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23.9.25運開
吉野川の電源開発:上流篇
流域概況綜 合開発計画史分水状況下流部開発潅漑用水

(源流)─【開発?】──大森川発電所長沢ダム長沢発電所──【開発?】──(大森川・大森川ダム) [→分水(別頁)]──(葛原川)・大川発電所─大橋ダム大橋発電所(大平川他)【新規開発(+7.6MW)】高薮発電所(大北川他)【新規開発(+7.3MW)】─(瀬戸川[→分水(別項)])─早明浦ダム(諸元等)→別頁:早明浦ダム]──(地蔵寺川)─(汗見川)──山崎ダム──(穴内川[→分水(別頁)])──(→中下流方面へ)

早明浦ダム  
諸元機能汗見ダム(→別頁)・山崎ダム

早明浦ダム[便覧]  
河川     吉野川水系吉野川
目的/型式     FNAWIP/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積     106m/400m/1200千m3
流域面積/湛水面積     472km2 ( 直接:417km2 間接:55km2[汗見川→汗見ダム] ) /750ha
総貯水容量/有効貯水容量     3億1,600.0万m3/2億8,900.0万m3
ダム事業者     四国地建→水公団一工
着手/竣工     1965/1978


早明浦ダムの機能[国 交省]  

流水の正常な機能を維持するために必要な流量として池田ダム地点において、潅漑期最 大43.0m3/s、非潅漑期15.0m3/sを確保する。
(因みに香川用水に最大15.8m3/s・吉野川北岸用水に最大14m3/s供給。池田発電所の最大使用水量は 62m3/s)
●新規用水の供給
ダムにより年間8億 6,300万m3の用水を開発して四県に供給する。
(因みにダムの利水容量が1億7,300万m3だからダムの水は年間約5回入れ替わる事になる。)
●貯水池容量配分図




~大北川・朝谷川・下川川~

早明浦の北側一帯から取水して見る。


[私案]上津川発電所    
出力:7,300kW[+7.3MW]
水量:4.3m3/s[1.56]
落差:200m
流域:27.5km2
導水:集水路(大北川~下川川):6.78km・本導水路・水圧鉄管1.67km
取水;大 北川[堰堤]平 石朝 谷川上 津川下 川川EL.535m
放水:吉野川[早明浦ダム(下津川橋付近)]EL.331m


住友共同電力(株) 高藪発電所[水力] [DB]    
高知県土佐郡大川村上小南川[場 所
運開:1930.10[土佐吉野川水力電気(株)→四国中央電力を経て住友共電へ]
    昭和5(1930)年10月:運用開始
水路式・調整池式
    認可最大出力:14,300kW      常時出力: 3,200kW[22.4%]
    最大使用水量:10.94m3/s[0.493]
    有効落差:158.20m
    水車:立軸フランシス水車×3台 総出力16114kW
    導水路:延長4439.4m
    流域面積:220.0km2
    取水:吉野川[高藪取水堰]、小 北川、大平川(サイフォン?めっけ!)ほか 4箇所 499.64m
    放水:吉野川[早明浦ダム]334.24m

~谷の内川~
【高薮発電所増強】
で高薮の水源の小北川・大平川の水を奪ってしまうので代替水源を用意する。
また220km2もあるんだから高薮堰堤での吉野川本流からの取水量を増やしても良い気がする。
大橋ダムを擁する大橋発電所の最大使用水量が僅か9.74m3/sってのが気になるけど。。

[改造私案]高藪発電所   
水路式・調整池式
認可最大出力:14,300kW
最大使用水量:10.94m3/s
有効落差:158.20m
水車:立軸フランシス水車×3台 総出力16114kW
導水路:延長4439.4m
流域面積:227.6km2[+7.6km2]
取水:吉野川[高藪取水堰],小北川・大平川,谷の内川 8箇所(+4箇所) 499.64m
放水:吉野川[早明浦ダム]334.24m




~小麦畝谷・志遊美谷・大平川・井 野川谷~  

[私案]川崎発電所
出力:7,600kW[+7.6MW]
水量:2.3m3/s
落差:390m
流域:14.4km2
導水路:集水路5.63km・本導水路・水圧鉄管1.9km
取水:小 麦畝谷志 遊美谷[堰堤]大 平川・井野川谷[西 谷東 谷] El.725m
吉野川[早明浦ダム(川崎付近)]EL.331m


高薮堰堤[DB]   
目的/形式 P[高薮発電所
(主要取水設備) 高さ     (m)       11.60
(主要取水設備) 堤頂長     (m)       53.40
貯水量: →記載無しだが調整池式なのである筈

四国電力株式会社 大橋発電所[水力]   
運開:1939.12[四国中央電力(株)]
ダム式・調整池式
    認可最大出力:5,500kW     常時出力:1,700kW
    最大使用水量:9.74m3/s
    有効落差:67.20m
    水車:立軸フランシス水車 出力5650kW×1台
    流域面積:190.0km2
    取水:葛原川→吉野川[大橋ダム]574.0m
    放水:吉野川[ほぼ高薮堰堤(→高薮発電所)] 505.3m

大橋ダム [便覧][wiki]       
河川     吉野川水系吉野川
目的/型式     P[大橋発電所(9.74m3/s)]/重力式コ ンクリート
堤高/堤頂長     73.5m/187.1m
流域面積/ 湛水面積     190km2 ( 直接:145km2 間接:45km2 ) /101ha
総貯水容量/有効貯水容量/満水位     2,403.0万m3/1,900.0万m3/574.0m
ダム事業者     四国電力(株)
着手/竣工     1937/1939

四国を流れる吉野川は水量が豊富で、上流部 は急流であることから水力発電の適地であった。愛媛県に別子銅山ほか多くの工場を抱える住友財閥は、吉野川における水力発電所建設を進めるべく、1919 年(大正8年)に土佐吉 野川水力電気(現・住友共同電力)を設立。吉野川上流部の奥吉野渓谷に高薮発電所(1万4,300キロワット)を建設し、1930年(昭和 5年)に運転を開始した。同社はさらに上流部への開発進出を構想。吉野川を流れる水を、分水界を隔てて南を流れる仁淀川水系枝川川に分水し、その水量と地 形とを利用した水力発電を行うことを計画した。しかし、この計画では分水後、下流における水量の減少は免れない。このため、高薮発電所と上流の分水取水口 との間に大橋ダムを建設し、大規模な人造湖を形成することで川の流量を調整する方策が立てられた。
1934年(昭和9年)、土佐吉野川水力電 気は四国中央電力に 改名し、1937年(昭和12年)より大橋ダムの建設に着手。…大橋ダムは1939年(昭和14年)に完成。同年、大橋ダムから取り入れた水を利用する大 橋発電所(当時5,300キロワット)が運転を開始した。 [wiki]

本川発電所
純揚水式


稲村ダム


分水第一発電所吉野川取水堰[→上八川川
取水位:EL586m→ 地図上の値。実際は592m程度はありそう。
取水量:


四国電力(株) 長沢発電所[水力
所在地:高知県吾川郡いの町長沢
運開:1949.4[日本発送電(株)]
ダム式・貯水池式
    認可最大出力:5,200kW  常時出力:2,300kW
    最大使用水量:9.50m3/s
    有効落差:64.94m
    水車:立軸フランシス水車 出力5410kW×1台
    流域面積:91.5km2
    取水:吉野川[長沢ダム]663.7m
    放水:吉野川598.0m

長沢ダム[便覧] [wiki
河川     吉野川水系吉野川
目的/型式     P(→長沢発電所9.50m3/s)/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積     71.5m/216.6m/235千m3
流域面積/湛水面積     91km2 ( 直接:70km2 間接:21km2 [大森川ダム]) /140ha
総貯水容量/有効貯水容量     3,190.0万m3/2,843.0万m3
ダム事業者     四国電力(株)[立案:四国中央電力(株)・完成:日本発送電(株)]
着手/竣工     1941/1949

四国電力(株) 大森川発電所[水力
所在地:高知県吾川郡いの町長沢
    昭和34(1959)年8月:運用開始
ダム水路式・混合揚水式
    認可最大出力:12200kW      常時出力:    0kW
    最大使用水量:12.00立方メートル毎秒
    有効落差:118.00m
    水車:立軸フランシスポンプ水車 出力12600kW×1台
   導水路:圧力トンネル延長2472.6m
    取水位標高:780.00m
    放水位標高:652.86m
    流域面積:21.5平方キロメートル
上部貯水池:大森川[大森川ダム]
下部貯水池:吉野川[長沢ダム]


(吉野川源流[北側は加茂川・西側は面 河川])

~大森川~

分水第一発電所大森川取水堰[→上八川川
取水位:EL593m
取水量:
(主要取水設備) 高さ     (m)       9.50
(主要取水設備) 堤頂長     (m)       48.76

大森川ダム[便覧
河川     吉野川水系大森川
目的/型式     P/中空重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積     73.2m/191m/146千m3
流域面積/湛水面積     21.5km2 ( 全て直接流域 ) /92ha
総貯水容量/有効貯水容量     19120千m3/17320千m3
ダム事業者     四国電力(株)
着手/竣工     1957/1959

(大森川源流[南側は安居川])