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22.2.12 運開
吉野川中流域
新吉野川綜合開発
流域利水の現況・概況新吉野川綜合開発[現況篇開発(案)篇(+45.1MW)分水状況下流部開発潅漑用水早明浦ダム上流部
祖 谷川吉野川中 流域開発検討

吉野川は綜合開発されたが中枢部の大歩危・小歩危の開発が頓挫し(それはそれで見識),早明浦ダムへの負担が過重となっている。実際,国交省の資料に以 下 の様にある。

吉野川水系の水問題に係わる現状
出典:国交省資 料

たまに渇水になって香川県民を困り果てさせる早明浦ダムである。嘗ては,早明浦ダム(堤高72.0m・総貯水容量1億4,700万m3)・小歩危ダム (126.0m・3億750万m3)・岩戸ダム(136.0m・2億8,900万m3)等の巨大ダムに分散させる予定が徳島県の分水への不信感や小歩危の 景勝への自然保護等で早明浦(106.0m・3億1,600万m3)に集約されてしまって早明浦に負担が掛かってる面は否めない(岩戸ダムに関しては愛媛 に送る分は銅山川沿いに新宮・柳瀬・富郷・別子と4ダム体制になってぬかりはない)。

問題点としては上に貼 り付けてお いたように,
・早明浦ダムの治水機能の限界
(計画1/80,管理開始以降33年間で計画流入量を4回オーバー)
・低い早明浦ダムの計画安全度(計画1/5,実際1/3程度)
(管理開始以降33年間で22回の取水制限を実施)
・早明浦ダムの濁水の長期化
がある。

先ずはこちらで早明浦ダム近辺の増強を検討する。

それを受けて中流域の開発を検討するのが本項である。

早明浦ダムの直下に敷岩ダムの建設は必須と思われる。これを受けての検討となる。ただ前後の標高や貯水量などを受けて微調整する。
また山崎ダムは撤去で。
汗見川と地蔵寺川の合流点下流に逆調整池建設してそこで取水とする,

早明浦発電所[水力][→吉野川
四国電力(株)
最大出力:42,000kW 常時:4,800kW 年間発電量:約129,000MWh(設備利用率35.0%)
最大使用水量:65.00m3/s →最大出力と常時出力の差から常時放流量は7.4m3/s程度?(水車の効率考えるともう一寸多いのかも)。
有効落差:76m
水車:立軸斜流水車
取水:早明浦ダム(331.0m)
放水:吉野川(240.3m)

早明浦ダム[→吉野川
河川     吉野川水系吉野川
目的/型式     FNAWIP(発電:早明浦発電所65.0m3/s)(潅漑・水道:香川用水・北岸用水)/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積     106m/400m/1200千m3→1187千m3
流域面積/湛水面積     472km2 ( 直接:417km2 間接:55km2 →汗見ダム(流域51km2とのこと)以外にも間接領域あるのか?!) /750ha
ダム事業者     水資源機構ダム事業部
着手/竣工     1965/1978
再開発着手/竣工     2018/
総貯水容量:3億1,600万m3
有効貯水容量:2億8,900万m3
   利水容量:1億7,300万m3(有効貯水容量の内)
    洪水調節容量: 8,000万m3(有効貯水容量の内、非洪水期10月11日~6月30日)
    発電単独容量: 3,600万m3(有効貯水容量の内、非洪水期10月11日~6月30日)
    洪水調節容量: 9,000万m3(有効貯水容量の内、洪水期7月1日~10月10日)
    発電単独容量: 2,600万m3(有効貯水容量の内、洪水期7月1日~10月10日)
無効貯水容量:2,700万m3 (死水容量: 1,000万m3・堆砂容量: 1,700万m3)

標高
ゲート頂標高:367.00m
天端標高:345.00m
洪水時満水位標高:343.0 m(サーチャージ)
常時満水位標高:331.0 m
洪水吐越流頂標高:325.00m(クレストゲート)
洪水期制限水位標高:329.5 m
最低水位標高:275.0 m
堆砂標高:268.0 m
低水位放流管呑口中心標高:262.00m
基礎岩盤標高:239.0 m

早明浦発電所[→吉野川
四国電力(株)
最大出力:42,000kW 常時:4,800kW 年間発電量:約129,000MWh(設備利用率35.0%)
最大使用水量:65.00m3/s →最大出力と常時出力の差から常時放流量は7.4m3/s程度?(水車の効率考えるともう一寸多いのかも)。
有効落差:76m
水車:立軸斜流水車
取水:吉野川[早明浦ダム](331.0m)
放水:吉野川(240.3m)

この水を受けて逆調整を咬ますが,現行の山崎ダムは低すぎるし遠すぎるし,そもそも逆調整機能を全く果たしてないという指摘もある。
この辺[上奈路・下津野]付近に満水位240m程度の逆調整池を建設したい。一番低そうなこの辺Gに拠ると吉野川ふれあい広場らしい]だけ防水壁やかさ上げなどの検討が必要そう。
ダム直下が240mなのに地蔵寺川合流直前の吉野川のここらだけ異様に高い(EL.248mもある)のは何故だ?
概ね湛水面積77,2haで利用水深2mで150万m3程度の逆調整が出来る。



[私案]本山ダムor下津野ダム[場所EL.235m
満水位:240m 堤頂長:177m 堤高:15m程度
取水:吉野川[早明浦発電所65.0m3/s]・汗見川・地蔵寺川他
湛水面積:77ha 利用水深2m 有効貯水量150万

[廃止=(案)]山崎ダム

[私案]本山発電所or早明浦第二発電所
容量:8,100kW[+8.1MW]
水量:60m3/s
落差:16m
導水:3.3km
取水:吉野川[本山ダム]240m
放水:吉野川[吉野川第一ダム]220m

~立川川~

[私案]立川発電所
出力:7,400kW[+7.4MW]
水量:7m3/s←豪雨地帯なので。。
落差:125m
導水:7.8km
流域:50.5km2
取水:立川川井出川尾生谷川360m
放水:吉野川[大豊ダム]230m

 


敷 岩ダム(計画④⑤案小歩危参 照)
場所:高知県大豊町敷 岩はここら
堤高(計画):33.0m
総貯水量(計画):3,650.0万m3



(穴内川合流→こちら参照)




~奥太田川~
大田口発電所など



[私案]吉野川第一ダム堤体場所(EL.195.2m)
堤高;30m程度  堤頂長:
満水位:220m
湛水面積:175.2ha 利用推進:10m 想定有効貯水量:1,430万m3 
流域面積: (間接:南小川)
送水:吉野川[吉野川第一]
取水:吉野川[本山発電所]・立川川・穴内川・奥大田川[大田口発電所]・南小川[導水路]

湛水領域…大田口発電所放流口から山崎ダムの直ぐ下迄細長く伸びるダムがでけた♪

一番ラフティングが盛んな場所は避けられてるかな?


流域面積…山崎ダム以下



~南小川~

[私案]吉野川第一ダム・南小川導水路取水堰

この場所のちょい上流あたり。この辺から取水か。


[増強案]東豊永発電所→増強案
出力:16,500kW
水量:7.1m3/s
取水;南小川・南大王川他
放水:南小川[→岩原発電所[新設案]]



永渕ダム(計画⑤案=吉野 川綜合計画参 照)
場所(場所):高知県大豊町永 淵
堤高(計画):26.0m

総貯水量(計画):660.0万m3
最終段階の電発案である。式岩・永渕・赤野小 歩危とつないで発電を考えて居たようである。
永 淵付近はEL183m程である。天端205m・常時満水位200mぐらい?

【吉野川第二ダム】…堤体:山城町下名・西祖谷村榎付近,背水:土佐岩原駅付近
この下流の吉野川第二ダムに向けて岩原と吉野川第一が放水。

[増強案]岩原発電所[→南小川]・[場所]
出力:8,000kW[+8.0MW](←別頁計上)
使用水量:8.0m3/s
取水:南大王川・南小川[東豊永発電所]・赤根川(297m)
放水:吉 野川[第二ダム]175m

[私案]吉野川第一発電所
出力:20,900kW[+20.9MW]
水量:60m3/s
落差:41m
取水:吉野川[第一ダム]220m
放水:吉野川[第二ダム]172m

[私案]吉野川第二ダム
堤体地点;大歩危橋上流付近 背水地点:土佐岩原駅下流
堤高:30m程度
満水位:172m 利用水深:12m 推定有効貯水量:320万m3
流域:483.9km2(早明浦以下)
取水:吉野川[吉野川第一発電所(案)60m3/s岩原発電所(案)8m3/s[→南小川]
送水:吉野川第二発電所(ダム式)[→吉野川]

湛水面積


流域面積(吉野川第一以下流域)

拡大


[私案]吉野川第二発電所
出力;8,700kW[+8.7MW]
水量:60m3/s(池田発電所が62m3/s・早明浦発電所が65m3/s)
落差;17m
取水:吉野川[吉野川第二ダム]172m
放水:吉野川(池田ダム満水位は88m)151m



大歩危橋(川面EL.149.3m・ 道路面EL.191m)

下流/上流

まあこの辺(EL.151)に逆調整池を作って池田ダム迄の間の大歩危・小歩危の水量確保しつつ安定化して,上流では早明浦から此処迄で発電をガンガンするという二方面作戦。

満水位172mで取るとこんな感じになった。利用水深12mで320万m3である。嘗ての赤野よりも小さな貯水量になった。まあ赤野は池田的な逆調整池とし て使うつもりだった訳ではないけど
早明浦発電所の65.00m3/sを4時間放流すると93.6万m3である。逆潮流は可能であろう。

(未利用落差63m)


[既設]池田ダム
常時満水位:89m
貯水量:
取水:吉野川[伊予川発電所(93.80m/9.0m3/s)・三縄発電所(92.80m/14.6m3/s)]
送水:池田発電所・香川用水・吉野川左岸用水

[既設]池田発電所
出力:5,000kW
水量:62.0m3/s
落差:10m
取水:吉野川[池田ダム]94.5m
放水:吉野川77.3m