電 力総研 水力あれこれ(吉野川) 四国水 力
とはずがたりな掲示板(利 水スレ電 力スレ)
21.7.11 独立
吉野川中流部小支流:白川谷川/藤川谷川(24.7訪問)
(上流部→)[早明浦ダム]──立川川──穴内川─奥太田川太田口発 電所【増強案】──南小川東豊永発 電所増強案(+10.0MW)】【[私案]岩 原発電所](+8.0MW)】)──(藤川谷川[[私案]藤川谷発電所](+5.1MW)】)─(大 歩危)── (小歩危)─(白川谷川[廃止] 白川発電所【[私案]白 川谷発電所(+9.3MW)】)─ 銅山川─祖谷川─[池田ダム](→下流部)

~白川谷川~
R32からr271栗山殿野線が分岐するように吉野川から白川谷川が分岐する。
殿野ってどこやねんと思ったら,重実の中心的な地名のようである(→郵便番号[重野は殿野とそのたに分けられている])。

南岸側,這入った直ぐにある橋(跡)
既に撤去されて他がストビュウ(2014年)だと残っていて地理院にも残っていた。
24.7
ここを奥に入ると発電所跡(2018正式廃止)。

以上は入り口付近を取り損ねてたので1週間後の四国再訪時のもの(晴れてた)。

[廃止]白川発 電所水 力][四電]     
四国電力(株)
所在地:徳島県三好市山城町西宇
運開:1922.8 [帝国電灯] 廃止: 2018.3末(2008.12~取水ダム周辺の地滑りの 影響で休止)
水路式・流込式
認可最大出力:400kW   常時出力:200kW[50.0%]
最大使用水量:0.612m3/s [0.17]←極小。。
有効落差:89.76m
水車:最大出力606kW×1台
流域面積:35.3km2
取水:白川谷川229.37m
放水:白川谷川138.06m

採石工場か何かの敷地を入って行くと発電所跡に着く。綺麗に整地されていた。


北岸の県道を使って遡上する。
発電所の対岸(北岸)からは水圧鉄管の痕っぽいものが。


川口簡易水道施設



堰堤跡[229m付近・孔は堰堤より下流側にあって諸元記載の取水位の229mとぴったり一致・地理院に残る水路の取水位置(238m)は高すぎる様な感じがする]

直ぐ横は岩剥き出しの崖
これは地滑りしそうである,,

山の上の方でも治山工事?が行われてるようだった。

上流側光景



【新白川谷発電所復活作戦♪】

 取水ダム周辺の地滑りで廃止になってしまった白川発電所だが,地滑り地帯を避けてもっと上流にして山肌を 溝で流下させる戦前 的なシステムではなく戦後的な水路トンネルでぶち 抜くやつでいけば大丈夫な筈だ(同じく地滑りで廃止された発電所として大所川第三月ヶ沢発電所がある。)。
復活を期して取水ポイントを探りながら遡上する。

278m付近[地理院

295m付近[地理院

316m付近[地理院・G]


仏子(ぶつし←wikiに拠ると2021年でもう20世帯29人しか住んでないそうな。)
340m地点での流域面積。発電出力400kWにこの川のことを馬鹿にしてたけど27.7km2もある。もっと大量に取水出来る筈だ。
導水管は3.6km程度で済む。(発電所は同位置。半地下にしたり吉野川沿いに移したりしても良い。)

取 水口擬定地付近の様子。基本,現代風の流込式を想定しているけど,深い谷に人口稀薄地帯と調整池は設置可能ではないか。

県道から塩塚へ通じる道の分岐。仏子谷川も白川谷川から分岐する。塩塚は聚落ではなくて山?[地理院

旧道上の分岐。谷名の標識が立ってた。

深い谷

仏子谷川との合流点(EL.341m)

ただこの辺だと未だ落差が200m超えない。もうひと踏ん張りする。その辺を理解してた筈なのに,現場では仏子の外れの橋の上[地理院349m]から写真を撮って満足して帰って来てしまった…orx。

下で見る420m付近やもっと県道の終点などもまた再訪したいと思っている。

鳶の巣谷・EL.417m[地理院
この辺を取水点としてやってみる。
流域26.7km2。放水点も旧白川発電所の139mと吉野川合流点の119mにはなお20m近い差がある,124m程に下げてみる。


白川谷発電所(=白川発電所リプレース)
出力:9,300kW[+9.3MW]
水量:3.8m3/s[1.425]
落差:287m
流域:26.7km2
導水:4.8km
放水:吉野川(小歩危)125m
取水:白川谷川417m

更にEL.500m付近を調べて見たが流域が20km2程度に減じて仕舞い,落差を80m程増やすメリットを相殺してしまう様であった。

~藤川谷川~
大歩危(EL144.8m) 付近で吉野川に流れ込む支流である。こちらはr272上名西宇線が川に併走する。
420m位で8.6km2ある。これで調べてみると一寸物足りない出力。
取水標高を上げつつ取水箇所を増やしてみる。465mで12km2。総落差と水量に比例する面積の積で比較すると後者の勝ち。

大歩危に流すと落差320m程になる。ここに堤高28mの赤野ダム(大歩危南ダム)を造り落差300m程度で落とすとすると出力はちょっと減る。
この辺の年間降水量は2,200mm~2,400mmちょいぐらい。落差300m超だし強めに行く。

[私案]藤川谷発電所
出力:5,300kW[+5.3MW]
水量:2.0m3/s[1.67]
落差:313m
導水:5.7km
取水:465m
放水:吉野川(大歩危)[赤野付近]148m

まあ一寸小さめだけど藤川谷の水を赤野ダムに導水する機能はある。