるから調整 池式のまま?)[目 附[EL663m](高落差)側尾 添[EL536m](低落差)側か?]
認可最大出力:18,300kW   常時出力:3,490kW
最大使用水量:11.52m3/s
    有効落差:278.16m     有効落差:159.44m
    水車:3号機:横軸ペルトン水車ラ1台、1・2号機:横軸フランシス水車ラ2台 総出力21100kW
    導水路:総延長8602.8m
流域面積133.5km2
取水:第一水路(低落差側)・尾添川[三ツ 又第一発電所10.70m3/s尾口第一ダム]543.11m  中宮発電所直下のは余水吐? 
取水:第二水路(高落差側)目附(めっこ)谷667m
放水:尾添川[吉野谷ダ ム]376.40m

三ツ又第一発電所に引き続きここも低落差側と高落差側がある。
瀬戸発電所は元々違う発電所だったし東豊永は水車2つに対して発電機は同期式の1つ,新中地山と小口川第一みたいに建屋が同じでも違う発電所扱いのやつも あるが,ここではあんま二系統ある事を感じさせずに現地でも気付かなかった。

建屋。一寸松ノ木発電所に似ている(あっちは文 化財・1924運開)気がしたけど坂を下りて川原に立ってるのを斜め前から見れるという点で建物そのものはそんなに似てなかった。


(目附谷合流)

吉野谷(よしのだに)ダム[場 所][水 力][便覧]     
目的     P
堤高    20.5m
流域面積/湛水面積     174.3km2 ( 全て直接流域 ) /1ha←小さい
ダム事業者     北陸電力(株)
着手/竣工     1920/1926[白山水力(株)]
自由越流堤標高:370.869m  常時満水位標高:370.869m  越流頂標高:367.839m
取水:尾添川(目附谷出合)[尾口発電所11.52m3/s・中 宮発電所1.67m3/s]

  2001(H13) 年:ゲートレス化により自然越流型に変更とのこと。流域の水は手取川ダムにも送水されており,ここで真面目に堰き止めたりする必要は最早無 いということだろうか。
滝波第一発電所の小原ダムもゲートレス化されたが,そ の時は 厳冬期の駐在コストが挙げられていた。ゲートが一門しかなく故障時に辿り着けないリスクがあるとか。
一方で四国の明谷ダムも老朽化でゲートレ ス化さ れて貯留量が減ってしまった。飛騨川かどっか(→馬瀬川の西村ダムだな)でもゲートレス化してたようで,どうも流れはゲートレスの省力化の流れがあるよう である。
調整力はLNG火発で,という流れか。流れを反転させてゲート化して最大取水量を増やしたりして行きたい。
ただ此処に関しては調整力などは手取川第二・第三のバイパスルートが担うということなのであろう。西村ダムも調整力は馬瀬第一・第二で事足りるという判 断っぽい。
とは云へ結構使用水量大きいしゲートが機能する余地はありそ うなんだけど。

そんな事前調査は一切忘れて臨んだ25.5であるが,手取川第二ダム用の取水堰堤を華麗にスルーしながら何かないかなとR360を遡りながらうろうろして 適当に中宮大橋を渡って下を覗くと発見!


云われてみれば堤体がちょいと新しくそれが改修(リプレース)を示唆してたか。

現地ではそんなことを思いも寄らずに,さて利水票を見たいがどうやってあんな下迄取り付くねんと思いつつ橋を渡って北詰の丁字路を右折するとなんと利水票 発見w




手取川第二ダム導水路取水堰堤(仮称)    


<牛首川水域?>    
手取川上流は昔は牛首川と云ってたようだ。どこから尾添川と合流してからが手取川らしい。

手取川ダム・手取川第一発電所[→綜合開発篇 上流篇

手取川第二ダム[尾添川導水路]・手取川第二発電所

[廃止]鳥越発電所[wiki][場 所]
場所:能美郡鳥越村大字河原山(現・白山市河 原山町)
竣工:1928.12.14(白山水力) 廃 止:1978.9(北陸電力・手取川ダム建設に伴う)
出力:13,000kW
水車:竪軸フランシス水車2台
取水:牛首川(手取川上流・桑島発電所放水 口・赤谷出合)・下田原川
放水:手取川[尾添川出合吉野谷発電所放水口・吉野第一発電所取水堰堤]



(尾添川合流EL=240m)[→尾添川]    
<手取川水域>

北 陸電力(株)株式会社 吉野谷発電所[水 力][DB] [国交省][wiki]    
石川県石川郡吉野谷村木滑新
運開:  1926.5 (6,250kW)[白山水力(株)←九頭竜在来ルートの雄,西勝原発電所(現勝原第一発電所)を建設した会社 や!] 増強:1927年(12,500kW)
水路式・流込式←吉野谷ダム(堤長20.5mを持つのに流込式である。。)
    認可最大出力:13,300kW   常時出力: 3,900kW
    最大使用水量:12.52m3/s
    有効落差:126.06m
    水車:立軸フランシス水車ラ2台 総出力13820kW
    導水路:総延長5574.3m
    流域面積:177.7平方キロメートル
    取水:尾添川[吉野谷ダム]・平谷大谷・七曲谷・新 平荒谷・大谷・目指谷 370.87m →国交省だと 計6箇 所確認出来るがDBだ と計5箇所と明記。どっちだ??
    放水:手取川[吉野第一発電所取 水口(235.05m)238.62m

wikiに 寄ると吉野谷で発電した電力は1924年に本発電所運開前に東邦電力と供給契約が結ばれて本発電所の名古屋方面へ送られていたが,(当時の不況を反映し て?)1931年の契約満期に於いて交渉が纏まらず,東邦電力と白山水力の合併も巧く行かず,結局,興銀の仲介で白山水力の矢作水力との合併することと なったようだ。なお白山水力であるが,東園家(藤原北家中御門流園家の庶流,家格は羽林家)から社長を迎えたりしとるw

建屋


入り口


入り口右脇。ここも桃介かよっ!


吉 野第一発電所手 取川取水堰[場 所]    
送水:吉野第一発電所
取水:手取川[吉野谷発電所
取水位:235.05m


微妙にみえんw

**.60m3/sっぽい?


〜瀬波(せなみ)川〜    

手 取川ダム取水堰[場 所EL=478m][→綜合開発篇

25,5の初訪問時はこ の橋(地理院)(古そう…)で引き返してきた。上流の手取ダム導水路取水堰は次回の課題である。


市 原発電所取水堰[場 所][DB
堤高:5.30m 堤頂長:17.30m
流域:32.0km2 (直接:約12.9km2 間接:約19.1km2[手取川ダム])
ローラ・ゲート:2門
取水:頼波川・エイ谷[川の名前

頼波川キャンプ場(→HP)の直ぐ脇,下流側にあった。


現地で気付いたのだが,取水堰直下で沢が合流しているが,その沢に水門と樋を設けて堰堤に導水していた。
尋ねたのが5月と雪解け真っ盛りで水量豊富で使い切れてない感じではあったけど。
25.5

市原発電所調整池跡?
興味深いのはその堰堤の直下にある池の跡っぽい空き地である。

カーナビにも御覧の通り,今は何もない場所に池が描かれている。

地理院図には湿地帯みたいな描かれ方をしている


北 陸電力(株) 市原発電所[水 力]    
石川県白山市市原
運開:1920.2[金澤電氣瓦斯(株)]
水路式・流込式(嘗ては調整池式?)
    認可最大出力:1,100kW  常時出力:140kW[12.7%]
    最大使用水量:1.61m3/s ←上流には手取川ダム取水堰も あるからこんなもんで良さそう
    有効落差:86.10m
    水車:横軸フランシス水車 出力1150kWラ1台
    導水路:総延長2482.7m
    流域面積:32.0km2 (直接:約12.9km2 間接:約19.1km2[手取川ダム])
    取水:瀬波川324.84m
    放水:吉野第一発電所233.22m

流石に1.1MWでは調整もクソもないであろう。
但し水を貯めて置けるのは魅力的な感じはするんだけど。


門の柵の隙間より仲を覗き込む

金網越に下を覗く。


瀬波川ではなく市原,雄谷ではなく中宮と発電所名は川名より 地名を優先している?


(瀬波川合流)EL.232m

吉野第一発電所沈砂池?[場 所

余水吐もあるようだった。

北 陸電力(株) 吉野第一発電所[水力] [DB]     
白 山市吉野
運開:1921.3[金澤電氣瓦斯(株)]
水路式・流込式
認可最大出力:5,700kWx      常時出力: 930kW[16.3%]
最大使用水量:13.61m3/s
    有効落差:51.30m
    水車:立軸フランシス水車ラ2台 総出力6080kW
    導水路:総延長6086.3m
    流域面積:480.9平方キロメートル
    取水:手取川[吉野谷発電所市原発電所235.05m
    放水:手取川[吉野第二発電所]175.11m

DB] には取水箇所1となっているが,[水力] さんも地 図の表記(地理院)も瀬波川の市原発電所も取水元として記載されている。途中見た施設は沈砂池っぽく取水等はしてなさそうだった。


これは地図で見ると余水吐っぽい。。[地 理院
現地では余りに滔々と流れてて余水吐とは思わなかったけど。。

現地の農業用水や排水路でも兼ねてるのやろか?

<黄門橋付近>    
あちこちの看板に記載されてた手取川水力センター発見!

手取川水力センター手取川水系工事所[場 所


北 陸電力(株) 吉野第二発電所[水 力][DB]     
白 山市吉野
運開:1930.10[ 金沢市電気水道局] ←買収後の運開である。
水路式・流込式
    認可最大出力:1,100kW     常時出力: 57kW[5.2%]
    最大使用水量:11.13m3/s 
    有効落差:13.09m
    水車:立軸プロペラ水車ラ2台 総出力1346kW ←小さい癖に水車2台も設置しとる。
    導水路:総延長1640.4m
    流域面積:480.9km2
    取水:吉野第一発電所(13.61m3/s・480.9km2) 175.11m
    放水:福岡第一発電所(14.69m3/s・508.5km2) 160.00m

福岡第一発電所取水堰堤[→福岡第一

吉野第一・第二は連檐発電所(流 域も全く同じ)なの に水量が減っている。。しかもこちらの方が後補なのに。1921年の市電気水道局経営になって規模が縮小された?1919終結の第一次大戦后の不況のせい か?
寧ろ落差が小さく(約13.1m),大きな投資はペイしなかったと考えるのが普通?後から未利用落差を最低限の投資で有効活用した形か?
更に常時出力も激減(第一の最大出力比16%から第二は5%に)してる。水をどっか(あるとしたら潅漑だろうけど)で使ってるのか?

現地では怪しい(工事所なんて発電所と併設やろ)と思いつつよく解らなかったので正面の写真だけ撮って退去した(大日方面へ向かった)けど,此処に低落差 の吉野第二発電所と福岡第一の堰堤があったようだ。
構内道路を入った先で見れなかった?[水 力]さんはどっかから見下ろしている…次回の課題である。

〜大日川 〜      

大日川ダム

(大日川合流)EL=134.5m


北 陸電力(株) 福岡第一発電所[水 力][wiki]    
白 山市河内町福岡
運開:1911.4[金澤電気瓦斯(株)福岡発電所1.6MW→1912:2.4MW(増強)]
水路式・流込式
   認可最大出力:3,900kW     常時出力:850kW[23.6%]
    最大使用水量:14.69m3/s
    有効落差:34.40m
    水車:横軸フランシス水車ラ3台 総出力4280kW
    導水路:総延長4822.2m
    流域面積:508.5km2
    取水:手取川、吉野第二発電所161.30m
    放水:手取川122.29m

水量はそこそこだが落差が余りなくて如何せん規模が小さい。百年以上も前の発電所だからしゃーないのだけど。。
また出力3.9MWに対して導水路延長が4.8kmもある(昨今の出力・導水路延長比に比べると長め)。小さな市 原発電所調整池があった様だし,いまの規模感よりも水発黎明期の100年前の当時,結 構巨大施設だったのかも。

入り口


建屋


水圧鉄管

水車に対応して水管も3条ある。上部の構造物がもう1〜2条増やせそうな感じもあるが??
直ぐ下には直海谷と手取川第三発電所がある。

〜直海谷川〜    

手取川第二発電所[→綜合開発篇

手取川第三ダム[→綜合開発篇


[廃止]福岡第二発電所[wiki][JSCE][中部電気協会
運開:1918(世界大戦の余波で遅れた) 廃止:1975
出力:1,300kW[実働750kW程度]





電発(株) 手取川第三発電所[→綜合開発篇


白山頭首工[→下流部・潅漑篇